松崎有希子展(5/21)
2005年5月26日 アートアートスペース羅針盤にて。(5/16〜5/21)
http://rashin.drawing.jp/ex/2005/0516/index.html
岩絵具による日本画です。
主題は「花」。
ひまわり、椿、あじさいなど、描かれている花の種類は様々。
しかし、すべての花は花びらが白く描かれているのが印象的。
くすんだ感触の背景に浮かび上がる白い花はなんとも儚げで...「始まり」の無垢な白ではなく、達観の末に辿り着いた「終わり」の白、といった感じに受け取れました。
このことがちょっと気になったので松崎さんに伺ったら、イメージよりも作家としての個性・・・人と違うことをやりたくて、敢えて花を白に描いている、とのことでした。
案外、イメージとしては「無垢」な白に近いのかもしれません。。。
http://rashin.drawing.jp/ex/2005/0516/index.html
岩絵具による日本画です。
主題は「花」。
ひまわり、椿、あじさいなど、描かれている花の種類は様々。
しかし、すべての花は花びらが白く描かれているのが印象的。
くすんだ感触の背景に浮かび上がる白い花はなんとも儚げで...「始まり」の無垢な白ではなく、達観の末に辿り着いた「終わり」の白、といった感じに受け取れました。
このことがちょっと気になったので松崎さんに伺ったら、イメージよりも作家としての個性・・・人と違うことをやりたくて、敢えて花を白に描いている、とのことでした。
案外、イメージとしては「無垢」な白に近いのかもしれません。。。
第2回REUNITED展 油画の継承と発展。(5/22)
2005年5月26日 アート佐藤美術館にて。(5/17〜6/12)現在開催中。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
前回に続いて観に行ってきました。
このところ油彩という手法に対していろいろと思うことがあって、今回のこのグループ展でどういう風な印象を自分が持つのか、興味がありました。
印象に残った作家。
・前回ここでお目にかかっていろいろとお話しさせていただいた伊東明日香さんの作品は、写真をそのまま、日付けなどもそのまま描きこんでしまった小品数点。それぞれなんとなく懐かしい色彩が印象に残りましたが、もうひと工夫欲しい気もします。。。
・板垣幸子さん。ひとつひとつのものが丁寧に描かれていて、ちょっと日本画的な感触も。色彩がキリッとしていました。
・竹松千華さん、鯉、竹林などが描かれた、まさに日本画でよく取り上げられるような題材を敢えて油彩で取り組んだような作品。こちらも色彩が鮮やかで。
・僕が行った時間にいらっしゃった山本誠さん。僕の中では、油彩のスタンダード的な印象の風景画。木漏れ日の絵と雪景色、どちらもやはり丁寧に描かれていて、遠目で楽しみたい感じです。小品の静物画も。
・VOCA展でも受賞されていた日野之彦さんの作品、例によってかえって怖いくらいに無垢な表情の男の子の、ここで展示されていたのは横顔の絵。僕にはVOCA展で拝見した作品よりも良かったのですが、何となく「良い!」というのとは別の、もっと本能的な感性を刺激されているようで・・・。
若手作家によるさまざまな作風の油彩をいっぺんに観ることができて、このことは僕にとって大変貴重でした。
ただ・・・他のカテゴリー(この言葉が適当かどうか・・・)、岩絵具やアクリル、もっというと版画各種もですが、何か「油彩」という手法に対して物足りなさを感じてしまいます。
油彩でなければできない何かが見えてこないというか・・・。
しかし、考えてみると、モネもピカソもマティスもルオーもゴッホもセザンヌも油彩...たくさんの巨匠が油彩の作品を残していて、そういうのも観ているから油彩でできることが出尽くしてしまっている印象を僕が勝手に持ってしまっているのかもしれない、とも思います。
油彩に関しては油絵具そのものの質感ではなく「何をどう」描いているかに注目したほうがいいのかな、とも。。。
新しい油彩に驚き、楽しみたい、そう心底思います。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
前回に続いて観に行ってきました。
このところ油彩という手法に対していろいろと思うことがあって、今回のこのグループ展でどういう風な印象を自分が持つのか、興味がありました。
印象に残った作家。
・前回ここでお目にかかっていろいろとお話しさせていただいた伊東明日香さんの作品は、写真をそのまま、日付けなどもそのまま描きこんでしまった小品数点。それぞれなんとなく懐かしい色彩が印象に残りましたが、もうひと工夫欲しい気もします。。。
・板垣幸子さん。ひとつひとつのものが丁寧に描かれていて、ちょっと日本画的な感触も。色彩がキリッとしていました。
・竹松千華さん、鯉、竹林などが描かれた、まさに日本画でよく取り上げられるような題材を敢えて油彩で取り組んだような作品。こちらも色彩が鮮やかで。
・僕が行った時間にいらっしゃった山本誠さん。僕の中では、油彩のスタンダード的な印象の風景画。木漏れ日の絵と雪景色、どちらもやはり丁寧に描かれていて、遠目で楽しみたい感じです。小品の静物画も。
・VOCA展でも受賞されていた日野之彦さんの作品、例によってかえって怖いくらいに無垢な表情の男の子の、ここで展示されていたのは横顔の絵。僕にはVOCA展で拝見した作品よりも良かったのですが、何となく「良い!」というのとは別の、もっと本能的な感性を刺激されているようで・・・。
若手作家によるさまざまな作風の油彩をいっぺんに観ることができて、このことは僕にとって大変貴重でした。
ただ・・・他のカテゴリー(この言葉が適当かどうか・・・)、岩絵具やアクリル、もっというと版画各種もですが、何か「油彩」という手法に対して物足りなさを感じてしまいます。
油彩でなければできない何かが見えてこないというか・・・。
しかし、考えてみると、モネもピカソもマティスもルオーもゴッホもセザンヌも油彩...たくさんの巨匠が油彩の作品を残していて、そういうのも観ているから油彩でできることが出尽くしてしまっている印象を僕が勝手に持ってしまっているのかもしれない、とも思います。
油彩に関しては油絵具そのものの質感ではなく「何をどう」描いているかに注目したほうがいいのかな、とも。。。
新しい油彩に驚き、楽しみたい、そう心底思います。
山下浩子展(5/21)
2005年5月25日 アートOギャラリーにて。(5/16〜5/22)
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/yamahi.html
すべて一点もののシルクスクリーン作品。
いくつかの作品では同じ版が使い回しされているのが見て取れます。
コラグラフ的な要素があり、背景に紙をくしゃくしゃにしてしわを作った状態のものを使用して刷ることで独特の陰影を出していたり、版にテープを貼ってそこだけ一定の幅の帯状のものが現れていたり。
そういった背景と、草花をモチーフにしたような絵の部分とのギャップも面白くて、それぞれ違う風合いなのに同居していることに違和感はなく、お互いに引き立て合っているように思えました。
加えて色彩も鮮やかで、それでいてよく拝見するようなシルクスクリーンの作品とくらべると全体的に落ち着いた印象。製作過程はまるでおとなしくなく、アグレッシブな印象なのですが。。。
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/yamahi.html
すべて一点もののシルクスクリーン作品。
いくつかの作品では同じ版が使い回しされているのが見て取れます。
コラグラフ的な要素があり、背景に紙をくしゃくしゃにしてしわを作った状態のものを使用して刷ることで独特の陰影を出していたり、版にテープを貼ってそこだけ一定の幅の帯状のものが現れていたり。
そういった背景と、草花をモチーフにしたような絵の部分とのギャップも面白くて、それぞれ違う風合いなのに同居していることに違和感はなく、お互いに引き立て合っているように思えました。
加えて色彩も鮮やかで、それでいてよく拝見するようなシルクスクリーンの作品とくらべると全体的に落ち着いた印象。製作過程はまるでおとなしくなく、アグレッシブな印象なのですが。。。
安木洋平展(5/14)
2005年5月25日 アートk’s Galleryにて。(5/13〜5/18)
http://ksgallery.awmi2.jp/ex_051305.html
昨年の末にf分の1ギャラリーで拝見して以来の安木さんの個展。
ちいさなギャラリーのスペースに合わせたかのような、小品が中心の展示でした。
前回の展示同様、コンポジション的な作品。
それぞれの作品は例えば青系統とか茶系統とか、おおよそ色彩的に統一されている印象です。
中には紙や布を貼ったりしているものも。
多くのコンポジション作品がそうであるように、「平面図形→立体」というイメージが喚起されるような感じで、もしもこれらの作品の下地に石膏か何かで起伏が付けられていたら、もっと面白くなるかも、とか、いろいろと想像してしまいます。
http://ksgallery.awmi2.jp/ex_051305.html
昨年の末にf分の1ギャラリーで拝見して以来の安木さんの個展。
ちいさなギャラリーのスペースに合わせたかのような、小品が中心の展示でした。
前回の展示同様、コンポジション的な作品。
それぞれの作品は例えば青系統とか茶系統とか、おおよそ色彩的に統一されている印象です。
中には紙や布を貼ったりしているものも。
多くのコンポジション作品がそうであるように、「平面図形→立体」というイメージが喚起されるような感じで、もしもこれらの作品の下地に石膏か何かで起伏が付けられていたら、もっと面白くなるかも、とか、いろいろと想像してしまいます。
千住博新作版画展(5/21)
2005年5月24日 アート コメント (1)ギャラリー桜の木にて。(5/16〜5/31)現在開催中!
http://www.sakuranoki.co.jp/hpdata/nowginza.htm
久しぶりの桜の木。
今回は比較的早い時間だったせいか、お客さんがけっこういらっしゃって、おかげで集中して観ることが出来ました(って、普通は人が少ない方が集中できそうなものですが、それが桜の木クオリティ)。
千住博といえば昨年に高島屋に見に行ってあまりの騒々しさにアタマにきて10分で出てきて以来あらためてゆっくりと味わいたいとずっと思っていたので、今回の展示はかなり嬉しかったです。
もっとも、岩絵の具の作品は1点しかなく(凄まじい値段が付いていました)、ほとんどがタイトル通り版画作品。
でも、版画になっても千住の美的感覚はしっかりと現れています。
ウォーターフォール関連の作品が主でしたが、いちばん印象に残ったのが、鏡面に刷られた枝垂れ桜の作品。
フォトエッチングという手法で(どういう手法かはよく分からないのですが)製作されていて、同じ版でピンクとシルバーの2パターンがあり、どちらも枝垂れ桜と三日月が織り成す幻想的な感覚と、鏡面の未来的な質感とが絶妙のコンビネーションで、筆舌に尽くし難いほどの美しさ。。。
ギャラリー内で耳に入ってきた話では、相当に入手困難な作品のようです。
・・・目の保養と言ってしまうと元も子もないですが(笑)。
http://www.sakuranoki.co.jp/hpdata/nowginza.htm
久しぶりの桜の木。
今回は比較的早い時間だったせいか、お客さんがけっこういらっしゃって、おかげで集中して観ることが出来ました(って、普通は人が少ない方が集中できそうなものですが、それが桜の木クオリティ)。
千住博といえば昨年に高島屋に見に行ってあまりの騒々しさにアタマにきて10分で出てきて以来あらためてゆっくりと味わいたいとずっと思っていたので、今回の展示はかなり嬉しかったです。
もっとも、岩絵の具の作品は1点しかなく(凄まじい値段が付いていました)、ほとんどがタイトル通り版画作品。
でも、版画になっても千住の美的感覚はしっかりと現れています。
ウォーターフォール関連の作品が主でしたが、いちばん印象に残ったのが、鏡面に刷られた枝垂れ桜の作品。
フォトエッチングという手法で(どういう手法かはよく分からないのですが)製作されていて、同じ版でピンクとシルバーの2パターンがあり、どちらも枝垂れ桜と三日月が織り成す幻想的な感覚と、鏡面の未来的な質感とが絶妙のコンビネーションで、筆舌に尽くし難いほどの美しさ。。。
ギャラリー内で耳に入ってきた話では、相当に入手困難な作品のようです。
・・・目の保養と言ってしまうと元も子もないですが(笑)。
東京都写真美術館3階展示室にて。(4/2〜5/22)
http://www.syabi.com/topics/t_10anniversary.html
最終日に駆け込みで観てきました。
秋にかけて4つのシリーズに分けて企画されたこの写真美術館のコレクション展、第1部は写真創成期とでもいうべき時代、19世紀の貴重な写真がずらりと。
作品としての写真というより、現在に至るまでの手法を時代順に紹介する構成となっていました。
まず、最初期の「ダゲレオタイプ」と呼ばれるダイレクトプリントの手法で製作された写真が。
磨かれた銀の板に文字通りダイレクトに露光された写真。なかには彩色を施されたものも。露光時間がけっこうかかるとのことで、写っている人の表情は一様に硬かったり、あるいは撮られいるのが死体だったりなのですが、19世紀前半の瞬間がこうやって写真に収まっている奇跡を感じずにはいられませんでした。
この「最初」の写真が全展示のなかでもっとも「神々しく」見えたような気がします。
以降、さまざまな手法がおおまかな説明と共に紹介されていて、それが少しずつ発展していくのが分かって、その度に感心(もっとも、途中からよく分からなくなってきたんですが・・・)。
そして、新しい手法が現れる度にその手法の虜になった写真家たちの作品が展示されていて、彼らの「撮りたい!」「伝えたい!」という気持ちはもちろんですが、むしろ「面白い!!」と夢中になっている様が伝わってくるようで。
それにしても、この時代の写真の不器用さ、そしてそこからにじみ出るような独特の素朴な風合いは、カメラが過剰に普及した現在の目で観ると余計に新鮮に思えました。
貴重な写真を観ることができて満足、観ておいてよかったです。
《感想リンク》
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/05/_1__569c.html
http://umanen.blog.ocn.ne.jp/weblog/2005/04/post_9e01.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/974b860a559dcc62f0c1f8db56cb59e3
http://blog.livedoor.jp/artbeans/archives/20040837.html
http://daisei.blog2.fc2.com/blog-entry-228.html
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/05/post_1410.html
http://www.syabi.com/topics/t_10anniversary.html
最終日に駆け込みで観てきました。
秋にかけて4つのシリーズに分けて企画されたこの写真美術館のコレクション展、第1部は写真創成期とでもいうべき時代、19世紀の貴重な写真がずらりと。
作品としての写真というより、現在に至るまでの手法を時代順に紹介する構成となっていました。
まず、最初期の「ダゲレオタイプ」と呼ばれるダイレクトプリントの手法で製作された写真が。
磨かれた銀の板に文字通りダイレクトに露光された写真。なかには彩色を施されたものも。露光時間がけっこうかかるとのことで、写っている人の表情は一様に硬かったり、あるいは撮られいるのが死体だったりなのですが、19世紀前半の瞬間がこうやって写真に収まっている奇跡を感じずにはいられませんでした。
この「最初」の写真が全展示のなかでもっとも「神々しく」見えたような気がします。
以降、さまざまな手法がおおまかな説明と共に紹介されていて、それが少しずつ発展していくのが分かって、その度に感心(もっとも、途中からよく分からなくなってきたんですが・・・)。
そして、新しい手法が現れる度にその手法の虜になった写真家たちの作品が展示されていて、彼らの「撮りたい!」「伝えたい!」という気持ちはもちろんですが、むしろ「面白い!!」と夢中になっている様が伝わってくるようで。
それにしても、この時代の写真の不器用さ、そしてそこからにじみ出るような独特の素朴な風合いは、カメラが過剰に普及した現在の目で観ると余計に新鮮に思えました。
貴重な写真を観ることができて満足、観ておいてよかったです。
《感想リンク》
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/05/_1__569c.html
http://umanen.blog.ocn.ne.jp/weblog/2005/04/post_9e01.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/974b860a559dcc62f0c1f8db56cb59e3
http://blog.livedoor.jp/artbeans/archives/20040837.html
http://daisei.blog2.fc2.com/blog-entry-228.html
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/05/post_1410.html
磯崎えり奈個展「向こう側」(5/14)
2005年5月24日 アート コメント (4)Pepper’s Galleryにて。(5/9〜5/14)
http://www.peppers-project.com/gallery/jp/05landVII/02i/index.htm
DMの写真を拝見しててっきり陶か、あるいは木のオブジェを連想していたのですが、鉄製でした。
また、同じDMではまとまって撮影されているのが、展示ではバラバラに。
作品の表面は故意に錆びさせられたように加工されているために、独特の赤茶色をしています。その上からコーティングされているそうなのですが、やはり自然に酸化が進んでいるとのこと。
分解されたパーツそれぞれが何かを連想させるということは特にないのですが(いくつかはテーブルだったりカゴだったり、というのはあるのですが)、その原始的な色や形に触れて、何だか不思議な味わいを感じました。
http://www.peppers-project.com/gallery/jp/05landVII/02i/index.htm
DMの写真を拝見しててっきり陶か、あるいは木のオブジェを連想していたのですが、鉄製でした。
また、同じDMではまとまって撮影されているのが、展示ではバラバラに。
作品の表面は故意に錆びさせられたように加工されているために、独特の赤茶色をしています。その上からコーティングされているそうなのですが、やはり自然に酸化が進んでいるとのこと。
分解されたパーツそれぞれが何かを連想させるということは特にないのですが(いくつかはテーブルだったりカゴだったり、というのはあるのですが)、その原始的な色や形に触れて、何だか不思議な味わいを感じました。
門坂流 2005(5/21)
2005年5月23日 アート不忍画廊にて。(5/18〜5/28)現在開催中!
http://www.shinobazu.com/schedule.htm#kadosaka
精密な銅版画です。
その精密さ、かなりびっくりしました。
エングレーヴィングという先が相当に鋭利なニードルで版に彫り込まれて製作された銅版画は、その細い線1本1本が、潰れることなくしっかりと「線」であることに、まず驚嘆。
そして、その細い線が集まることでさまざまなもの・・・折れる巨木、街並みといった(距離的に)比較的身近に感じられる風景から、空の奥まで見渡しているような遠い山並といったスケールの大きい風景まで、さまざまな情景を現していて、とにかく感動的です。
画廊のスタッフの方に伺ったところ、もともと門坂さんはドローイングの作品を主に製作されてたそうで、この展示にも2点だけ、女性を描いた作品が展示されていて、こちらも銅版画と同様に線で構成されていました。虹のような色彩が印象的。
過去の作品も見せていただいて、エッチングの作品もあって、こちらはエングレーヴィングの作品と比べてにじむような広がりがあって、味わいが違っていたのも面白かったです。
http://www.shinobazu.com/schedule.htm#kadosaka
精密な銅版画です。
その精密さ、かなりびっくりしました。
エングレーヴィングという先が相当に鋭利なニードルで版に彫り込まれて製作された銅版画は、その細い線1本1本が、潰れることなくしっかりと「線」であることに、まず驚嘆。
そして、その細い線が集まることでさまざまなもの・・・折れる巨木、街並みといった(距離的に)比較的身近に感じられる風景から、空の奥まで見渡しているような遠い山並といったスケールの大きい風景まで、さまざまな情景を現していて、とにかく感動的です。
画廊のスタッフの方に伺ったところ、もともと門坂さんはドローイングの作品を主に製作されてたそうで、この展示にも2点だけ、女性を描いた作品が展示されていて、こちらも銅版画と同様に線で構成されていました。虹のような色彩が印象的。
過去の作品も見せていただいて、エッチングの作品もあって、こちらはエングレーヴィングの作品と比べてにじむような広がりがあって、味わいが違っていたのも面白かったです。
大西敦子展(5/14)
2005年5月23日 アートgalleria grafica bisにて。(5/9〜5/14)
明るくファンタジックな風景を、岩絵の具で描いた作品。
岩絵の具なんですが、なんとなくこれまで観てきた岩絵の具の作品とはちょっと違う質感。
おそらく描かれているものがキャッチーだから、というのも大きかったと思いますが、実際は、画面の表面に凹凸感をつけるのに顔料に膠を混ぜるところを、西洋画材で使用するもの(何かは忘れてしまいました・・・)を使っているとのこと。
あと、表の色彩と下地の色が実はまったく違うような作品もあって、そういうところを発見するのも楽しめました。
明るくファンタジックな風景を、岩絵の具で描いた作品。
岩絵の具なんですが、なんとなくこれまで観てきた岩絵の具の作品とはちょっと違う質感。
おそらく描かれているものがキャッチーだから、というのも大きかったと思いますが、実際は、画面の表面に凹凸感をつけるのに顔料に膠を混ぜるところを、西洋画材で使用するもの(何かは忘れてしまいました・・・)を使っているとのこと。
あと、表の色彩と下地の色が実はまったく違うような作品もあって、そういうところを発見するのも楽しめました。
阪本トクロウ展(5/14)
2005年5月22日 アート コメント (1)ギャラリー山口B1Fにて。(5/9〜5/14)
http://www.gaden.jp/yamaguchi/2005/050509b.htm
昨年のシェル美術賞展で印象に残っていた阪本さんの個展。
一度拝見した方の作品をこうやって再び観ることができるのはすごく面白いです。
やわらかなパステル調の色彩で風景のシルエットを描き、一見無機質な印象を持ちますが、それぞれの作品の中にひとつだけ、例えばそれは遊園地の観覧車のようなものだったり、水辺に浮かぶ遊覧船だったり、そういうものが細かく描かれていてそれが妙に目を引き印象に残ります。
また今回の個展では、分厚いパネルに描かれたものもあり、画面表面には何も描かれていない、単にクリーム色の背景に線がいくつか横に平行に引いてあるだけなのですが、その側面に、線に小鳥が留まっていたり、飛行機が飛んでいたりして、こういうユーモアもなかなかポイントが高いです(笑)。
描き込まれた作品がない中で唯一、細かい枝が無数にある木のシルエットの作品があって、特に印象に残りました。
阪本トクロウさんのHP:http://homepage3.nifty.com/tokuro/
http://www.gaden.jp/yamaguchi/2005/050509b.htm
昨年のシェル美術賞展で印象に残っていた阪本さんの個展。
一度拝見した方の作品をこうやって再び観ることができるのはすごく面白いです。
やわらかなパステル調の色彩で風景のシルエットを描き、一見無機質な印象を持ちますが、それぞれの作品の中にひとつだけ、例えばそれは遊園地の観覧車のようなものだったり、水辺に浮かぶ遊覧船だったり、そういうものが細かく描かれていてそれが妙に目を引き印象に残ります。
また今回の個展では、分厚いパネルに描かれたものもあり、画面表面には何も描かれていない、単にクリーム色の背景に線がいくつか横に平行に引いてあるだけなのですが、その側面に、線に小鳥が留まっていたり、飛行機が飛んでいたりして、こういうユーモアもなかなかポイントが高いです(笑)。
描き込まれた作品がない中で唯一、細かい枝が無数にある木のシルエットの作品があって、特に印象に残りました。
阪本トクロウさんのHP:http://homepage3.nifty.com/tokuro/
ギャラリーGANにて。(5/6〜5/21)
タイトルにある通り、ハドソン川周辺の風景の写真。
ただ、すこし手が加えてあり、画面が4分割され、それを隔てる十字の部分が反転されていました。
写真自体が霧がかかっていたり、日が昇る、あるいは落ちる時間帯のちょっと物憂げというか、幻想的な印象ももつような風景で、そんな写真の中央部分だけ反転されただけで、何かを問われているような気持ちになり、印象もずいぶんと変わってくものだなぁ、と。
このギャラリーは自然光が大変気持ちよいところですが、今回は作品に光が写り込み過ぎてちょっと見にくかったのが残念といえば残念でした。
タイトルにある通り、ハドソン川周辺の風景の写真。
ただ、すこし手が加えてあり、画面が4分割され、それを隔てる十字の部分が反転されていました。
写真自体が霧がかかっていたり、日が昇る、あるいは落ちる時間帯のちょっと物憂げというか、幻想的な印象ももつような風景で、そんな写真の中央部分だけ反転されただけで、何かを問われているような気持ちになり、印象もずいぶんと変わってくものだなぁ、と。
このギャラリーは自然光が大変気持ちよいところですが、今回は作品に光が写り込み過ぎてちょっと見にくかったのが残念といえば残念でした。
5/22のアート巡り
2005年5月22日 アート コメント (1)・開館10周年特別企画展 写真はものの見方をどのように変えてきたか 第1部[誕生]
・ナチュラリスト・田淵行男の世界 @東京都写真美術館
http://www.syabi.com/
・みうらし〜まる個展 ZOO @オーパ・ギャラリーショップ
http://www.geocities.jp/opa_gs/
・幼児が撮る! めくるめく写真の宇宙 @ギャラリーf分の1
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/
・工藤強勝「展覧会型録の仕事」展 @美篶堂ギャラリー
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
・第2回REUNITED展 油画の継承と発展。 @佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
これと今日は日本橋三越で小倉遊亀展も観てきました。
先日の横山大観ほどではなかったとはいえ、さすがデパートでの展示だけあってかなりの人の入り。それでも比較的じっくりと拝見できました。
例えば大観や川端龍子あたりは常に「二枚目」な作風だとするとこの遊亀は「二枚目半」という感じがします。なんとなく親しみやすくて、でもそういうものが時おり覗かせる凛々しい表情も魅力的だったり。
そして、いくつかの作品において、籐の椅子に腰かける女性の表情や身体、細かく描かれたレースの模様など・・・まるでマティスみたいで。
久し振りにCD買いました。
タワーレコードで買ったのですが、1000円分たまってたポイントカードの期限がほんの4、5日前に切れてたのに気付き、凹む前にびっくりしてしまいました、ほんの数年前だったらこういうことは絶対なかったのですが・・・。
買ったCDはジャズコーナーで1枚だけですが、試聴して気になったのはキセルの新譜。
・ナチュラリスト・田淵行男の世界 @東京都写真美術館
http://www.syabi.com/
・みうらし〜まる個展 ZOO @オーパ・ギャラリーショップ
http://www.geocities.jp/opa_gs/
・幼児が撮る! めくるめく写真の宇宙 @ギャラリーf分の1
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/
・工藤強勝「展覧会型録の仕事」展 @美篶堂ギャラリー
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
・第2回REUNITED展 油画の継承と発展。 @佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
これと今日は日本橋三越で小倉遊亀展も観てきました。
先日の横山大観ほどではなかったとはいえ、さすがデパートでの展示だけあってかなりの人の入り。それでも比較的じっくりと拝見できました。
例えば大観や川端龍子あたりは常に「二枚目」な作風だとするとこの遊亀は「二枚目半」という感じがします。なんとなく親しみやすくて、でもそういうものが時おり覗かせる凛々しい表情も魅力的だったり。
そして、いくつかの作品において、籐の椅子に腰かける女性の表情や身体、細かく描かれたレースの模様など・・・まるでマティスみたいで。
久し振りにCD買いました。
タワーレコードで買ったのですが、1000円分たまってたポイントカードの期限がほんの4、5日前に切れてたのに気付き、凹む前にびっくりしてしまいました、ほんの数年前だったらこういうことは絶対なかったのですが・・・。
買ったCDはジャズコーナーで1枚だけですが、試聴して気になったのはキセルの新譜。
5/21のギャラリー巡り
2005年5月21日 アート コメント (1)今日も(懲りずに)サッカー観戦だったので、少なめなのですが。
・・・懲りそう...。orz
・門坂流 2005 @不忍画廊
http://www.shinobazu.com/
・松崎有希子展 @アートスペース羅針盤
http://www.01.246.ne.jp/~rashin/
・四谷明子展 @ギャラリー椿GT2
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki.html
・山下浩子展 @Oギャラリー
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
・千住博新作版画展 @ギャラリー桜の木
http://www.sakuranoki.co.jp/
・・・懲りそう...。orz
・門坂流 2005 @不忍画廊
http://www.shinobazu.com/
・松崎有希子展 @アートスペース羅針盤
http://www.01.246.ne.jp/~rashin/
・四谷明子展 @ギャラリー椿GT2
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki.html
・山下浩子展 @Oギャラリー
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
・千住博新作版画展 @ギャラリー桜の木
http://www.sakuranoki.co.jp/
静謐の彼方へ 高橋俊明展(5/7)
2005年5月20日 アート銀座アートホールにて。(5/2〜5/8)
今年初めのO美術館でのK’s Galleryの展示で大変印象に残った高橋さんの個展、途中の画廊の掲示板で知り、急遽行ってきました。
黒に映える青の立体。
さまざまな形のオブジェや屏風のようなものなど。
ある場所からいくつかのオブジェが目に入るように眺めていると、けっこうユニークなインスタレーションにも思えてきました。
ステージのバックにあると映えるだろうなぁ、と想像しますが、実際にそういう使われ方もしているそうです。
会場にいらっしゃった高橋さんとも少しお話を。
自ら「不良中年」とおっしゃる高橋さん、いたって普通の方のように思えたのですが、画廊巡りをしていて初めてビールを勧められました(笑。もちろん遠慮しました)。
今年初めのO美術館でのK’s Galleryの展示で大変印象に残った高橋さんの個展、途中の画廊の掲示板で知り、急遽行ってきました。
黒に映える青の立体。
さまざまな形のオブジェや屏風のようなものなど。
ある場所からいくつかのオブジェが目に入るように眺めていると、けっこうユニークなインスタレーションにも思えてきました。
ステージのバックにあると映えるだろうなぁ、と想像しますが、実際にそういう使われ方もしているそうです。
会場にいらっしゃった高橋さんとも少しお話を。
自ら「不良中年」とおっしゃる高橋さん、いたって普通の方のように思えたのですが、画廊巡りをしていて初めてビールを勧められました(笑。もちろん遠慮しました)。
藤原ゆみこ展(5/14)
2005年5月20日 アート画廊宮坂にて。(5/9〜5/14)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~miyasaka/garou/sakuhin_fs_2005___fujiwara.html
さまざまな「スピード」が共存しているような日本画でした。
ピンと張られていてもやわらかい印象を受ける絹の画面に、縁がめくれ上がった花びらをつけた可憐な花が岩絵の具で描かれ、最後に金泥で迷いのない線が、緩やかな印象を受ける画面に緊張感を与えているようで。
これらは「描く」という行為におけるスピードが違いますが、まったく違和感を感じず、むしろ素直に「かっこいい!」と内心喝采。
特に、黒に映える朱が印象に残りました。
そして、黒の画面上でなされる朱と金との響宴も、贅沢な感じです。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~miyasaka/garou/sakuhin_fs_2005___fujiwara.html
さまざまな「スピード」が共存しているような日本画でした。
ピンと張られていてもやわらかい印象を受ける絹の画面に、縁がめくれ上がった花びらをつけた可憐な花が岩絵の具で描かれ、最後に金泥で迷いのない線が、緩やかな印象を受ける画面に緊張感を与えているようで。
これらは「描く」という行為におけるスピードが違いますが、まったく違和感を感じず、むしろ素直に「かっこいい!」と内心喝采。
特に、黒に映える朱が印象に残りました。
そして、黒の画面上でなされる朱と金との響宴も、贅沢な感じです。
池袋東武本館6Fアートサロンにて。(5/19〜5/25)現在開催中!
http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/event.php?kaijyo_kbn=2&sj_no=1168
今年の初めの町田での個展を観に行けなかったので、こちらの展示は楽しみにしてました。
これまで通りの独特の作風は無論健在でしたが(ちょうど同じ時間にいらっしゃってた初老の男性も、その独特の質感に感心してました)、描かれるものが以前拝見したものと比べて、より広がってるように感じました。
例えば1本の大きな樹の枝にさまざまな生物が留まっていたり、窓から月が見えてたり。
亀の甲に別のものが描かれているのもありました。
金丸さんの作品になぜ惹かれるのかなぁ、と考えて、もちろん先にも述べた画面表面の独特の質感もありますが・・・あぁ、描かれる生き物たち、これはかわいいんだ、と。
魚たち、アロワナやマンボウ、タツノオトシゴは実に無垢な表情をしているような気がします。
なぜか、帰り道にいろいろと思いを巡らせていて、タピエスの初期の作品に金丸さんが描くアロワナやグッピーを放ったらどんなになるかなぁ、と。。。
金丸さんのHP:http://www.kanamaru.cc/
http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/event.php?kaijyo_kbn=2&sj_no=1168
今年の初めの町田での個展を観に行けなかったので、こちらの展示は楽しみにしてました。
これまで通りの独特の作風は無論健在でしたが(ちょうど同じ時間にいらっしゃってた初老の男性も、その独特の質感に感心してました)、描かれるものが以前拝見したものと比べて、より広がってるように感じました。
例えば1本の大きな樹の枝にさまざまな生物が留まっていたり、窓から月が見えてたり。
亀の甲に別のものが描かれているのもありました。
金丸さんの作品になぜ惹かれるのかなぁ、と考えて、もちろん先にも述べた画面表面の独特の質感もありますが・・・あぁ、描かれる生き物たち、これはかわいいんだ、と。
魚たち、アロワナやマンボウ、タツノオトシゴは実に無垢な表情をしているような気がします。
なぜか、帰り道にいろいろと思いを巡らせていて、タピエスの初期の作品に金丸さんが描くアロワナやグッピーを放ったらどんなになるかなぁ、と。。。
金丸さんのHP:http://www.kanamaru.cc/
佐竹邦子展 - Field of the Air Elements -(5/14)
2005年5月18日 アートギャルリー東京ユニマテにて。(5/9〜5/21)現在開催中!
http://kgs-tokyo.jp/human/2005/050509b.html
迫力の版画。
「ベニヤによるリトグラフ」という見かけない手法で刷られた作品。
黒の線がさまざまな太さを交えながら重なり、交差し、集まって更に濃い黒の部分を作り出しています。
布を使った部分はその縁のあたりの糸がほつれて線がグシャグシャになったところも。
これらの部分から強烈なカオスを発散しているようで。
また、リトグラフ独特ともいえる無光沢の、赤や青の突き抜けるような色彩からはなによりも爽快感を味わえました。
さらに、ベニヤを彫ってあるところは当然インクが乗らないわけですが、作品で見るとその絵の具が乗っかってない、紙の白色がそのままになっている部分がいちばん飛び出て見えるのも不思議で面白かったです。
凹版や凸版と違い、版に描いた部分がそのまま刷られるリトグラフの魅力を佐竹さんにいろいろと伺えたのも大変興味深かったです。
http://kgs-tokyo.jp/human/2005/050509b.html
迫力の版画。
「ベニヤによるリトグラフ」という見かけない手法で刷られた作品。
黒の線がさまざまな太さを交えながら重なり、交差し、集まって更に濃い黒の部分を作り出しています。
布を使った部分はその縁のあたりの糸がほつれて線がグシャグシャになったところも。
これらの部分から強烈なカオスを発散しているようで。
また、リトグラフ独特ともいえる無光沢の、赤や青の突き抜けるような色彩からはなによりも爽快感を味わえました。
さらに、ベニヤを彫ってあるところは当然インクが乗らないわけですが、作品で見るとその絵の具が乗っかってない、紙の白色がそのままになっている部分がいちばん飛び出て見えるのも不思議で面白かったです。
凹版や凸版と違い、版に描いた部分がそのまま刷られるリトグラフの魅力を佐竹さんにいろいろと伺えたのも大変興味深かったです。
第6回美人塔 〜日本画の世界〜(5/7)
2005年5月18日 アートart space kimura ASK?にて。(5/6〜5/14)
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/Schedule/bijinto.htm
若手女性作家によるさまざまなスタイルの日本画の展示。
もっとも印象的だったのが、井上恵理さんの作品。
このギャラリーのメインの展示室に展示されていた3点のどれも印象に残りました。
まず、そびえ立つツインタワーの絵。上方から見下ろすようなアングルで描かれたそれは大迫力で、かつ細部にまで丁寧に描き込まれていました。くっきりと主張するタワーと、霞がかったような感じに描かれたまわりの建物とのグラデュエーションもなかなか。。。
ガラス張りのビルに夕陽が当たる絵と、夜の雨、水たまりの絵もそれぞれ味わい深く、画面に貼られたネットが画面のにじんだ質感を演出していました。
他の方では、土方朋子さんの無彩色の抽象画にも圧倒されました。
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/Schedule/bijinto.htm
若手女性作家によるさまざまなスタイルの日本画の展示。
もっとも印象的だったのが、井上恵理さんの作品。
このギャラリーのメインの展示室に展示されていた3点のどれも印象に残りました。
まず、そびえ立つツインタワーの絵。上方から見下ろすようなアングルで描かれたそれは大迫力で、かつ細部にまで丁寧に描き込まれていました。くっきりと主張するタワーと、霞がかったような感じに描かれたまわりの建物とのグラデュエーションもなかなか。。。
ガラス張りのビルに夕陽が当たる絵と、夜の雨、水たまりの絵もそれぞれ味わい深く、画面に貼られたネットが画面のにじんだ質感を演出していました。
他の方では、土方朋子さんの無彩色の抽象画にも圧倒されました。
恒松正敏作品集「METAMORPHOSIS」出版記念展(5/14)
2005年5月17日 アートギャラリー椿にて。(5/9〜5/21)現在開催中!
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050509.htm
とにかくカッコ良かった!
いくつかのスタイルの作品が展示されていて、どれも独特の圧倒的な世界観を放っています。
仏教を連想させるような雰囲気の、目を閉じて瞑想するような女性の絵画。
一見岩絵の具を使用したのかな、と思ったモノクロの屏風絵となまずの平面画。こちらは岩絵の具は使用されてなくて、粒子の荒い絵の具と墨とで描かれているそうです。竜の表情が凛々しいんです。
奇妙な風景が描かれたものが数点あり、こちらはダリが面白いと思う感覚で味わえて、なおかつ僕にはダリよりも素晴らしく思えました。
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050509.htm
とにかくカッコ良かった!
いくつかのスタイルの作品が展示されていて、どれも独特の圧倒的な世界観を放っています。
仏教を連想させるような雰囲気の、目を閉じて瞑想するような女性の絵画。
一見岩絵の具を使用したのかな、と思ったモノクロの屏風絵となまずの平面画。こちらは岩絵の具は使用されてなくて、粒子の荒い絵の具と墨とで描かれているそうです。竜の表情が凛々しいんです。
奇妙な風景が描かれたものが数点あり、こちらはダリが面白いと思う感覚で味わえて、なおかつ僕にはダリよりも素晴らしく思えました。
ZEIT-FOTO SALONにて。(4/16〜5/19)
http://www.zeit-foto.com/exhibition_j/now_holding.html
さまざまな「水」の表情。
向こう側に陸、そして空の風景がいかにも普段通りという感じに広がっているのですが、画面手前に広がる「水」はそういう地上の景色を映しつつ、ある作品ではゆらゆらと佇み、それにあわせるように映る景色も緩やかな波紋によってやさしく歪み、またある作品では、激しく揺れる水面が大きく隆起して、その迫力たるや。。。
色彩も、澄み切った青や、曇天を呑み込んだような深緑と、さまざまで、どれもいろんな形で迫ってくるようでした。
モノクロの作品は、モノクロであることに何かの要素がプラスされたような、独特の静謐感。
単純に「どうやって撮ったんだろう・・・」と考えてしまうものもけっこうあって、けっこうな時間をかけて見入ってしまいました。
http://www.zeit-foto.com/exhibition_j/now_holding.html
さまざまな「水」の表情。
向こう側に陸、そして空の風景がいかにも普段通りという感じに広がっているのですが、画面手前に広がる「水」はそういう地上の景色を映しつつ、ある作品ではゆらゆらと佇み、それにあわせるように映る景色も緩やかな波紋によってやさしく歪み、またある作品では、激しく揺れる水面が大きく隆起して、その迫力たるや。。。
色彩も、澄み切った青や、曇天を呑み込んだような深緑と、さまざまで、どれもいろんな形で迫ってくるようでした。
モノクロの作品は、モノクロであることに何かの要素がプラスされたような、独特の静謐感。
単純に「どうやって撮ったんだろう・・・」と考えてしまうものもけっこうあって、けっこうな時間をかけて見入ってしまいました。