このゴールデンウィークは僕にしては電車に乗ることが多く、車内での時間潰しに読む本を本屋で探してみて目に入ったこの本。

面白い...!
こういうアタマがちょっと休まるのってたまにはいいな、と思います。

これはマンガですが、最近は小説よりもエッセイとかを読みたい気分です。
僕は算数、数学の類いは好きなほうだったのでけっこう楽しく読めたのですが。

それはそうとして、サイバラ女史のぶっ飛び挿絵が最高。ぜんぜん本文と関係ないし。

天を衝く

2005年9月9日
高橋克彦の歴史小説、最高。
これまで読んだなかでは圧倒的にディティールが丁寧に描かれていて、九戸政実は言うに及ばず、九戸党の面々や敵対する南部の一派、その他たくさんの登場人物それぞれのイメージが鮮明に湧いてきた。
そして、この作品もこれまでの一連の作品と同様、クライマックスの戦のシーンに感涙。

神様からひと言

2005年9月9日
たまたま恵比須にいたときに、読みかけの本がなくて駅ビルの有隣堂で平積みになっていたこの本を手に取ったんですが。

なんだかもうユーモアに溢れた調子で書かれた経済小説で。
キャラが立ちまくった登場人物たちのやりとりが痛快で、けっこうあっさり完読。
よくもまあこのタイミングでこの小説が文庫化されたもんだなぁ、と。
新潮文庫GJ。

真保裕一の作品はほとんど読んでますが、おなじみのシリアスなミステリーじゃなくて、「奪取」系の痛快な小説で。
無論、読み始めたらやめられないのは変わりないんですが。
映画が同時公開だったのでなんとしても映画の情報が蔓延する前に読みたくて、店頭に並んだと同時に4巻すべて同時購入、昨晩ようやく読了。

メインストーリーはもちろん、さまざまなサイドストーリーもひとつひとつが面白かったです。
長いだけにさすがに最後のほうになると名残惜しくなってきました。。。
終章がまた泣けます。

P.S.結局、中途半端に映画の情報が入り込んできたのですが、柳場敏郎の配役が映画と脳内とでおそらく違ってた模様。

大和路・信濃路

2005年2月19日
薄い文庫本なんですが、ようやく今日読み切りました。
堀辰雄というと「風立ちぬ」しか知らない、しかも読んだことがないのですが、otokuniさんのblogで紹介されていて興味を持ち、読んでました。

このエッセイが書かれた時代のことをよく知るわけではないのですが、読んでいて思い浮かんでくる景色のひとつひとつが味わい深く、なぜか不思議と遠くを見つめているような気分になってしまいました。
特に、信濃の雪深い地を橇に乗って引かれていく場面、芥川龍之介らを回想するところなどは、繰り返し読みこんで思い浮かぶ景色を堪能してました。

言葉を大事に綴られたのだなぁ、という印象の、後味が大変心地よい作品でした。
またこの時代の作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。

ちなみに次の読むのと次の次の読むのはすでに決めてます!
年末よりもう少し前から読み始めて、今年に入ってからやっと読了したミステリー。

僕はこのミステリーはダメでした・・・。

ALONE TOGETHER

2004年12月4日
本屋で平積みされていたこの文庫本を手に取った時、表紙の内側の紹介で作者の本多孝好が僕と同い年ということを知って、買って読んでみることにしたのですが。

読み初めの頃に疲れていたのか、物語の入り口、なかなか入り込めなくて。

意を決して(大げさ)読書でいちばん集中できる場所、チェーン店のカフェで読んで、やっと。

主人公をはじめ、登場人物の人となりが読み進めていくうちに少しずつ分かっていって、また、軸となる主人公の青年と少女とのふれあいの他に、オムニバスのようにいくつか話が出てきて。

読み終わって、なんだか不思議な感じが残ってます。
無論、面白かったんですけど。

なんだか取り留めのない感想ですみません。

ZERO

2004年11月24日
すっごい面白かった。

でも、すっごくややこしくて難しかった。

近いうちに読み直そうと思う。
NHK-FMの「ポップスライブラリー」(当時は「ミッドナイトポップライブラリー」だったかも)で、大高洋夫の朗読でこのエッセイを聴いて以来ずっと気になってたんですが、その時に作者の名前と作品名を失念してしまい、たまたま入った本屋で文庫で見つけてようやく思い出して購入。

クソ面白いです。

星封陣

2004年10月16日
台風の日に退屈せずにすむように買ってきた久しぶりの高橋克彦。

伝記物ですが、いやもう、すごいです。
唐突にスケールが大きくなるところとか、実在の物や話を関係付けるところとか。
携帯電話やインターネットが普及してる時代に書かれてたらまた違う展開になってたはず。

でも、「総門谷」のほうが、無茶苦茶で続編もある(完結しなさそうですが。orz)ぶん、面白かったかな。
大沢在昌の作品を読むのはこれが2作目。

この人の作品はとにかく主人公のハードボイルドっぷりがたまらなくかっこいい。
真保裕一や福井春敏のとはまた風味が違って、なんていうか、ツ頭のてっぺんからつま先まで、隙のないかっこよさ、という感じ。

この作品、文庫で上下巻あわせると相当なボリュームですが、バラバラの事象がどんどん絡み合っていく過程、そして終盤のスピード感はさすがで、読みはじめたら早かった。

「佐久間公」のシリーズは他にもあるそうなので楽しみです。
小説を読む間にこういうのも読む。

ジャッジが勝負の行方に激しく影響することは僕もいろいろ観てきて経験してるけど、やっぱね、審判にはちゃんとしてもらわんと、と思うわけですよ。
そりゃたしかに、誤審が応援してるチームに都合のいいように作用した時は喜ぶけど(ほぼネタとして)。

あるところで目にした名言。
「試合後、名前を覚えていない審判は良い審判」
あー、なんか、ずっとこういう小説が読みたかったんですよね。。。

読みすすめるうちに登場人物のひとりひとりに愛着が湧いてきて、読み終えた今、すっきりとした後味と軽い淋しさが残ってます。

もしこの小説に10年前に出会ってたら、もしかしたらもっとダイレクトに人生に影響を与えてたかもしれない、と思ってしまうのは大げさかもしれないけど、この小説に出てくるような環境に少し憧れてしまいます(実際は激しく大変だと思うけど、もちろん)。

四日間の奇蹟

2004年9月2日
今年読んだ作品の中でいちばん面白かったかもしれない。

途中、映画にもなったある小説(秘密ですが)と同じことが起きるけど、そこからのストーリーもやさしくて切なくて・・・。

クラシックのピアノ曲の描写が素敵なのと、描かれる景色の表現も綺麗です。

邪魔

2004年8月25日
本屋で平積みになっていて、目に入ったので読んでみました。

実際にありそうなシチュエーションで、壊れていく人の物語がいちばん怖いかもしれない。

夜の果てまで

2004年8月15日
このところ立て続けにミステリーを読んでたし、帯に佐藤正午氏絶賛とあったので、たまにはこういうのもいいかな、と思ったのですが。

・・・よっぽどこっちの方が重いんじゃないか、という。

でも読みはじめて1週間もしないうちに読破しちゃってるわけで。
それにしても随分突飛なイントロダクションだったなぁ。

片想い

2004年8月12日
東野圭吾である。

限りなく平らなイントロから、読み進めていくにつれてなだらかな傾斜を下っていくように小説の世界に入り込んでいくような。
読み終えると、静かな達成感。

ちょっとこんがらがるけど、面白かったです、やっぱり。

ナマの京都

2004年8月6日
22ページ。


「あんたなぁ……
 ここは田舎の食堂と
 ちゃいますねんでぇぇ」(梅本さん談)


・・・この吹き出しで買いました(爆)

読むと、ギョーザとひやしあめとお好み焼きとお揚げさんを食したくなり、西部講堂と京一会館に思いを馳せ、銀閣寺と恵文社に行ってみたくなります。

無 駄 に 役立ちそうな京都本。最高。

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