小林英且展(10/1)
小野画廊2にて。(9/26〜10/1)

スキルの極地のひとつ、という気がします。。。

昨年の「やぶのなか」での赤い風景の中の女性、先日のスルガ台画廊でのグループ展に続いて、今回はいよいよ個展で拝見する小林さんの作品。とにかく期待は相当大きかったのですが、無論裏切られることはなく。

主に、女性の肖像が登場する作品。
なかでも、奥の壁に展示された、薄い色彩で構成された作品に惹かれます。
先日のスルが台画廊でも拝見したスタイルの作品ですが、水の中でたゆたう、横たわる女性とともにアロワナや海の植物が描かれていて、それはおそらく水の中なのだろうけど、むしろ宙…虚空に浮かんでいるような...観ていてこちらの心の中にも浮遊感が広がっていくような。

大きさは同じくらいで、質感が違う作品も。
こちらはもっと少ない色の数で、画面表面も荒めというか、わざと風化したような感じに仕上げられ、女性の服の部分だけ砂が混じったようなふうになっているという作品。描かれるものこそ現代なのですが、画面の質感から古代のイメージも湧いてきて、独特の静謐感が感じられます。
この作品はこれからのスタイルなのかな、と思ったら、こちらの方が古く、しかも相当前に制作されたものとのことで。

他にも小品がたくさん。
小林さんが描く花はどんなだろう、という思いがあったので、今回一輪咲きの花の小品がいくつかあり、日本画のようでもありながら、洋画のような感じも...。

小林さんの作品はどうやって制作されるのかずっと気になっていて、今回ようやくご本人にお話を伺えたのですが、やはりパネルに石膏を塗って、それを彫って線を出しているとのことで。
これだけ伺うと他にもそういう方はけっこういらっしゃる、で終わるのですが、小林さんが違うのはその精微さ。例えば女性の髪の流れは、たいへん細く丁寧に1本1本彫り込まれた曲線で表現されてたり。とにかくその細やかな仕事っぷりには脱帽です。
ANTONY GORMLEY CERTAIN MAID PLACE(10/1)
ギャラリー小柳にて。(9/6〜10/8)
http://www.gallerykoyanagi.com/exhibition.html

たった3体。
広いスペースに、たった3体のみのオブジェ。

これらは実物大の人の形をしていて、それぞれ膝を抱えて座る、直立、足を組み片手を体の上に乗せて横たわる、というもの。
そしてそれらはすべて、正立方体を2つ繋げた、4種類の大きさの直方体の金属のブロック(おそらくそれぞれ体積が1:2/1:4/1:8/1かと。黒で塗装)で構成されていて、しかもすべての直方体は角度が揃えられ、すべて水平・垂直に構成されています。

そのために、たいへんデジタル的な印象で、それが面白い!
角度こそ揃っているものの、それぞれのブロックの組み合わされ方はかなりランダムで、それがよりリアルと言うか...素材の質感から有機的な生々しさこそ感じないものの、コンピュータの画面からそのまま抜け出してきたかのような異様なクールさがとにかくすごい。。。

ただ、それにしても巧くできているなぁ、と。。。
手足の微妙な表情、指の一本一本までとはいかなくても手の先、足の先がどうなっているかは簡単に想像できるほどに再現されていて、その点でも凄み、面白さを感じていたのですが、カウンターに置いてあったアントニー・ゴームリーの資料を見て絶句。
構成する素材は違いましたが、実際に人から型をとってそれを基に像が制作されていく様子が載っていて、その製作過程はとにかく強烈なインパクトがあります。

で、今回展示されている像は、どうやら作家本人自らを型に取って制作されたらしい。
そう聞くと、なるほど3つの像はほぼ同じ体積だったなぁ、と。

とにかく面白かったです、かなり時間をかけて観てしまいました。
他の作品やインスタレーションも観てみたいです。
加守田章二展(10/3)
東京ステーションギャラリーにて。(9/10〜10/23)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp

今回の東京ステーションギャラリーは、いつもと違って陶の展示。
でも、いつもと違うのは平面でないということだけで、会場の空気、展示の雰囲気は相変わらず。

いつものように、第一展示室から。
味わい深い色彩、質感の陶器がひとつひとつ、それぞれ独特の世界を提示するように並んでいます。
無論素晴らしいです、しかし、皿なり壺なり、使われてナンボでしょう、という思いがどこかにあって、そういう実際に使われてどうなんだろう、というイメージが湧かない陶器にいまいちピンと来ないところがあって。。。

しかし。
続く第二展示室、その最初に展示されている作品。
濃いグレーをした陶筒は、その全体が幾何的なフォルムになっていて、さらに表面に、曲線を描く細い紋が幾重にも重ねられていて、この尋常でない味わい深さに目が覚める思いが。
とにかくその存在感、実用できることはもちろん魅力ではあるけれども、それよりもその陶筒そのものの魅力の凄みに心から感嘆。写真では絶対に伝わらないです。

以降、さまざまな紋や模様が入った陶の作品が続き、その見事さ、素晴らしさにいちいち感動。
いくつかの色がリズム感のある形で重なって、あたかも「織られた」ような模様になっているものであったり、透明感のある青で抽象的な絵がが描かれていたり。
形も、不可思議で無機的なものもあって、それが有機的な陶の質感と合わさってなんともいえない落ち着きがあったり。。。

大きなキャプションにあった加守田自身の言葉に「自分が造るのは陶器であって陶器でなく芸術である」という内容のものがあって至極納得。
もしここに展示されている鉢に何か花が生けられたり、皿に料理が並べられたとしても、本来脇役になるべきである鉢や皿の強烈な存在感で花や料理の魅力は伝わらないだろうな、と。

鉢や壺といった本来実用的な形こそとっていますが、ここに展示されていた加守田の陶は、そういったものの形を借りた立派なアートだと感じ入った次第。

・・・この日の帰り道、日本橋辺りの歩道の模様が加守田に見えました(笑)。

《感想リンク》
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/09/__a08a.html
http://ameblo.jp/taikoudo/entry-10004303933.html
http://artslog.seesaa.net/article/7319013.html

(@京都国立近代美術館)
http://kawausotei.cocolog-nifty.com/easy/2005/06/post_680b.html
http://saito-art.com/blog/blosxom.cgi/art/exhibition/kamoda.htm

(@陶芸メッセ益子)
http://www.ryukyu.ne.jp/~sheemer/archives/000014.html
山本修路 初個展「松景」(9/29、10/2)
2ケ所で行われていた山本修路さんの初個展。
会期修了間近に立て続けに観てきました。

まず、9/29、ヴァイスフェルトにて。(9/3〜10/1)
http://www.roentgenwerke.com/works/shuji2005/shuji.html

平面と立体と。平面作品のほうが多かったです。
平面と立体、形態に違いこそありますが、どちらも合成樹脂に彩色してあるために、質感はかなり近いものがあって、両方が一緒に展示されている違和感はまったくなく。
敢えて違いを挙げるとしたら、立体はミニチュア感があって、平面は空も描かれているせいか、より広いイメージ。

異様にごつごつとした松の幹の部分と濃い緑のベタ塗りのなかにそれよりちょっと薄い黄緑で松の葉が地図の田圃のマークみたいに描き込まれていて、そのギャップがおもしろい。
さらに、平面作品には薄いブルーで描かれた一点の雲もない澄み切った空が余計に人工的な質感で。
また、平面に描かれる松にしろ立体で表現された松にしろ、いかにも造り込まれたようなへんてこな形をしていて、それは妙にコミカルに感じられつつもなんともいえない落ち着きもあって不思議です。
やはりこの辺りは、実際に庭師としてのキャリアもある山本さんならではの表現なのかな、とも思いつつ...。

やはりもうひとつの会場も観なきゃ、と思い立ち...。
10/2、絵馬・代官山にて。(9/2〜10/2)
http://www.ema-daikanyama.com/event/event.html

こちらは立体作品が中心で、平面は1点のみ。

和食処の2階、階段を昇りきると...まず、右手に「島」を模した大きな作品が!
細長い楕円型の島(長さがおよそ1メートル)に、下から生える前歯みたいな岩、その上に佇む松。
あーもーなんかのんびりした光景で...。

その反対側のスペースには床に白の石が敷かれ、テラスへと続く通路を挟むような形で畳の間が両側に設営され、それぞれに立体の作品が展示されてました。
右側には、縦に伸びる岩上に1本の松、というものが3点。その向かいには、松はなく岩が緑の平地から突き出ている作品と、壁に平面作品。
この一本岩の作品が最高!
それぞれ異様にリアルに表現された岩、その上、というより先に生える1本の松。
松は3本とも違う形で、それぞれの葉の付き具合や幹の表情がコミカルで味わい深くて。
また、和の空間で観ると、平面作品の印象もずいぶんと違って、広々とした場所に生える5本の松が崖から突き出るように並んだ様子がより痛快なイメージで伝わってきます。

むしろインスタレーション的な展示で、その空間を楽しむことができました。

例えばもっと広い場所での展示の機会があったらさらにおもしろい空間を提供してくれるのでは、と思ったり、山本さんの「庭師」としての仕事も観てみたいです。
土屋仁応彫刻展「重陽」(9/30)
成山画廊にて。(9/9〜9/30)
http://www.gallery-naruyama.com/exhibition.html

アートフェア以来、気になっていた成山画廊にようやく行くことができました。
今回の展示は土屋仁応さんの木彫作品。

・・・とにかくその丁寧な仕事っぷりに、驚きました。

まず、花。菊やダリアといった、花びらの一枚一枚が細くて、しかも一輪の花にたくさんの花びらがついているもの。
これがとにかくすごい。。。
花びらは丁寧に木彫りで制作され、それらは歯車状の薄い金属の板に、その歯車の歯の部分に一枚一枚ビスのような金具で留められていて、たくさんの花びらが広がって膨らむように咲く花の様子がたいへん丁寧に再現されています。
また、色は岩絵の具によるそうで、控えめながらもどこか静かな発色で。
その花に加えて、ギザギザの形さえ切れるような鋭さで彫られた葉、すいと伸びる茎。濃い緑で彩色されていて、花の部分と比べても決して引けを取らない凛とした感触。
たいへん立派な本物の百合の花がギャラリーの中で咲いていて、この百合と木彫の菊との「競演」がものすごく華やかな雰囲気をつくり出していて、こちらも強く印象に残りました。

花の他には動物たち。
猫ややぎ、亀...こちらも花とはまた違う味わいながらも丁寧に制作されていることは相変わらず。
彫刻刀で彫った痕によって流れる毛並みを表現したり、猫なんかは撫でたときのすべすべした毛並みさえ表しているようで...。外側の質感がそうなら、それぞれの動物たちの仕草、これがまた実にリアルで、例えばソファに置いてあった、身を丸くした猫などはそのかわいらしさがいっぱいに溢れていたり。
もうひとつ強く印象に残るのが、目。頭部の中央を割って内側から透明の球を嵌め込むといった手法で(これ自体はよくある手法とのこと)、さらに球の表に出ない部分に銀の箔が貼られているそうで(こちらは土屋さんのオリジナル)、この目がとにかく驚くほどにリアル。

たいへんすばらしい木彫のオブジェを観ることができて、ホントに嬉しかったです。

最終日ということに加えて閉廊まであと15分というギリギリの時間に伺ったのですが、土屋さんにいろいろと説明していただいたり、ちょうど簡単な打ち上げみたいな感じで僕も一緒に美味しいワインをごちそうになった上に、ギャラリーのご厚意で届いたばかりという松井冬子さんの習作も拝見させていただいて(習作であるにもかかわらず、引き込まれるような妖婉さに溢れていました)、たいへん貴重な時間を過ごさせていただきました。
野依幸治展「口笛吹く風」(10/1)
ごらくギャラリーにて。(9/26〜10/8)
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/NoyoriKoji/Noyori_2005.html

何気ない日常の一場面が、統一感のある青の色彩で描かれています。
そして、それらは多くがほぼ実物大で描かれていて、大きい作品、部屋だったり通りから見える街並みだったり、そういう作品は、独特のやわらかい青の世界に気持ちが自然に入っていけるような。
横から眺めた景色が続くなかに、部屋の中などを上から見た絵もあって、一瞬「あれ?」と思う感覚も楽しいです。

実際に作品を拝見する前にごらくギャラリーのサイトで野依さんの作品を観たときも感じたのですが、描かれる作品の雰囲気は小林孝亘にも通ずるような、描かれるものひとつひとつのエッジのやわらかさが印象的です。
さらに、高松次郎の影の絵のような質感もあって。作品では実際に、影が絶妙な青のグラデュエーションで再現されています。

もうひとつ特徴的なのが、油絵具に砂が混ぜられていて、そのために壁に描かれたような質感もあります。

今回の展示でいちばん印象的だったのが、ごらくギャラリーには3階のフロアは天井からたっぷりと自然光が入るようになっていてそれだけで大変気持ちがいい空間なのですが、午前中、というより正午前にこちらで作品を観たときの青が素晴らしかったことで。。。
自然光を受けてやわらかい質感の青が爽やかさ、明るさを増し、加えて丁寧に描かれている影がよりリアルに感じられ、かつ、さらに特徴的な青の世界の不思議な感触が強く印象に残ります。
流れる雲で日が隠れてたまに陰になったりすると絵の印象もそれに応じて変化して...。

それからあらためて階下のフロアに展示されている作品を観たり、遅い時間、日が暮れかけた頃にもう一度3階の展示を拝見して、照明を当てられたときはよりその青のやわらかさが感じられたような気がします。

出展されている作品はほとんどが今年制作された作品でしたが、2点ほど昨年のものがあって、こちらは新しい作品と比べると茶色いものが茶色くて、新しい作品ではそういう部分も違和感のない青で描かれていて...こういう変化を考えると、野依さんのお話では青にこだわるというよりも自然とそういう色彩になっていったようなのですが、これからどういうふうに変化・発展していくのか楽しみです。
・秋の夜長の灯り展 @ART RUSH(9/28〜10/10)
http://www.artsrush.jp/
もうすこしちょくちょく伺えたらなぁ、と思ってるARTS RUSH。
この日は間接照明を中心に、9名の作家の作品が紹介されてました。
今回印象的だったのは、伊藤久美子さんの照明。
アンティークな半透明の銅色のカバーから広がる照明。そのカバーは照明部分は控えめな模様といっしょに丁寧に球体にかたどられていて、さらに上下の縁の部分には花や葉が同じ素材で作られていて。
いらっしゃった伊藤さんにいろいろと説明していただいたのですが、新鮮な驚きだったのが、この素材が「生皮(きがわ)」という、ブタの皮だったことで。。。イメージとは違うやわらかい明かりに感心...。
おなじみ野谷美佐緒さんの作品も、やっぱりいいなぁ、と。野谷さんは秋の個展も近いので楽しみです。

・武井誠 展 @ギャラリー52(9/26〜10/4)
http://homepage3.nifty.com/g52/schedule/now.html
描く風景のようすからその描かれ方、さらに使用される額に至るまで、作家の真面目さが伝わってくるような作品。
相当な厚塗りの油彩で、使用される絵の具の量(武井さんのお話によるとそれでも削ったりしていて使用されている絵の具の半分ほどが画面に残っていろそう)だけで引き付けられるところがあります。

以下はあらためて。
・山本修路 初個展「松景」 @絵馬・代官山(9/2〜10/2)
http://www.ema-daikanyama.com/event/event.html
・加守田章二展 @東京ステーションギャラリー(9/10〜10/23)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
《9/29》
・奥村雄樹 個展「Transfer」 @HIROMI YOSHII FIVE(9/24〜10/29)
http://www.flickr.com/photos/26898303@N00/45074539/
http://www.hiromiyoshii.com/five.html
街のなかのさりげない場所を、黄色い風船が突如現れては割れてまた別の場所に、という映像インスタレーション。
風船が現れる瞬間が妙にスリリングで。

《10/1》
・画報「猫づくし」刊行にあわせて 小さな猫の展覧会、矢吹申彦 @福原画廊(9/28〜10/8)
たいへんお行儀のよい猫たちの絵。
そういったなかに、夢二やフジタも似顔絵で登場する絵があって、こちらのユニークさと言ったらもう!

・H.K @フタバ画廊(9/26〜10/2)
一見ベージュの背景、しかしよく観るとさまざまな色が混ざりあっていてしかもキャンバスの目が無くなるくらいに表面が平らに塗られていて、そこから浮かび上がってきたような線や色彩で構成される人の体のライン。手や足の裏などに色が集まっていて...威圧感はないですが独特な引き込まれる雰囲気を感じました。

・日置英子展 @なびす画廊(9/26〜10/1)
http://www.nabis-g.com/exhibition/2005/hioki-e.html
透明感のあるさまざまな色彩のドットで描かれた抽象画。
タイトルによれば森とのことでしたが、時間をかけて観てると色彩の濃淡から奥行が弱冠感じられます。

・カラーヒヨコ 内田まり子 さやか 村木友子 @Gallery 銀座フォレスト(9/26〜10/1)
それぞれ違うスタイルの3人展。
特に印象に残ったのがさやかさんの作品で、模様が丁寧に書き込まれた和服に身を包んだ女の子が、和紙の質感と相まってとにかくきれいで。
村木友子さんの淡い質感ながらさまざまな画材が使用された絵も、さわやかで面白い味わい。

・高橋理加展 @藍画廊(9/26〜10/1)
http://homepage.mac.com/mfukuda2/aiga197/aiga197.html
牛乳パックで作られた赤ちゃんの像がたくさん、画廊内の中央から吊られて床に雑にまとまっている白のロープに集まるように置かれていました。
赤ちゃんの像は6種類あるそうで、それぞれの体の形がロープのほうへと向かって集まって、少々奇妙な空間を作り出してました。

・福島保典 展 @ギャラリー椿(9/26〜10/8)
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050926.htm
パネルにあった説明を読んで大いに納得。
というのも、デフォルメ、というよりももっと、ある意味過剰にざっくりと描かれた顔の絵で、土っぽい薄いベージュがメインの色合いだけじゃない何か引き付ける魅力を感じたのですが、説明によると古代遺跡の壁画からインスピレーションを受けた、みたいなことが書かれていて。
知ることでより味わいが増す、古代へ回帰していくような静謐感のある作品だと思います。

・長谷川佐知子 展 @galleria grafica bis(9/26〜10/1)
http://www.ishicoro.com/new/hase_sachi/hasega-2005.htm
http://gallery.to/grafica
石というのは面白い素材だなぁ、と。
結構な大きさの石のオブジェで、それぞれ、印象ですがカップをモチーフにしたような形の仕上がりで、ほぼすべて作家(女の子です)自ら彫ったとのこと。
表面の削り具合によって地がうい志の色合いなども味わいがあってよいです。

以下はあらためて。
・山本修路 初個展「松景(しょうけい)」 @ヴァイスヴェルト(9/3〜10/1)
http://www.roentgenwerke.com/works/shuji2005/shuji.html
・土屋仁応彫刻展「重陽」 @成山画廊(9/9〜9/30)
http://www.gallery-naruyama.com/exhibition.html
・野依幸治展「口笛吹く風」 @ごらくギャラリー(9/26〜10/8)
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/NoyoriKoji/Noyori_2005.html
・ANTONY GORMLEY CERTAIN MADE PLACES @ギャラリー小柳(9/6〜10/8)
http://www.gallerykoyanagi.com/exhibition.html
・小林英且 展 @小野画廊2(9/26〜10/1)
・一瀬幸信展 @SOL(9/26〜10/1)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/EXHIBITION/2005/20059isse.htm
アメリカ ― ホイットニー美術館コレクションに見るアメリカの素顔(9/25)
府中市美術館にて。(8/27〜10/2)
http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/whitney.html

今年はヨーロッパ(特にベルギー)の美術館の所蔵品展が多く、それはそれで感銘を受けるのですが、アメリカの美術館のも観たいなぁ、と思っていたところで開催されたこの展覧会。それも、現代美術に特化しているとのことだったので、けっこう楽しみにしていました。

久しぶりの府中市美術館。
展示室へ足を向けると、まずエドワード・ホッパーの「ニューヨークの室内」(1921頃)がお出迎え。
ベッドの上に腰かける、肩を出した白のドレスを着た女の子の後ろ姿を描いた実にシンプルな作品。ゆったりとした時間が流れているような雰囲気で、不思議と静謐感があり、思わずじっくりと眺めてしまいました。

順序が逆になってしまったのですが、それから入口の紹介文を。
こちらで紹介されている出品作家の名前を見て、ポップアートのオールスターとでも言うべきそのゴージャスさにとにかく気分が盛り上がってきて。。。

そこから見始めて・・・結論から言うと、直前に期待が大きくなりすぎたのか、少々パワー不足な印象。
出品数も少なめで(美術館の広さにも関係していると思いますが)ちょっと物足りなかったかなぁ、と。
また、もっと暗い環境、できれば壁も黒系統の色でそれぞれの作品を観ることができたらまた違った印象だったのかも、とも。。。
(いや、だって、ロスコーとかバスキアとかウォーホルとかボロックとか、日の高い時間に制作してるとは到底思えないし)

印象に残った作品、作家。
・エドワード・ホッパー。冒頭の「ニューヨークの室内」はもちろん、その他の作品も、細かいところまで描き込むのではなくその風景や場面の「空気」さえも取り込んだような具象作品は、同時期の印象派などの作品にはない独特な雰囲気があって。
・マーク・ディ=スヴェロの立体作品「アキレスの踵」(1968〜69)。金属の枠のようなものが組み合わさって、さらにそれらがワイヤーで微妙なバランスで成り立っていて、とにかくその緊張感がかっこいい。
・ジョージア・オキーフ「白いキャラコの花」(1931)。花をスポットにして描いた作品は多数ありますが、そのなかにあって具象の生真面目さとポップアートの抽象的な感覚とがミックスされたような感触は新鮮。
・ジャン=ミシェル・バスキアの2点。この放埒な吹っ切れた感覚はやはりずば抜けてるなぁ、と思います。バスキアの作品を、工場跡地とかの殺伐としていつつ空間がたっぷりとあるような場所で観られたら面白いなぁ、とあらためて感じ入った次第。

もしかしたら、このあたりのいわゆる「ポップアート」に対して、自分で思っているほどは案外、今はあまり興味がないのかも、とも感じました。こういうことも、その雰囲気に身を投じないと分からないなぁ、とも。

でも、やっぱアメリカ本国で観たらずいぶんと印象が変わるんだろうなぁ。。。

《感想リンク》
http://asagi.asablo.jp/blog/2005/09/04/62828
http://blog.livedoor.jp/scarlettvivi368497/archives/50072849.html
http://oki304.blog.ocn.ne.jp/lily/2005/08/post_b338.html
金子清美 DAY & DAY - budding(9/23)
言水製作室にて。(9/10〜9/30)
http://d.hatena.ne.jp/kotomiz/20050902

コーヒーのフィルターなのだそうである。。。

ギャラリー巡りの必須アイテム「etc.」の言水ヘリオさんの仕事場にお邪魔する感覚で観にいってきたこの展示。
作品はというと、コーヒーのフィルターを収めた淡いピンクの木枠、そこに透明アクリルの板が被さって、さらにユポ紙(半透明で水を弾く特殊な紙。ちなみに捨てれば不燃物扱い)で覆われているというもの。
これが実に不思議な色彩、感触で。
無論、木枠のなかの空間は立体になっていて、そのなかでコーヒーのフィルターがおそらく口を開けた状態で収まっていると思うのですが、ユポ紙で覆われた、半透明というよりも乳白色になった画面からは直接的な立体感をまったく感じず、むしろ、例えば印象派の遠近法だったり、抽象画で不意に奥行を感じたりするような感覚で、平面から立体感がイメージされるような作品でした。

また、部屋のいたるところ... 棚の上には真っ白に塗られた缶のなかに、壁際には細いレールの上に、多肉植物がいきいきと育っていて、その緑色が気持ちいいです。

で、コーヒーのフィルターを使った作品。
こちらは壁に、ひとつだけのと、いくつかが連なるように展示されているのとありました。
表面の乳白色のおかげでなんとなく間接照明のようにふわふわと明かりが広がるような質感もあって、展示と知らないと案外作品とは気付かないかも、と思うほど。
金子さんの過去の作品や展示の様子が掲載されている冊子が数冊あって、これらを拝見したら...このフィルターの作品がさまざまな場所にそれこそいろんなパターンで発表されていて、どれもたいへん興味深くて。
またあらためていろんなシチュエーションで拝見したいです。

・・・そして、今回も言水さんといろいろとお話しさせていただいて。
長年、独自のスタイルでアートを紹介なさっている方なので、伺ういろんなことが興味深いです。
佐伯祐三−芸術家への道−展(9/23)
練馬区立美術館にて。(9/10〜10/23)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/saekiyuzou.html

佐伯グレー。

日本人画家のなかで、もっとも回顧展を観たいと思っていた佐伯祐三。
はじめて佐伯の作品に出会ってその暗くて力強い風景に圧倒されて以来、さまざまな美術館で佐伯の作品を観るごとにだんだんと好きになっていったのですが、ようやくまとめて鑑賞する機会が得られ、期待して行ってきた次第で。

この回顧展ではじめて佐伯が30才で短い人生を終えたことを知りました。
・・・驚きました。
この独特の色彩、画面全体を覆う暗いグレーのトーン、これらが20代で作り上げられたたことに。。。

最初のコーナーで自画像や肖像画を紹介しているのと途中でデッサンなど油彩以外の作品があるのを除けば、ほぼ時代順に作品が展示されていて、渡仏前〜1度目の渡仏〜帰国〜2度目の渡仏、というふうに並んでます。

これまでけっこう観てきたと思っていても、やはり佐伯の作品だけに囲まれるとその雰囲気、暗くて力強い風景画の荘厳さにはやはり圧倒され、そしてその世界に引き込まれていくような。
独特の遠近法というか...中央に道が奥へと通っている作品の多くで、手前の風景、建物などがぐわっと膨らむような感じで描かれていて、観る者に迫ってくるような印象があります。
また、どん、と建物を正面から描いた作品の尋常でない荘厳さ。

佐伯というとヴラマンクを思い浮かべ、機会があればこの師弟の作品を一緒に並べて観られたらと思っているのですが、今回の展示を観て、他の作家の作品とも比べてみたいと思いました。
ルオーの黒く太い稜線と、佐伯のちょっと茶が混じったような濃いグレーとを。
ビュフェの切れるような直線的な描き方と、佐伯の力強い歪みとを。

 
順を追って観ていって、その時期に佐伯がどんな心境だったのか、に想像を巡らせてしまいました。
佐伯の作品ではパリの街並みが描かれているものが結構な数ありますが、さらにその多くには敢えてポスターや看板などがある場所を選び、その文字まで画面に描いていて、それらを観て、フランスでは相当に気が張りつめていたように思えました。
ここまで文字を描き込むことについて、もちろん文字自体の形に魅力を感じていたというのはあると思いますが、やはりそうすることでフランス人にアピールしていたのかな、と。。。
何かこう、絶対この地で一旗揚げてやるという強い意気込み、必至さには悲愴感さえ感じてしまいました。
・・・だから、一時帰国中に描かれた作品に触れて...なかでもテニスをする風景を描いた作品のなんとものどかな雰囲気を感じて...フランス時代にはありえない明るくて和める雰囲気に、生まれ育ったところへの愛着やこれまで溜め込んでいた郷愁が溢れているような感じがして、やっぱり寂しかったのかな、とちょっと涙腺が...。
そしてふたたび渡仏してからの作品は、殺伐とした感触が強まり、描き込まれる文字はさらに鋭さを増しているような印象で、かつ風景も「敢えて」都市の裏側的な場所を選んでいるのではと・・・それらは、佐伯自身がさらに自分を追い込んでいるようにも解釈できて。。。
しかし、作品が醸し出す独特の魅力には抗うことはできず...辛かったかもしれない佐伯の心情に思いを馳せるより、作品そのものに見とれてしまい。。。

・・・佐伯祐三という画家が、さらに好きになりました。
これからは、もっと大事に観ていきたいと思います。

《感想リンク》
http://kooshoo.exblog.jp/3490190/
http://museumagogo.cocolog-nifty.com/museum_a_go_go/2005/09/post_9e37.html
http://blog.livedoor.jp/rock_garden/archives/50115102.html
http://artslog.seesaa.net/article/7353950.html
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/09/post_1116.html
http://blog.goo.ne.jp/lysander/e/5bafaa47aaca4b2d5bfc3831d5bcfa9b
中岡奈津美 個展 -うつくしきはなのかずかず-(9/23、9/24)
ぎゃらりぃ朋にて。(9/23〜9/30)

文字の力。言葉の力。
絵の力。色の力。

岩絵の具による日本画で、多くの作品に「花」と「女性」、そして「ひらがな」で書かれた短歌がモチーフとなっています。なかにはテキストがないもの、花のみのものも。
そして花、女性、ひらがなはすべて画面の中で折り重なるように描かれています。

まず、文字に目がいってしまいます。
作品によって律儀にまっすぐに並んでいるものもあれば、いくつかの言葉のまとまりが大きさや色を変えて画面に配置されていたり、あるいは文字の列が緩やかな曲線で連なっているものも、という具合に描かれたかはさまざま。多くの作品では楷書ですが、草書体のものも。
そういった言葉の羅列をついつい追っかけてしまう自分が面白くて...文字、すなわちその形に音、そして意味が付いているものというのはそれだけで力があるなぁ、と、あらためて感じ入った次第で。
ちなみにこれらの文字は、もともと書道もなさっていた(進行形かも...)中岡さんが出会った、万葉集などに掲載されている恋の短歌を書いた「書」をそのままかたどったものだそうで、その文字自体が迷いのない凛とした美しさを持っているように思えます。

画面に浮かぶように描かれた文字を追いつつ、だんだんと描かれるもの全体の世界も伝わってきます。
色彩のバランスは、これまた作品によってさまざまで。。。統一感のある色彩で背景、花、女性が描かれていたり、花の色彩が強いものもあったり。
前者はより文字が浮かび上がるような質感、いくつかの文字は、抜いたようなふうにも感じられます。
花の色彩が特に強烈だったのは、青空の色彩を背景にひまわりが大胆に描かれた作品。黒の背景に曼珠沙華、というのあってこちらもかなり花の色彩が鮮やかですが、このひまわりは比較的落ち着いた色彩の作品が多いなかにあってひときわ目立って感じられました。

中岡さんの作品は岩絵の具の質感もかなり強く感じられます。
もちろんその絵の具の素材としての美しさもぞんぶんに発揮されているのですが、版画や水彩・水墨の作品でも味わってみたいような世界でした。
橋爪彩‐behind the skirt‐(9/24)
ギャラリー本城にて。(9/12〜9/30)
http://www.galleryhonjoh.com/htm/jp/hashizume.htm

今回の個展は6月のASK?での展示からたったの3ヶ月しか経ってないのですが、画廊の方のお話によると、実はこちらの方が先に決まっていたとのこと。

展示タイトルは「‐behind the skirt‐」・・・“スカートの影”。
ベッドの上に立つピンヒールを履いた足、黒テープを巻いてヒールを履いた足など、ちょっとシュールなシチュエーションの絵。
足元がフォーカスされた作品が多かったですが、なかには顔や肩口を描いたもの、またはクッキーが詰められたヒールだけが描かれているものも。
いずれにしても、どの作品も超写実というか、相当なリアリズムで表現されていて、そのせいかフェミニンな雰囲気が強烈に放たれているように感じられます。
そしてそれは、表面が平らに(例えばキャンバスだと布の折り目の凹凸があったり、板には木目があったり)加工されているところからも由来しているようで...平面に閉じ込められた感じというか...。そういう画面に乗る油絵具が照明の光を反射する湿った感触も艶かしく感じられます。

ASK?で展示されていた作品も数点、昨年のシェル美術賞展での入賞作品も展示されてました。
橋爪さんの作品をこれまでとは違う雰囲気の場所であらためて拝見してみて、作品から直接受ける印象こそ違わないものの、その作品を味わう気分にはずいぶんと差があるように感じられました。
ASK?や代官山ヒルサイドフォーラムは壁も真っ白でかなり無機質というか、現代アート的な質感を伴った雰囲気なのに対し、ギャラリー本城はどこかのお家にお邪魔したようなアットホームな感じと、僕が男だから余計に強く感じてしまうのかも知れませんが、たいへん女性的な空間という印象があって、そういった場所で拝見する橋爪さんの作品は、ただでさえ強烈な女性的なものを感じさせるモチーフが描かれているのに更にその妖婉さが増幅されているように思えて。。。

また、油彩の作品の中に、展示されているものでは入口すぐの場所に一点だけ版画作品があって、こちらは油彩と版画という以上に違った感じ。生々しさは弱まっているものの、描かれるシーンになにか奥深いッものがたちがあるような...。
これからまた新たな世界を展開していかれるような気がして、楽しみです。
鈴木太朗 個展 蒼のなかへ(9/24)
和田画廊にて。(9/16〜10/1)
http://www.wadagarou.com/wadanews1.html

印象に残っていたものが、繋がる瞬間。
繋がったときの快感。

鈴木太朗さんの今回の個展はまずTARO NASU GALLERYでDMを見つけて(それより数日後に鈴木さんからもDMを送っていただいてたのですが)、今年の芸大の修了展でかなり印象に残っていた作品の写真を見て「あ、この人の個展があるんだ!」とすごく楽しみで。
仕事なので会期が始まってもなかなか伺えずにいたのですが、この土曜日にようやく足を運ぶことができました。

入口左手にはまず微妙に歪んだ透明の管が見当で20本程度、台の上から生えるように並んでいて中には水が入っており、その中を気泡がランダムに昇っていく、というインスタレーション作品。
この気泡の動きが緩やかで、眺めているとだんだんと和んできて、心地よくなっていきます。
そして、暗くされたメインスペース。
修了展で拝見した作品、床置きの大きな作品で、多数の正方形の穴からは青い光が上へと広がり、それを覆う白の幕がその穴から吹き込む風で膨らんで、その度に穴と白い幕に映る像とが織り成すズレが、とにかくきれいで。。。
この作品は今回拝見できることは承知していたのですが、もうひとつメインスペースに展示されていた作品が、先日のスパイラルでのC-DEPOT展でも展示されていた、薄い水槽の中の白い砂が、底に等間隔に配置された噴射口から吹き上げられる作品。
・・・とにかく、まったく別の場所、別の時期に拝見した2つの印象的な作品が同じ作家によるものだと分かったときの嬉しい驚きといったら...。

それから会場内にひとりでいる時間ができたので、それぞれの作品をじっくりと観察。
水槽のほうは、前回拝見したときよりも砂の吹き上がり方が大きくなっていて。吹き上げの装置が作動する度に耳にする「コッ」という音も心地よく響きます。白い砂が青の光に照らされて幻想的。

続いて床置きの作品。
正方形は大きさはさまざまで並び方もかなりランダムですが、すべてが同じ角度で配置されています。
しばらく斜めの位置から眺めていたのですが、平面に開けられた穴は最初は2次元的な印象だったのが、だんだんと上部が正方形の立方体の並びに見えてきて...高層ビル群のシルエットのような立体感があって。幕を吹き上げる風はそのビル群にかかる雲のようで。。。
角度を変えて、今度は正面から。そうすると、立方体の連なりにも見えるのですが、風で幕が膨らむと光を放つブラウン管とその残像の集合にも見えて...無機的なものがなにか具体的なものに見えてくることでイメージの広がりが加速するような感覚があり、会場内をほのほのと照らす青の光に包まれているのと合わさって、現実から離れたような心地よさを感じます。

鈴木さんからもいろいろと伺えました。
イメージを創造する時期、必要な知識や技術を習得する時期、そして具現化する時期とあるとのこと。
また、今回の作品はいろいろと改善もされているとのことで、水槽の作品は砂の吹き上げが大きくなるようににしたり、青の作品は前回は光源が穴から見えていたのをそのひとつひとつに和紙のカバーを設置することで見えなくしたり、とデジタル・アナログの両面で手が加えられていて。
そういうお話の流れで無理を言って青の作品の構造を覗かせていただいたのですが...これが壮観。光源、ファン、コードでひしめき合っていて、それでいて静謐な感触もあって。
さらにこれらを管理するPCの画面も見せていただいて。どのファンをどれくらいのスピードで稼動させるかをコントロールしているのですが、整理された画面が生々しく感じられます。

印象的だったのが、これらの作品は「結果」というよりむしろ「経過」であるそうで、これらを配置するシチュエーションへとイメージが広がる場合もあれば、さらに別の要素が加わって進化する方向へと発展することも。
その度に研究などで時間がかかったり、経費のこともあってイメージの具現化は難しいことも多々あるそうですが、これまで出会ったアーティストとはまったく違った感覚で、ものすごく「続き」が楽しみな作家だと思います。
《9/23》
・菊池恒平「LUIN-BOW」 @ギャラリーエス E zone(9/20〜9/25)
http://galleryes.com/info.html
写真、立体もありましたが、骸骨をモチーフにしたモノクロの絵(鉛筆画だったと思いますが・・・)が、水滴のレンズを通してみたように歪んだ部分があったりして、精緻で印象に残りました。

・宮本純夫 −漂白する絵画− @ギャラリーGAN(9/20〜9/25)
http://www.presskit.co.jp/
染めの抽象。平面作品。
透明感のある色彩と、その大きさに圧倒されてしまいました。

・樹霊・木魂の復活 長崎剛志+布施快 @PROMO-ARTE(9/22〜9/27)
http://www.promo-arte.com/jpn/for_rent/project_file/2005/nagasaki%2Bfuse/ohtsuka%2Btakase.html
テキストと絡めた木版画作品。
木版画の朴訥な印象はやはりそれだけで独特の味わいがあります。

・モーリの色彩空間part9-九美神 @スパイラルガーデン(9/20〜9/27)
http://www.linkclub.or.jp/%7Emroom/contents/index.html
先日のシンポジウムにも出演されていた毛利臣男氏の展示。
このタイミングで拝見できたのはラッキーだったんですが...自然光で観るとその幻想的なムードが消えてしまい、刺繍などがあからさまに露見されて...。
夜、暗い照明であらためて観てみたいです。

《9/24》
・佐々木俊介 個展−美し国II @シロタ画廊(9/19〜9/24)
http://gaden.jp/shirota/2005/050919.html
吉田戦車のかわうそ君風(笑)の人物が多数登場する作品と、食卓を描いたもの、シュールなもの。
緩やかな優しい感触の曲線で構成された対象物。
なかでも食卓シリーズの楽しげな色彩と、潰した空き缶を画面にびっしりと配した作品がかなりのインパクト。

・中山美代子展 @T-BOX(9/19〜9/25)
http://www.tbox.co.jp/tbox/2005/050919.html
2種類の水彩による抽象画を細く切って、それを織って作られた絵。
抽象的なものに格子状の線が物理的に入ることで、作品の世界に入りやすい感じがします。
面白いのは、こうしてできた絵を特殊な織り機でユニークなパターンで織られた布にプリントしたものも製作されていること。
さらに2つのパターンが重なってできたデザインがなかなかにユニークで。

・稲垣昌子展 @Oギャラリー(9/19〜9/25)
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/inamasa.html
毛糸のような線で描かれた、軽い感じの絵。
そのままTシャツにプリントしたらすごくハマるような感じです。

・花岡哲象日本画展 @画廊宮坂( 9/19〜9/24)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~miyasaka/garou/sakuhin_fs_2005___hanaoka.html
真っ当な日本画。
紙の質感って大きいな、とあらためて思ったり。

・松井貞文新作展 @すどう美術館(9/20〜9/25)
http://homepage3.nifty.com/sudouart/kikakutn/plan05091.htm
とにかく相当な濃度の抽象作品。
テーマごとに統一感のある色彩と、部分的に幾何学的な模様が入っているのが印象的で。

・渡邊史展 〜Two Waters @小野画廊・京橋(9/19〜9/24)
昨年に続いて拝見することができた渡邊さんの作品。
以前よりも線の軌跡が大胆になったように思えます。
違う画材で描かれた作品が一点だけあって、こちらだけやはり違う質感で。こちらの系統もいろいろ観られれば、と。

・山城えりか 個展 @store & gallery S.c.o.t.t(9/20〜10/9)
http://www.ginza-kosin.com/scotto/
主に茶系の落ち着いた色彩が多く使用されたファンタスティックな絵。
会期がしばらくあるので、もう一回は見に行きたいな、と思います。

以下はあらためて。。。
・中岡奈津美展 @ぎゃらりぃ朋(9/23〜9/30)
・金子清美 DAY & DAY - budding @言水製作室(9/10〜9/30)
http://d.hatena.ne.jp/kotomiz/20050902
・佐伯祐三−芸術家への道−展 @練馬区立美術館(9/10〜10/23)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/saekiyuzou.html
・橋爪彩‐behind the skirt‐ @ギャラリー本城(9/12〜9/30)
http://www.galleryhonjoh.com/htm/jp/hashizume.htm
・鈴木太朗 個展 蒼のなかへ @和田画廊(9/16〜10/1)
http://www.wadagarou.com/wadanews1.html
新国立劇場中劇場にて。(9/19)
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s277/s277.html

《出演者》
松岡正剛(コーディネーター)
天児牛大
梅若六郎(能楽師)
木佐貫邦子
高田みどり(打楽器奏者)
勅使川原三郎
毛利臣男(衣装デザイナー)

結論からいうと、すごく面白かったです!

まず、コーディネーターの松岡正剛氏の知識の豊かさに驚きました。
今回集まった表現者はダンサーあるいはそのシーンに近い位置で活動する人で、いちおうまとまっているようで実際は実に幅広く、同じダンサーでもそれぞれのパフォーマンスを捕らえたビデオを観るかぎり凄まじく幅広く、ひとえにダンスといってもまったく違う表現方法なのですが、松岡氏はそれぞれをきちんと押さえたうえでひとりひとりのパフォーマーの本質的な共通点を見い出し、それらを繋げて話を展開させていっていて。
こういう人は立花隆くらいしかいないと思っていたので、松岡氏の存在自体が衝撃でした。

そして、それぞれの表現者。
僕はコンテンポラリーダンスは観たことはなく、せいぜいCDショップのアバンギャルドのコーナーで流れていたミニマムダンスの映像を観たことくらいしか体験がなかったのですが、まずそれぞれのビデオを観てそれだけでものすごく「生で観たい!」と思ってしまったし、それぞれの話の内容にも「!」という部分にあふれていて、とにかく刺激的で。
なかでも勅使川原三郎と能楽師の梅若六郎とのやりとりが興味深く、「引いていく芸」である能に対する勅使川原の尽きない好奇心がすごく伝わってくるような内容で。
それにしても梅若六郎の存在感は尋常じゃなかったです。
前衛の舞踏家、天児牛大の存在感も強烈で、鋭い視点も印象的。

とにかく話を聞いていて感じたのは、どの表現者も表現する上での「確信レベル」がものすごく高いな、ということ。
ひとつひとつの言葉の重みが違うような気がしたし、またその重さの向こうにはここまで表現してきた年月、一流の表現者として第一線を張ってきた時間こそがバックボーンとして存在することも強烈に感じられました。
そして確信レベルが高いがゆえに、辿り着く疑問、というよりも表現する上での対峙すべき対象が「重力」という実に根本的でかつ哲学的なものだというのも興味深く(他にも感覚的なもの多数)、納得。こういう疑問を持つことってクレイジーだと思いますが(言葉の下品さに反して賞賛の意味)、それはやはり「突き詰めて」表現してきたことの証ではないかと。

・・・・・いやむしろ、これは少々勘ぐり過ぎかも知れませんが、そういう疑問を持つことでもっと現実的な事象から逃れようとしているのかもしれない、とも思うのです。
特にこういった前衛の表現者たちはできることなら、重力、自己、時間など、すべてのものから解放されて表現したいと思うだろうし、しかし実際にはやはり「我を忘れて」という感覚はなかなかコントロールして導き出せるものではないはずで。。。
しかし、そうやってそういう疑問を持つことで自分を追い詰めているのかも。。。

こういう内面の疑問と合わせて、外へと向かう疑問や要求もかなり興味深かったです。
「『分からない』から観ないのではなく、とにかく何も考えずに能を観てほしい」と訴える梅若六郎。
パスポートという例えを使って、「コンテンポラリー」という言葉の不必要性を語る勅使川原三郎。
自分が表現していることに強い自負があるからこそ、そういった強い欲求が出てきているのだろうな、と。

このシンポジウムを拝聴して、単純に観たいものが増えてしまった自分の節操のない好奇心に半ば呆れつつ、やはり自分のそういうところが案外生きる上での根幹を支えているのかも、とも思ったりします。

《感想リンク》
http://blog.livedoor.jp/luxa/archives/50087180.html
http://lab.lolipop.jp/ppblog/index.php?mode=show&;amp;date=20050919
http://cleareyed.exblog.jp/
http://artslog.seesaa.net/article/7190699.html
http://blog.livedoor.jp/miho_piano/archives/50155520.html
いつもの道で 長野ともこ 個展(9/22)
にじ画廊にて。(9/22〜9/27)
http://hw001.gate01.com/tomokopictures/dm.htm

・・・ふわっと広がるイメージ。

長野ともこさんの個展を拝見するのは昨年の月光荘でのに続いて2度目。
この間に、オーパ・ギャラリーでのグループ展でも作品を拝見していて、のんびりとした雰囲気が印象に残っていて、今回、にじ画廊という近所のギャラリーで個展を開催されると知って楽しみにしてました。

踏む音がコツコツと気持ちいい階段を昇ると、あー、なーんかもう、のーんびりとした雰囲気の作品が飾られていて、思わず頬が緩むというか...なんだか不思議な懐かしい気持ちが広がってきて、いい気分。
階段を昇りきった正面には比較的大きな画面に人物が大きく描かれた作品が4点並び、続く右手の壁には風景画...昨年拝見したときに持ったイメージにいちばん近い感触の、海や木立の絵。さらにさまざまな大きさの画面の作品が展示されていて、角のスペースには「ほぼ日」関連の作品が。その向かいにも数点。

印象的なのは、まず色使い。
例えば風景画。空と海が共に濃いピンク色で描かれてたり、木々が青だったり...。どれも実際にはない色彩ですが、なぜか自然にその色彩を受け入れてしまっていて、なおかつ懐かしささえも感じてしまって。。。
統一感のあるひとつの色調で描かれたものもあればいろんな色が使われているものもあるのですが、それでもひとつの空間としてそれぞれが響きあっているようで。

そして、筆使い。
おおきく緩やかな筆遣いで、作品によっては小さなものを描くのに細い線が登場してますが、概ね...うまい言葉が浮かばないんですけど...時間がかかってなさそうな大ざっぱな筆の流れで。
こういう作品を拝見するとたいていは、製作にかかるスピードのようなものが感じられるのですが、長野さんの作品からはそれが感じられないんです、不思議なことに...。むしろ丁寧に描かれているような、というとニュアンスが違うのですが、ゆったりとした時間が伝わってきます。

前回の個展ではお目にかかれなかった長野さん、今回はお会いできて、ずいぶんと長いことお話しすることができました。
そこで作品についていろいろお話を伺ったのですが、ひとつの作品の製作において、使う色のバランスなどを確認しながら描き直すこともしばしばだそうで。なるほどそれで作品からゆったりとした時間が感じられたのかぁ、と納得。
また、こういうのんびりとした質感を楽しんでほしい、とも。。。

今回はポストカードの販売がなく残念ですが(長野さんのポストカード、好評なんです!)、初日に伺えたのはラッキーで、もう一回くらいは足を運んで、潮の香だったり通りを転がる銀杏の落ち葉の音だったり、それぞれの作品が伝えてくれるイメージを味わってきたいと思います。
東急百貨店吉祥寺店8階美術サロンにて。(9/15〜9/21)

もうずいぶん前からこの二人展の話は聞いていて、金丸さんと瀧下さんとのコラボレーション作品が製作されるということも伺っていて、とにかくどんな形の作品になるんだろう、とめちゃくちゃ期待してました。

金丸さんに伺った話では、従来のデパートの展示のような「お互いの作品を集めて展示します」という形から一歩踏み込んで、二人でやっているということの意味をもっと主張するべくコラボレーション作品を製作することにしたそうで、もちろんこれは金丸さんと瀧下さんというお互いをよく知り、かつ柔軟な思考の持ち主であるからこそ実現したとのこと。

で、できあがってた作品は...
ひとつの額の中に収まっている3つの画面。
それぞれ、3つのうちの1つか2つをどちらかが描き、もうひとりが先に描かれたものに応える形で残った画面を製作、それをひとつの黒い方形の盆のような額の中に配置されているというもの。

これがすごく面白い!
まず、それぞれの受け答えの妙がなんとも。
瀧下さんが鬼が逃げる絵を描けば、金丸さんが描くのは亀。
必至になって逃げる鬼を追いかけるのが、いかにものっそりと動いてそうな亀というユーモア溢れる仕上がりになってます。
そしてもちろん、お互いに対するリスペクトも見受けられて。

そして、お互いの個性的な画面表面の質感と、登場するおなじみのキャラクターとがひとつの作品のなかでよい案配に響きあっていて、お二人を知る身にとってはとにかく嬉しいです。
こういった形でのコラボレーション、他にもいろんな組み合わせが実現したら、どんなに楽しいかと...。
今回拝見したものは金丸さんと瀧下さんのキャラクターの共演でしたが、これが人物画、風景画、静物画でも、あるいはそれぞれの組み合わせでも、組み合わせによってはきっとすごく面白く響く作品ができるようなぁ、と想像が暴走気味(笑)。

お二人の競作の話が長くなってしまいましたが、言うまでもなくお二人それぞれの作品も相変わらずのクオリティで。
瀧下さんの作品では、例によって左手で描かれた、鬼が島に棲む鬼たちのツッコミどころ満載の珍妙な行動に思わず吹き出しそうに。
「何で泳いでんだよ!」「何でお前が吉備団子持ってんだよ!」「・・・バナナかよ!」とか。
そんな作品と並んで、右手で描かれた龍や雷神がいて、その凛々しさにも見とれたり。。。
金丸さんの作品では、最近は展示の度に何かひとつの新機軸を見せてくれているのですが(先日の個展での巨大古代魚には心底しびれました)、今回はうさぎの絵が。
金丸さんが哺乳類を描くとこういうふうになるのか...爬虫類や魚類で見慣れてきた質感で描かれるうさぎの心地よい違和感。。。

広がるアートの可能性。
いつの時代にも...モネ、マティス、ピカソ、大観、岡本太郎...アートは常に広がり続けていたはずで、それをリアルタイムで体感できることの楽しさといったら...!
ドラマとポエジーの画家 和田義彦(9/18、9/19)
松濤美術館にて。(8/2〜9/19)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20050802_wada.html

ちょっと眠気が残る日曜日の正午前。
この日のアート巡りの一番最初に選んだのが松濤美術館での和田義彦展。
氏に関する情報はほとんど持たず観始めました。

とりあえず順路通りに地下のスペースから。
その時まず目に飛び込んできたのが、正面の大作よりも入口右手に並んでいた木目が美しい白木の板に直接描かれた「食べる人たち」の絵。
描かれる人物の、生々しい絵の具の使い方と白木の木目の爽やかさとのコントラストが心地よく。
しかし、前夜に夜更かししてしまったせいか、いまいち頭が冴えない、目が覚めきってないような状態で「う〜ん・・・」と作品の世界に入りきれないままとりあえず一通り。。。

続いて2階の展示室へ。
こちらのほうに和田氏の遍歴を紹介するような作品が展示されていて、今回の展示でもっとも古い作品「波切の海」(1959)の異様に黒い世界と、入口すぐのコンテ作品「ヴェニス(サンマルコ)」(2005)の霞がかったようなモノクロの渋い世界にようやく絵を観る気持ちが呼び起こされて。

そして・・・ぼーっとした頭も眠気も一発で吹っ飛んだ作品が「Rossi夫妻の宴」(1982)。
描かれているシュールな光景より、それらを構成する絵の具のうねりに刮目。
人物の顔や身体の表面は赤や白、青の絵の具が重なり交わり、一見相当に異様。しかしそのコントラスト、ひとつの色彩から次の色彩へと移りゆくその境目のスリリングな感触...。
この感覚は、ザオ・ウーキーの抽象画を間近で観た時のあの高揚感と極めて近くて。
何かが描かれている箇所の濃密な絵の具の交わりから背景の広いスペースに視点を移動させると、一見ひとつの色で描かれているように思ったところもたくさんの色が現れていたり、さらに絵の具の濃度や筆の使い方によって微妙な濃淡ができあがっていて。

この作品で目が覚めて以降はもう興奮の連続。
すぐ続く2つの作品「白昼の沈黙」(1981)と「不安な広場」(1981)も強烈。
前者はソファの上で片膝を立てて座る女。その皮膚の生々しい色彩の交わりが。
後者は実に濃い赤の世界。こちらでも人物の何かに怯えるような表情が同様の絵の具の質感で描かれていて、作品そのものも触れる空間すべてを支配してしまいそうな強烈なメッセージを発しているように感じられて。

その先には別室のスペースがあり、こちらにはヨーロッパのおそらく18世紀の作品の模写が数点。
こういった技術のバックボーンがあってこそ、あの世界が描けるのだな、と納得。

再び地下へ。
・・・思った通り、最初に観た時とはずいぶんと印象が変化して、それぞれの作品に、近付いては絵の具の質感に興奮し、遠目で壮大さや力強さに圧倒され...の連続。
「神戸」(2004)、「戦火の子どもたち」(2003)の迫るような雰囲気。
「鳥」(2004)。つやのないマッドな表面の質感。黒や焦げ茶の重い色彩の隙き間から覗かせる鮮やかな明るい赤や黄が美しいです。
「大陸の空」(2004)。大きなキャンバスの画面には空を思わせるものはなく無機質な濁った白が中央に広がり、重量感のあるものがそこここに置くように描かれていて、凄い「重さ」を感じる作品。

「愛」(1991〜93)、「腰かける女性」(1984)。前者はグレーの背景、後者は黄の床に赤の壁。ぞれぞれシンプルな色彩のなかにロマンチックな人物の表情が描かれていて、そのシンプルさゆえに説得力が増しているような。

「旅人」(1991)「何処に」(1991)、「旅立ち」(2002)。旅がテーマの3つの作品。
透明感のあるカラフルな色彩は、デュフィのオーケストラを彷佛させます。
また、他にセザンヌのような質感の作品も。。。
カフェやダンスホールを舞台にした作品も多数あり、これらは縦横に走る黒い線が描かれるシーンの騒がしい感じを表現しているような感触で。音が聞こえるような錯覚。

結局続く最終日も観に行って。
この日は和田さんともお話しすることができて感激。。。
年齢を感じさせないのは外見だけではなく、お話の隅々からもフレッシュな感覚が垣間見れたことも嬉しい発見で。

この展示は今後筑波のほうへ巡回するそうなのですが、その時はもっとたくさんの作品が出展されるということらしいので、何とか行きたい、と思ってます。

《感想リンク》
http://jiyu-runner.cocolog-nifty.com/tannsihin/2005/09/post_a7bb.html
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=361
・ギュスターヴ・モロー展 @BUNKAMURAザ・ミュージアム(8/9〜10/23)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/moreau/index.html
・ドラマとポエジーの画家 和田義彦 @松濤美術館(8/2〜9/19)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20050802_wada.html
・-ユーモア溢れる二人展- 瀧下和之と金丸悠児 絵画展 @東急百貨店吉祥寺店8階美術サロン(9/15〜9/21)
・特別企画 シンポジウム 越境するダンス @新国立劇場中劇場(9/19)
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s277/s277.html

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