SHUGOARTSにて。
http://www.shugoarts.com/jp/current.html

ヤマサコレクションのある水天宮前からだと近いので、それならばと茅場町のギャラリーがいっぱい入っているビルへ。
SHUGOARTSしか開廊してなかったっぽいのですが...。

広い空間に大きな絵がドン、ドンと展示されていました。
青と赤の物体や、棚のようなものの絵。

入り口からすぐ左にある、いちばん大きな「青と赤の物体」の作品は、なんだかモテッとしているんですが、なぜか不思議な迫力、たとえば粘土のような「重さ」を感じて圧倒されてしまいました。
何が描かれているのか分からないから抽象なんだろうけど、抽象にしてはずいぶんと具体的なイメージを喚起されてしまうような作品でした。

他の作品も見応え充分。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションにて。
http://www.yamasa.com/musee/news15.html

以前から気になっていたギャラリー(ぴあでは美術館扱い)。
場所は地図でしっかりと確認して行ったのですが、高速道路の脇の道沿いにということもあり、ちょっと通りかかって見つけるようなことはまずない場所でした。
でも、さすが一流企業所有の施設、きれいなギャラリー。

この日は午後からトークセッションがあるらしく、その設営のために1階のスペースに椅子が並べられ、パネリストの席への照明の調整などでスタッフの女性の方々が忙しそうにされていて、そんななかで鑑賞開始。

まず、浜口陽三の諸作品。
レモン、さくらんぼ、アスパラガス、てんとう虫などの版画。
浜口の作品を観るたびに、「銅版画でどうやってあの透明感を出すんだろう」と疑問に思ってるんですが、今回もやはりその透明感は感動的で、背景の「黒」にさくらんぼやてんとう虫の「色」が美しく浮かび上がるように映えていて、これらの作品と対峙する幸福感といったら・・・。

これでも充分に来た絵画あるのですが、以降は他の銅版画作家の作品がたくさん。

なかでも印象に残ったのが、昨年暮れに観た芸大美術館での「HANGA展」で知った加納光於と池田良二。

加納はたしか銅版でなく亜鉛板かなにかを使用していたと記憶しているのですが、黒のみの「星・反芻学」シリーズは薬品と亜鉛板とが反応して表出した激しい抽象風景が、怖いくらいに鋭利だったり無気味に広がっていたり。
カラフルで円形の「「青ライオンあるいは《月・指》」シリーズは、なんとなくザオ・ウーキーにも近い印象。

池田良二はとにかくダークでクール。
写真を銅版に写し込んでいるらしく、その写真部分のリアルさと、それ以外のもの、背景だったり作品の一部にみられる整然と書かれた(版で刷られたわけですが)筆記体による文字(言語不明)とが、作品に「熱」を帯びさせているような。
色も「黒に銀」「朱赤に金」「濃い紫に銀」など。静かで、重い存在感。

他に、山本容子は音楽がテーマの作品が楽しげで印象的だったのと、深沢幸雄と柳澤紀子はそれぞれの作品が完結した物語のような作品でした。

・・・1階を観て地下を観て、もういちど1階を観ていると、女性のスタッフから声をかけられました。
「あのう、せっかくおいでいただいたのに準備などで御迷惑をおかけしてしまいまして・・・」
と言われ、全然気にしてない旨をお返事したのですが、お詫びに、と図録をいただいてしまいました。
ただでさえすてきな場所なのに、さらに好感度アップ!ストップ高!
ほかにもいっぱい観たいギャラリーがあったのでトークセッションは聴けませんでしたが・・・。

展示替えのたびに足を運びたいギャラリーがひとつ増えました。
今日もお天気と空いた時間をフル活用。

・クレア・ランガン「フィルム・トリロジー」展
・『日本の新進作家-新花論』展
・戸田正寿「HEIAN」展 @東京都写真美術館
http://www.syabi.com/
・長久保健二展 @トキ・アートスペース
http://paper.cup.com/toki/
・わたなべあや「なっとうぼうや」絵本原画展 @美篶堂ギャラリー
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/index.html

恵比須・代官山方面に行く時、かならず寄るお店があります。

『ピカソル・代官山本店』
http://www.picassol.com/web2003/daikanyama.html

旧山手通りが駒沢通りとのT字交差点の、ちょうどポイントのところにある、ちいさなお菓子屋さん。
ここでたいてい「サヴォア・デ・フェルメ」という半球型のクッキーをひと袋(5個入り)と、あともうひとつくらい別の焼き菓子を買って、その日の道中で小腹が空いた時なんかに食べるんです。
手作りのお菓子の種類がいっぱい、季節限定メニューもあって、毎回どれにしようかと悩むのが楽しくて、なんだかんだでハマってます。
すぐそばにはアートフロントギャラリーやミヅマアートギャラリーというすてきなギャラリーもあるところです、お近くにお立ち寄りの際はぜひ。
今朝の天気予報では午後から降水確率60%。
夕方ちょっとだけ降られたものの、天気予報に勝った気分です(笑)。

・銅版画の地平2 浜口陽三と銅版画の現在 @ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
http://www.yamasa.com/musee/
・辰野登恵子 新作展 @シュウゴアーツ
http://www.shugoarts.com/jp/
・竹内主吉展 @ギャラリー檜
http://www.g-hinoki.com/
・久里洋二の世界展 初公開 超ミニピクチュアー @Galleru銀座一丁目
・梃子箍展 @Gallery銀座フォレスト
http://www.tamabi.ac.jp/gakusei/src/works/img/exhibition/050129.jpg
・Eri’s World Exhibition @ギャラリーLa Mer
http://www.g-lamer.com/
・岡村光哲展 @小野画廊2
・榎倉康二展 @ギャラリー池田美術・ギャラリー21+葉
http://kgs-tokyo.jp/ikeda.html
http://www.gallery21yo.com/
・望月通陽展 @ギャラリー椿
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki.html
・はい(くさかんむりに配)島伸彦「windowpane―窓硝子―」 @ギャルリー東京ユニマテ
http://kgs-tokyo.jp/humanite.html
・西垣佳奈子 layer @ギャラリー山口B1F
http://www.gaden.jp/yamaguchi.html
・KAZUHIRO NISHIWAKI DRAWING EXHIBITION 2005 @月光荘画室3
http://www.vesta.dti.ne.jp/%7Egekkoso/
・STRAIGHT 木村桂子個展 @SPACE YUI
http://www.spaceyui.com/
・美濃屋紙右衛門商店 @AXIS GALLERY ANNEX
http://www.axisinc.co.jp/html_f/gallery.html
・明日はどっちだ Asu wa docchi da @オオタファインアーツ
http://www.otafinearts.com/
・安田千絵 @TARO NASU GALLERY
http://www.taronasugallery.com/

多いな・・・。
スパイラルガーデンにて。
http://www.spiral.co.jp/pickup/index.html

実は前の週もちょこっとだけ覗いてみたけど愛知万博の紹介かぁって程度に流して観ただけで。
で、pizzさんの「現代アート道楽の日々。」にレポートがあって、見どころをわかりやすく取り上げていただいてたので、改めて行ってきました。

愛知万博では屋外展示作品を発表するプログラムがあるそうで、それに出展している大阪万博以降に産まれた作家7人の作品の制作過程と、それぞれの紹介という具合になってました。

まず、目を引いたのがさとうりささん。
「player alian」という巨大な人型の立体作品のレプリカと、その制作過程において、さとうさんの内心に去来したさまざまなアイデアやインスピレーションを受けた事象が細かく、でもざっくりと記入された大きな紙。
コンセプトが育っていく過程が分かってとにかく面白かったです。

コスタリカの作家、フェデルコ・エレーロの「World Map」は実際にその場ヘ行って観てみたいです。

他の作家も、なかには「・・・?」なのもありましたが、アイデアや過去の作品など、いろいろと新鮮な才能に触れられてかなり楽しめました。それぞれモニター上でも紹介されていたのですが、やはり実物を目にすると印象は確実に違うと思うはずだし、観終わって何となくもどかしくもある展示でした(こう思ってしまうこと自体、主催者の思うつぼなのかもしれないですが。笑)。

《感想リンク》
pizzさんの「現代アート道楽の日々。」より→http://blog.goo.ne.jp/pizz/e/af247ada3dadea35273750d4c34b9381
http://ponpokona.exblog.jp/1566408
リトルモアギャラリーにて。
http://www.littlemore.co.jp/gallery/gallerytop.html

『変な絵・・・でも、そこが良い絵だなぁ』_奈良美智


というわけで、どんなもんかなと思って行ってみました。

感想。

・・・・・・・・・・・・変な絵。

有料だったので(200円)モトを取るべく一生懸命観てきましたが、どうがんばって観ても汚い落書きにしか見えない。
ファイルに入ってた作品も同様。

せめてタイトルでもあれば観るヒントになったかもしれないんですが、在廊だったスタッフだか作家本人だかによると作品それぞれにはタイトルはないとのことで。

子どもが「だるまさんがころんだっ」て言って振り向いた時にここで展示されていたような作品の風景だったら、たぶんすごいトラウマになると思う。

《感想リンク》
http://d.hatena.ne.jp/heppoco/20050123#p1
銀座ギャラリー桜の木にて。
http://www.sakuranoki.co.jp/hpdata/nowginza.htm

いかにも銀座の高級そうな雰囲気の画廊でございます。
私めのようなモノには少々敷居が高うございます。

しかし、入るのである。

存じ上げなかったのですが、篠田さんは2003年には原美術館でも個展を開催されるほどの作家だそうですが、やはり作品の説得力は素晴らしいものがありました。
虚空を斬るかのような鋭角の線が特に印象的。
展示作品のほとんどが墨絵で、抽象作品が中心だったので、「この人が書く文字はどういうふうなんだろう」ということをふと思っていたら、「心」という一文字が書かれた作品があって、これがまた素晴らしく・・・。

いや、観ることができて良かったです。

ところでこの画廊、入るのは2度目だったのですが、前回はうっかりオープニングパーティーで激しく場違いな雰囲気に相当おどおどしてたのですが、今回は数人しかいなくて、ゆったり観ることができました。

 
・・・まあ、側にはぴったりギャラリーのスタッフの女性(メガネ美人)のマンマークが付いて、いや別にかまわないんですけど、できればその「買わす気マンマン」な笑顔&トークは勘弁してください、申し訳なくなってくるので(リアル冷や汗)。
Oギャラリーにて。
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/ota.html

黒の世界。
なんだかものすごい圧力。。。

黒の下地に、無数の銀のドットがちりばめられていて、ただそれだけなんですが、すごい説得力がある作品。

第一印象では「こんな細かい点を描いたのか、すごい手間だなぁ」というふうに感心したのですが、これが銅版画であることを聞かされてまたびっくり。
何せ、この大きさの銅版があることがもう僕の想像不可能な領域という感じで。

さらに良く観ると、その細かい点もわずかに濃さが違っていて、それが黒の世界に奥行きを与えていて、作品の深みを増しているような。

太田さんの話では、腐食(銅版を液体に浸けて、表面を加工する行程)を何度も、出したい色の濃さを考えて時間を変えたりしながら、だいたい一枚の銅版に対して8時間くらいかけることもあるとのこと。
そして、画面の「黒」は、黒い紙を使っているのではなく、墨などを使ってご自分で染めているそう。

小さな作品には画面が黒ではなく紙の色をそのまま使用したものもあって、同じ版で黒と白の画面がそれぞれあった作品もあり、その雰囲気がぜんぜん違ってたのもまた面白かったです。

ファイルで拝見した銅版画以外の作品、ドローイングの作品群も素晴らしかったです。
gallery LE DECO 3Fにて。
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g3.html

2階に続いて3階へ。
ここでは写真の展示。

こちらもたくさんの方々によるさまざまな写真が。
統一感なんてどこ吹く風、という勢いで、その瞬間を切り取られたいろんな場面が壁いっぱいに溢れている感じでした。

とりあえず会場でいただいたメンバー紹介のシートから、ここに載っているHPをこちらからリンクしておきます。
・アサトさん
http://www.geocities.jp/mongoose7jp/photo.html
・石川陽さん
http://homepage3.nifty.com/sunto
・市川五月さん
http://tokyo.cool.ne.jp/may-village

こちらに紹介できなかった方々にも、瑞々しい花の色が印象的だったフジシロゆうすけさんなど、失礼ながら意外にもたくさんの素敵な作品を拝見できました。

jet’s(1/23)

2005年1月25日 アート
gallery LE DECO 2Fにて。
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g2.html

渋谷のルデコの2階より上では、グループによる展示が多いみたいです。
この週も一階を除いてすべてグループ展でした。

で、2階で行われていたのがこの展示。
出展している人が多いぶん、観に来てる人も多くて、また渋谷という場所柄もあってか、たくさんの学生らしき人で賑やかな会場内。
jet boysというグループのメンバー8人(そのうちのひとりはゲストになってました)による展示で、絵、立体作品、映像まで、それはもうさまざまな作品がいっぱい。

そのなかで、僕が特に「!」と思ったのが[jet three]木村将人さんの絵と、[guest]の中山信太郎さんのオブジェ。
木村さんの絵は展示されていたのは一点だけでしたが、宙に浮かぶような男の子の絵で、その「ふわり」とした感覚がなんとも爽快で。ファイルで拝見した過去の作品もなかなか面白かったです。
中山さんのオブジェは、コミカルな陶器のカメ。甲羅の部分が極端に丸まってて、そこから出てる頭もまた丸く。なんともかわいいオブジェでした。

こういうふうな展示も、思わぬ「ツボ直撃」な作品に出会えるので、なかなか見逃せないのです。

jet boysのHPはこちら→http://jet.boy.jp/
Ecru+HMにて。

フォレストやLa Merなどのギャラリーが入っている銀座の奥野ビルで、たまにこちらも伺うのですが、このギャラリーは絵画とか彫刻とかのようなものじゃなくて、以前は和食器だったし、今回はブローチと、実際に使うものが展示されてることが多いみたいです。

で、今回もたまたま入ってみたら、漆塗りのブローチや大きなボタンがひとつひとつ、壁と中央のテーブルに展示されていました。
かたちはそれぞれ不定形で、四角でも丸みを帯びていたり、その曲線も微妙に歪んでいたり。
色は漆の黒に銀が、朱の漆には金が映えていて、現代の「和」の高級感がなんともいえず・・・。

ブローチなのでさすがに僕が使うということはないのですが、よほどのセンスがないと服に合わせるのは難しいだろうなぁ、なんて普段考えないようなことまで考えてしまいました。

たまにはこういう変化球の展示も、良い気分転換になって面白いです。
にじ画廊にて。
http://www12.ocn.ne.jp/~niji/exhibition.htm

ますます好きになる吉祥寺のギャラリー、にじ画廊。
今回の展示も、かなりよかったです。
こんな展示が平日、仕事が終わった後に観られる幸せ・・・。

猫が描かれている作品はもともと好きなのですが、にじ画廊の入り口を入ってすぐ左のの階段を上がって、上がりきったところにさっそくかわいい猫の版画、版画、版画・・・。
描かれている猫の表情はみなちょっとやんちゃっぽくって愛嬌があって。
桜の枝に寝そべっている猫、空き地に集まって会議をやっている猫、黄色く染まる銀杏の林のなかで佇む猫。。。

その他の作品もあったかく、小さな作品のなかにはかわいい動物や子どもがいたり。
絵本の挿し絵などもいきいきしていて良い感じ。

そして、色がきれいでてっきり版を重ねて彩色したものとばかり思っていたら、色が劣化しにくいちょっと特別な水彩絵の具で彩色されているそう。

作家の片岡さんもご在廊で、やっぱり猫はかなりお好きだそうで、そんな片岡さんの作品を見つけた雑誌「小説推理」の方が表紙に起用した、というエピソードも伺いました。

明日までの展示ですが、もっとたくさんの人に観てほしいです。

(片岡まみこさんのHPはこちら→http://www.corkdoll.com/m/
Bunkamura ザ・ミュージアムにて。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/grandma/index.html

各所で評判のグランマ・モーゼス展。

セクションごとに「春」「夏」「秋」「冬」となっていて、それぞれその季節の絵が展示されていて、その間に刺繍作品や資料のコーナー、約10分の映像のコーナーがありました。

春、夏のあたりはやはり、目に鮮やかな緑が気持ち良かったです。
ただ、きれいな絵なんですけど何となく違和感みたいなものを感じていて・・・。

夏のところで、雷雲が迫ってくる作品。
画面の手前から描かれている対象物を目で追っていったのですが・・・
人、荷車、家、馬・・・

家、馬・・・。 
 
 
ずいぶんデカい馬だなオイ!
 
どう見ても家より遠くにいる馬が、家と同じくらい大きい(爆)
雷雲が近付く場面なので足早に家路へと急ぐような人も描かれてたような気がしますが、雷雲よりその黒い馬から逃げた方がいいのでは、と。

・・・こんなことがツボに入ってしまい、以降しばらくそういうあり得ない遠近描写を見つけてはひとり内心で爆笑、そんなかなり「空気読め」的な鑑賞になってしまいました。

夏から秋へと季節が変わると絵の色彩が途端に暖色が増えてきて、色彩に和みつつ遠近描写にツッコミをいれつつ・・・さらに冬になるとあたり一面真っ白になって、春夏の緑とはまた違った清々しさが。

一通り見終わったあとで、映像を見ました。
・・・あの遠近の違和感にはきちんと理由があって、モーゼスおばあさんが集めた雑誌や新聞や絵はがきからの切り抜きをお手本にして描いてたそうです。
さらに、第一次世界大戦直後の不景気で農村部の過疎化が進み、すっかり寂れてしまっていたのを、良き時代を振り返るようにモーゼスおばあさんは本来いないたくさんの人を絵のなかに描き込んでいたということを知って、おばあさんの心に去来したものを想像したり・・・。
人が描かれていない作品が寂しく感じられたことに、何となく納得してしまいました・・・。

モーゼスおばあさんの、いろんなものへの愛情が伝わってくるような展覧会でした。

《感想リンク》
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=111
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/01/art_.html
http://palantir2.seesaa.net/article/1459389.html
http://blog.goo.ne.jp/goodtime_badtime/e/fc2af057f46e00d21fc0e5b85667773f
http://blog.goo.ne.jp/gerocchi/e/3b831cec41a550a9bbf3afdfd64eccde
http://kawaraban-h.at.webry.info/200501/article_9.html
http://fumiko212.exblog.jp/1754065
Gallery 銀座フォレストにて。

・・・とにかくこの小さなギャラリーの雰囲気とぴったりでした。

油彩の風景画。
ハガキ大の大きさの作品が2点と、他の作品もそれほど大きいものではなく。
描かれる風景は草原や花の咲く場所など、明るい印象で。
・・・作品自体の印象も相まって、額にも目がいってしまいました。
中川さんの自作による額、単色で塗られた木製の角材を作品に直接取り付けられたような手作り感あふれる額だったのですが、それが作品の雰囲気と合っていて、こういうのもありだなぁ、と。。。

ファイルのひとつに、それがそのまま絵本になっているものがありました。
展示されている作品とは雰囲気がまったく違って、原色感溢れるいきいきとした絵で、ちょっとびっくり。
ただ、その絵もやはり油彩で、絵本の挿し絵が油彩というのは記憶になかったのでそのことにも少々驚いたのですが、中川さんによると、いちばん親しんでいる手法で描いたとのことで、なるほどと納得。
ギャラリー椿GT2にて。
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050117gt.htm

会場にたくさんの女子高生がいてびっくり。
どうやら服部さんの教え子らしい(未確認ですが)。

落ち着いた色彩の手描き(油彩だったような気がするのですが、失念してしまいました、ずみません)の作品と版画が数点ずつの展示。
その手描きの作品、ちょっと焦点がぼやけたような輪郭の植物などの絵で、むかしの景色のようでもあり近未来のようでもあり、なんだか不思議な感覚で落ち着けるような・・・

過去の作品のファイルで拝見した作品も素晴らしくて、なかでも泳ぐ魚の絵、水面をゆらゆらと泳ぐようなシーンがすごく印象に残ってます。

またぜひじっくり拝見したいです。
ギャラリーf分の1にて。
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/

抽象の銅版画。
ただ、それぞれの作品を拝見しても「わからない」という印象はなくて、「あ、いいなぁ」と見入ってしまうような感じでした。
銅版画の制作過程の特性上、刷るのは1回なのだそうですが、ひとつの色であってもその濃淡がはっきりしているおかげでさまざまな表情が浮かび上がってきていて、だから第一印象でわからないと思わなかったのだろうなぁ、と。
そしてその「色」。焼けたような濃い黒や紺の作品と共に、オレンジや薄い緑といったやさしい色彩の軽やかな作品も多数あったことも印象的でした。

丸田さん、版を彫る段階の時点で作品のイメージがしっかりとできあがっているそうです。
このことは、特に抽象の作品においては大切なことのような気がします。
他にも、グラデュエーション出すために腐食の時間を返るといった銅版画の技術的なお話もたくさん伺えました。
今日は、はろるど・わーどさんのblogでのレビューを読んで気になってる東京都写真美術館にも行く予定が、午前中に用事ができて行けず・・・来週は必ず。

降らないはずの雨のなか、なんだかんだで渋谷・青山界隈をいろいろと観て回って、特に印象に残った展示はこんな感じです。

・jet’s @gallery LE DECO 2F
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g2.html
・「9c」 Nine person’s photo exhibition @gallery LE DECO 3F
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g3.html
・齋藤彩 原画展 だるまさんがころんだ @リトルモア・ギャラリー
http://www.littlemore.co.jp/gallery/gallerytop.html
・愛・地球博 アートプログラム「幸福のかたち」展 @スパイラルガーデン
http://www.spiral.co.jp/pickup/index.html
・グランマ・モーゼス展 @Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/

それと今日は映画を1本観てきました。感想は後日。

観たい展示がいつのまにか目白押し気味になってきていて、加えてラグビーもリーグが終わってカップ戦の真っ最中、あとバレーボールVリーグもあるし、そろそろ週末の予定をしっかり整理した方が良いような気がしてきました。
あと、太巻き作りの準備も忘れずに。
今日はちょっと遅い時間から。お茶の水、京橋、銀座と。

・丸田記久子 銅版画展 @ギャラリーf分の1
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/
・服部知佳展 @ギャラリー椿GT2
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki.html
・中川昌美展 @Gallery 銀座フォレスト
・斎藤タカコ 漆のブローチ展 @Ecru+HM
・太田敦子展 @Oギャラリー
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
・−墨のいろ− 篠田桃紅作品展 @銀座ギャラリー桜の木
http://www.sakuranoki.co.jp/

今日は女性作家の展示ばかりが印象に残りました。
(もっとも、遅い時間からだったのでギャラリー椿のメインスペースやギャルリー東京ユニマテなど、気になっている展示を観られなかったのですが)

あれほどカメラの持ち歩きをいやがっていた僕ですが、最近デジカメの購入をちょっと考えていて、今日新宿の量販店で気になっている機種を見てきました。
・・・薄い。薄すぎる。
今さらながら、技術の発達ってすごいなぁと思った次第。。。
そういえばもう何年も前の話になりますが、まだパソコンを買うずっと前、コンピュータ関係の仕事をしている友人に付いて同じ量販店に行った時に初めてCD-RやらMOやらZIPやらを見てホントに目のタマが飛び出るほどに驚いたものでした。

・・・そういう反面、銅版画の制作過程の話を聞いたりした時もめちゃくちゃ感心してしまうわけですが。
DAZZLEにて。
http://www.netpro.ne.jp/~dazzle/exhbt/yr_05/050111.htm

たくさんの女の子の絵が展示されていて、それぞれ色が入っていない線画と、それに着色したものとが対になってました。

説明文によると国内のさまざまな場所で出会ったり、応募したモデルの女の子をまず写真に撮って、それをもとに絵を描いてるとのこと。
女の子の表情がどれも魅力的でかわいくて、どうしても顔に目がいってしまいますが、それ以外の箇所も細かく描き込まれていて、特に「すごい!」と唸ったのが、ある作品の女の子が着ていた晴れ着の綺麗さ。
先日東京ステーションギャラリーで観た着物の絵もすばらしかったけど、もしかしたらそういう日本の技術の伝統みたいなものがこうやって連綿と続いているのかなぁ、なんて思ったりもしました。

《感想リンク》
http://museumagogo.cocolog-nifty.com/galleryparadise/2005/01/post_2.html
SPACE YUIにて。
http://www.spaceyui.com/after/2005/0501/wadamaru.html

人気イラストレーター2人のコラボレーションで、最終日だったので混んでるかも、とちょっと心配しましたが、12時前と早い時間だったのとあいにくの雨ということで、1作1作じっくりと観ることができて満足でした。

いろんなテーマ(たとえば動物だと犬や猫や豚、ほかに外国名だったり、人形とか家とか文房具とか)で、1枚の紙に2人がそれぞれイラストを描いた作品がたくさん。
まずそのアイデアが面白い!
そして、それがお互いの個性を引き出しあっている、という感じで。
線画に色を付けたような、安西氏のおっとりした「へタうま」感と、和田氏のは細かくて輪郭もしっかりしていて、きりっとした感じ。
テーマに対してのユーモアも「くすっ」と笑えるものもあって、楽しい展示でした。

で、この展示作品は「NO IDEA」という絵本になっていて、余裕があればぜひ欲しいところです(この日は雨だったので購入を控えました)。

《感想リンク》
http://museumagogo.cocolog-nifty.com/galleryparadise/2005/01/post_1.html

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