再考・近代日本の絵画 美意識の形成と展開
2004年6月20日 アート東京芸術大学大学美術館にて。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/planed_jp.htm
先週の続き。
木場のが良かったので、すごく期待して行ってきました。
天気はおかげで晴れたけど、台風のあおりで風が強くて自転車にはちょっと大変。
実はプログラムの順番としてはこっちのほうが先だったのを木場を観た後知ったのですが、まあそれほど気にせず。
初めて芸大のなかに足を踏み入れて、なんとなく「おぉ〜」と。
国立大学にして金とって催し物ができるほどの美術館を抱えていること自体が「スゲェ〜」って感じで。
まず、掛け軸の水墨画に目が行く。
地味な風景も、いやむしろ、だからこそかもしれないけれども、あるいは日本人だからかもしれないけれども、描かれている景色を知らないはずなのに不思議な懐かしさを感じる。
そこから肖像画、風景画と続き、次の部屋へ移動。
仏さまやら龍やら、想像の世界が広がってた。
一枚だけ、すごくぼやっとしていて何が描かれているのか分かりにくい、けど気になる作品があったけれど、とりあえず移動。
エレベーターで地下から3階まで上がる。
ここから随分近代チックな空気。
いろんな風景画、それに混ざって新しい感じの掛け軸も結構な数。
日本最初期の抽象画。そして最後が静物画。
ここまで観て、ひと休み。
・・・しばら(以下略)・・・
エレベーターで下って再度最初から。
最初に目に付いた掛け軸に、やっぱり見入ってしまう。
縦に長い風景画っていうのも何となくツボなのかも。
肖像画。「靴屋の親爺」という作品が突出している印象。
さっき気になった謎の絵をじっくりと。
青木繁の「黄泉比良坂」という作品。
これだけではどんな場面か想像しかねる、とさらにキャプションに目をやっていると、英語のタイトルに「Escape」とある。
なるほど、死の世界から逃げようとしているのか、と理解。
水彩(たしかそう)なのに油絵のような、静かな力強さ。
濃い青の絵をしっかり観てると、絵の中に数人の姿が。
再び3階へ。
印象派の影響とこれまでの日本の伝統とのせめぎ合いを、風景画の中に感じる。律儀に細かく描写したものあり、印象派よろしく大胆な着色のものあり。
油絵。
長谷川利行の「カフェの入り口」。ハイカラな感じが楽しい。
佐伯祐三の「広告」。なんとも大胆な遠近感、すごい迫力。
水彩。
宮宅克己の「秋の日」と吉田博の「日暮里」。
オレンジ色の夕焼けの絵と水辺の水色の絵が並べて飾られていて、、、なんとも形容しがたい、心地良い空間。
「新東京百景」と題された版画の数々、それぞれ作家の個性が出ていて面白かった。木版画、棟方志功もそうだけど、独特のあたたかさがあって、いい。
その隣の織田一磨のエッチング(だったと思う)。東京の昔の風景が素朴に描かれていて、これまたいい。
静物画。
どの展覧会に行っても静物画は大抵数作品展示されているけど、これまであまり印象に残ったものがなくて、軽く苦手意識が。
練習ですか?みたいな。
その印象は大きくは変わらなかったけど、一角の食品の静物画を集めたところは、鮭のやつとか尋常でなくリアルだし、柘榴も鮮やかだし。
もう一回一通り観てまわってかれこれ2時間強。
やっぱりこっちが先の方がよかったかも、とちょっとだけ思いつつも、なんだかんだで大満足でした。
たぶんこっち観てからまた木場で壁一面の自画像群を見ると、また楽しいんだろうなぁ。
今日が最終日だったけど。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/planed_jp.htm
先週の続き。
木場のが良かったので、すごく期待して行ってきました。
天気はおかげで晴れたけど、台風のあおりで風が強くて自転車にはちょっと大変。
実はプログラムの順番としてはこっちのほうが先だったのを木場を観た後知ったのですが、まあそれほど気にせず。
初めて芸大のなかに足を踏み入れて、なんとなく「おぉ〜」と。
国立大学にして金とって催し物ができるほどの美術館を抱えていること自体が「スゲェ〜」って感じで。
まず、掛け軸の水墨画に目が行く。
地味な風景も、いやむしろ、だからこそかもしれないけれども、あるいは日本人だからかもしれないけれども、描かれている景色を知らないはずなのに不思議な懐かしさを感じる。
そこから肖像画、風景画と続き、次の部屋へ移動。
仏さまやら龍やら、想像の世界が広がってた。
一枚だけ、すごくぼやっとしていて何が描かれているのか分かりにくい、けど気になる作品があったけれど、とりあえず移動。
エレベーターで地下から3階まで上がる。
ここから随分近代チックな空気。
いろんな風景画、それに混ざって新しい感じの掛け軸も結構な数。
日本最初期の抽象画。そして最後が静物画。
ここまで観て、ひと休み。
・・・しばら(以下略)・・・
エレベーターで下って再度最初から。
最初に目に付いた掛け軸に、やっぱり見入ってしまう。
縦に長い風景画っていうのも何となくツボなのかも。
肖像画。「靴屋の親爺」という作品が突出している印象。
さっき気になった謎の絵をじっくりと。
青木繁の「黄泉比良坂」という作品。
これだけではどんな場面か想像しかねる、とさらにキャプションに目をやっていると、英語のタイトルに「Escape」とある。
なるほど、死の世界から逃げようとしているのか、と理解。
水彩(たしかそう)なのに油絵のような、静かな力強さ。
濃い青の絵をしっかり観てると、絵の中に数人の姿が。
再び3階へ。
印象派の影響とこれまでの日本の伝統とのせめぎ合いを、風景画の中に感じる。律儀に細かく描写したものあり、印象派よろしく大胆な着色のものあり。
油絵。
長谷川利行の「カフェの入り口」。ハイカラな感じが楽しい。
佐伯祐三の「広告」。なんとも大胆な遠近感、すごい迫力。
水彩。
宮宅克己の「秋の日」と吉田博の「日暮里」。
オレンジ色の夕焼けの絵と水辺の水色の絵が並べて飾られていて、、、なんとも形容しがたい、心地良い空間。
「新東京百景」と題された版画の数々、それぞれ作家の個性が出ていて面白かった。木版画、棟方志功もそうだけど、独特のあたたかさがあって、いい。
その隣の織田一磨のエッチング(だったと思う)。東京の昔の風景が素朴に描かれていて、これまたいい。
静物画。
どの展覧会に行っても静物画は大抵数作品展示されているけど、これまであまり印象に残ったものがなくて、軽く苦手意識が。
練習ですか?みたいな。
その印象は大きくは変わらなかったけど、一角の食品の静物画を集めたところは、鮭のやつとか尋常でなくリアルだし、柘榴も鮮やかだし。
もう一回一通り観てまわってかれこれ2時間強。
やっぱりこっちが先の方がよかったかも、とちょっとだけ思いつつも、なんだかんだで大満足でした。
たぶんこっち観てからまた木場で壁一面の自画像群を見ると、また楽しいんだろうなぁ。
今日が最終日だったけど。
怒涛のギャラリー巡りである。
2004年6月19日 アート天気が良いってすばらしい。
まずは六本木。
【1】桑島秀樹展−The World
レントゲンヴェルケにて。
http://www.roentgenwerke.com/2004/kuwajima/theworld_j.html
ぴあで作品の写真を観てちょっと興味持ったので。
うーん。以上。
【2】アレッサンドロ・ラホ展
TARO NASU GALLERYにて。
http://www.taronasugallery.com/exh/index.html
これは、すばらしかったです。
一目見て心地良い清涼感をうける花瓶に挿した花の絵。
端正な佇まいの家の絵。
紙の暖かみが良い感じの花のリトグラフ。
それぞれが、会場の真っ白な壁に映えていっそうきれいに見えました。
・・・銀座に移動。
【3】忘れた(汗)
ギャラリーの前を通って、なんだか良さげだったので飛び込みで突入。
1950年頃の海外の作家の油絵でした。
数枚印象に残る作品があったけど、激しく場違いな空気を察知し、早々に退出。
【4】Mikiko Rai 洋紙絵展
月光荘画室1にて。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kazemachiso/oshirase.htm
銀座の裏通りにひっそりと営まれている、どうやら知る人ぞ知る画材店の奥にある画室。
ここは2回目ですが、今回は作家さんがいらっしゃいました。
作品制作に没頭中で邪魔しちゃ悪いと思い、気付かれないように入り口で作品を眺めていたら気付かれ(激しく当たり前)、ものすごい勢いで恐縮され、挙げ句の果てには冷たいお茶まで出していただいたりして、そんなことされたらこっちだって腰低くなりますよって感じでして。
色を塗るのではなくて「色紙を切って貼る」という作業で製作された「洋紙絵」は、実物を見ると絵の奥行きと紙の立体感とがひとつの作品の中で交錯していてなんだか不思議で、それでいて紙の優しい色合いが心を和ませてくれます。
一輪車の絵がいちばんよかったのですが、この絵はがきがなかったのが残念。でも2枚買ってきました。帰り際にも軽く恐縮合戦勃発。
【5】神尾正次郎展
月光荘画室2にて。
http://www.shojirokamio.jp/info2.html
どこをどうやってたどり着いたのか思い出せないのだけれど、ネットサーフィンでこの作家のサイトにたどり着いたことがあって、月光荘の別の画室で個展開催中であることを画室1の帰り際に知り、急遽行ってみることに。
画室1と比べてずいぶん銀座のギャラリーっぽい画室2。
中に入ると僕の大好きなチャ−ルス・ロイドの「Voice in the Night」が流れていて、それが嬉しくて。
作品は、とにかくかっこいい。
ネットで観た時に伝わてこなかった独特の絵の質感がすごい。神尾さんのお話によると、特別な手法を用いられてるそうです。
それぞれの作品に描かれた黒人ミュージシャンの圧倒的な貫禄。
絵にジャズのスタンダードナンバーが名付けられているのも、ジャズ好きには堪らないです。
この絵が、照明が暗めのジャズのライブハウス(例えば吉祥寺サムタイムとか)に飾ってあったら素敵だろうなぁ。
次の個展が来年の4月とのことなんですが、神尾さんの絵はもっともっとたくさんの人の目に触れてほしいと切に願います。
・・・でもってお茶の水に。
【6】市川曜子展
お茶の水画廊にて。
http://www.ne.jp/asahi/art/kamaneko-tushin/1st/info/info1.html
先週の土曜日のとおなじ知り合いから教えてもらった個展。
うーん、僕にはちょっとって感じでした・・・。
失礼を承知で書くと、この作家さん、自分が「描いている」ということに自己陶酔してるんじゃないかな、と。
・・・これだけ観られたのもお天気のおかげ。
絵を観ている時間よりも自転車に乗っている時間のほうが長かったんじゃないか、という素朴な疑問はこの際考えないことにする。
まずは六本木。
【1】桑島秀樹展−The World
レントゲンヴェルケにて。
http://www.roentgenwerke.com/2004/kuwajima/theworld_j.html
ぴあで作品の写真を観てちょっと興味持ったので。
うーん。以上。
【2】アレッサンドロ・ラホ展
TARO NASU GALLERYにて。
http://www.taronasugallery.com/exh/index.html
これは、すばらしかったです。
一目見て心地良い清涼感をうける花瓶に挿した花の絵。
端正な佇まいの家の絵。
紙の暖かみが良い感じの花のリトグラフ。
それぞれが、会場の真っ白な壁に映えていっそうきれいに見えました。
・・・銀座に移動。
【3】忘れた(汗)
ギャラリーの前を通って、なんだか良さげだったので飛び込みで突入。
1950年頃の海外の作家の油絵でした。
数枚印象に残る作品があったけど、激しく場違いな空気を察知し、早々に退出。
【4】Mikiko Rai 洋紙絵展
月光荘画室1にて。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kazemachiso/oshirase.htm
銀座の裏通りにひっそりと営まれている、どうやら知る人ぞ知る画材店の奥にある画室。
ここは2回目ですが、今回は作家さんがいらっしゃいました。
作品制作に没頭中で邪魔しちゃ悪いと思い、気付かれないように入り口で作品を眺めていたら気付かれ(激しく当たり前)、ものすごい勢いで恐縮され、挙げ句の果てには冷たいお茶まで出していただいたりして、そんなことされたらこっちだって腰低くなりますよって感じでして。
色を塗るのではなくて「色紙を切って貼る」という作業で製作された「洋紙絵」は、実物を見ると絵の奥行きと紙の立体感とがひとつの作品の中で交錯していてなんだか不思議で、それでいて紙の優しい色合いが心を和ませてくれます。
一輪車の絵がいちばんよかったのですが、この絵はがきがなかったのが残念。でも2枚買ってきました。帰り際にも軽く恐縮合戦勃発。
【5】神尾正次郎展
月光荘画室2にて。
http://www.shojirokamio.jp/info2.html
どこをどうやってたどり着いたのか思い出せないのだけれど、ネットサーフィンでこの作家のサイトにたどり着いたことがあって、月光荘の別の画室で個展開催中であることを画室1の帰り際に知り、急遽行ってみることに。
画室1と比べてずいぶん銀座のギャラリーっぽい画室2。
中に入ると僕の大好きなチャ−ルス・ロイドの「Voice in the Night」が流れていて、それが嬉しくて。
作品は、とにかくかっこいい。
ネットで観た時に伝わてこなかった独特の絵の質感がすごい。神尾さんのお話によると、特別な手法を用いられてるそうです。
それぞれの作品に描かれた黒人ミュージシャンの圧倒的な貫禄。
絵にジャズのスタンダードナンバーが名付けられているのも、ジャズ好きには堪らないです。
この絵が、照明が暗めのジャズのライブハウス(例えば吉祥寺サムタイムとか)に飾ってあったら素敵だろうなぁ。
次の個展が来年の4月とのことなんですが、神尾さんの絵はもっともっとたくさんの人の目に触れてほしいと切に願います。
・・・でもってお茶の水に。
【6】市川曜子展
お茶の水画廊にて。
http://www.ne.jp/asahi/art/kamaneko-tushin/1st/info/info1.html
先週の土曜日のとおなじ知り合いから教えてもらった個展。
うーん、僕にはちょっとって感じでした・・・。
失礼を承知で書くと、この作家さん、自分が「描いている」ということに自己陶酔してるんじゃないかな、と。
・・・これだけ観られたのもお天気のおかげ。
絵を観ている時間よりも自転車に乗っている時間のほうが長かったんじゃないか、という素朴な疑問はこの際考えないことにする。
再考・近代日本の絵画 美意識の形成と展開
2004年6月13日 アート2会場同時開催の内、東京都現代美術館から。
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-02.htm
日本の作家の作品にこれまでにもかなりの数に接してきて、この展示会でも未知の作家の作品に出会えそうな確信があった。
天気も良かったし、会期終了が迫ってもいたので行ってきました。
青山から自転車で木場まで移動、午後1時頃に到着。
昼食(おにぎり2個、じゃがいもとにんじんを蒸したもの、バナナ1本)を摂取し、睡眠不足と移動の疲れ(どちらも軽いもの)を残したまま会場内に突入。
・・・いきなりズラッと並ぶ自画像群にたじろぐ(汗)。
さらに・・・ヤケに生々しい人物画(この時点ではそう見えた)にもう1歩たじろぐ。
さらにさらに・・・戦争画コーナーをほとんど逃げるように通過。
免疫がついてる近代抽象画にほっとひといきついたのも束の間、さらにグロテスクなオブジェ群におもいっきり引く(大汗)。
とりあえずひととおり通過して集中力がないことを自覚、10分寝る(もはや恒例)。
‥‥‥しばらくお待ちください‥‥‥
再チャレンジ。
冒頭の肖像画群(芸大の卒業制作らしい)、ざっと100前後ある中で、知っている作家のものを発見。そこからひとつひとつの作品の違いに気付く。
続く別カテゴリーの自画像の中にひとつ存在する抽象画、しばらく凝視してみたもののどこをどうやっても顔に見えず退散。
名前だけ知っていた秦テルヲの作品。
暗い。けど絵から伝わる温度にあたたかみを感じる。
インコに言葉を教えている(らしい)和服の女の子の絵に見とれる。
東郷青児の「コントラバスを弾く」。カッコよすぎ。
須田国太郎の「法観寺塔婆」。これもすごい。
さっき逃げた戦争画。
戦闘そのものを描いたもの、戦後の心の傷をあらわしたもの、どちらも暗い。空が一様に黒い。
「懺悔」を表現したと思われる作品、それぞれがものすごく心に残る。
フロアを1階から3階へと移動。
ここから抽象作品がずらっと。
ここでも出会った難波田龍起。初期と後期の作品が1点ずつ、若い頃の作風が違ってて新鮮。
初めて観る岡本太郎(戦後の印象画もあったけど)。ものすごい勢いが絵からほとばしってる。
福島秀子・北代省三・駒井哲郎・瀧口修造(どれも初めての名前、作品)がそろうブースは僕のツボを刺激しまくり。
これ以降の作品はグロいのもあってちょっと苦手・・・。
・・・このあとさらにもう1周、都合3回観てまわって、その後常設展も流し気味に観て(強力っスよ)、会場を出てきたのが4時45分。
3時間以上いたのに時間の長さをまったく感じさせないほどの作品数とその充実度。
しかももう1会場(芸大美術館。さすがに今回は行けなかった)、そちらも楽しみです。
来週も晴れますように。
**********
ところで、同じ会場で「オノ・ヨーコ展」もやってるワケだが。
今年最初にいった「ハピネス展」でオノ女史の作品のいくつかに触れた上で思うんだけど、オノ・ヨーコって(ダンナのことは一切関係なく)すごいのかな?
話題の展覧会はなるべくチェックするようにしてるけど、オノ展は堂々とスルーします(わっはっは)。
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-02.htm
日本の作家の作品にこれまでにもかなりの数に接してきて、この展示会でも未知の作家の作品に出会えそうな確信があった。
天気も良かったし、会期終了が迫ってもいたので行ってきました。
青山から自転車で木場まで移動、午後1時頃に到着。
昼食(おにぎり2個、じゃがいもとにんじんを蒸したもの、バナナ1本)を摂取し、睡眠不足と移動の疲れ(どちらも軽いもの)を残したまま会場内に突入。
・・・いきなりズラッと並ぶ自画像群にたじろぐ(汗)。
さらに・・・ヤケに生々しい人物画(この時点ではそう見えた)にもう1歩たじろぐ。
さらにさらに・・・戦争画コーナーをほとんど逃げるように通過。
免疫がついてる近代抽象画にほっとひといきついたのも束の間、さらにグロテスクなオブジェ群におもいっきり引く(大汗)。
とりあえずひととおり通過して集中力がないことを自覚、10分寝る(もはや恒例)。
‥‥‥しばらくお待ちください‥‥‥
再チャレンジ。
冒頭の肖像画群(芸大の卒業制作らしい)、ざっと100前後ある中で、知っている作家のものを発見。そこからひとつひとつの作品の違いに気付く。
続く別カテゴリーの自画像の中にひとつ存在する抽象画、しばらく凝視してみたもののどこをどうやっても顔に見えず退散。
名前だけ知っていた秦テルヲの作品。
暗い。けど絵から伝わる温度にあたたかみを感じる。
インコに言葉を教えている(らしい)和服の女の子の絵に見とれる。
東郷青児の「コントラバスを弾く」。カッコよすぎ。
須田国太郎の「法観寺塔婆」。これもすごい。
さっき逃げた戦争画。
戦闘そのものを描いたもの、戦後の心の傷をあらわしたもの、どちらも暗い。空が一様に黒い。
「懺悔」を表現したと思われる作品、それぞれがものすごく心に残る。
フロアを1階から3階へと移動。
ここから抽象作品がずらっと。
ここでも出会った難波田龍起。初期と後期の作品が1点ずつ、若い頃の作風が違ってて新鮮。
初めて観る岡本太郎(戦後の印象画もあったけど)。ものすごい勢いが絵からほとばしってる。
福島秀子・北代省三・駒井哲郎・瀧口修造(どれも初めての名前、作品)がそろうブースは僕のツボを刺激しまくり。
これ以降の作品はグロいのもあってちょっと苦手・・・。
・・・このあとさらにもう1周、都合3回観てまわって、その後常設展も流し気味に観て(強力っスよ)、会場を出てきたのが4時45分。
3時間以上いたのに時間の長さをまったく感じさせないほどの作品数とその充実度。
しかももう1会場(芸大美術館。さすがに今回は行けなかった)、そちらも楽しみです。
来週も晴れますように。
**********
ところで、同じ会場で「オノ・ヨーコ展」もやってるワケだが。
今年最初にいった「ハピネス展」でオノ女史の作品のいくつかに触れた上で思うんだけど、オノ・ヨーコって(ダンナのことは一切関係なく)すごいのかな?
話題の展覧会はなるべくチェックするようにしてるけど、オノ展は堂々とスルーします(わっはっは)。
ピガ画廊にて。
http://www.piga.jp/image/piga04_12_6_4.jpg
とある知り合いからの情報で知り、サイトを観たら良い感じなので期間ギリギリの今日午前中に行ってきました。
11時過ぎに到着。
通り沿いのギャラリー、まだ閉まってました(ヲイ)。
今回拝見した作品、絵本の挿し絵として製作されたものが多く、それだけあってとても和めるものばかり。
細かい線で描かれた動物や草花が水彩のような質感の淡い色彩に染められていて。
銅版画を意識して観るのは初めてだと思うのですが、どちらかというと、カラフルなものよりも単色の作品の方に惹かれました。
これくらいのスペースのギャラリーって銀座とか青山界隈にはかなりの数があるはず。
そう思うとちょっと気が遠くなるわな(笑)。
http://www.piga.jp/image/piga04_12_6_4.jpg
とある知り合いからの情報で知り、サイトを観たら良い感じなので期間ギリギリの今日午前中に行ってきました。
11時過ぎに到着。
通り沿いのギャラリー、まだ閉まってました(ヲイ)。
今回拝見した作品、絵本の挿し絵として製作されたものが多く、それだけあってとても和めるものばかり。
細かい線で描かれた動物や草花が水彩のような質感の淡い色彩に染められていて。
銅版画を意識して観るのは初めてだと思うのですが、どちらかというと、カラフルなものよりも単色の作品の方に惹かれました。
これくらいのスペースのギャラリーって銀座とか青山界隈にはかなりの数があるはず。
そう思うとちょっと気が遠くなるわな(笑)。
宮本隆司写真展 −壊れゆくもの・生まれいずるもの
2004年6月12日 アート世田谷美術館にて。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html#sp0001
まず最初のカテゴリー、神戸震災の写真に圧倒される。
実物大まで引き伸ばされた巨大な倒壊家屋の写真。
「建築の黙示録」と題された廃虚写真の数々。
建築物はどんなに実用最優先で建てられていても、少なからず美的な要素を備えている。
それを「(美的という意味で)無意識に」壊されているのにもかかわらず、その過程に「美しさ・魅力」を感じる不思議。
モノクロームであることがそれをいっそう強調してる。
なかでも、浸水したベルリンの日本大使館の防空壕の写真2作品。闇の中を照らされて浮かび上がる無機質な壁と、フラットな水面の無表情さ(非情さ)とのコントラストが秀逸。
写真からバリー・ガイの音楽が聴こえてくる気がした。
「九龍城砦」。
このカテゴリーの写真の並びはまるで映画。
順番に観ていって、その流れの中で一喜一憂。
「アンコール」。
アンコールワットのアンコール。
カンボジアの石像の写真。2種類の薄いグリーンの苔がむしたその色彩に見とれる。
写真は結局のところ「記録」でしかないと思ってるけど、写真を撮る人の意志によって「伝えるべき」とされた「記録」には力が宿っているなぁ、と再認識。
ケータイにまでカメラがついて、いとも簡単に写真がとれるようになった昨今。
さしたる意志もなくきわめてお気楽に「記録」することができる世の中を素直に受け入れることができない自分。。。
**********
で、常設展示、というか、収蔵品展もきっちりチェックしてきました。期待していた難波田史男の作品は1枚だけで残念だったけど、ヴィヴァンの妙にコミカルな油絵や稲垣知雄のかわいい猫の絵など、それはそれで見応えがありました。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html#sp0001
まず最初のカテゴリー、神戸震災の写真に圧倒される。
実物大まで引き伸ばされた巨大な倒壊家屋の写真。
「建築の黙示録」と題された廃虚写真の数々。
建築物はどんなに実用最優先で建てられていても、少なからず美的な要素を備えている。
それを「(美的という意味で)無意識に」壊されているのにもかかわらず、その過程に「美しさ・魅力」を感じる不思議。
モノクロームであることがそれをいっそう強調してる。
なかでも、浸水したベルリンの日本大使館の防空壕の写真2作品。闇の中を照らされて浮かび上がる無機質な壁と、フラットな水面の無表情さ(非情さ)とのコントラストが秀逸。
写真からバリー・ガイの音楽が聴こえてくる気がした。
「九龍城砦」。
このカテゴリーの写真の並びはまるで映画。
順番に観ていって、その流れの中で一喜一憂。
「アンコール」。
アンコールワットのアンコール。
カンボジアの石像の写真。2種類の薄いグリーンの苔がむしたその色彩に見とれる。
写真は結局のところ「記録」でしかないと思ってるけど、写真を撮る人の意志によって「伝えるべき」とされた「記録」には力が宿っているなぁ、と再認識。
ケータイにまでカメラがついて、いとも簡単に写真がとれるようになった昨今。
さしたる意志もなくきわめてお気楽に「記録」することができる世の中を素直に受け入れることができない自分。。。
**********
で、常設展示、というか、収蔵品展もきっちりチェックしてきました。期待していた難波田史男の作品は1枚だけで残念だったけど、ヴィヴァンの妙にコミカルな油絵や稲垣知雄のかわいい猫の絵など、それはそれで見応えがありました。
東京ステーションギャラリーにて(ここ大好き)。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/ben/
日本橋から近いので、気分転換も兼ねて行くことに。
あ、普通は1日に1会場でいっぱいいっぱいなのですが、日本橋がアレだったので。
いや、やっぱり良い。
日本橋がアレだったおかげで(クドい)人が歩く音と小声でしゃべる音しか聞こえないのが嬉しくって。
ベン・ニコルソンに関する基礎知識ゼロの状態だったのですが・・・若い頃の作品はいろんな先人の影響を感じる作品群。
で、中期、ちょっと現代入ってきました的な作品になると、同じ系統の作家と比べて(僕の中ではピカソとかカンディンスキーとか)なんとなく「穏やか」。
ピカソとかアブないじゃないですか、そういう雰囲気がない、とはいわなくてもなんだかやわらかいんですよね。
そして晩年に近い作品。
この人、何を思ったか、パネル彫ってます。
彫る、といっても平面に段差をつけるような。
最初は「はい?」みたいなワケワカランって感じだったのですが、じっくりと観ていると・・・
なんだか作品が「挑んで」くるんですよね。
「お前は今どこにいる?」
「本当にそこでいいのか?」
作品(巨大なものもアリ)の一ケ所を凝視していて、視点を動かすと今まで「床」と思ってたところが「壁」に変化。その繰り返し。
ちょっとずつ「立体的」になっている抽象的な「だまし絵」。
観ててもう疲れる疲れる。
そういう風に晩年の作品と対峙した後に前期中期の作品を見ると、「あー」って感じに和める。
90分ほど観てましたが、もうクタクタでした。
面白かったですよ、日本橋があれだっ以下略(ク以下略)。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/ben/
日本橋から近いので、気分転換も兼ねて行くことに。
あ、普通は1日に1会場でいっぱいいっぱいなのですが、日本橋がアレだったので。
いや、やっぱり良い。
日本橋がアレだったおかげで(クドい)人が歩く音と小声でしゃべる音しか聞こえないのが嬉しくって。
ベン・ニコルソンに関する基礎知識ゼロの状態だったのですが・・・若い頃の作品はいろんな先人の影響を感じる作品群。
で、中期、ちょっと現代入ってきました的な作品になると、同じ系統の作家と比べて(僕の中ではピカソとかカンディンスキーとか)なんとなく「穏やか」。
ピカソとかアブないじゃないですか、そういう雰囲気がない、とはいわなくてもなんだかやわらかいんですよね。
そして晩年に近い作品。
この人、何を思ったか、パネル彫ってます。
彫る、といっても平面に段差をつけるような。
最初は「はい?」みたいなワケワカランって感じだったのですが、じっくりと観ていると・・・
なんだか作品が「挑んで」くるんですよね。
「お前は今どこにいる?」
「本当にそこでいいのか?」
作品(巨大なものもアリ)の一ケ所を凝視していて、視点を動かすと今まで「床」と思ってたところが「壁」に変化。その繰り返し。
ちょっとずつ「立体的」になっている抽象的な「だまし絵」。
観ててもう疲れる疲れる。
そういう風に晩年の作品と対峙した後に前期中期の作品を見ると、「あー」って感じに和める。
90分ほど観てましたが、もうクタクタでした。
面白かったですよ、日本橋があれだっ以下略(ク以下略)。
日本橋高島屋ギャラリーにて。
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event/index.html#20040603144505
あのねなんかもう人多過ぎ。
よく分からんけど会場入り口、僕でも知ってる有名人からの花環でいっぱいなところからちょっと引いたわけだが。
で、言っちゃ悪いが普段絵なんて見もしないような殿方奥方がざわざわと。
会場内にはBGM。
最後の最後に「この会場で流れている音楽は云々」とか書いてあったけど、こういうところで音楽を流すのからしていかがなものかと。
絵の展示も、それぞれの絵にあからさまな照明がセットされていて。
それって逆にシラけるわけで。
そりゃあそれなりの環境でそれぞれの絵と対峙することができたらいろいろと感じることができて楽しいと思うけど、なんっかもう状況がとてもじゃないけど絵を観るっていう感じじゃなくって。
というわけで、せっかく楽しみにしていた未体験の岩絵の具の質感もほとんど堪能することなく、10分そこらで会場を後にしてやりました。
ていうか千住博って絵のバリエーションが少な過ぎやしませんか、と。
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event/index.html#20040603144505
あのねなんかもう人多過ぎ。
よく分からんけど会場入り口、僕でも知ってる有名人からの花環でいっぱいなところからちょっと引いたわけだが。
で、言っちゃ悪いが普段絵なんて見もしないような殿方奥方がざわざわと。
会場内にはBGM。
最後の最後に「この会場で流れている音楽は云々」とか書いてあったけど、こういうところで音楽を流すのからしていかがなものかと。
絵の展示も、それぞれの絵にあからさまな照明がセットされていて。
それって逆にシラけるわけで。
そりゃあそれなりの環境でそれぞれの絵と対峙することができたらいろいろと感じることができて楽しいと思うけど、なんっかもう状況がとてもじゃないけど絵を観るっていう感じじゃなくって。
というわけで、せっかく楽しみにしていた未体験の岩絵の具の質感もほとんど堪能することなく、10分そこらで会場を後にしてやりました。
ていうか千住博って絵のバリエーションが少な過ぎやしませんか、と。
浅井忠「光」の系譜 〜間部時雄と京都の仲間たち〜
2004年6月5日 アート府中市美術館にて。
http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/kikakuten3.html
はじめから今日行くことは決めていたというものの、前日に現代絵画を観た直後にこれというのはどうかと。
もとい。
日本人の近代絵画、いいですね。
素朴、優しい、誠実な感じです。
今回展示されていた作品の時代を考えると印象派の影響も少なからずあると思えるのですが、絵から感じる温度(暖度)みたいなのはやっぱりちがうなぁ、と。
8割方水彩というのもあるし(またその水彩のにじんだところが味があって良いんですよ)、紙の質も影響してると思う。
紙が茶色い(白くない)ことで、絵の暖かみを増しているような。
今からだいたい100年前くらいの(京都の、というよりは)日本の風景のなかを散歩してきたような気分でした。
最初に展示されていた浅井忠の油絵、これだけは絵の力が違う気がしました。
あと、間部時雄のエッチングの作品が多数展示されていて、これがよかった。昨日もエッチングの作品を観たけど、僕のツボに入る手法なのかも。
なにげに常設展示も強烈でした。
それ以上にこの「府中市美術館」っていうハコがすごかった。ゴージャス。
http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/kikakuten3.html
はじめから今日行くことは決めていたというものの、前日に現代絵画を観た直後にこれというのはどうかと。
もとい。
日本人の近代絵画、いいですね。
素朴、優しい、誠実な感じです。
今回展示されていた作品の時代を考えると印象派の影響も少なからずあると思えるのですが、絵から感じる温度(暖度)みたいなのはやっぱりちがうなぁ、と。
8割方水彩というのもあるし(またその水彩のにじんだところが味があって良いんですよ)、紙の質も影響してると思う。
紙が茶色い(白くない)ことで、絵の暖かみを増しているような。
今からだいたい100年前くらいの(京都の、というよりは)日本の風景のなかを散歩してきたような気分でした。
最初に展示されていた浅井忠の油絵、これだけは絵の力が違う気がしました。
あと、間部時雄のエッチングの作品が多数展示されていて、これがよかった。昨日もエッチングの作品を観たけど、僕のツボに入る手法なのかも。
なにげに常設展示も強烈でした。
それ以上にこの「府中市美術館」っていうハコがすごかった。ゴージャス。
めずらしい名字なので
2004年6月4日 アートちょっと気になったので調べてみたら、予想通り、難波田龍起と難波田史男は親子でした。
僕が観た絵ではそれぞれ油絵と水彩という風に使う絵の具の違いはあったけれど、色合いにすごく近いものを感じました。
僕が観た絵ではそれぞれ油絵と水彩という風に使う絵の具の違いはあったけれど、色合いにすごく近いものを感じました。
アートがあれば What not live for Art?
2004年6月4日 アート東京オペラシティアートギャラリーにて。
http://www.operacity.jp/ag/exh51.html
なにより平日の夜遅くまで開いてるのはありがたいってことで。
この企画展、行って分かったのですが、一般の方々のコレクションをそれぞれのブースで展示、という形。
・・・それが分かるまで「?」って感じで。
「あ、なるほど」となってからはひとつひとつの作品をじっくり、ではなくて、ブース全体を見渡してその雰囲気を味わってみようと。
で、今のところアートに囲まれた生活にあまり憧れがないせいか、結局個別の作品がそれぞれ印象に残るという。
草間彌生、どれ観ても強烈に「毒」があるよなぁ、とか。
奈良美智のチョコレート色の人形が本当に美味しそうな色だったり。
須田悦弘という人、年代物の掛け軸や千利休の木製の花入れに手を加えちゃって大胆(すばらしすぎて笑っちゃう)。
デイヴィッド・ソープって人の切り絵は味があってなおかつ鮮やか!
いちばん最後のカテゴリーがオペラシティのコレクション。
このところ近代のものを観ることが多かったので、最初は久々に接する本格的な抽象画に「ぽかーん」としてしまったんですが、このコレクションの中心らしい難波田龍起の作品の独特の色彩に目を覚まされたような感じで、その他の韓国・日本の作家の作品からもいろんなインスピレーションを。
僕にとって面白いと思える現代絵画は、絵から音が聴こえる。
そんな絵に思いがけずたくさん出会えた気がします。
現代絵画には、現代音楽とかエレクトロニカ/ミニマムミュージックが合いますね、きっと。
http://www.operacity.jp/ag/exh51.html
なにより平日の夜遅くまで開いてるのはありがたいってことで。
この企画展、行って分かったのですが、一般の方々のコレクションをそれぞれのブースで展示、という形。
・・・それが分かるまで「?」って感じで。
「あ、なるほど」となってからはひとつひとつの作品をじっくり、ではなくて、ブース全体を見渡してその雰囲気を味わってみようと。
で、今のところアートに囲まれた生活にあまり憧れがないせいか、結局個別の作品がそれぞれ印象に残るという。
草間彌生、どれ観ても強烈に「毒」があるよなぁ、とか。
奈良美智のチョコレート色の人形が本当に美味しそうな色だったり。
須田悦弘という人、年代物の掛け軸や千利休の木製の花入れに手を加えちゃって大胆(すばらしすぎて笑っちゃう)。
デイヴィッド・ソープって人の切り絵は味があってなおかつ鮮やか!
いちばん最後のカテゴリーがオペラシティのコレクション。
このところ近代のものを観ることが多かったので、最初は久々に接する本格的な抽象画に「ぽかーん」としてしまったんですが、このコレクションの中心らしい難波田龍起の作品の独特の色彩に目を覚まされたような感じで、その他の韓国・日本の作家の作品からもいろんなインスピレーションを。
僕にとって面白いと思える現代絵画は、絵から音が聴こえる。
そんな絵に思いがけずたくさん出会えた気がします。
現代絵画には、現代音楽とかエレクトロニカ/ミニマムミュージックが合いますね、きっと。
色彩の瞬き−スーラの点描主義からマティスのフォーヴィスムまで
2004年5月29日 アート コメント (1)ポーラ美術館にて。
http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
電車の車内広告で見かけて、なんか良い感じだったので気にしてたんですが、終了間近になってやっと行けました。
なにせ箱根。初箱根。
小田急線で箱根湯本まで行って、箱根登山鉄道で強羅まで。
そこから徒歩。バスもあるって知ってましたけど、徒歩。
山道は今年2回目(1回目はラムラム王国)、行く前にネットで地図見て駅から3キロくらいだから30分かな、と踏んでいたのですが。
さすが初めての山道、そうそう簡単にはいきません。
1時間。1時間山道歩きっぱなしですよ。
途中、いろんな野鳥の鳴き声がひっきりなしに聴けて、「極上のミニマムミュージックだねこれは」(なに気取ってんだろうねこの野郎)と思ったり、蝶がいっぱいいて見とれたり。
もっともディスクユニオンの袋を片手に持ってる時点で箱根までわざわざ来ました感台無しですが。
そういう道程を経た後、やっとポーラ美術館に到着。
・・・郊外だとやりたい放題っていうか、まあそれはなんとも見事な建築物で。
で、さっそく。
今年3回目のモネにまたまた圧倒されるところから始まって、まずひととおり観てまわる。
スーラをはじめとする点描主義の作品群、同じ手法なのに作家ごとに全然魅せる景色の印象が違って面白い。
ゴッホの鮮やかさに驚く。そのとなりのゴーガンにも。
ルソーの独特の作風も堪能。
マティス。ひとつだけあったインクによる線画がよかった。
山道の疲れを取りつつ展示場内を行ったり来たりして、名前を知らなかった作家の作品に惹かれる。
ゴッホ以上に油絵の具の質感が強烈で、原色が鮮やかなエルバン。
まるで映画のワンシーンのようなリアルさをもった冬の絵、ヴラマンク。
それぞれの絵の奥行きに味があって、その場面の音が聴こえてくる、マルケ。
なんとなく先日観た難波田史男のような色合いで、見てると和やかな気分になれる、デュフィ。
すごく濃い色なのに、不思議と透明感があって新鮮な、ドンゲン。
・・・なんかもうおなかいっぱい、って感じだったのですが、せっかくなので常設展示も観ることに。
マネ。
シスレー。
ルノアール。
モネ。
ピカソ。
カンディンスキー。
ダリ。
(知らなかったけど、すごくよかった)ルドン。
他にもたくさんの有名作家の作品。
たくさんの日本人作家の作品。
やばい。
やばすぎる。
ポーラ美術館の常設展示、侮れない。
化粧用具展。
さっと観た中に、ガレのガラス製化粧水入れが。素敵。
陶器もじっくり見られなかったけど良い感じ。
・・・ぜんぜん時間が足りません、はい。
それぞれをじっくり見ようとしたら、それこそ朝イチ(9時)めざして来なければ、って感じで。
遠かったけど、行って良かったです。
ありがたいことに、年間に2つの企画展示を行っているらしく、今度は紅葉がきれいな季節に、ぜひ。。。
**********
・・・ていうか、箱根まで行って温泉に見向きもしなかったのはどうなんだろう、と。
http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
電車の車内広告で見かけて、なんか良い感じだったので気にしてたんですが、終了間近になってやっと行けました。
なにせ箱根。初箱根。
小田急線で箱根湯本まで行って、箱根登山鉄道で強羅まで。
そこから徒歩。バスもあるって知ってましたけど、徒歩。
山道は今年2回目(1回目はラムラム王国)、行く前にネットで地図見て駅から3キロくらいだから30分かな、と踏んでいたのですが。
さすが初めての山道、そうそう簡単にはいきません。
1時間。1時間山道歩きっぱなしですよ。
途中、いろんな野鳥の鳴き声がひっきりなしに聴けて、「極上のミニマムミュージックだねこれは」(なに気取ってんだろうねこの野郎)と思ったり、蝶がいっぱいいて見とれたり。
もっともディスクユニオンの袋を片手に持ってる時点で箱根までわざわざ来ました感台無しですが。
そういう道程を経た後、やっとポーラ美術館に到着。
・・・郊外だとやりたい放題っていうか、まあそれはなんとも見事な建築物で。
で、さっそく。
今年3回目のモネにまたまた圧倒されるところから始まって、まずひととおり観てまわる。
スーラをはじめとする点描主義の作品群、同じ手法なのに作家ごとに全然魅せる景色の印象が違って面白い。
ゴッホの鮮やかさに驚く。そのとなりのゴーガンにも。
ルソーの独特の作風も堪能。
マティス。ひとつだけあったインクによる線画がよかった。
山道の疲れを取りつつ展示場内を行ったり来たりして、名前を知らなかった作家の作品に惹かれる。
ゴッホ以上に油絵の具の質感が強烈で、原色が鮮やかなエルバン。
まるで映画のワンシーンのようなリアルさをもった冬の絵、ヴラマンク。
それぞれの絵の奥行きに味があって、その場面の音が聴こえてくる、マルケ。
なんとなく先日観た難波田史男のような色合いで、見てると和やかな気分になれる、デュフィ。
すごく濃い色なのに、不思議と透明感があって新鮮な、ドンゲン。
・・・なんかもうおなかいっぱい、って感じだったのですが、せっかくなので常設展示も観ることに。
マネ。
シスレー。
ルノアール。
モネ。
ピカソ。
カンディンスキー。
ダリ。
(知らなかったけど、すごくよかった)ルドン。
他にもたくさんの有名作家の作品。
たくさんの日本人作家の作品。
やばい。
やばすぎる。
ポーラ美術館の常設展示、侮れない。
化粧用具展。
さっと観た中に、ガレのガラス製化粧水入れが。素敵。
陶器もじっくり見られなかったけど良い感じ。
・・・ぜんぜん時間が足りません、はい。
それぞれをじっくり見ようとしたら、それこそ朝イチ(9時)めざして来なければ、って感じで。
遠かったけど、行って良かったです。
ありがたいことに、年間に2つの企画展示を行っているらしく、今度は紅葉がきれいな季節に、ぜひ。。。
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・・・ていうか、箱根まで行って温泉に見向きもしなかったのはどうなんだろう、と。
ピエール・ボナール展
2004年5月23日 アート損保ジャパン東郷青児美術館にて(長ぇよ)。
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
・・・・・。
泣くかと思った。感動で。
フランス絵画を観る機会が本当に多い。今回のピエール・ボナールもそうだった。
時期的にはルノワールやモネ、印象派と同時期だと思う。
ただ、風景や人物にしても、今まで観た印象派と同じじゃなくて、なんていうか、違う種類のあたたかさを感じた。
あたたかさ。暖かさ。温かさ。
色彩鮮やかな景色も部屋の中の風景も、絵画中の窓から見える雪までに、あたたかさを感じる。
そして描かれている人の表情や仕草にも。
そして、何といっても、それぞれの絵が見せる「奥行き」。
描かれた風景の空気の流れが感じられるような。
会場に入ってすぐの絵にいきなり吸い込まれるように魅入られてしまい、観ていた絵から目を放して隣の絵に目をやるとまた同じようにその絵にくぎ付けに。
人物画や風景画、街の絵に混ざってカートゥーンのようなコミカルなイラストやぜんぜん毛色が違う抽象的なもの、鉛筆によるものなど。
後年の作品は、たぶん視力が落ちてしまっているような印象も持ったが、とにかくよい時間を過ごせて満足です。
そして、この損保ジャパン東郷青児美術館(だから長いって)常設のゴッホの「ひまわり」もきちんと拝んで(やっぱりすごかった)、ポストカードもいつもより多めに買ってしまいました。
**********
いやいや、昨日の今日なもので、新宿って近い近い(笑)。
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
・・・・・。
泣くかと思った。感動で。
フランス絵画を観る機会が本当に多い。今回のピエール・ボナールもそうだった。
時期的にはルノワールやモネ、印象派と同時期だと思う。
ただ、風景や人物にしても、今まで観た印象派と同じじゃなくて、なんていうか、違う種類のあたたかさを感じた。
あたたかさ。暖かさ。温かさ。
色彩鮮やかな景色も部屋の中の風景も、絵画中の窓から見える雪までに、あたたかさを感じる。
そして描かれている人の表情や仕草にも。
そして、何といっても、それぞれの絵が見せる「奥行き」。
描かれた風景の空気の流れが感じられるような。
会場に入ってすぐの絵にいきなり吸い込まれるように魅入られてしまい、観ていた絵から目を放して隣の絵に目をやるとまた同じようにその絵にくぎ付けに。
人物画や風景画、街の絵に混ざってカートゥーンのようなコミカルなイラストやぜんぜん毛色が違う抽象的なもの、鉛筆によるものなど。
後年の作品は、たぶん視力が落ちてしまっているような印象も持ったが、とにかくよい時間を過ごせて満足です。
そして、この損保ジャパン東郷青児美術館(だから長いって)常設のゴッホの「ひまわり」もきちんと拝んで(やっぱりすごかった)、ポストカードもいつもより多めに買ってしまいました。
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いやいや、昨日の今日なもので、新宿って近い近い(笑)。
AILA(アイーラ)―川内倫子写真集
2004年5月18日 アート
吉祥寺の本屋で見かけたので、ちょっと立ち読み(立ち見?)してきました。
先日(4/29)この写真集の発売にあわせた写真展も観てきて、その印象はその日の日記の通りだったのですが・・・その時に観た写真を「本」というカタチであらためて目にして、じっくり観ることはできなかったけどなんだかすごくフレッシュな印象。
写真展も、写真集を観てから行くとずいぶん印象も違っただろうな、とちょっと後悔。。。
糸井重里さんもちょっと前に「ほぼ日」のメルマガでこの写真集にふれていて、「足がある」という感想をおっしゃってたんですが、実際に見るとその意味がすごくよく分かる。
ひとりの人がこれだけたくさんの「はじまり」を捉えたということの素晴らしさ。
余裕ができたら購入して、ゆっくり拝見したいです。
自分にとってあたらしい時間の楽しみ方を発見できたようで、それが嬉しいです。
**********
吉祥寺に行ったのは今日店頭に並んだCDを買うのが目的でした。
今聴きながら書き込んでいるわけですが。
先日(4/29)この写真集の発売にあわせた写真展も観てきて、その印象はその日の日記の通りだったのですが・・・その時に観た写真を「本」というカタチであらためて目にして、じっくり観ることはできなかったけどなんだかすごくフレッシュな印象。
写真展も、写真集を観てから行くとずいぶん印象も違っただろうな、とちょっと後悔。。。
糸井重里さんもちょっと前に「ほぼ日」のメルマガでこの写真集にふれていて、「足がある」という感想をおっしゃってたんですが、実際に見るとその意味がすごくよく分かる。
ひとりの人がこれだけたくさんの「はじまり」を捉えたということの素晴らしさ。
余裕ができたら購入して、ゆっくり拝見したいです。
自分にとってあたらしい時間の楽しみ方を発見できたようで、それが嬉しいです。
**********
吉祥寺に行ったのは今日店頭に並んだCDを買うのが目的でした。
今聴きながら書き込んでいるわけですが。
栄光のオランダ・フランドル絵画展
2004年5月15日 アート東京都美術館にて。
http://event.yomiuri.co.jp/2004/S0178/top.htm
本当は4月のうちに行ってるはずだったのが、行く途中(新宿)で自転車がパンクしてしまい、あらためて今日行ってきました。
天気も良かったので今日も自転車でしたが、8時半に出て10時5分前に上野到着。
意識したわけじゃなかったけれど、これまで見た絵画展は19世紀と近現代のもので、16、17世紀のものとなると初体験(ハピネス展でちょっと見てるけど)。その時代の景色に出会えると思ってすごく楽しみ。
いきなり飾ってあった絵のリアルさにびっくり!
開館直後にもかかわらずけっこうな出足の良さで、それなりの人込みの中、とりあえず一通り見てまわる。
どれも生々しいほどリアルで、ちょっと引く(笑)。
その後、ひと休み(自転車で90分はさすがに疲れる)ということで、30分ほど椅子に座って寝て(もう慣れました)、改めて仕切り直し。
印象派の絵って近付いて観るのと離れて観るのとで景色が違うけれど、この時代のはとにかくディティール。どんなに大きい絵でも、とにかく細かいところの描写が圧倒的なので、一作品ずつ最接近して観てまわりました。
こういう感想がアリかどうかわからないけど、昔の人って眼が良かったんだなぁ、と。
で、この絵画展のメインイベント、フェルメールの「画家のアトリエ」。
順路に沿って進むとまさにラストを飾る位置に。
事前にスゴイということを擦り込まれているからというのを差し置いても、やっぱり圧倒的。
たくさんあった人物の絵のなかでも、この絵の中の女性の表情がいちばん印象的でした。やわらかい。
今回もポストカードを購入。
「猿の床屋に猫の客」という作品のポストカードがあったのが嬉しかったです。
**********
その後、上野に来たら動物園でしょう、ってことにしているので親子連れがいっぱいの上野動物園へ。
クジャクが羽を広げているのを見られたのが収穫!鳥最高!
前回は雨の中だったけど、晴れたら晴れたでやっぱり観てまわるのが大変で疲れた(笑)。
帰りに遠回りしてナディッフに寄って、店内のギャラリーの絵を観てきましたが、正直良く分かりませんでした(汗)。
http://event.yomiuri.co.jp/2004/S0178/top.htm
本当は4月のうちに行ってるはずだったのが、行く途中(新宿)で自転車がパンクしてしまい、あらためて今日行ってきました。
天気も良かったので今日も自転車でしたが、8時半に出て10時5分前に上野到着。
意識したわけじゃなかったけれど、これまで見た絵画展は19世紀と近現代のもので、16、17世紀のものとなると初体験(ハピネス展でちょっと見てるけど)。その時代の景色に出会えると思ってすごく楽しみ。
いきなり飾ってあった絵のリアルさにびっくり!
開館直後にもかかわらずけっこうな出足の良さで、それなりの人込みの中、とりあえず一通り見てまわる。
どれも生々しいほどリアルで、ちょっと引く(笑)。
その後、ひと休み(自転車で90分はさすがに疲れる)ということで、30分ほど椅子に座って寝て(もう慣れました)、改めて仕切り直し。
印象派の絵って近付いて観るのと離れて観るのとで景色が違うけれど、この時代のはとにかくディティール。どんなに大きい絵でも、とにかく細かいところの描写が圧倒的なので、一作品ずつ最接近して観てまわりました。
こういう感想がアリかどうかわからないけど、昔の人って眼が良かったんだなぁ、と。
で、この絵画展のメインイベント、フェルメールの「画家のアトリエ」。
順路に沿って進むとまさにラストを飾る位置に。
事前にスゴイということを擦り込まれているからというのを差し置いても、やっぱり圧倒的。
たくさんあった人物の絵のなかでも、この絵の中の女性の表情がいちばん印象的でした。やわらかい。
今回もポストカードを購入。
「猿の床屋に猫の客」という作品のポストカードがあったのが嬉しかったです。
**********
その後、上野に来たら動物園でしょう、ってことにしているので親子連れがいっぱいの上野動物園へ。
クジャクが羽を広げているのを見られたのが収穫!鳥最高!
前回は雨の中だったけど、晴れたら晴れたでやっぱり観てまわるのが大変で疲れた(笑)。
帰りに遠回りしてナディッフに寄って、店内のギャラリーの絵を観てきましたが、正直良く分かりませんでした(汗)。
東京ステーションギャラリーにて。
http://jet.rocket3.net/data/466nanbada/466nanbada.htm
ソフトボールを見に行く途中で立ち寄った(ちょっと遠回り)(迷ったわけでは決して)(決して)東京駅で開催中なのを知り、また「ぴあ」でも取り上げられていて、なかなか興味深かったので行くことに。
東京ステーションギャラリー。初めての会場。
天気もよかったので自転車で。東京駅をそのまま活かした造りで、(例によってよく分からないですが)昭和初期チックな入り口から2階に上がる。
4部屋あるうちの2つが、壁がレンガむき出しで相当に味があります。
さて、難波田史男の絵は、黒インクと水彩絵の具による絵です。それぞれの作品はファンタジックで抽象的。色合いも水彩独特のにじみを伴う淡い、でも全体的に暗いものが多いです。いくつかの作品は対照的にすごく明るくて、目立ってました。
・・・そういうわけで、最初は正直よく判らんって感じで。
とりあえず一通り見てまわり、ひと休みの後、再度挑戦。
絵を見るときの僕の常套で「近付いてダメなら距離をおいて」というのを試してみたら・・・近くに寄った時は感じなかった奥行きが!
距離や角度を変えてみると、それぞれの絵がいろんな表情を見せてくれて、なんだかどんどん絵の世界に入っていってしまう気が。
先に述べた淡い暗い色合いが、なんていうか自分が生まれる前の懐かしい光景を思わせてくれる。
そして再び接近して観ると、遠目では消えていたインクの黒い細かい線が、また違う印象を持たせてくれる。
すごく不思議な体験でした。
印象に残った絵、というか景色にすごくたくさん出会えましたが、一枚だけ、特に印象深かったのが、薄い黄緑色の「春」の絵(タイトル忘れました)。この黄緑の鮮やかさといったら。
この難波田史男さん、僕が生まれた頃に、今の僕くらいの年齢で亡くなったそうで、そういう意味でもいろいろ思いが膨らみました。
*********
本当は、今日はバレーボールを見に行くつもりだったんですが、余裕こいてたらチケットを買いそびれてしまいまして。。。
日本−イタリア戦はテレビ観戦、生で見られなかったのが残念。。
http://jet.rocket3.net/data/466nanbada/466nanbada.htm
ソフトボールを見に行く途中で立ち寄った(ちょっと遠回り)(迷ったわけでは決して)(決して)東京駅で開催中なのを知り、また「ぴあ」でも取り上げられていて、なかなか興味深かったので行くことに。
東京ステーションギャラリー。初めての会場。
天気もよかったので自転車で。東京駅をそのまま活かした造りで、(例によってよく分からないですが)昭和初期チックな入り口から2階に上がる。
4部屋あるうちの2つが、壁がレンガむき出しで相当に味があります。
さて、難波田史男の絵は、黒インクと水彩絵の具による絵です。それぞれの作品はファンタジックで抽象的。色合いも水彩独特のにじみを伴う淡い、でも全体的に暗いものが多いです。いくつかの作品は対照的にすごく明るくて、目立ってました。
・・・そういうわけで、最初は正直よく判らんって感じで。
とりあえず一通り見てまわり、ひと休みの後、再度挑戦。
絵を見るときの僕の常套で「近付いてダメなら距離をおいて」というのを試してみたら・・・近くに寄った時は感じなかった奥行きが!
距離や角度を変えてみると、それぞれの絵がいろんな表情を見せてくれて、なんだかどんどん絵の世界に入っていってしまう気が。
先に述べた淡い暗い色合いが、なんていうか自分が生まれる前の懐かしい光景を思わせてくれる。
そして再び接近して観ると、遠目では消えていたインクの黒い細かい線が、また違う印象を持たせてくれる。
すごく不思議な体験でした。
印象に残った絵、というか景色にすごくたくさん出会えましたが、一枚だけ、特に印象深かったのが、薄い黄緑色の「春」の絵(タイトル忘れました)。この黄緑の鮮やかさといったら。
この難波田史男さん、僕が生まれた頃に、今の僕くらいの年齢で亡くなったそうで、そういう意味でもいろいろ思いが膨らみました。
*********
本当は、今日はバレーボールを見に行くつもりだったんですが、余裕こいてたらチケットを買いそびれてしまいまして。。。
日本−イタリア戦はテレビ観戦、生で見られなかったのが残念。。
京都高島屋グランドホールにて。
http://www.asahi.com/event/exhibition/TKY200403170340.html
このゴールデンウィーク、せっかくなのでそれらしいことをしようというわけで京都に行ってきました。
で、東京で見損ねた竹久夢二展を、タイミング良く今回の京都訪問で見ることができました。
・・・といっても充分に時間が取れず、20分弱のあいだにさっと流して観ることしかできなかったのですが、それでも(よく分からないけど)近代の日本の空気を感じさせてくれる絵を観られたことに満足です。
多くの美人画のなかに数枚ある風景画、「あたたかさとさびしさ・・・」「やさしそうでかなしそうで・・・」みたいな微妙な気持ちの振れ幅を持たせてくれる、そんな感じです。
そして、関東大震災のスケッチもすごく印象的。
機会を見つけて、じっくり鑑賞したいです。
http://www.asahi.com/event/exhibition/TKY200403170340.html
このゴールデンウィーク、せっかくなのでそれらしいことをしようというわけで京都に行ってきました。
で、東京で見損ねた竹久夢二展を、タイミング良く今回の京都訪問で見ることができました。
・・・といっても充分に時間が取れず、20分弱のあいだにさっと流して観ることしかできなかったのですが、それでも(よく分からないけど)近代の日本の空気を感じさせてくれる絵を観られたことに満足です。
多くの美人画のなかに数枚ある風景画、「あたたかさとさびしさ・・・」「やさしそうでかなしそうで・・・」みたいな微妙な気持ちの振れ幅を持たせてくれる、そんな感じです。
そして、関東大震災のスケッチもすごく印象的。
機会を見つけて、じっくり鑑賞したいです。
今日は個展を2つ、ハシゴしてきました。
・川内倫子写真展−AILA
http://www.littlemore.co.jp/gallery/gallerytop.html
青山・リトルモアギャラリーにて。
ぴあで取り上げられていて、良さげだったので行ってきました。
写真を一枚一枚じっくり観て、奥のスライドも一通り観て・・・やっぱり絵画ほどには引き付けられず。。。
「生まれる」や「生きる」がテーマなのかな、とは感じたけれど、そういう瞬間を撮っただけのような気がして。。
もちろんそれぞれの写真は完成度は高いのだろうけど、色よりも場面という印象。
写真でも、昨年観た蜷川実花の作品は色彩のインパクトがすごくて、たぶん僕が好きな写真はそういうものなのだろう、と。
リトルモアギャラリー、思ったより小さかったです。
・長野ともこ「夏のさんぽ」展
http://home.att.ne.jp/moon/tomoko/gekkousoureport.html
銀座・月光荘1にて。
こちらは「ほぼ日」のコルクボードで見つけました。
月光荘という銀座の裏通りのちいさな画材店の奥が個展会場。
リトルモアギャラリーよりも狭い(笑)。
水彩による風景/人物画でしたが、こちらはすごく良かったです!
シンプルで素朴な絵。ほっとします。
絵の数は多くはないですが、長い時間眺めていたい、そう思わせる絵でした。
ポストカードも2枚購入。
**********
ナビスコカップ予選の結果を確認。
東京、カシマで勝った!
しかも逆転勝ち、その逆転弾が梶山!!!
・・・今年は予選だけ、ということになりませんように(笑)。
・川内倫子写真展−AILA
http://www.littlemore.co.jp/gallery/gallerytop.html
青山・リトルモアギャラリーにて。
ぴあで取り上げられていて、良さげだったので行ってきました。
写真を一枚一枚じっくり観て、奥のスライドも一通り観て・・・やっぱり絵画ほどには引き付けられず。。。
「生まれる」や「生きる」がテーマなのかな、とは感じたけれど、そういう瞬間を撮っただけのような気がして。。
もちろんそれぞれの写真は完成度は高いのだろうけど、色よりも場面という印象。
写真でも、昨年観た蜷川実花の作品は色彩のインパクトがすごくて、たぶん僕が好きな写真はそういうものなのだろう、と。
リトルモアギャラリー、思ったより小さかったです。
・長野ともこ「夏のさんぽ」展
http://home.att.ne.jp/moon/tomoko/gekkousoureport.html
銀座・月光荘1にて。
こちらは「ほぼ日」のコルクボードで見つけました。
月光荘という銀座の裏通りのちいさな画材店の奥が個展会場。
リトルモアギャラリーよりも狭い(笑)。
水彩による風景/人物画でしたが、こちらはすごく良かったです!
シンプルで素朴な絵。ほっとします。
絵の数は多くはないですが、長い時間眺めていたい、そう思わせる絵でした。
ポストカードも2枚購入。
**********
ナビスコカップ予選の結果を確認。
東京、カシマで勝った!
しかも逆転勝ち、その逆転弾が梶山!!!
・・・今年は予選だけ、ということになりませんように(笑)。