高橋シュウ 銅版画展(2/5)
2005年2月7日 アートギャラリー・しらみず美術にて。(2/1〜2/10)
初めての質感の銅版画。
伺った話によると、中に木の繊維が見えてしまうくらいに厚い雁皮に黒の単色による銅版で刷り、ステンシル(型抜き版画)の技法で彩色されるそうです。
ヨーロッパの街並を描いた作品は古い時代の落ち着いた印象を受けました。
桜などの作品は、紙の質感に加えて、バックに加えられた整列した小さな正方形、そのいくつかに箔が貼ってあって、そういうものが相まって、現代の浮世絵のような感じも。
受け付けのところにあった立体の作品もユニークでした。
高橋シュウさんのサイト:http://www.linkclub.or.jp/~shu1taka/
初めての質感の銅版画。
伺った話によると、中に木の繊維が見えてしまうくらいに厚い雁皮に黒の単色による銅版で刷り、ステンシル(型抜き版画)の技法で彩色されるそうです。
ヨーロッパの街並を描いた作品は古い時代の落ち着いた印象を受けました。
桜などの作品は、紙の質感に加えて、バックに加えられた整列した小さな正方形、そのいくつかに箔が貼ってあって、そういうものが相まって、現代の浮世絵のような感じも。
受け付けのところにあった立体の作品もユニークでした。
高橋シュウさんのサイト:http://www.linkclub.or.jp/~shu1taka/
「痕跡―戦後美術における身体と思考」展(2/5)
2005年2月7日 アート東京国立近代美術館にて。(1/12〜2/27)
http://www.momat.go.jp/Honkan/TRACES/index.html
ちょっと考えて面白いと思う作品、考えるけどやっぱりダメな作品、最初から拒絶してしまう作品、という具合に、作品それぞれの印象が極端に分かれる展示でした。
それぞれのカテゴリーにはしっかりとした区分けはなかったのですが、「表面」「時間」「転写」「思考」のコーナーにあった作品は比較的楽しめました。それ以外は、分からないものや勘弁してほしいものが圧倒的に多かったです。
印象に残ったもの。
・村上三郎の3作品は、それぞれ味わいが違ってました。
絵の具が剥離していく作品は、単純に色合いがよかったです。
「投球絵画」は構図がいい感じ。
「入口」は、その制作ビデオを見て、あまりのバカバカしさに感動(笑)。
・白髪一雄。この人の作品は原美術館の常設展でも観ました。
はっきりいって、大嫌いです。
「足で描いた」というエクスキューズがないと何も伝わらない作品。もっとも、そのエクスキューズがあったとしても、ただの「汚い」作品という印象は変わらないのですが。むしろその「汚さ」のワケが分かる、というだけのことで。
・アンディ・ウォーホルの3作品、あれはないと思う。
あれを作品として扱わなければならない方々があまりにも気の毒。
・この企画での榎倉康二は、やはり説得力があると感じます。
・ロバート・ラウシェンバーグとジョン・ケージの「自動車タイヤプリント」は、ストレートにかっこいい作品だと思います。
・北辻良央。男女群島の地図をトレーシングペーパーに写し、さらにその写したものをまた別のトレーシングペーパーに写して、というふうにして描かれた作品。
それぞれの線がだんだんヨタヨタになっていってるのが笑えました。
結局、僕がアートを楽しむ上では、「行為」そのものは作品の善し悪しを決定する要素として、まったくではないけれどそれほど大事なことじゃない、ということを改めて実感しました。
作品を観て「面白い!」と思った時に初めて「(技術とイメージの両面で)どうやって描いたんだろう・・」という疑問が湧いてくるわけで。
それに、さきに「行為」がある作品は、大抵コントロールできていないと感じるし、そういう作品の説明があったあとしても、
「だから、何。」
程度にしか思わないですから。
こう書くと、この企画のテーマからすると皮肉な感じもするのですが。。。
**********
東京国立近代美術館は常設展示も充実しているのでいつも楽しみなのですが、これまでは企画展の後に常設、という順で観て、企画展を観た疲れを引きずった状態でしっかり観られないこともままあったので、今回は先に常設展を観ました。
やはり面白かったです。
ひとつひとつの感想は省略しますが(常設なので)、特に印象的だったのが、藤田嗣治の「五人の裸婦」で描かれている布の模様はいったいどうやって描いたんだろう、と思ったのと、児玉希望の「仏蘭西山水絵巻『河』」、右から横長の絵巻物を観ていって描かれている墨絵の風景画を堪能していたんですが、最後に思わず微笑んでしまうようなものが描かれていたのが良かったです。
それぞれの小特集、「母子像」展と木版画、写真の展示も見逃せない内容。
また、2階の会場の企画展「河野鷹思のグラフィック・デザイン―都会とユーモア」展は、出展作品のほとんどがポスターでした。
魚のイラストが面白かったです。
《感想リンク》
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/02/post.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/e0c489bf0403224d55ab6d63cc2be398
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=126
http://a-slight.air-nifty.com/baumkuchen/2005/01/_traces_.html
http://www.momat.go.jp/Honkan/TRACES/index.html
ちょっと考えて面白いと思う作品、考えるけどやっぱりダメな作品、最初から拒絶してしまう作品、という具合に、作品それぞれの印象が極端に分かれる展示でした。
それぞれのカテゴリーにはしっかりとした区分けはなかったのですが、「表面」「時間」「転写」「思考」のコーナーにあった作品は比較的楽しめました。それ以外は、分からないものや勘弁してほしいものが圧倒的に多かったです。
印象に残ったもの。
・村上三郎の3作品は、それぞれ味わいが違ってました。
絵の具が剥離していく作品は、単純に色合いがよかったです。
「投球絵画」は構図がいい感じ。
「入口」は、その制作ビデオを見て、あまりのバカバカしさに感動(笑)。
・白髪一雄。この人の作品は原美術館の常設展でも観ました。
はっきりいって、大嫌いです。
「足で描いた」というエクスキューズがないと何も伝わらない作品。もっとも、そのエクスキューズがあったとしても、ただの「汚い」作品という印象は変わらないのですが。むしろその「汚さ」のワケが分かる、というだけのことで。
・アンディ・ウォーホルの3作品、あれはないと思う。
あれを作品として扱わなければならない方々があまりにも気の毒。
・この企画での榎倉康二は、やはり説得力があると感じます。
・ロバート・ラウシェンバーグとジョン・ケージの「自動車タイヤプリント」は、ストレートにかっこいい作品だと思います。
・北辻良央。男女群島の地図をトレーシングペーパーに写し、さらにその写したものをまた別のトレーシングペーパーに写して、というふうにして描かれた作品。
それぞれの線がだんだんヨタヨタになっていってるのが笑えました。
結局、僕がアートを楽しむ上では、「行為」そのものは作品の善し悪しを決定する要素として、まったくではないけれどそれほど大事なことじゃない、ということを改めて実感しました。
作品を観て「面白い!」と思った時に初めて「(技術とイメージの両面で)どうやって描いたんだろう・・」という疑問が湧いてくるわけで。
それに、さきに「行為」がある作品は、大抵コントロールできていないと感じるし、そういう作品の説明があったあとしても、
「だから、何。」
程度にしか思わないですから。
こう書くと、この企画のテーマからすると皮肉な感じもするのですが。。。
**********
東京国立近代美術館は常設展示も充実しているのでいつも楽しみなのですが、これまでは企画展の後に常設、という順で観て、企画展を観た疲れを引きずった状態でしっかり観られないこともままあったので、今回は先に常設展を観ました。
やはり面白かったです。
ひとつひとつの感想は省略しますが(常設なので)、特に印象的だったのが、藤田嗣治の「五人の裸婦」で描かれている布の模様はいったいどうやって描いたんだろう、と思ったのと、児玉希望の「仏蘭西山水絵巻『河』」、右から横長の絵巻物を観ていって描かれている墨絵の風景画を堪能していたんですが、最後に思わず微笑んでしまうようなものが描かれていたのが良かったです。
それぞれの小特集、「母子像」展と木版画、写真の展示も見逃せない内容。
また、2階の会場の企画展「河野鷹思のグラフィック・デザイン―都会とユーモア」展は、出展作品のほとんどがポスターでした。
魚のイラストが面白かったです。
《感想リンク》
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/02/post.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/e0c489bf0403224d55ab6d63cc2be398
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=126
http://a-slight.air-nifty.com/baumkuchen/2005/01/_traces_.html
ギャラリーなど 2/6
2005年2月6日 アートホントは今日は横浜へ行く予定だったのですが、ラグビーが決勝だったのと、昨日の「痕跡」展とデュシャンを続けてみるのはキビシイような気がして、結局ラグビー観戦をはさんで都内をうろうろと・・・。
・「DOMANI・明日」展2005 @損保ジャパン東郷青児美術館
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/
・兼平雄樹写真展 同潤会江戸川アパートメント @コニカミノルタプラザ ギャラリーC
http://konicaminolta.jp/about/plaza/
・第13回奨学生美術展 @佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
・BACKYARD−隠れた庭− 狩野久美子 @galeria Q
http://www.d2.dion.ne.jp/~galeria/
・浅見ハナ展 THE VOID @HB Gallery
http://www.hbc.ne.jp/gallery/gallery.html
・Vivienne Party こんどうあや 木版画作品展 @LAPNET SHIP
http://www.lapnet.jp/top/index.html
今日は久し振りに新宿高野のパン屋さんで一時期ものすごいブームになったクリーミーメロンパンを食べました。
実はパン自体買って食べるのがめちゃくちゃ久し振りだったりするのですが、たまに食べるとやっぱりすごくおいしいです。
新宿高野のパンコーナーは、季節の果物を使ったパンが楽しみでハマったことがあります。
そういえば下北沢のアンゼリカもご無沙汰・・・。
・「DOMANI・明日」展2005 @損保ジャパン東郷青児美術館
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/
・兼平雄樹写真展 同潤会江戸川アパートメント @コニカミノルタプラザ ギャラリーC
http://konicaminolta.jp/about/plaza/
・第13回奨学生美術展 @佐藤美術館
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
・BACKYARD−隠れた庭− 狩野久美子 @galeria Q
http://www.d2.dion.ne.jp/~galeria/
・浅見ハナ展 THE VOID @HB Gallery
http://www.hbc.ne.jp/gallery/gallery.html
・Vivienne Party こんどうあや 木版画作品展 @LAPNET SHIP
http://www.lapnet.jp/top/index.html
今日は久し振りに新宿高野のパン屋さんで一時期ものすごいブームになったクリーミーメロンパンを食べました。
実はパン自体買って食べるのがめちゃくちゃ久し振りだったりするのですが、たまに食べるとやっぱりすごくおいしいです。
新宿高野のパンコーナーは、季節の果物を使ったパンが楽しみでハマったことがあります。
そういえば下北沢のアンゼリカもご無沙汰・・・。
美術館、ギャラリー巡り 2/5
2005年2月5日 アート思ったより寒くなかった土曜日。
夜は風が強かったですが・・・。
・「痕跡―戦後美術における身体と思考」展 @東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
・高橋シュウ 銅版画展 @ギャラリー・しらみず美術
・コレクションによる有元利夫の世界展 @福原画廊
・Naive Art X Group Exhibition 亀田絢 柳瀬あかね 山下顕太郎 @Pepper’s Gallery
http://www.peppers-project.com/gallery/jp/
・波麿悠子展 @OギャラリーUP・S
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
・ダイアン・アーバス/ソフィ・カル×杉本博司 @ギャラリー小柳
http://www.bekkoame.ne.jp/~kimiko0516/
・近藤未奈展 @ギャラリー銀座フォレスト
・岩村秀郷写真展 @ギャラリーf分の1
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/
・大気の断面図/三浦秀彦 @美篶堂ギャラリー
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
・おさらい 山口晃 @TAKAHASHI Collection
・"LANDSCAPE" Toshiaki TAKAYASU @OFF SITE
http://www.japanimprov.com/
スタッフの方々とも顔なじみになったギャラリーも増えてきました。
が、入ったことがないギャラリーがまだまだ出てきます。
(あえて行かないところというのもあるのですが)
(あからさまに敷居が高そうなところとか)
土曜日が最終日という展示は多いですが、最終日が5時終了はまだいいのですが、4時とか3時とかに終わっちゃうのはちょっと勘弁してほしいと思うこの頃です。
夜は風が強かったですが・・・。
・「痕跡―戦後美術における身体と思考」展 @東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
・高橋シュウ 銅版画展 @ギャラリー・しらみず美術
・コレクションによる有元利夫の世界展 @福原画廊
・Naive Art X Group Exhibition 亀田絢 柳瀬あかね 山下顕太郎 @Pepper’s Gallery
http://www.peppers-project.com/gallery/jp/
・波麿悠子展 @OギャラリーUP・S
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
・ダイアン・アーバス/ソフィ・カル×杉本博司 @ギャラリー小柳
http://www.bekkoame.ne.jp/~kimiko0516/
・近藤未奈展 @ギャラリー銀座フォレスト
・岩村秀郷写真展 @ギャラリーf分の1
http://home.att.ne.jp/air/galleryf-1/
・大気の断面図/三浦秀彦 @美篶堂ギャラリー
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
・おさらい 山口晃 @TAKAHASHI Collection
・"LANDSCAPE" Toshiaki TAKAYASU @OFF SITE
http://www.japanimprov.com/
スタッフの方々とも顔なじみになったギャラリーも増えてきました。
が、入ったことがないギャラリーがまだまだ出てきます。
(あえて行かないところというのもあるのですが)
(あからさまに敷居が高そうなところとか)
土曜日が最終日という展示は多いですが、最終日が5時終了はまだいいのですが、4時とか3時とかに終わっちゃうのはちょっと勘弁してほしいと思うこの頃です。
わたなべあや「なっとうぼうや」絵本原画展(1/30)
2005年2月4日 アート美篶堂ギャラリーにて。(1/18〜1/30)
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/gallery_2005_1.html
ラグビー観戦後、お茶の水へ移動。
今年初めての美篶堂。
子ども向けの絵本の原画展でした。
子ども向けということでわかりやすい絵。
でも、原画で拝見すると、いろいろと発見があります。
展示されている絵を1枚1枚観ていって、とにかくいろんな画材を使用していることに気付きました。
最初は色鉛筆?と思い、続いて観てると絵の具の風合いもあって。
あと、ユニークだったのが、線画に彩色というスタイルなんですが、その線は、赤っぽい色を中心に、なっとうの輪郭だけ茶色っぽく、ごはんの線はグレー、という具合で。
黒でないということが新鮮。
作家のわたなべさんのお話では、線は最初は黄色で描いて、その上から赤でなぞるそうです。こういう秘話も楽しいです。
絵本のストーリーは、大人の自分にはシュールすぎました(笑)。
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/gallery_2005_1.html
ラグビー観戦後、お茶の水へ移動。
今年初めての美篶堂。
子ども向けの絵本の原画展でした。
子ども向けということでわかりやすい絵。
でも、原画で拝見すると、いろいろと発見があります。
展示されている絵を1枚1枚観ていって、とにかくいろんな画材を使用していることに気付きました。
最初は色鉛筆?と思い、続いて観てると絵の具の風合いもあって。
あと、ユニークだったのが、線画に彩色というスタイルなんですが、その線は、赤っぽい色を中心に、なっとうの輪郭だけ茶色っぽく、ごはんの線はグレー、という具合で。
黒でないということが新鮮。
作家のわたなべさんのお話では、線は最初は黄色で描いて、その上から赤でなぞるそうです。こういう秘話も楽しいです。
絵本のストーリーは、大人の自分にはシュールすぎました(笑)。
長久保健二展(1/30)
2005年2月4日 アートトキ・アートスペースにて。(1/24〜1/30)
http://paper.cup.com/toki/nagakubo2.html
秩父宮ラグビー場から近いこともあって、観戦前にこちらのギャラリーに入ったのですが・・・
大きく分けて2つの展示。
まず、入り口から右手の壁に設置された小さな棚の上で、いくつかの瓶のキャップがコチコチと動いている。
ちょっとコミカルな光景。
そして、奥のスペースの角に目を向けると・・・
手前の瓶の蓋のと同様の棚が無数に設置されていて、その上ではさまざまなかたちをした小さな桜の枝が、また同様にコチコチと動いている・・・。
こちらはとにかく数が多く(ぱっと観ただけで200くらいはあったと思います)、それだけの数の音、時計の秒針が動く音が響いている。
当然それぞれは微妙にずれているからひっきりなしにコチコチコチコチいってるわけですが、それを聞いているとトランス状態に陥りそうな気分に。
ただそれだけの展示でしたが、妙に心が落ち着く感じでした。
http://paper.cup.com/toki/nagakubo2.html
秩父宮ラグビー場から近いこともあって、観戦前にこちらのギャラリーに入ったのですが・・・
大きく分けて2つの展示。
まず、入り口から右手の壁に設置された小さな棚の上で、いくつかの瓶のキャップがコチコチと動いている。
ちょっとコミカルな光景。
そして、奥のスペースの角に目を向けると・・・
手前の瓶の蓋のと同様の棚が無数に設置されていて、その上ではさまざまなかたちをした小さな桜の枝が、また同様にコチコチと動いている・・・。
こちらはとにかく数が多く(ぱっと観ただけで200くらいはあったと思います)、それだけの数の音、時計の秒針が動く音が響いている。
当然それぞれは微妙にずれているからひっきりなしにコチコチコチコチいってるわけですが、それを聞いているとトランス状態に陥りそうな気分に。
ただそれだけの展示でしたが、妙に心が落ち着く感じでした。
戸田正寿「HEIAN」展 (1/30)
2005年2月3日 アート東京都写真美術館2Fにて。
http://www.syabi.com/schedule/details/heian_toda.html
この展示は、正直、よく分かりませんでした・・・。
古来表現されてきた「白木」と「小動物」との組み合わせによる「日本美」を写真で表現、という主旨らしいのですが、白木の美しさは心が晴れ晴れするほどに澄み切っているのですが、そこにある小動物が...。
鯉は分かります。
でも、カラスやランチュウ(魚)、蛙の卵や蚕の幼虫、みつばち、青虫と合わせられても困るなぁ、というハナシで。
ちょっと生々しすぎて笑えない・・・。
少なくとも女性にはお勧めできない展示、という気がします。
http://www.syabi.com/schedule/details/heian_toda.html
この展示は、正直、よく分かりませんでした・・・。
古来表現されてきた「白木」と「小動物」との組み合わせによる「日本美」を写真で表現、という主旨らしいのですが、白木の美しさは心が晴れ晴れするほどに澄み切っているのですが、そこにある小動物が...。
鯉は分かります。
でも、カラスやランチュウ(魚)、蛙の卵や蚕の幼虫、みつばち、青虫と合わせられても困るなぁ、というハナシで。
ちょっと生々しすぎて笑えない・・・。
少なくとも女性にはお勧めできない展示、という気がします。
『日本の新進作家-新花論』展 (1/30)
2005年2月3日 アート東京都写真美術館3Fにて。
http://www.syabi.com/schedule/details/on_fiowering_image.html
4人の作家の展示。
鬼頭健吾さんのクルクル回る照明のコーナーや、銅金裕司さんのコーナーに「?」と思いつつ・・・
最後に拝見した赤崎みまさんの写真。
これは、よかったです。
「光の庭」というシリーズ作品で、「青い光の花」と「蓮・ぶどう・オリーブetc」という2つのパターンがありました。
まず、「青い光の花」。
すべての写真が青と緑と黒で構成されていて、黒の背景に青と緑がシャープに絡み合っているのが美しかったです。
続いて「蓮・ぶどう・オリーブetc」。こちらは黒い額に黒の背景、そこに浮かぶように、タイトルにあるものや、他にもいろんな対象物が。
たったそれだけなのに、不思議な奥行きがありました。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/08d0c22be8efa3aaca9a9e702f69f1de
http://www.syabi.com/schedule/details/on_fiowering_image.html
4人の作家の展示。
鬼頭健吾さんのクルクル回る照明のコーナーや、銅金裕司さんのコーナーに「?」と思いつつ・・・
最後に拝見した赤崎みまさんの写真。
これは、よかったです。
「光の庭」というシリーズ作品で、「青い光の花」と「蓮・ぶどう・オリーブetc」という2つのパターンがありました。
まず、「青い光の花」。
すべての写真が青と緑と黒で構成されていて、黒の背景に青と緑がシャープに絡み合っているのが美しかったです。
続いて「蓮・ぶどう・オリーブetc」。こちらは黒い額に黒の背景、そこに浮かぶように、タイトルにあるものや、他にもいろんな対象物が。
たったそれだけなのに、不思議な奥行きがありました。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/08d0c22be8efa3aaca9a9e702f69f1de
クレア・ランガン「フィルム・トリロジー」展 (1/30)
2005年2月3日 アート東京都写真美術館B1Fにて。
http://www.syabi.com/schedule/details/clare_langon_a.html
はろるど・わーどさんのblogの記事を拝見してぜひチェックしたくなり、なんとか最終日に観ることができました。
東京都写真美術館は昨年暮れに初めて行ったばかりで、その時は3階展示室のみの鑑賞だったので、B1展示室は初めて。
会場入り口から、画質の荒い、異様に殺風景ながら見るものを引き付ける力のある写真が数点。
会場に入ると...3本のフィルムが上映されてました。
順番に観ることにして、まず「Forty below」から。
「水」がテーマ。入り口の写真がこれらの映像の一場面であることにここで気付いたのですが、写真同様に荒い画質で、それでも海の「青」はすごくきれいで・・・。
「Too dark for night」は、砂漠の中を男がひたすら歩く映像。
モノクロとカラーの映像があって、廃虚となった街、その家の中が砂に埋まっていたり。
最後の場面、延々と続く砂丘をひたすら歩いていくシーンが印象的。。。
「Glass hour」は「火」がテーマなだけあって、オカルトっぽい印象の作品。
これも、最後の青白い闇に女性が歩いていくシーンが。。。
3作品とも、うろ覚えの「夢」のような、なんだか心の深いところに広がっていくような作品でした。
分からないシーンも多いし、分からないストーリーでしたが、不自然な感じはまったくなくて、むしろその「分からない」感じが心地よいというか、不思議な充実感を得られました。
「水=青」「砂=黄金」「火=赤」というテーマも妙に納得してしまいました。
こういう映像、もっと観たいです。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/3a2e50b28ce8b58c926ad1a19d93eddd
http://www.syabi.com/schedule/details/clare_langon_a.html
はろるど・わーどさんのblogの記事を拝見してぜひチェックしたくなり、なんとか最終日に観ることができました。
東京都写真美術館は昨年暮れに初めて行ったばかりで、その時は3階展示室のみの鑑賞だったので、B1展示室は初めて。
会場入り口から、画質の荒い、異様に殺風景ながら見るものを引き付ける力のある写真が数点。
会場に入ると...3本のフィルムが上映されてました。
順番に観ることにして、まず「Forty below」から。
「水」がテーマ。入り口の写真がこれらの映像の一場面であることにここで気付いたのですが、写真同様に荒い画質で、それでも海の「青」はすごくきれいで・・・。
「Too dark for night」は、砂漠の中を男がひたすら歩く映像。
モノクロとカラーの映像があって、廃虚となった街、その家の中が砂に埋まっていたり。
最後の場面、延々と続く砂丘をひたすら歩いていくシーンが印象的。。。
「Glass hour」は「火」がテーマなだけあって、オカルトっぽい印象の作品。
これも、最後の青白い闇に女性が歩いていくシーンが。。。
3作品とも、うろ覚えの「夢」のような、なんだか心の深いところに広がっていくような作品でした。
分からないシーンも多いし、分からないストーリーでしたが、不自然な感じはまったくなくて、むしろその「分からない」感じが心地よいというか、不思議な充実感を得られました。
「水=青」「砂=黄金」「火=赤」というテーマも妙に納得してしまいました。
こういう映像、もっと観たいです。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/3a2e50b28ce8b58c926ad1a19d93eddd
安田千絵(1/29)
2005年2月2日 アートTARO NASU GALLERYにて。
http://www.taronasugallery.com/exh/index.html
真っ白な会場内に、いろんな位置に展示された写真。
大きな写真ではなく、ただ、組になって展示されていました。
カラーの写真は四角に4作品、黒の額。
モノクロの写真は縦に2作品、白の額。
見始めてすぐは、なんだかよく分からないなぁ、というよくある印象だったのですが、じっくりその空間にいて、作品から何かを感じようとしていると...
組になっている作品、なんとなく「暗」と「明」との組み合わせになっているような気が。。。
さらにじっくり観ていると、安田さんの作品の特徴が、「暗さ」にあるように思えてきました。
光が印象的な写真を撮る作家はいっぱいいると思うし、仮に暗い写真でもそのなかのひとすじの光が強調されていることが多いですが、安田さんの「暗」は、まさにその「暗さ」が主である印象。
その暗さも、じっくり観ていると落ち着いた気分になれて、なんとも心地よかったです。
http://www.taronasugallery.com/exh/index.html
真っ白な会場内に、いろんな位置に展示された写真。
大きな写真ではなく、ただ、組になって展示されていました。
カラーの写真は四角に4作品、黒の額。
モノクロの写真は縦に2作品、白の額。
見始めてすぐは、なんだかよく分からないなぁ、というよくある印象だったのですが、じっくりその空間にいて、作品から何かを感じようとしていると...
組になっている作品、なんとなく「暗」と「明」との組み合わせになっているような気が。。。
さらにじっくり観ていると、安田さんの作品の特徴が、「暗さ」にあるように思えてきました。
光が印象的な写真を撮る作家はいっぱいいると思うし、仮に暗い写真でもそのなかのひとすじの光が強調されていることが多いですが、安田さんの「暗」は、まさにその「暗さ」が主である印象。
その暗さも、じっくり観ていると落ち着いた気分になれて、なんとも心地よかったです。
明日はどっちだ Asu wa docchi da(1/29)
2005年2月2日 アートオオタファインアーツにて。
http://www.jade.dti.ne.jp/~aft/home.htm
六本木のコンプレックスの1階、ガラス張りの入り口が蔦が這ったようになっていて、なかに入ってみるとユニークな展示がいっぱい。
まず目に飛び込んでくるのが、境貴雄さんの巨大なお菓子のオブジェ。
夕方でちょうどお腹が空いていたこともあって、すごく魅力的に見えました(笑)。
壁につけられたお盆の上の和菓子のオブジェなんかはリアルそのもの。
気付いて笑ったのが、杭みたいな大きな木の棒が巨大なポッキーに見立てられていたもの!
こういうバカバカしさは大好きです。
それより手前には、壁に据え付けらてた棚の上に寝かされた紙袋。
入ってきた時は素通りでしたが、その倒れた紙袋のなかを覗いてみると・・・
・・・なんと、そのなかには「木」が。
びっくり。。。
紙袋の片面をくり抜いて、それを細工して見事に木のオブジェができあがっている。。。
ギャラリーのスタッフの方のお話によると、この「木」は実在の木を元に作ってあるそう。
これは、照屋勇賢さんの作品。
前川知美さんの油彩の軍用ヘリコプターの絵も、めちゃくちゃかっこ良かったです。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/feltmountain/e/f4bc5bb8d2f12fcb389dcc1eb38d7cb3
http://www.jade.dti.ne.jp/~aft/home.htm
六本木のコンプレックスの1階、ガラス張りの入り口が蔦が這ったようになっていて、なかに入ってみるとユニークな展示がいっぱい。
まず目に飛び込んでくるのが、境貴雄さんの巨大なお菓子のオブジェ。
夕方でちょうどお腹が空いていたこともあって、すごく魅力的に見えました(笑)。
壁につけられたお盆の上の和菓子のオブジェなんかはリアルそのもの。
気付いて笑ったのが、杭みたいな大きな木の棒が巨大なポッキーに見立てられていたもの!
こういうバカバカしさは大好きです。
それより手前には、壁に据え付けらてた棚の上に寝かされた紙袋。
入ってきた時は素通りでしたが、その倒れた紙袋のなかを覗いてみると・・・
・・・なんと、そのなかには「木」が。
びっくり。。。
紙袋の片面をくり抜いて、それを細工して見事に木のオブジェができあがっている。。。
ギャラリーのスタッフの方のお話によると、この「木」は実在の木を元に作ってあるそう。
これは、照屋勇賢さんの作品。
前川知美さんの油彩の軍用ヘリコプターの絵も、めちゃくちゃかっこ良かったです。
《感想リンク》
http://blog.goo.ne.jp/feltmountain/e/f4bc5bb8d2f12fcb389dcc1eb38d7cb3
美濃屋紙右衛門商店.(1/29)
2005年2月2日 アート コメント (1)AXIS GALLERY ANNEXにて。
http://www.axisinc.co.jp/html_f/gallery.html
昨年暮れに新宿で観た「カミノシゴト」展、紙そのものの味わいが予想以上に楽しめたこともあり、その展示の続編のようなこの展示へも行ってきました。
今回も、美濃和紙メーカー「Corsoyard」の澤木健司さんにいろいろと展示を紹介していただきながら、ひとつひとつ観ることができたのですが・・・。
いや、楽しい!
ちょうど美篶堂さんの和綴じのワークショップが行われているなかで、まず紹介していただいたのが、折方デザイン研究所によるさまざまなかたちに手の込んだ折り方で折られたのし封筒の数々。
祝儀袋としての折り方は今でもいろいろと開発されているそうで、そのバリエーションが紹介されていました。
続いて、グエナエル・ニコラさんの、わずかな空気の流れにも反応して回転する、円盤型の紙。香りを運ぶためのものとのことでした。回転する紙にあわせて、ゆらゆらと揺れていた影も印象的。
粟辻デザイン制作の切手。これがまた、いいんですよ・・・。
もちろん実際に使える切手ではないんですが、和紙に印刷されたさまざまなデザインは、「和」のあったかさがあって。
シートで購入したかったんですがすでにほぼ完売、バラ売りのものを2枚購入。
もうひとつ、和紙のキューブみたいなものがあって、澤木さんが「これ、なんだと思います?」と聞かれてなんだろうと思っていると、これが小泉誠さんによる時計。といっても、時間を具体的に提示するものではなさそうで、針の代わりに点がコツコツと動いていて、眺めているだけで和めました。
和紙って、癒しの効能があるんじゃないかなぁ、と改めて思う素敵な展示でした。
美篶堂:http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
折方でザイン研究所:http://www.origata.com/
グエナエル・ニコラさん関連のHP:http://www.curiosity.co.jp/
粟辻デザイン:http://www.japandesign.ne.jp/HTM/DCG/CURATOR/awatsuji/
小泉誠さんのHP:http://www.koizumi-studio.jp/
http://www.axisinc.co.jp/html_f/gallery.html
昨年暮れに新宿で観た「カミノシゴト」展、紙そのものの味わいが予想以上に楽しめたこともあり、その展示の続編のようなこの展示へも行ってきました。
今回も、美濃和紙メーカー「Corsoyard」の澤木健司さんにいろいろと展示を紹介していただきながら、ひとつひとつ観ることができたのですが・・・。
いや、楽しい!
ちょうど美篶堂さんの和綴じのワークショップが行われているなかで、まず紹介していただいたのが、折方デザイン研究所によるさまざまなかたちに手の込んだ折り方で折られたのし封筒の数々。
祝儀袋としての折り方は今でもいろいろと開発されているそうで、そのバリエーションが紹介されていました。
続いて、グエナエル・ニコラさんの、わずかな空気の流れにも反応して回転する、円盤型の紙。香りを運ぶためのものとのことでした。回転する紙にあわせて、ゆらゆらと揺れていた影も印象的。
粟辻デザイン制作の切手。これがまた、いいんですよ・・・。
もちろん実際に使える切手ではないんですが、和紙に印刷されたさまざまなデザインは、「和」のあったかさがあって。
シートで購入したかったんですがすでにほぼ完売、バラ売りのものを2枚購入。
もうひとつ、和紙のキューブみたいなものがあって、澤木さんが「これ、なんだと思います?」と聞かれてなんだろうと思っていると、これが小泉誠さんによる時計。といっても、時間を具体的に提示するものではなさそうで、針の代わりに点がコツコツと動いていて、眺めているだけで和めました。
和紙って、癒しの効能があるんじゃないかなぁ、と改めて思う素敵な展示でした。
美篶堂:http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/
折方でザイン研究所:http://www.origata.com/
グエナエル・ニコラさん関連のHP:http://www.curiosity.co.jp/
粟辻デザイン:http://www.japandesign.ne.jp/HTM/DCG/CURATOR/awatsuji/
小泉誠さんのHP:http://www.koizumi-studio.jp/
STRAIGHT 木村桂子個展(1/29)
2005年2月1日 アートSPACE YUIにて。
http://www.spaceyui.com/after/2005/0501/kimura.html
それぞれ8点のドローイングが組になった作品が数点と、同じくドローイングのような風合いのシルクスクリーン作品の展示。
あまり長く拝見できなかったのですが、筆でササッと描かれたような作品は素敵で、描くスピード感がダイレクトに伝わってくるようでもあり、その風合いが、描かれる風景にまで躍動感を与えているような...。
シルクスクリーンの作品は、そのままの作品もあれば、刷り上がってから彩色されたり、飛ぶ蝶が印刷されている切手が貼ってあったり、ちょこっとユーモアも混じっていたりして、そういうのを見つけるのはとても楽しいです。
ドローイングの作品もまたそのスリリングなスピード感があって、なかでもジャズの演奏風景の作品は堪らないくらいに臨場感がありました。
こういうふうに、観たり思ったりした風景を描けたら、楽しいだろうなぁ・・・。
http://www.spaceyui.com/after/2005/0501/kimura.html
それぞれ8点のドローイングが組になった作品が数点と、同じくドローイングのような風合いのシルクスクリーン作品の展示。
あまり長く拝見できなかったのですが、筆でササッと描かれたような作品は素敵で、描くスピード感がダイレクトに伝わってくるようでもあり、その風合いが、描かれる風景にまで躍動感を与えているような...。
シルクスクリーンの作品は、そのままの作品もあれば、刷り上がってから彩色されたり、飛ぶ蝶が印刷されている切手が貼ってあったり、ちょこっとユーモアも混じっていたりして、そういうのを見つけるのはとても楽しいです。
ドローイングの作品もまたそのスリリングなスピード感があって、なかでもジャズの演奏風景の作品は堪らないくらいに臨場感がありました。
こういうふうに、観たり思ったりした風景を描けたら、楽しいだろうなぁ・・・。
月光荘画室3にて。
http://www.vesta.dti.ne.jp/%7Egekkoso/
壁一面の巨大な作品にびっくり。。。
黒の絵の具でのドローイングで、憂いを帯びたような女性の表情が印象的、でもとにかく大きいので圧倒されてしまいました。
西脇さんにお話を伺うと、使用している紙は包装に使うようなクラフトロールを2枚つないだもので、そのロールも、2枚の紙の間にプラスチックがラミネートされている相当に丈夫なもので、それを確かいったん白で塗ってから制作、とのことで、なるほどそれであれば大きな作品が描けるなぁ、と納得。
個人的には、入り口の壁に展示されていたプリントがよかったです。家を描いたものが印象に残ってます。こちらの作品、できれば原画も観てみたかったです。
http://www.vesta.dti.ne.jp/%7Egekkoso/
壁一面の巨大な作品にびっくり。。。
黒の絵の具でのドローイングで、憂いを帯びたような女性の表情が印象的、でもとにかく大きいので圧倒されてしまいました。
西脇さんにお話を伺うと、使用している紙は包装に使うようなクラフトロールを2枚つないだもので、そのロールも、2枚の紙の間にプラスチックがラミネートされている相当に丈夫なもので、それを確かいったん白で塗ってから制作、とのことで、なるほどそれであれば大きな作品が描けるなぁ、と納得。
個人的には、入り口の壁に展示されていたプリントがよかったです。家を描いたものが印象に残ってます。こちらの作品、できれば原画も観てみたかったです。
西垣佳奈子 layer(1/29)
2005年2月1日 アートギャラリー山口B1Fにて。
http://www.gaden.jp/yamaguchi/2005/050124b.htm
カラッとした明るいカラフルな写真。
西垣さんが実際に街で見つけた女性の腰のあたりをちょうど斜め後ろから撮った作品。
いろんな色が写真におさまっていましたが、特に「赤」が印象的でした。
蜷川実花の作品だと、そのカラフルさからは「艶っぽさ」が強く出てる感じですが、西垣さんの作品からは、とにかく乾いた感じを受けました。
ただ、展示を拝見する限り、この連作の「意図」みたいなものがイマイチつかめず。。。
在廊だった西垣さんのお話では、これらの作品でその空気感みたいなものが伝われば、とのことだったのですが(うろ覚えですみません)、僕個人の意見としては、もう少しヒントが、例えばその写真を撮った日時、場所なんかがキャプションに表示されていると、より具体的にイメージが喚起されたかもしれない、とも思いました。
このギャラリー山口B1Fは小さくて狭く窮屈なところで、これはこれで味のある場所なのですが、また別の場所で拝見したら(当然ですが)まったく違う印象をもつかもしれません。
次回の西垣さんの展示を楽しみにしたいと思います。
http://www.gaden.jp/yamaguchi/2005/050124b.htm
カラッとした明るいカラフルな写真。
西垣さんが実際に街で見つけた女性の腰のあたりをちょうど斜め後ろから撮った作品。
いろんな色が写真におさまっていましたが、特に「赤」が印象的でした。
蜷川実花の作品だと、そのカラフルさからは「艶っぽさ」が強く出てる感じですが、西垣さんの作品からは、とにかく乾いた感じを受けました。
ただ、展示を拝見する限り、この連作の「意図」みたいなものがイマイチつかめず。。。
在廊だった西垣さんのお話では、これらの作品でその空気感みたいなものが伝われば、とのことだったのですが(うろ覚えですみません)、僕個人の意見としては、もう少しヒントが、例えばその写真を撮った日時、場所なんかがキャプションに表示されていると、より具体的にイメージが喚起されたかもしれない、とも思いました。
このギャラリー山口B1Fは小さくて狭く窮屈なところで、これはこれで味のある場所なのですが、また別の場所で拝見したら(当然ですが)まったく違う印象をもつかもしれません。
次回の西垣さんの展示を楽しみにしたいと思います。
ギャルリー東京ユニマテにて。
http://kgs-tokyo.jp/human/2005/050117.html
展示作品がすべて2つの色で彩られていて、それぞれ動物や樹木ののシルエットを抜いたようになっていました。
作品の大きさはさまざま。
たとえばクリーム地に黄色で、渡り鳥の一群や小鳥。
白地に黒で、豚やペンギンや犬。
茶色のキャンバスの地の色をそのまま活かしたものに黒で、犬や小鳥。
クリーム地にそれより少しだけ濃いクリーム色で、樹木の絵、など。
それぞれの色彩がキリッと主張していて爽快で、抜かれたシルエットはその「動的」な部分がより強調されている感じがしました。
気持ち良かったです!
http://kgs-tokyo.jp/human/2005/050117.html
展示作品がすべて2つの色で彩られていて、それぞれ動物や樹木ののシルエットを抜いたようになっていました。
作品の大きさはさまざま。
たとえばクリーム地に黄色で、渡り鳥の一群や小鳥。
白地に黒で、豚やペンギンや犬。
茶色のキャンバスの地の色をそのまま活かしたものに黒で、犬や小鳥。
クリーム地にそれより少しだけ濃いクリーム色で、樹木の絵、など。
それぞれの色彩がキリッと主張していて爽快で、抜かれたシルエットはその「動的」な部分がより強調されている感じがしました。
気持ち良かったです!
望月通陽展(1/29)
2005年1月31日 アート コメント (1)ギャラリー椿にて。
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050117.htm
先週もちょっとだけ覗いたこの展示。
展示期間に余裕があったので、その時はしっかりと観ず、この日の改めて観てきました。
たくさんの型染めの作品に加えて、ガラス絵、(おそらく)ブロンズのオブジェ、版画など、いろんなスタイルの作品が展示されていました。
まず、型染めの作品。
濃い茶色の背景に、それより幾分か薄い茶色の絵が浮かび上がっていて、はたしてどちらを染めたのか伺いそこねたのですが、その2つの茶色のコントラストがなんとも絶妙で。
そこへきて、それぞれの作品のタイトルが、
などなど、作品のひとつひとつに完結したストーリーを付けるような風合いになっていて印象的でした。
あと、ガラス絵がすばらしかったです。
ガラスに金色や銀色を彩色したり、彩色したガラス板を引っ掻いて文字を浮かび上がらせたり、というふうなのですが、色合いといい、逆さ文字の風合いといい、なんともいえぬ静謐感がありました。
さらに、額は和紙でデコレートされていたのも良かったです。
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050117.htm
先週もちょっとだけ覗いたこの展示。
展示期間に余裕があったので、その時はしっかりと観ず、この日の改めて観てきました。
たくさんの型染めの作品に加えて、ガラス絵、(おそらく)ブロンズのオブジェ、版画など、いろんなスタイルの作品が展示されていました。
まず、型染めの作品。
濃い茶色の背景に、それより幾分か薄い茶色の絵が浮かび上がっていて、はたしてどちらを染めたのか伺いそこねたのですが、その2つの茶色のコントラストがなんとも絶妙で。
そこへきて、それぞれの作品のタイトルが、
「カリプソ。 入江の息に帆を上げる舟」
「カストラートは背後に気付かず 孤独をうたった」
「影と歩くのは淋しいから 晴れた日はいつも淋しい」
「愛煙家はやはり 園芸家になる夢を 捨てられません」
「何も知らずに草の子は、 あおい頭を戦場に もたげました」
などなど、作品のひとつひとつに完結したストーリーを付けるような風合いになっていて印象的でした。
あと、ガラス絵がすばらしかったです。
ガラスに金色や銀色を彩色したり、彩色したガラス板を引っ掻いて文字を浮かび上がらせたり、というふうなのですが、色合いといい、逆さ文字の風合いといい、なんともいえぬ静謐感がありました。
さらに、額は和紙でデコレートされていたのも良かったです。
榎倉康二展(1/29)
2005年1月31日 アートちょうど東京都現代美術館でも展示が行われている榎倉康二の作品展が、銀座の2つのギャラリーで合同開催されていたので、予習も兼ねての鑑賞。
まず、ギャラリー池田美術から。
・榎倉康二展 −「版」再び−
http://kgs-tokyo.jp/ikeda/2005/050112.htm
入ってまず目を引くのが大きなしみが3つ入っているグレーのカーテン。ぱっと観、ただのしみなんですが、ギャラリーのスタッフの方の説明でそのしみが3つとも同じ版を使って製作されたことを伺って、そういう事実を知るとそのしみも味わい深く感じられるから不思議。。。
他にも厚い和紙にバケツで散らした油のしみが入っているような作品など。
続いて、ギャラリー21+葉へ。
・榎倉康二展 『染み』 が描かれるようになったわけ
http://www.gallery21yo.com/exh-folder2005/enokura/enokura.html
こちらにも巨大な作品が。壁一面に張られた布の9割くらいの面積が黒く染められている作品。
加えてその作品のアイデアの叩き台になったと思われるイラストも展示されていて(今回の展示にあたって調べていたら出てきたとのこと)、その「黒」がきちんと計算されて「描かれて」いることが分かる。
先日のHANGA展でも展示されていた、ベニヤ板にしみが付いただけの、それでもなぜか強烈に「アート」としての説得力がある作品も展示されていました。
ものすごくアバンギャルドなんだけど、作品としてのオーラがしっかり出ているのはスゴイと思う。
木場の展示も楽しみです。
まず、ギャラリー池田美術から。
・榎倉康二展 −「版」再び−
http://kgs-tokyo.jp/ikeda/2005/050112.htm
入ってまず目を引くのが大きなしみが3つ入っているグレーのカーテン。ぱっと観、ただのしみなんですが、ギャラリーのスタッフの方の説明でそのしみが3つとも同じ版を使って製作されたことを伺って、そういう事実を知るとそのしみも味わい深く感じられるから不思議。。。
他にも厚い和紙にバケツで散らした油のしみが入っているような作品など。
続いて、ギャラリー21+葉へ。
・榎倉康二展 『染み』 が描かれるようになったわけ
http://www.gallery21yo.com/exh-folder2005/enokura/enokura.html
こちらにも巨大な作品が。壁一面に張られた布の9割くらいの面積が黒く染められている作品。
加えてその作品のアイデアの叩き台になったと思われるイラストも展示されていて(今回の展示にあたって調べていたら出てきたとのこと)、その「黒」がきちんと計算されて「描かれて」いることが分かる。
先日のHANGA展でも展示されていた、ベニヤ板にしみが付いただけの、それでもなぜか強烈に「アート」としての説得力がある作品も展示されていました。
ものすごくアバンギャルドなんだけど、作品としてのオーラがしっかり出ているのはスゴイと思う。
木場の展示も楽しみです。
1月29日の奥野ビル
2005年1月31日 アート コメント (1)・久里洋二の世界展 初公開 超ミニピクチュアー
Galleru銀座一丁目にて。
ちいさな猫の絵がたくさん。
アクリル画で色がきれいで、猫の目や鬚や口、細かい部分まで丁寧に描き込まれていて、それでいてちょっとコミカルなシーンの絵でした。
そして、作品のひとつひとつが手の込んだ素敵な額に納められていました。もしこれが化粧箱やオルゴールの箱の蓋だったら、葉蓋を閉めた時に絵が見えているのもいいし、逆に蓋を開けたら絵が出てくるのもいいかもなぁ、なんて想像もしてしまいました。
・梃子箍展
Gallery銀座フォレストにて。
http://www.tamabi.ac.jp/gakusei/src/works/img/exhibition/050129.jpg
今回のフォレストは、古賀海人さんとテッタ(女性です)さんの2人展。
古賀さんは日本画で、いかにも日本画風味のまっとうな花の絵。
テッタさんは油彩なんですがちょっと変わっていて、漆のような風合いの濃い赤紫地に、レモンやメロンなどが描かれている作品。
そのレモンやメロンは2つに切られていて、女性の胸を連想させるような描かれ方で、その面白さと漆っぽい和の感じとが合っていて、さらに額の部分も同じような色に彩色されていて、大変印象に残りました。
日本画と油彩の作品の組み合わせですが、不思議とバランスが取れていて、心地よい空間になっていました。
もうひとつ、作品とは直接関係ないのですが、テッタさんの携帯のカバーが本物の「木」で、そういう携帯があったらいいなとずっと思っていたので、実際に拝見してホントに良い感じだったので感激。
ナカヤマ木工さんの手によるものだそうです。
http://www.nakayamamokko.com/
・Eri’s World Exhibition
ギャラリーLa Merにて。
http://www.g-lamer.com/
水彩と油彩、ぞれぞれで描かれた、ロマンチックな人物画。
油彩の作品は、油彩なんですが薄塗りでいかにも「油」という感じがなく、ちょっと暗めのパステル調の色彩で優しく落ち着いた雰囲気。
水彩は油彩よりは軽やかな印象でした。
ベニヤ板の色をそのまま活かした花嫁の絵と、一見何の絵かよく分からないけど、じっくり観るとキスしている2つの顔が描かれている水彩の作品が特によかったです。
・岡村光哲展
小野画廊2にて。
ステンレスや鉄などで製作されたオブジェの展示。
それぞれそこそこの大きさで、観ていてその重量感に圧倒されそう。とにかく力強いです。
表面も、金属の地の色そのままではなく、彩色というものではなさそうだけど、渋みを増すような感じに仕上がっていました。
おしゃれだったのが、記帳ノートのところにあった文鎮も岡村さん制作によるもので、真鍮製でずっしり重く、切り込みが入っていてそこにハガキなどを挟んで立てておけるようにもなっていました。
Galleru銀座一丁目にて。
ちいさな猫の絵がたくさん。
アクリル画で色がきれいで、猫の目や鬚や口、細かい部分まで丁寧に描き込まれていて、それでいてちょっとコミカルなシーンの絵でした。
そして、作品のひとつひとつが手の込んだ素敵な額に納められていました。もしこれが化粧箱やオルゴールの箱の蓋だったら、葉蓋を閉めた時に絵が見えているのもいいし、逆に蓋を開けたら絵が出てくるのもいいかもなぁ、なんて想像もしてしまいました。
・梃子箍展
Gallery銀座フォレストにて。
http://www.tamabi.ac.jp/gakusei/src/works/img/exhibition/050129.jpg
今回のフォレストは、古賀海人さんとテッタ(女性です)さんの2人展。
古賀さんは日本画で、いかにも日本画風味のまっとうな花の絵。
テッタさんは油彩なんですがちょっと変わっていて、漆のような風合いの濃い赤紫地に、レモンやメロンなどが描かれている作品。
そのレモンやメロンは2つに切られていて、女性の胸を連想させるような描かれ方で、その面白さと漆っぽい和の感じとが合っていて、さらに額の部分も同じような色に彩色されていて、大変印象に残りました。
日本画と油彩の作品の組み合わせですが、不思議とバランスが取れていて、心地よい空間になっていました。
もうひとつ、作品とは直接関係ないのですが、テッタさんの携帯のカバーが本物の「木」で、そういう携帯があったらいいなとずっと思っていたので、実際に拝見してホントに良い感じだったので感激。
ナカヤマ木工さんの手によるものだそうです。
http://www.nakayamamokko.com/
・Eri’s World Exhibition
ギャラリーLa Merにて。
http://www.g-lamer.com/
水彩と油彩、ぞれぞれで描かれた、ロマンチックな人物画。
油彩の作品は、油彩なんですが薄塗りでいかにも「油」という感じがなく、ちょっと暗めのパステル調の色彩で優しく落ち着いた雰囲気。
水彩は油彩よりは軽やかな印象でした。
ベニヤ板の色をそのまま活かした花嫁の絵と、一見何の絵かよく分からないけど、じっくり観るとキスしている2つの顔が描かれている水彩の作品が特によかったです。
・岡村光哲展
小野画廊2にて。
ステンレスや鉄などで製作されたオブジェの展示。
それぞれそこそこの大きさで、観ていてその重量感に圧倒されそう。とにかく力強いです。
表面も、金属の地の色そのままではなく、彩色というものではなさそうだけど、渋みを増すような感じに仕上がっていました。
おしゃれだったのが、記帳ノートのところにあった文鎮も岡村さん制作によるもので、真鍮製でずっしり重く、切り込みが入っていてそこにハガキなどを挟んで立てておけるようにもなっていました。
竹内主吉展(1/29)
2005年1月30日 アートギャラリー檜にて。
http://www.g-hinoki.com/
一見して手間がかかっているのが分かる、実に細かい作品。
架空の街のような、もっとファンタジーに振り切っているかのような不思議な街並み。
まず線画から、そして色鉛筆で彩色。
ホントに細かい絵で、色彩は作品によってオレンジ色っぽかったり薄い黄色が主体だったり、はたまたいろんな色がはいっていたりしましたが、かといって作品の方向性がバラバラかというとそんなことはまったくなく。
とにかくひとつの作品にいろんなものが描き込まれているので、じっくり観ていてもけっこう楽しめました。
うれしかったのが、竹内さんの作品が印刷されたブックカバー(単行本用)をいただいたんです。ポストカードなどはたまにありますが、ブックカバーというのは初めてで。また竹内さんの作品が薄茶の紙によく合うんです。
http://www.g-hinoki.com/
一見して手間がかかっているのが分かる、実に細かい作品。
架空の街のような、もっとファンタジーに振り切っているかのような不思議な街並み。
まず線画から、そして色鉛筆で彩色。
ホントに細かい絵で、色彩は作品によってオレンジ色っぽかったり薄い黄色が主体だったり、はたまたいろんな色がはいっていたりしましたが、かといって作品の方向性がバラバラかというとそんなことはまったくなく。
とにかくひとつの作品にいろんなものが描き込まれているので、じっくり観ていてもけっこう楽しめました。
うれしかったのが、竹内さんの作品が印刷されたブックカバー(単行本用)をいただいたんです。ポストカードなどはたまにありますが、ブックカバーというのは初めてで。また竹内さんの作品が薄茶の紙によく合うんです。