作家の卵展《1/27》
2006年2月2日 アート コメント (5)おぶせミュージアムにて。(1/27-5/9)
http://www.town.obuse.nagano.jp/bijutsu/chinami/chinami.html
芸大デザイン科描画・装飾研究室の出身の作家がずらりと揃った展示。
ずいぶんと前からこの展示のことはいろんな方から伺っていたので楽しみで。さすがにこれだけ好きな作家が揃い、それぞれの大作が出展されるとあって必ず行くつもりでいましたが。どうせ行くなら作家が全員そろってアーティストトークが開催される初日に行こう、ひとりくらいそういう酔狂がいてもいいじゃないか、と思い立ち、初日に行ってきました。
面識のある方も多いので、「なんでいるの?!」と驚く方も多数、そりゃそうだろうな、と(笑)。
また、お目にかかりたかった方、なかなかお目にかかる機会がなくて、久々にお会いできた方もいっぱいで。
というわけで、今回はすべての作品のレビューに挑戦。
・岡本雄司「四谷駅 四谷口」「四谷駅 赤坂口」
年末の日本橋高島屋でも拝見した、和紙に黒のみの木版画で、四谷駅のふたつの出口の断面図を描いた作品。
ユニークな構図、木版画の素朴な風合い、凸版でありながらそのほとんどが線で再現されている独特なアイデアが楽しいです。
ホームはもちろん駅ビルにいたるまで(ゴテイネイにお手洗いさえも!笑)、さらには新宿通りで信号待ちしている自動車までもがきっちりと織り込まれていて、その徹底ぶりに感服。
そして駅で時間を過ごすたくさんの人がシルエットになっていて、それがまたひとつひとつに表情が出ていて、なんともいい味わいです。
・高岡香苗「瞬く花」
縦長の画面いっぱいに咲く2輪のおおきな花。モザイクのような花の中心部、濃い藍色の花びら。
紫から赤にかけてのグラデュエーションが鮮烈な背景。
花と背景の強い色彩が、共に目に焼き付きます。
相当に濃い世界観、雪も溶けるんじゃないかっていうくらいのエネルギーを感じます。
伺うとこのシリーズは他にもあるそうで、ひとつの空間で展示される機会があれば、ぜひまとめて拝見してみたいです。
・田宮話子「香久の国」
蓮の花の柄がはいった衣装を纏う3人の女性のゆるやかな舞い。
素朴な表情が印象的です。
また、青地に金箔が貼られた背景からは、夏の夕暮れが連想されます。
田宮さんのご出身が静岡で、地元での展示の際に「みかん」をテーマにして制作されたそうで、その取材の過程で「古事記」にある香久の国の話、香久という常世(楽園)にあるみかんのエピソードからアイデアを得て描かれている一連のシリーズを制作されているとのことです。
・今泉尚樹「符韻」
雪に埋もれた稲の切り株が並ぶ、縦長の作品です。
田圃に積もった雪の質感がやわらかく表現されていて、さらに夕刻の陽射しを受けて白が白でなくなっている様子、淡くピンク色に染まっていて、そこに若干の金、青が加えられ、自然がさりげなく見せる神々しさがていねいに再現されているようでもあります。
小さい頃、田圃に囲まれた田舎で育ったので、なんとも懐かしい気分にさせてくれます。やさしい作品です。
・小林英且「記憶 〜刻〜」
リンゴと野沢菜とおやきが大好きな(笑)小林さんの作品に登場するのは、古代魚と裸婦。
裸婦からは生命の強さ、今を呼吸するものの象徴のようであり、裸婦の頭上に浮かぶ古代魚はその達観しているかのような表情から太古から続いている時間の雄大さをシンボリックに表しているような感じがします。
女性の背後には木のような影、古代魚の背景も暗く、それ以外はクリーム色で、下地に石膏が使用されていることもあり、なんとなく「化石」を連想させるような質感で、古代魚の鱗の1枚1枚や裸婦の髪の流れなどが立体的に表現されていて、遠目で見るとダイレクトに絵の迫力を、至近で見るとひとつひとつの繊細な表現を堪能できます。
・酒井一「譜」
暮れる陽の光を映して金色に輝く水面、そこに浮かぶ5匹の鴨と、並ぶ杭のひとつに佇むカワセミ。
上野での酒井さんの個展では、花や食材たちが絵に描かれている喜びを発散しているかのような力強さを感じたのですが、今回拝見した作品からはむしろ、ゆったりとした、静かな印象を受けました。
ふたつの画面で構成されている作品ですが、それぞれ単体で眺めてもしなやかに絵の世界へ入っていけるような自然な構図になっています。
酒井さんのこの作品に描かれているような風景、何も考えずにいちばん落ち着けるような気がします。そういう風景をやさしい質感の絵で表してくれた酒井さんに感謝、です。
・高橋浩規「花菖蒲の頃」
画面上方にはあざやかな青の菖蒲が咲き乱れ、下方、手前には青い髪の女性の半身像が、銀とグレーの背景に、白く描かれた花2輪とともに描かれています。
高橋さんの作品を拝見する度に感じることですが、それにしてもこの色彩の高貴さといったら。。。
本来の色を敢えて高橋さんのフィルターを通して違う色で表現されていて、今回の作品でいえば、菖蒲の葉の色を抑え目にすることで菖蒲の青がより鮮やかに感じられたり、おそらく本当は色がついていたであろう2輪の花を白く描くことで女性の存在に奥行きが出てきていたり...さらに色彩に加えてフラットな画面と描かれるもののかたちがはっきりとしているところから、尋常でない「キレ」のようなもの、背筋の伸びるような「張り」が伝わってきます。
・阿部穣「蓮池遊魚図2006」
キャンバスと岩彩との組み合わせ、さらに画面に絵具を重ねるだけではなくて削る、洗い落とすなどの手法も取り入れられて得られた独特の風合いからは、人の手の感触を感じます。
画面に登場するのは鯉、金魚、蛙、亀、メダカ、オタマジャクシ、蓮の葉、花。ゆったりとしたおおらかさと、たくさんの生き物による賑々しさと。そういったなかで蛙たちは蓮の花の上にいて高見の見物みたいだったり、亀の甲の上にちゃっかり乗っかってたりしていて、絵としての至極真っ当な雰囲気のなかにあってこのユーモアがさりげなく効いてます。
・瀧下和之「桃太郎図ノ弐百弐・鬼ケ島で×××。」
おなじみの桃太郎図、昨年のギャラリー和田での個展で発表された、パネルの横の総延長が13mを超える作品です。鬼の数は総勢63体、そして犬、猿、キジ。
これだけの鬼が登場しているとさすがにさまざまなことをやっていて、端から端まで観るのにはそれなりに時間がかかるのですが、むしろもっと続きを観たくなるような楽しさに溢れています。またアクリル絵の具で描かれていながら、取り上げられているテーマとともに風合いもいわゆる日本画っぽいのもユニークです。
この桃太郎図シリーズは当面の目標は伍百だそうで、現時点で参百が見えてきたくらいですから(2/5までシブヤ西武で開催中の個展で最新作が観られます!)、まだまだ楽しませてもらえそうです。
・濱岡朝子「Utopia」
濱岡さんの描く世界って、ケーキのような感じがします。
ケーキを前にしたときの、童心に帰って純粋に嬉しい楽しい気分になったときと近い感覚。。。
不思議の国の街並みのようなかわいい作品で、カーキ色の背景に、金色の漆喰で固められた色とりどりのレンガでできたコミカルな風合いの家が黒の地面に並び、その煙突からは白や薄いピンクの煙がもわっと膨らむように出てきていて。
それぞれの形がすべて丸みを帯びていて、そのやさしい雰囲気が、ほっこりと心を和ませてくれます。
・深海武範「百草園」
マネの「草上の昼食」を大胆に引用したユーモア溢れる作品です。
野球のユニフォームを着た人となぜか裸の人とが林のなかの草むらの上で車座になっています。
作品だけを見るといろいろと突っ込みどころが満載で楽しいのですが、マネへのトリビュートの意味や、ユニフォームについても、現役であること、絵を描き続けるという意志の現れ、というのもあるそうで。
・冨田典姫「菅原道真公像」
牛にまたがる道真公を描いた作品。
紫の、模様が入った着物といい、鞍のあざやかさといい、背景の松といい、ひとつひとつが丁寧に、正確に描かれているような感じです。
現存する古い日本画も、完成したばかりの状態はきっとこれくらいフレッシュな色彩だったんだろうな、というふにも想像が膨らみます。
・山本陽光「時は満ちた、行こう、この先へ!街はこんなにも美しく輝いて見えるのだから…(祝福された出発)」
全体の色彩は濃い青、夜を連想させてくれる色なのに、すごく明るい印象です!
画面の中央には夜の空に浮かぶ大きな船、その眼下に広がる夜の街の景色。スミレが咲き、蝶も舞う。
曲線と点とでいろんな形を表していて、その曲線にはユーモアさえ感じます。
そして子供の頃、クレヨンで絵を描くのがすごく楽しかったことを思い出します。
充分に大きな作品ですが、この10倍くらいの大きさでも観てみたいなぁ、と。その大きさでこの絵を動かしてみたいなぁ、と。いろいろと想像が膨らみます。
・渡邊史「澹涵 Tankan」
青い水面に赤や緑が滲むように入っていて、タイトルの「さんずい」がついた文字そのままに、水のイメージを感じます。
その揺らぐような青の色彩のうえに、複雑に絡み合うような曲線がいくつもあって、そのひとつひとつは紐のよう。その曲線によって、平面の青にさらに揺らぎがあらわれ、水面にも奥行きが生まれて、幻想的な感じさえしてきます。
それ以外は何もない、ただただ水を思い浮かべる作品ですが、だからこそユニークな可能性が秘められているような気がしていて、たとえばこの作品を背景に、その手前に水に関係のあるオブジェを配置したらそれだけで素敵な空間ができるような気がします。
・岡部忍「Untitled」
2点組、教会の絵が同じ構図、違う色彩で描かれた油彩の作品です。
それぞれ「昼」と「夜」を連想させる色彩となっています。白で明るい様子を、茶と青とで夜の闇を。
これまで岡部さんの作品を拝見してきて、「描かない」人だなぁ、という印象だったのですが、今回拝見した作品はこれまでになく「描いてる」感じがしました。それでも、僕が岡部さんの作品が好きなところでもあるのですが、描かれている昼と夜の教会はやはりイメージのなかでの風景のような感触があって。
・金丸悠児「時を運ぶ者」
しらみず美術での個展で発表されたこの作品がふたたび、しかも広い空間で観られることの幸せ。。。
展示されているのはいちばん大きな展示室の中央に設置された壁で、入口正面から見えるようになっています。この展示室に入るとき、この悠然としたおおきな古代魚が迎えてくれるのです。
より大きな空間を与えられて、さらにその存在をしっかりと感じさせてくれるようでもあります。金丸さん独特の色彩感と質感でていねいに描かれた古代魚、タイトルのスケールの大きさそのままに、時間だけでなく空間さえもゆったりと運んでいるかのようです。
・野地美樹子「秋韻」
画面いっぱいに広がる、いちょうの樹。
野地さんの「樹シリーズ」のなかでもいちょうが取り上げられている作品はこれまでにも拝見していますが、僕が観た多くは細くまっすぐな幹のいちょうの樹でしたが、今回出展された作品では、力強くうねる太い樹の幹から枝が四方に広がり、白から淡い黄色にかけてのやわらかなグラデュエーションで描き分けられた色付いたいちょうの葉が1枚ずつていねいに描かれています。その大きな樹のなかに2匹のリスがいて、それを見つけたときの嬉しさも。
・八木明知「風」
広い画面いっぱいに広がるベージュ色。
どこか土っぽい、あたたかみのある色彩感で、その画面の中央を横切るように、黒地に金箔が施された、うねる太い線が1本。
横方向への力強い動線、不器用なかたちをしていますが、ゆったりと流れる大河のような大きなイメージが浮かんできます。
・田中怜「触情」
一昨年はじめて「やぶのなか」展で拝見したときもそうでしたが、とにかくこのなかにあってすごくアウトサイダー的な質感を強烈に放っています。
ちいさな画面が十数点、縦横に並べて展示されている、無彩色の作品。ペン先にインクをつけながら、感情を排するようにひたすらペン先を画面に当てて点を打ち続ける、という、非常に無機的な作業で制作された作品が、なぜこれほどまでに有機的なものの印象を与えるのだろう...不思議です。
観ていて無意識に作品に近付いて、至近でじっくりと凝視してしまうほどに繊細な点の集合体。インパクトの強さは相当なものです。
・永井夏夕「昨日みた夢」
今回の展示のなかのハイライトといってもいいかもしれない、スケールの大きな作品です。
縦長の広い画面、下方には葉やシダで黒く覆われ尽くされた、これまでも永井さんの作品のなかで度々拝見してきた廃虚っぽいコンビナートがあって、残りの画面はいっぱいに広がる青空。夏を思わせる力強い雲が浮かぶ様子も壮観で、ぐーっと画面の奥のほう、はるか遠くまでその空は続き、彼方ではオレンジ色に暮れ始めています。
空を眺めて感動できることは幸せなことだと思うのです。あらためて、そういうことに気付かせてくれる作品です。
・林由未「ほころびの街」
今回のなかで、唯一の立体の作品です。
馬と馬車が一体になった乗り物に、肌の色が青みがかったグリーンで、頭から動物の耳のようなものが生えている4人、一家族のような人たちが乗っているオブジェ。
ちょっと奇妙な出で立ち、表情ですが、ファンタジーの世界からこちらへと紛れ込んできたかのような不思議な感じがして、時間をかけて眺めていると乗っている人の変わった形や表情にもだんだん慣れてきて、いろんなストーリーが浮かんでくるような感じです。
それにしても、これが木屑と樹脂とできているとは...!
・泉東臣「葛」
和泉さんの作品を目にする度に、その圧倒的な存在感、強烈な迫力に引き込まれてしまいます。
今回の作品もこれまで拝見してきたのと同様に濃い茶色が全面を支配した力強い色彩感。
描かれているのは網のフェンスにびっしりと絡まる蔦、そこに葛の葉がぶわっと開いていて、その葉の一枚一枚は、もう平面の領域を超えてしまっているといっていいほどに立体的。
そういったなかで、画面中央部に、そこに引力が向かっているかのように金色が配色されているのが作品に対する想像力をかき立てられます。
・井上越道「黄華舞」
金箔、銅箔が丁寧に配置された画面の組み合わせによる屏風の作品。
合計7点の画面で構成されていて、配置のされ方が現代風、それぞれは透明のアクリルパネルのなかに収められています。
正方形の箔が整然と並んでその黄色い輝きは秋の気配。そのなかに自転車が1台佇むように置かれていて、下のほうには散った銀杏の葉。箔の輝きがやさしい陽射しを想像させてくれます。
・川本淑子「逃亡者」
タイトルの「逃亡者」とは、自然のなかの小動物たち、この作品に登場するうさぎとりすのことだそうです。やわらかな毛並みがていねいに表現されたりす、耳の表情がゆたかでちょっとユーモラスでさえあるうさぎ。それぞれ数匹ずつが、落ち葉が散らばる木の根元に集まっています。
秋を思わせるやさしい色彩が大きな画面いっぱいに広がっていて、わずかにちりばめられた金箔の控えめな輝きも効いています。
・三枝淳「花鳥図−5」
伝統的な「花鳥画」を意識して描いているという三枝さんのこの作品は、とにかく空一面を覆い尽くす鮮やかすぎる赤色が強烈です。
その強い色彩を背景に、力強くうねる木の幹、濃紅のダリア、そして凛とした佇まいから神々しさを感じる、背景の青に引けを取らないほどの鮮やかな青い色彩を纏った鳥(コシアカキジ、上野動物園で観られるそうです)。
昨年の「波濤の会」展で拝見した作品は軽やかな印象だったので、僕が三枝さんに対して持っていたイメージと逆の、相当に力強い作品を拝見できて、嬉しい驚きがありました。
・名古屋剛志「"bookworm"」
名古屋さんが今、すごく面白いです。どんどん変化している、表現の幅が広がっている過程が実によく伝わってきます。
本。眠る女性。画面中央上部には時計の文字盤。そのまわりに広がる筆記体ふうの文字のようなもの。
画面全体を覆う色彩は暗いブラウンとグレー。
タイトルは「本の虫」という意味だそうで、本を読んでいて眠ってしまった女性の夢のなかの世界、描かれているさまざまな情報から、さらに深い、沈むように深い、謎めいたイメージを喚起されます。
・日根野裕美「face」
昨年のスパイラルでのC-DEPOT展、新生堂での個展でも出展されていた、淡い黄色の作品です。
場所を変えて何度か拝見しているこの作品、同じはずなのに展示される場所で印象が違って見えるのはやはり面白いです。僕のなかで、この作品への印象がだんだん育っているのかも知れません。
・浦和志津香「清夏」「浅間」
あたたかさ、ポップさ、ユーモアを感じる明るい稜線の草、木の葉、白い猫。
淡いグレーの色調による浅間山。
親しみを感じる雰囲気が面白いです。
・芹田紀恵「転生」
昨年秋に佐藤美術館で拝見した作品で、横たわる女性、その向こう側に浮上するクラゲが描かれている不思議な静謐感をたたえた作品。
黒に金の組み合わせで描かれているクラゲの幽玄さが印象的です。
・松永龍太郎「風の標」
モスグリーンの背景に、白く明かりが当たるようにそこにある、貝殻の山。
「波濤の会」のときは弾けた色彩の作品だったので、この作品の静かな感じは意外でちょっとびっくり。
・井上恵子「IL CORTILE」
イタリアの古代建築の大きな中庭、一面にひろがるきみどりいろの芝。そこに小さな白いいすがひとつと、白いワンピースを着た女の子の後ろ姿。井上さんの油彩の作品はどこかふわっとしたやわらかな色彩感が印象的なのですが、この作品もその辺りの個性はふんだんに感じられつつも、作品からより具体的な物語(といっても空想上での、という意味ですが)がイメージされるほどにひとつひとつのものが他のものとのかかわりをしっかりともっているように思えました。
・金木正子「陽光」「月光」
いろんな意味で対になっている2点組の岩彩の作品です。
どちらにも木と女性とがいて、まず陽が出ている作品では桜の柄のワンピースを着て、目を閉じた女性の立ち姿。もう一方の夜の作品は、女性は黄色の花柄の服を身につけ、緑色の髪で、座っています。他にも前者が金の背景に黒の地面、後者は銀色の地面で空には月が浮かびます。ニワトリとフクロウという対もあります。
丁寧な表現が随所にあって好感が持てます。
・森田洋美「夜空」
濃紺の空間に、ふわりと上へ向かっていくような青白い光のなかに、人の顔であったり、蝶、鳥などが描かれている、なんとなく魂の昇天をイメージさせてくれる作品です。
冬に見るとその静けさもよりいっそう強く感じられます。
http://www.town.obuse.nagano.jp/bijutsu/chinami/chinami.html
芸大デザイン科描画・装飾研究室の出身の作家がずらりと揃った展示。
ずいぶんと前からこの展示のことはいろんな方から伺っていたので楽しみで。さすがにこれだけ好きな作家が揃い、それぞれの大作が出展されるとあって必ず行くつもりでいましたが。どうせ行くなら作家が全員そろってアーティストトークが開催される初日に行こう、ひとりくらいそういう酔狂がいてもいいじゃないか、と思い立ち、初日に行ってきました。
面識のある方も多いので、「なんでいるの?!」と驚く方も多数、そりゃそうだろうな、と(笑)。
また、お目にかかりたかった方、なかなかお目にかかる機会がなくて、久々にお会いできた方もいっぱいで。
というわけで、今回はすべての作品のレビューに挑戦。
・岡本雄司「四谷駅 四谷口」「四谷駅 赤坂口」
年末の日本橋高島屋でも拝見した、和紙に黒のみの木版画で、四谷駅のふたつの出口の断面図を描いた作品。
ユニークな構図、木版画の素朴な風合い、凸版でありながらそのほとんどが線で再現されている独特なアイデアが楽しいです。
ホームはもちろん駅ビルにいたるまで(ゴテイネイにお手洗いさえも!笑)、さらには新宿通りで信号待ちしている自動車までもがきっちりと織り込まれていて、その徹底ぶりに感服。
そして駅で時間を過ごすたくさんの人がシルエットになっていて、それがまたひとつひとつに表情が出ていて、なんともいい味わいです。
・高岡香苗「瞬く花」
縦長の画面いっぱいに咲く2輪のおおきな花。モザイクのような花の中心部、濃い藍色の花びら。
紫から赤にかけてのグラデュエーションが鮮烈な背景。
花と背景の強い色彩が、共に目に焼き付きます。
相当に濃い世界観、雪も溶けるんじゃないかっていうくらいのエネルギーを感じます。
伺うとこのシリーズは他にもあるそうで、ひとつの空間で展示される機会があれば、ぜひまとめて拝見してみたいです。
・田宮話子「香久の国」
蓮の花の柄がはいった衣装を纏う3人の女性のゆるやかな舞い。
素朴な表情が印象的です。
また、青地に金箔が貼られた背景からは、夏の夕暮れが連想されます。
田宮さんのご出身が静岡で、地元での展示の際に「みかん」をテーマにして制作されたそうで、その取材の過程で「古事記」にある香久の国の話、香久という常世(楽園)にあるみかんのエピソードからアイデアを得て描かれている一連のシリーズを制作されているとのことです。
・今泉尚樹「符韻」
雪に埋もれた稲の切り株が並ぶ、縦長の作品です。
田圃に積もった雪の質感がやわらかく表現されていて、さらに夕刻の陽射しを受けて白が白でなくなっている様子、淡くピンク色に染まっていて、そこに若干の金、青が加えられ、自然がさりげなく見せる神々しさがていねいに再現されているようでもあります。
小さい頃、田圃に囲まれた田舎で育ったので、なんとも懐かしい気分にさせてくれます。やさしい作品です。
・小林英且「記憶 〜刻〜」
リンゴと野沢菜とおやきが大好きな(笑)小林さんの作品に登場するのは、古代魚と裸婦。
裸婦からは生命の強さ、今を呼吸するものの象徴のようであり、裸婦の頭上に浮かぶ古代魚はその達観しているかのような表情から太古から続いている時間の雄大さをシンボリックに表しているような感じがします。
女性の背後には木のような影、古代魚の背景も暗く、それ以外はクリーム色で、下地に石膏が使用されていることもあり、なんとなく「化石」を連想させるような質感で、古代魚の鱗の1枚1枚や裸婦の髪の流れなどが立体的に表現されていて、遠目で見るとダイレクトに絵の迫力を、至近で見るとひとつひとつの繊細な表現を堪能できます。
・酒井一「譜」
暮れる陽の光を映して金色に輝く水面、そこに浮かぶ5匹の鴨と、並ぶ杭のひとつに佇むカワセミ。
上野での酒井さんの個展では、花や食材たちが絵に描かれている喜びを発散しているかのような力強さを感じたのですが、今回拝見した作品からはむしろ、ゆったりとした、静かな印象を受けました。
ふたつの画面で構成されている作品ですが、それぞれ単体で眺めてもしなやかに絵の世界へ入っていけるような自然な構図になっています。
酒井さんのこの作品に描かれているような風景、何も考えずにいちばん落ち着けるような気がします。そういう風景をやさしい質感の絵で表してくれた酒井さんに感謝、です。
・高橋浩規「花菖蒲の頃」
画面上方にはあざやかな青の菖蒲が咲き乱れ、下方、手前には青い髪の女性の半身像が、銀とグレーの背景に、白く描かれた花2輪とともに描かれています。
高橋さんの作品を拝見する度に感じることですが、それにしてもこの色彩の高貴さといったら。。。
本来の色を敢えて高橋さんのフィルターを通して違う色で表現されていて、今回の作品でいえば、菖蒲の葉の色を抑え目にすることで菖蒲の青がより鮮やかに感じられたり、おそらく本当は色がついていたであろう2輪の花を白く描くことで女性の存在に奥行きが出てきていたり...さらに色彩に加えてフラットな画面と描かれるもののかたちがはっきりとしているところから、尋常でない「キレ」のようなもの、背筋の伸びるような「張り」が伝わってきます。
・阿部穣「蓮池遊魚図2006」
キャンバスと岩彩との組み合わせ、さらに画面に絵具を重ねるだけではなくて削る、洗い落とすなどの手法も取り入れられて得られた独特の風合いからは、人の手の感触を感じます。
画面に登場するのは鯉、金魚、蛙、亀、メダカ、オタマジャクシ、蓮の葉、花。ゆったりとしたおおらかさと、たくさんの生き物による賑々しさと。そういったなかで蛙たちは蓮の花の上にいて高見の見物みたいだったり、亀の甲の上にちゃっかり乗っかってたりしていて、絵としての至極真っ当な雰囲気のなかにあってこのユーモアがさりげなく効いてます。
・瀧下和之「桃太郎図ノ弐百弐・鬼ケ島で×××。」
おなじみの桃太郎図、昨年のギャラリー和田での個展で発表された、パネルの横の総延長が13mを超える作品です。鬼の数は総勢63体、そして犬、猿、キジ。
これだけの鬼が登場しているとさすがにさまざまなことをやっていて、端から端まで観るのにはそれなりに時間がかかるのですが、むしろもっと続きを観たくなるような楽しさに溢れています。またアクリル絵の具で描かれていながら、取り上げられているテーマとともに風合いもいわゆる日本画っぽいのもユニークです。
この桃太郎図シリーズは当面の目標は伍百だそうで、現時点で参百が見えてきたくらいですから(2/5までシブヤ西武で開催中の個展で最新作が観られます!)、まだまだ楽しませてもらえそうです。
・濱岡朝子「Utopia」
濱岡さんの描く世界って、ケーキのような感じがします。
ケーキを前にしたときの、童心に帰って純粋に嬉しい楽しい気分になったときと近い感覚。。。
不思議の国の街並みのようなかわいい作品で、カーキ色の背景に、金色の漆喰で固められた色とりどりのレンガでできたコミカルな風合いの家が黒の地面に並び、その煙突からは白や薄いピンクの煙がもわっと膨らむように出てきていて。
それぞれの形がすべて丸みを帯びていて、そのやさしい雰囲気が、ほっこりと心を和ませてくれます。
・深海武範「百草園」
マネの「草上の昼食」を大胆に引用したユーモア溢れる作品です。
野球のユニフォームを着た人となぜか裸の人とが林のなかの草むらの上で車座になっています。
作品だけを見るといろいろと突っ込みどころが満載で楽しいのですが、マネへのトリビュートの意味や、ユニフォームについても、現役であること、絵を描き続けるという意志の現れ、というのもあるそうで。
・冨田典姫「菅原道真公像」
牛にまたがる道真公を描いた作品。
紫の、模様が入った着物といい、鞍のあざやかさといい、背景の松といい、ひとつひとつが丁寧に、正確に描かれているような感じです。
現存する古い日本画も、完成したばかりの状態はきっとこれくらいフレッシュな色彩だったんだろうな、というふにも想像が膨らみます。
・山本陽光「時は満ちた、行こう、この先へ!街はこんなにも美しく輝いて見えるのだから…(祝福された出発)」
全体の色彩は濃い青、夜を連想させてくれる色なのに、すごく明るい印象です!
画面の中央には夜の空に浮かぶ大きな船、その眼下に広がる夜の街の景色。スミレが咲き、蝶も舞う。
曲線と点とでいろんな形を表していて、その曲線にはユーモアさえ感じます。
そして子供の頃、クレヨンで絵を描くのがすごく楽しかったことを思い出します。
充分に大きな作品ですが、この10倍くらいの大きさでも観てみたいなぁ、と。その大きさでこの絵を動かしてみたいなぁ、と。いろいろと想像が膨らみます。
・渡邊史「澹涵 Tankan」
青い水面に赤や緑が滲むように入っていて、タイトルの「さんずい」がついた文字そのままに、水のイメージを感じます。
その揺らぐような青の色彩のうえに、複雑に絡み合うような曲線がいくつもあって、そのひとつひとつは紐のよう。その曲線によって、平面の青にさらに揺らぎがあらわれ、水面にも奥行きが生まれて、幻想的な感じさえしてきます。
それ以外は何もない、ただただ水を思い浮かべる作品ですが、だからこそユニークな可能性が秘められているような気がしていて、たとえばこの作品を背景に、その手前に水に関係のあるオブジェを配置したらそれだけで素敵な空間ができるような気がします。
・岡部忍「Untitled」
2点組、教会の絵が同じ構図、違う色彩で描かれた油彩の作品です。
それぞれ「昼」と「夜」を連想させる色彩となっています。白で明るい様子を、茶と青とで夜の闇を。
これまで岡部さんの作品を拝見してきて、「描かない」人だなぁ、という印象だったのですが、今回拝見した作品はこれまでになく「描いてる」感じがしました。それでも、僕が岡部さんの作品が好きなところでもあるのですが、描かれている昼と夜の教会はやはりイメージのなかでの風景のような感触があって。
・金丸悠児「時を運ぶ者」
しらみず美術での個展で発表されたこの作品がふたたび、しかも広い空間で観られることの幸せ。。。
展示されているのはいちばん大きな展示室の中央に設置された壁で、入口正面から見えるようになっています。この展示室に入るとき、この悠然としたおおきな古代魚が迎えてくれるのです。
より大きな空間を与えられて、さらにその存在をしっかりと感じさせてくれるようでもあります。金丸さん独特の色彩感と質感でていねいに描かれた古代魚、タイトルのスケールの大きさそのままに、時間だけでなく空間さえもゆったりと運んでいるかのようです。
・野地美樹子「秋韻」
画面いっぱいに広がる、いちょうの樹。
野地さんの「樹シリーズ」のなかでもいちょうが取り上げられている作品はこれまでにも拝見していますが、僕が観た多くは細くまっすぐな幹のいちょうの樹でしたが、今回出展された作品では、力強くうねる太い樹の幹から枝が四方に広がり、白から淡い黄色にかけてのやわらかなグラデュエーションで描き分けられた色付いたいちょうの葉が1枚ずつていねいに描かれています。その大きな樹のなかに2匹のリスがいて、それを見つけたときの嬉しさも。
・八木明知「風」
広い画面いっぱいに広がるベージュ色。
どこか土っぽい、あたたかみのある色彩感で、その画面の中央を横切るように、黒地に金箔が施された、うねる太い線が1本。
横方向への力強い動線、不器用なかたちをしていますが、ゆったりと流れる大河のような大きなイメージが浮かんできます。
・田中怜「触情」
一昨年はじめて「やぶのなか」展で拝見したときもそうでしたが、とにかくこのなかにあってすごくアウトサイダー的な質感を強烈に放っています。
ちいさな画面が十数点、縦横に並べて展示されている、無彩色の作品。ペン先にインクをつけながら、感情を排するようにひたすらペン先を画面に当てて点を打ち続ける、という、非常に無機的な作業で制作された作品が、なぜこれほどまでに有機的なものの印象を与えるのだろう...不思議です。
観ていて無意識に作品に近付いて、至近でじっくりと凝視してしまうほどに繊細な点の集合体。インパクトの強さは相当なものです。
・永井夏夕「昨日みた夢」
今回の展示のなかのハイライトといってもいいかもしれない、スケールの大きな作品です。
縦長の広い画面、下方には葉やシダで黒く覆われ尽くされた、これまでも永井さんの作品のなかで度々拝見してきた廃虚っぽいコンビナートがあって、残りの画面はいっぱいに広がる青空。夏を思わせる力強い雲が浮かぶ様子も壮観で、ぐーっと画面の奥のほう、はるか遠くまでその空は続き、彼方ではオレンジ色に暮れ始めています。
空を眺めて感動できることは幸せなことだと思うのです。あらためて、そういうことに気付かせてくれる作品です。
・林由未「ほころびの街」
今回のなかで、唯一の立体の作品です。
馬と馬車が一体になった乗り物に、肌の色が青みがかったグリーンで、頭から動物の耳のようなものが生えている4人、一家族のような人たちが乗っているオブジェ。
ちょっと奇妙な出で立ち、表情ですが、ファンタジーの世界からこちらへと紛れ込んできたかのような不思議な感じがして、時間をかけて眺めていると乗っている人の変わった形や表情にもだんだん慣れてきて、いろんなストーリーが浮かんでくるような感じです。
それにしても、これが木屑と樹脂とできているとは...!
・泉東臣「葛」
和泉さんの作品を目にする度に、その圧倒的な存在感、強烈な迫力に引き込まれてしまいます。
今回の作品もこれまで拝見してきたのと同様に濃い茶色が全面を支配した力強い色彩感。
描かれているのは網のフェンスにびっしりと絡まる蔦、そこに葛の葉がぶわっと開いていて、その葉の一枚一枚は、もう平面の領域を超えてしまっているといっていいほどに立体的。
そういったなかで、画面中央部に、そこに引力が向かっているかのように金色が配色されているのが作品に対する想像力をかき立てられます。
・井上越道「黄華舞」
金箔、銅箔が丁寧に配置された画面の組み合わせによる屏風の作品。
合計7点の画面で構成されていて、配置のされ方が現代風、それぞれは透明のアクリルパネルのなかに収められています。
正方形の箔が整然と並んでその黄色い輝きは秋の気配。そのなかに自転車が1台佇むように置かれていて、下のほうには散った銀杏の葉。箔の輝きがやさしい陽射しを想像させてくれます。
・川本淑子「逃亡者」
タイトルの「逃亡者」とは、自然のなかの小動物たち、この作品に登場するうさぎとりすのことだそうです。やわらかな毛並みがていねいに表現されたりす、耳の表情がゆたかでちょっとユーモラスでさえあるうさぎ。それぞれ数匹ずつが、落ち葉が散らばる木の根元に集まっています。
秋を思わせるやさしい色彩が大きな画面いっぱいに広がっていて、わずかにちりばめられた金箔の控えめな輝きも効いています。
・三枝淳「花鳥図−5」
伝統的な「花鳥画」を意識して描いているという三枝さんのこの作品は、とにかく空一面を覆い尽くす鮮やかすぎる赤色が強烈です。
その強い色彩を背景に、力強くうねる木の幹、濃紅のダリア、そして凛とした佇まいから神々しさを感じる、背景の青に引けを取らないほどの鮮やかな青い色彩を纏った鳥(コシアカキジ、上野動物園で観られるそうです)。
昨年の「波濤の会」展で拝見した作品は軽やかな印象だったので、僕が三枝さんに対して持っていたイメージと逆の、相当に力強い作品を拝見できて、嬉しい驚きがありました。
・名古屋剛志「"bookworm"」
名古屋さんが今、すごく面白いです。どんどん変化している、表現の幅が広がっている過程が実によく伝わってきます。
本。眠る女性。画面中央上部には時計の文字盤。そのまわりに広がる筆記体ふうの文字のようなもの。
画面全体を覆う色彩は暗いブラウンとグレー。
タイトルは「本の虫」という意味だそうで、本を読んでいて眠ってしまった女性の夢のなかの世界、描かれているさまざまな情報から、さらに深い、沈むように深い、謎めいたイメージを喚起されます。
・日根野裕美「face」
昨年のスパイラルでのC-DEPOT展、新生堂での個展でも出展されていた、淡い黄色の作品です。
場所を変えて何度か拝見しているこの作品、同じはずなのに展示される場所で印象が違って見えるのはやはり面白いです。僕のなかで、この作品への印象がだんだん育っているのかも知れません。
・浦和志津香「清夏」「浅間」
あたたかさ、ポップさ、ユーモアを感じる明るい稜線の草、木の葉、白い猫。
淡いグレーの色調による浅間山。
親しみを感じる雰囲気が面白いです。
・芹田紀恵「転生」
昨年秋に佐藤美術館で拝見した作品で、横たわる女性、その向こう側に浮上するクラゲが描かれている不思議な静謐感をたたえた作品。
黒に金の組み合わせで描かれているクラゲの幽玄さが印象的です。
・松永龍太郎「風の標」
モスグリーンの背景に、白く明かりが当たるようにそこにある、貝殻の山。
「波濤の会」のときは弾けた色彩の作品だったので、この作品の静かな感じは意外でちょっとびっくり。
・井上恵子「IL CORTILE」
イタリアの古代建築の大きな中庭、一面にひろがるきみどりいろの芝。そこに小さな白いいすがひとつと、白いワンピースを着た女の子の後ろ姿。井上さんの油彩の作品はどこかふわっとしたやわらかな色彩感が印象的なのですが、この作品もその辺りの個性はふんだんに感じられつつも、作品からより具体的な物語(といっても空想上での、という意味ですが)がイメージされるほどにひとつひとつのものが他のものとのかかわりをしっかりともっているように思えました。
・金木正子「陽光」「月光」
いろんな意味で対になっている2点組の岩彩の作品です。
どちらにも木と女性とがいて、まず陽が出ている作品では桜の柄のワンピースを着て、目を閉じた女性の立ち姿。もう一方の夜の作品は、女性は黄色の花柄の服を身につけ、緑色の髪で、座っています。他にも前者が金の背景に黒の地面、後者は銀色の地面で空には月が浮かびます。ニワトリとフクロウという対もあります。
丁寧な表現が随所にあって好感が持てます。
・森田洋美「夜空」
濃紺の空間に、ふわりと上へ向かっていくような青白い光のなかに、人の顔であったり、蝶、鳥などが描かれている、なんとなく魂の昇天をイメージさせてくれる作品です。
冬に見るとその静けさもよりいっそう強く感じられます。
コメント
これからもよろしくお願いします。
コメント感謝です!
レビューもお待たせしてしまいまして...
今回のおぶせ訪問は、僕もあえて数人にしかお知らせしていなかったので、驚かれる方々の反応も楽しかったです、こちらこそありがとうございます!
またお目にかかれるのを楽しみにしてます、こちらこそよろしくお願いします!
こんばんは、コメントありがとうございます!
山本さんの作品も折りにふれて拝見していて、特に今年の始めのギャラリーd.gでの犬の作品が印象に残っていたのでぜひともお話ししたかったのですが、僕の勘違いでお声をかけ損ねてしまい...スミマセン。
またお目にかかる機会があると思うので、その際はよろしくお願いします、今後のご活躍も楽しみにしてます!