資生堂ギャラリーにて。(1/5-1/22)
http://www.shiseido.co.jp/gallery/current/html/index.htm

昨年末から始まったこの企画「life/art ’05」の第2段に行ってきました。連続企画とあっては見逃すわけにはいかない。

今回は、漆を大胆に使った立体作品。
アートに触れるようになってその素材の印象が変わったひとつが漆。工芸品に使われるものと思っていたのが、特にコンテンポラリーアートに使われるとその質感から表出されるものの幅広さには度々驚かされてきました。

展示されている田中氏の作品は3点のみ、しかしそれぞれ大きな立体作品で、資生堂ギャラリーの3次元的に広い空間のおなかでその存在感をいかんなく発揮しているように思えました。

火山から流れ出した溶岩でできた大地を連想させる、メインスペースの中央に広げられた「The Primal Scene」。いくつかのパーツに分けれていると思われる歪んだ板のようなものが艶のない鈍い色の漆で覆われ、暗めの照明も相まってなんとも奇妙な雰囲気を醸し出しています。
同じスペースにもうひとつ展示されている美しい作品とのアンバランスさも面白い。

奥のちょっと狭くなったスペースにあるのが「Inner side - Outer side」。
シャープな曲面で構成された大きな立体作品。1枚の薄い板が丸まったようなもので、その表面の漆は磨き上げられているのかしっかりと見るものの姿を映し込みます。
またその色彩から連想されるものは...あの川村記念美術館のロスコー・ルーム。どこまでも奥行を感じる深い朱。もしこの作品がロスコー・ルームに収められて、ロスコーの色彩がこの表面の漆に映り込んだら、と思うと...。

まだ多くのギャラリーが本格的に始動していない日だったこともあって、ゆったりと充分に時間を使って拝見することができました。
これから続く展示も楽しみ。

 
 
 
 
 
あ、追伸。
前回観て、今回もご覧になる方へ。

いいか、油断するなよ!
(ネタバレはコメント欄に)

コメント

DADA.
DADA.
2006年1月11日22:08

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

須田の椿が1個増えてるの(≧∇≦)

nophoto
はろるど
2006年1月11日22:55

こんばんは。
椿、須田さんのものなのですね。ご指摘ありがとうございました。
このまま毎回増えるのでしょうか。
最後の展示、どんな風になるのでしょうね。楽しみです。

nophoto
KIN
2006年1月12日18:56

どうも、こちらのブログには本当にお世話になってます。
Inner side - Outer sideは私は気になりましたねぇ。
須田さんのやつは今回は比較的すぐ見つかったので・・・笑。
でも、最期の須田さんの展示が本当に楽しみです。

DADA.
DADA.
2006年1月12日23:11

>はろるどさん
書き込み感謝です。
ホントに最後の展示、楽しみですね。
というか次の展示も気になってしょうがないです。

>KINさま
どうもです。
こちたらこそお世話になってます。
僕は、逆に分かりやすすぎて分からなかったです。。。

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