というわけで、今年もやってしまいますよ。
とりあえず、美術館の有料展示という括りで選びました。

1位 杉本博司 時間の終わり @森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/sugimoto/index.html
2位 榎倉康二 展 @東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-05.htm
3位 アーキラボ 建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005 @森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/archilab/index.html
4位 異形の幻視力 小山田二郎展 @東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/archives/exhibition/detail.asp?id=118&;index=1
5位 アートとテクノロジーの未来と過去 @ICC
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2005/PossibleFutures/index_j.html
6位 佐伯 祐三 ―芸術家への道― @練馬区立美術館
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/saekiyuzou.html
7位 ベルナール・ビュフェ展 @損保ジャパン東郷青児美術館
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/021.html
8位 イサム・ノグチ展 @東京都現代美術館
http://www.ntv.co.jp/isamu/
9位 李禹煥 余白の芸術 @横浜美術館
http://www.yma.city.yokohama.jp/exhibition/2005/special/03_leeufan/index.html
10位 北斎展 @東京国立博物館
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=D01&;processId=02&event_id=2040&event_idx=1&initdate=2005/10/25&dispdate=2005/10/25

1位は文句なしで杉本展。杉本の作品はそれまでも観る機会はけっこうありましたが、雑誌「BRUTUS」との連動といい、位置やライティングなどすべてをひっくるめて神経の行き届いた静謐感溢れる展示といい、感動しっぱなしで。年明け最初に見に行きます。

榎倉康二と李禹煥の展示は、それぞれの作品群から受けるイメージの広がりが印象に残っています。榎倉は無限大へと、李はミニマムに。特に榎倉展で受けたイメ−ジの壮大さは尋常じゃなかった...。

「アーキラボ」と「アートとテクノロジーの未来と過去」は、それぞれ新しい感覚、エッジの効いたセンスに触れる新鮮さに溢れていて刺激的で。知れば知るほどのめり込んでいく前衛建築の世界を堪能できたアーキラボ展、間違いなく今年一番時間をかけ観た展示ですが、それでも時間が足りなかったほど。「アートとテクノロジーの未来と過去」は横浜トリエンナーレの100倍面白かった、いやホントに。

小山田二郎、佐伯祐三、ベルナール・ビュフェの各回顧展。それぞれのアーティストの生きざまに触れ、それぞれの作品を描いているときにどんな気持ち、精神状態だったかに思いを馳せ、感慨に浸りました。ジェームス・アンソールやギュスターヴ・モローなども印象に残っていますが、ベスト10に選んだ展示は単純に、より強く作品自体に惹かれました。

イサム・ノグチと北斎は、もっと単純に作品の印象で。
イサムの「エナジー・ヴォイド」のスケールの大きさとそこから受けるゆったりとした感じ。北斎は最終日で激しく混んでいて版画は観ていないも同然ですが、肉筆画はさすがに刮目してしまうほどの説得力。

ほかに、古径展もよかったし、タピエスも瀧口も面白かったです。
まあ、痕跡展とかフルクサスとか、腹立ってくるようなものもありましたけど。

こうやって並べてみると、今年は「知らない世界」へと誘ってくれる展示に興味のベクトルがより明確に向いてきているな、と感じます。
おそらくこれからもそういう傾向に拍車がかかるんじゃないかな、と思ってます。

コメント

nophoto
Tak
2005年12月30日0:55

こんばんは。

杉本展、私ももう一度(出来れば二度)
観に行きたいと思っています。

今年は色々と知らない個展の情報など
教えていただきとても有り難かったです。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。

nophoto
Julia
2005年12月30日13:44

DADAさん、
お久しぶりです、Juliaです。
私と全然かぶっていないベスト10で申し訳ないのですが、この記事へリンクとTBをさせて頂きます。
黒豆、そろそろできましたか?
私は何年か前に一日、かけて作ったのに子供達が全然、食べてくれなくてがっかりして、それ以来お節トラウマであまり作っていません。。(/_ ;)
でも、DADAさんはどうぞ頑張ってくださいね!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

DADA.
DADA.
2005年12月30日19:23

>Takさま
こんばんは、TBありがとうございます!

来年はぜひとも、ホントその辺りのギャラリーで作品を発表してる作家のなかからお気に入りのアーティストを見つけてください!
その参考に芸力をぜひ。m(__)m

>Juliaさま
こんばんは、コメントとTBありがとうございます!
こういうベスト10はぜんぜん違うから面白いんです!Juliaさんのセレクションにも納得です。

黒豆、僕が作ったのは固いんですけど。
ま、人に食べさせるものではないのでOKです。
なんだかんだで料理は楽しいので、お子さんご主人みんなで作るというのはいかがでしょうか?
その際は栗は剥いたものを使用されることをおすすめします(笑)。

Takさま、Juliaさま、今後もよろしくお願いいたします。

nophoto
はろるど
2005年12月31日21:49

DADA.さん、こんばんは。
ベスト10、今更ながら書いてみました。
今日出向いた、杉本展、DADA.さんが一位になさっておられるのにも納得です。
これまでの森美術館の展覧会の中では最高の内容でした。
スゴ過ぎです。杉本さん。もう一度行こうかと思うくらいです。

ビュフェファン(?)としては、ビュフェ展のランクインが嬉しいです。
行く前はあまり期待していなかったのですが、
見てびっくり、これは素晴らしい!と言うことで…。
わざわざ三島のビュフェ美術館まで行ってしまいました。

痕跡はどうでしょうかねえ。
フルクサスよりは格段に良かったとは思いますが…。
個人的に結構印象に残った展覧会でした。

榎倉展は、ちょっと私には消化不良だったかと…。
また見たら違う印象になりそうです。
ただ展示としては素晴らしかったですよね。

それではまた来年もよろしくお願いします!
また是非ご一緒しましょう!

DADA.
DADA.
2006年1月1日21:52

>はろるどさん
どうもです、コメントとTBありがとうございます。
2005年は、美術館クラスの規模で開催される展示にたいして僕が何を求めているかが自分なりに分かったような感じでした。
だから杉本、榎倉は僕としてはかなり印象的で。
痕跡は僕には行き過ぎ、という感じでした。

今年もよろしくです!

nophoto
自由なランナー
2006年1月2日9:07

明けましておめでとうございます。
トラックバックだけで失礼しました。
榎倉康二展は、私も印象深い展覧会でした。杉本博司は、までみていないので、ぜひいかねばいけませんね。
今年もよろしくお願いします。

DADA.
DADA.
2006年1月2日20:22

>自由なランナーさま
こんばんは、コメントありがとうございます。
杉本展、ぜひ観てきてください!
作品もさることながら、構成の素晴らしさに感動しました。
今年もよろしくです!

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