月光荘画室5にて。(12/13〜12/18)
http://mippi.jp/manbow/gekkoma/yoluka.html

この日、京橋界隈をうろうろしていて見つけた四季彩舎で開催されていたMIZUさんの個展で偶然C-DEPOTのメンバーでもある安岡亜蘭さんにお目にかかれて、それでこの展示のインフォメーションをいただいて、という具合にいくつかの嬉しい偶然のおかげでこのステキな展示を観ることができました。

隔月のフリーペーパー「gekkoma(http://mippi.jp/manbow/new-gekkoma.html )」が仲間を集めて企画したグループ展。
10人ちょっとの参加アーティストのなかには、先述の安岡さんに加え、同じくC-DEPOTのメンバー、天野由美子さんと、僕にはおなじみの日根野裕美さんも。

安岡亜蘭さんの作品は、グリム童話をモチーフにしたアクリル画が3点。
ちょっと壁画を思わせるような画面の質感に、女の子らしい色彩感と線とで物語の主人公を思わせる女の子と物語にまつわるいろんなものが描かれ、そこにグリム童話の本質的なグロテスクな部分を表すような何かが挿入されているというもの。今年の6月のC-DEPOT展で拝見した透明アクリルパネルを使用した作品からも感じられた「妖しさ」が、この3点にはさらに充満しているように思えました。
画集には動物をモチーフにした線画が載っていて、日本的な画風と未来的な雰囲気とが相まったユニークな作品で溢れています。

天野由美子さん。アリクイの置き物です。手のひらに乗るくらいの中くらいの」大きさと、指先に乗るくらいの小さなもので、椅子に腰かけたような格好をしています。
・・・これがまた実際に目にすると実にかわいい!
かたちは単純、からだに4本の足と鼻の先がとんがったアリクイ独特のあたまといっただけ、目や口はないのですが、ほんの少しだけ傾げた首だったり、ぶらぶらさせる後ろ足や何かを伝えていそうな前足、これだけでホントにかわいらしい表情を生み出しています。

日根野裕美さんは、小さな小さなペン画。
これまで岩彩の作品しか観てなかったので、僕が知らなかった日根野さんの別の一面を初めて拝見して、ちょっとびっくり。主に女の子を描いた絵ですが、リアルとバーチャルとのギリギリの狭間を突いたような、妙に静かで緊張感のある、不思議な力を持った作品で。それらがまた小さな画面、そして小さな額に収まっているので、余計に作品に登場する女の子たちから伝わる「もどかしさ」がより強調されているようにも思えました。
こういった絵は、日根野さんのペン画集「メモランダム」でも観ることができて、こちらは絵によってはシュールな言葉が添えられていたりして、眺めているだけでものすごくスリリングです。

他にもさまざまな作品、アクセサリーなどがいっぱいで。
入口そばに出展作家がそれぞれ(おそらく)クリスマスの靴下を作って壁に吊るしていたのもなかなかユニークなアイデアで。

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