モリユウスケ 展(11/23、11/26)
2005年12月1日 アート コメント (41)galleria grafica bisにて。(11/21〜11/26)
http://www2.big.or.jp/%7Eadel/grafica.html
銅版画です。
大きく分けて、4つのパターンの作品が展示されていて、それぞれ独特の質感で。
描かれているものは、入道雲のようなうねうねとした曲線で構成された、何だか生命感溢れる形。
具体的にある動物を、ということは言えないのですが、例えば下に伸びる細い部分が脚に見えたり、上部の塊が頭を連想させたり、概ねそんな感じで。むしろそのことで、想像力をそそられます。
また、無意識に散らばるような無数の黒の点もなかなか味わい深いです。
不思議とどこか墨絵的なんです。
銅版凹版特有の熱を帯びたような黒はそのままなのですが、モリさんの作品でユニークなのは銅版凸版も併用されているところで、入口左手の壁に並んでいた一連の作品は凸版によってまず画面全体をベージュに刷られていて、その色と凹版の黒とのコントラストがこれまで拝見した銅版画にはない、新しくも、連綿と続く日本的な画風をも感じさせてくれます。
正面の壁にはひとつの版で凹凸版となっていて、凹版の部分と凸版の部分とのコントラストと共に、紙の色が残った部分もけっこうあります。大きな作品で、迫力という意味でも見応えがありますが、色合いもなかなかユニークでした。
ちいさな作品、折り畳んだ細長い紙にいくつかの塊が描かれているものは、やはりどこか物語風、というか巻き物のような感じで。
もうひとつのパターンもユニーク。
こちらに並んでいたものもちいさな作品でしたが、背景にはシルクスクリーンプリントが用いられていて、入道雲のような塊が画面全面に立体的に押し出されるような効果があり、またこの風合いも独特。
スペシャリストが描く版画はやはり見るべきものがあります。
http://www2.big.or.jp/%7Eadel/grafica.html
銅版画です。
大きく分けて、4つのパターンの作品が展示されていて、それぞれ独特の質感で。
描かれているものは、入道雲のようなうねうねとした曲線で構成された、何だか生命感溢れる形。
具体的にある動物を、ということは言えないのですが、例えば下に伸びる細い部分が脚に見えたり、上部の塊が頭を連想させたり、概ねそんな感じで。むしろそのことで、想像力をそそられます。
また、無意識に散らばるような無数の黒の点もなかなか味わい深いです。
不思議とどこか墨絵的なんです。
銅版凹版特有の熱を帯びたような黒はそのままなのですが、モリさんの作品でユニークなのは銅版凸版も併用されているところで、入口左手の壁に並んでいた一連の作品は凸版によってまず画面全体をベージュに刷られていて、その色と凹版の黒とのコントラストがこれまで拝見した銅版画にはない、新しくも、連綿と続く日本的な画風をも感じさせてくれます。
正面の壁にはひとつの版で凹凸版となっていて、凹版の部分と凸版の部分とのコントラストと共に、紙の色が残った部分もけっこうあります。大きな作品で、迫力という意味でも見応えがありますが、色合いもなかなかユニークでした。
ちいさな作品、折り畳んだ細長い紙にいくつかの塊が描かれているものは、やはりどこか物語風、というか巻き物のような感じで。
もうひとつのパターンもユニーク。
こちらに並んでいたものもちいさな作品でしたが、背景にはシルクスクリーンプリントが用いられていて、入道雲のような塊が画面全面に立体的に押し出されるような効果があり、またこの風合いも独特。
スペシャリストが描く版画はやはり見るべきものがあります。
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