海老原信幸 -micro cosmos-(11/5)/海老原信幸展(11/19)
2005年11月25日 アート・海老原信幸 -micro cosmos-(11/5)
ギャラリー本城にて。(11/4〜11/22)
http://www.galleryhonjoh.com/htm/jp/ebihara.htm
・海老原信幸展(11/19)
ギャラリー小野にて。(11/4〜11/19)
海老原さんの2ケ所同時開催の個展。
伺った日は離れてしまったのですが、それぞれユニークな作品が展示されていました。
まず、ギャラリー本城から。
こちらのギャラリー独特の「部屋」のような雰囲気に合った、素敵な作品で。。。
和紙に方形の箔が施され、そこに墨による抽象的ながらも無機、有機どちらの感覚も伝わってくる線画が描かれているという作品。
ひとつ目の驚き。
これほどまでにさまざまな種類の箔があったのかと...。
ちいさな作品がずらりと並べて展示されているところがあったのですが、ひとつひとつ違った色彩で金属的な輝きを放つ箔のカラフルさは、小さいながらもこれだけ数が揃うとそれはもう壮観です。
ふたつ目の驚き。
ここで展示されていた作品は、画面の形が違う作品を除くと、大きさに関わらずすべて同じデザインの線画で、その色合いからも銅版を使用、あるいは出力かも、などとすっかり思い込んでいたのですが、これらがすべて手描きによるものとのこと。。。
寸分違わぬその線画、とにかくそのスキルに脱帽です。あらためて、ちいさな作品が並ぶコーナーから感じる力強さがより大きなものに。
2週間後、最終日になってしまったのですが、京橋のギャラリー小野へ。
こちらの作品はうってかわって、茶系で鈍く押さえ目の輝きをもつスタイル。
モチーフになっているのは「きのこ」や「雲」のようで、濃い茶色でしっかりと描かれているということもあって、どっしりと重量感のある作品群です。
背景には、押さえ目の色が全体を覆い、そこにいろんな色のたくさんのマーブルが散らばっています。
これは、表面を削ることで下に描かれた岩絵の具のドットが出てきているもの。
正面の壁にあった大きな作品、実にずっしりと横たわる雲の絵なのですが、これは一度、今年の初めに大崎のO美術館で拝見していて、そのときは異様に重々しく感じられたのですが、今回あらためてこの統一感のある展示の中で拝見してみて、その重たさがいい感じでなかなか迫力があり、かえってユーモアのようなものも感じられました。
この日は最終日だったこともあってか、海老原さんとともに奥さまもご一緒で。
奥さまの作品も実は個展で拝見したことがあったので思わぬところでお会いしてびっくりしたのですが(笑)、そのときに展示されていた作品に海老原さんの色彩と通ずるものがあったものを思い出し、その話をしてみたらやはり影響されたとのことで。こういうふうに記憶が繋がっていくのも楽しいです。
ギャラリー本城にて。(11/4〜11/22)
http://www.galleryhonjoh.com/htm/jp/ebihara.htm
・海老原信幸展(11/19)
ギャラリー小野にて。(11/4〜11/19)
海老原さんの2ケ所同時開催の個展。
伺った日は離れてしまったのですが、それぞれユニークな作品が展示されていました。
まず、ギャラリー本城から。
こちらのギャラリー独特の「部屋」のような雰囲気に合った、素敵な作品で。。。
和紙に方形の箔が施され、そこに墨による抽象的ながらも無機、有機どちらの感覚も伝わってくる線画が描かれているという作品。
ひとつ目の驚き。
これほどまでにさまざまな種類の箔があったのかと...。
ちいさな作品がずらりと並べて展示されているところがあったのですが、ひとつひとつ違った色彩で金属的な輝きを放つ箔のカラフルさは、小さいながらもこれだけ数が揃うとそれはもう壮観です。
ふたつ目の驚き。
ここで展示されていた作品は、画面の形が違う作品を除くと、大きさに関わらずすべて同じデザインの線画で、その色合いからも銅版を使用、あるいは出力かも、などとすっかり思い込んでいたのですが、これらがすべて手描きによるものとのこと。。。
寸分違わぬその線画、とにかくそのスキルに脱帽です。あらためて、ちいさな作品が並ぶコーナーから感じる力強さがより大きなものに。
2週間後、最終日になってしまったのですが、京橋のギャラリー小野へ。
こちらの作品はうってかわって、茶系で鈍く押さえ目の輝きをもつスタイル。
モチーフになっているのは「きのこ」や「雲」のようで、濃い茶色でしっかりと描かれているということもあって、どっしりと重量感のある作品群です。
背景には、押さえ目の色が全体を覆い、そこにいろんな色のたくさんのマーブルが散らばっています。
これは、表面を削ることで下に描かれた岩絵の具のドットが出てきているもの。
正面の壁にあった大きな作品、実にずっしりと横たわる雲の絵なのですが、これは一度、今年の初めに大崎のO美術館で拝見していて、そのときは異様に重々しく感じられたのですが、今回あらためてこの統一感のある展示の中で拝見してみて、その重たさがいい感じでなかなか迫力があり、かえってユーモアのようなものも感じられました。
この日は最終日だったこともあってか、海老原さんとともに奥さまもご一緒で。
奥さまの作品も実は個展で拝見したことがあったので思わぬところでお会いしてびっくりしたのですが(笑)、そのときに展示されていた作品に海老原さんの色彩と通ずるものがあったものを思い出し、その話をしてみたらやはり影響されたとのことで。こういうふうに記憶が繋がっていくのも楽しいです。
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