酒井一 日本画展 −身近な自然−(11/19)
2005年11月22日 アート上野松坂屋南館7階美術画廊にて。(11/16〜11/22)
http://www.matsuzakaya.co.jp/ueno/garou/ueno_ga.shtml
身近な自然...言い得て妙、です。
これまで酒井さんの作品は折りに触れて拝見する機会がありましたが、やはり個展となると、ひとりの作家が描く世界観がしっかりと伝わってきます。
岩絵の具とアクリルとを使用した作品です。
風味としては日本画ですが、そういったなかにもやはり芸大デザイン科のご出身らしい画材に対するフレキシブルさが発揮されているようです。
とにかく素晴らしく印象に残ったのは、花の絵の数々。
睡蓮、木蓮、百合、すみれ科の花、桜...渋い背景のなかで描かれる花はすべて、絵の中で喜んでいるよう・・・!
睡蓮はまるで光を放っているかのように花を開き、その神々しさを発散しているようで。
百合や木蓮は凛々しく、すみれや桜はそのやわらかな花びらを可憐に広げて...。
決して派手ではないのですが、それぞれがていねいに再現されていて、静かな感動が沸き起こってきました。。。
花の他には、おくらやパイナップルなどの食材、犬や猫、小鳥、沢蟹など。
こちらはむしろ、それぞれの素の表情のかわいらしさが描かれているような感じです。
犬や猫は、本当に無垢な表情。
小鳥や沢蟹は、ディティールまでしっかりと描かれていて、細かな模様や素朴な佇まいも愛おしく。
そして、食材...日本画で取り上げられることも多い題材ですが、絵の中に「ころっ」と置かれた感じが和めます。こういった旬のもので季節を感じるのもいいなぁ、と。
パイナップル、おくらだとやっぱり「夏」、さわやかです。
酒井さんともいろいろとお話しができ、描くものを大切にする心がしっかりと伝わってきました。
こういった作品を、日々の生活の中で通りがかりに見つけた花や空の雲を見ていいなと思う自然な気持ちで、もっとたくさんの人に観てもらえるようになるといいな、と思うのです。
http://www.matsuzakaya.co.jp/ueno/garou/ueno_ga.shtml
身近な自然...言い得て妙、です。
これまで酒井さんの作品は折りに触れて拝見する機会がありましたが、やはり個展となると、ひとりの作家が描く世界観がしっかりと伝わってきます。
岩絵の具とアクリルとを使用した作品です。
風味としては日本画ですが、そういったなかにもやはり芸大デザイン科のご出身らしい画材に対するフレキシブルさが発揮されているようです。
とにかく素晴らしく印象に残ったのは、花の絵の数々。
睡蓮、木蓮、百合、すみれ科の花、桜...渋い背景のなかで描かれる花はすべて、絵の中で喜んでいるよう・・・!
睡蓮はまるで光を放っているかのように花を開き、その神々しさを発散しているようで。
百合や木蓮は凛々しく、すみれや桜はそのやわらかな花びらを可憐に広げて...。
決して派手ではないのですが、それぞれがていねいに再現されていて、静かな感動が沸き起こってきました。。。
花の他には、おくらやパイナップルなどの食材、犬や猫、小鳥、沢蟹など。
こちらはむしろ、それぞれの素の表情のかわいらしさが描かれているような感じです。
犬や猫は、本当に無垢な表情。
小鳥や沢蟹は、ディティールまでしっかりと描かれていて、細かな模様や素朴な佇まいも愛おしく。
そして、食材...日本画で取り上げられることも多い題材ですが、絵の中に「ころっ」と置かれた感じが和めます。こういった旬のもので季節を感じるのもいいなぁ、と。
パイナップル、おくらだとやっぱり「夏」、さわやかです。
酒井さんともいろいろとお話しができ、描くものを大切にする心がしっかりと伝わってきました。
こういった作品を、日々の生活の中で通りがかりに見つけた花や空の雲を見ていいなと思う自然な気持ちで、もっとたくさんの人に観てもらえるようになるといいな、と思うのです。
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