本日は少なめ。

・大坂忠司 展 @養清堂画廊(10/24〜10/29)
http://www.yoseido.com/catalog/exhibition.php
凸版木版の多版多色刷りで、国内外の街並や風景を描いた作品。
多版多色刷りというだけでその手間に頭が下がる思いなのですが、さらに裏刷りであえてぼやけたグラデュエーションを引き出したり。
作品は素朴な暖かみを感じる木版で表現された石畳や壁などに独特の風合いが出ていて、その風景の温度が伝わってくるような優しい作品でした。

・ミズ・テツオ新作展 @ごらくギャラリー(10/17〜11/5)
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/MizuTetsuo_2005/MizuTetsuo_2005_2.html
2度目です。
前回の感想のときの記憶ではもっと全体的に淡いトーンの印象でしたが、思いのほか青の色彩が強くて、むしろ紺と呼ぶべき濃厚さで。
あらためて作品の力強さを感じました。
1階のフロアに唯一赤い色があって、この違和感がたまらなくかっこいい。

・竹内紋子展 @SOL(10/24〜10/29)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/EXHIBITION/2005/200510takeuchi.htm
犬、つばめ。木彫の立体作品。
おもわず撫でてあげたくなるようなかわいらしさで。
数体あった犬のオブジェのなかでは、ブルドッグが特に愛くるしい感じがして、ちょっとエゴイスティックな表情がなんともコミカルです。鼻の頭がちょっと濡れた感じになっているのも健康的(笑)。
感動したのがつばめのオブジェ。
厚いアクリルの棚にとまっている2匹のつばめはリアルで、この細い足(本当はもっと細いそうなのですが、これが強度的にギリギリだそうで)を含めてひとつの木から掘り出されているというのがなによりの驚き。
さらに、展示ではアクリルのエクステンションがついて両足と合わせて3点で支えられていたのですが、実際は2本足でも立つそうで。竹内さんは特に自然なことのようにおっしゃってたのですが、こういったことが当たり前であるということこそがスゴイと思うのです。

・八木優子「日々の宝石箱」展 @美篶堂(10/25〜10/30)
http://www.misuzudo-b.com/gallery.html
思えば久々に美篶堂らしい展示でした。
ハードカバーの分厚い洋書をつかって制作された小物用の箱。
表紙を開いて数ページめくると、くり抜かれてちょっとした小物が入るスペースが。
使用される洋書は文学作品ものが多かったのも印象的です。
見つけたとき、すごく嬉しい気分になれるような楽しい作品でした。

・武田史子新作銅版画展 @ミウラ・アーツ(10/15〜10/29)
http://homepage1.nifty.com/miuraarts/index.htm
過去に福原画廊で拝見した武田さんの作品。
モノクロの銅版画に一部手彩色が施されているものもありました。
とにかくその「黒」の質感が堪らなく、深い。。。
闇という感触とともに、墨を溶いた水面のような印象も。
そして、描かれるガラスや水の透明感はホントに美しいです。

以下はあらためて。
・三浦明範展 @福原画廊(10/24〜11/2)
・平田達哉 展 -予感- @ギャラリー・しらみず美術(10/17〜10/29)

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