《〜10/21》
・「波濤の會」東京芸術大学大学院 デザイン専攻描画・装飾研究室 @銀座高島屋別館4F画廊(10/20)(10/19〜10/25)
http://www.matsuzakaya.co.jp/ginza/garou/ginza_ga.shtml

僕にとってはおなじみの作家がたくさん参加している、昨年まで「やぶのなか展」として行われていたグループ展。
金丸悠児さん、瀧下和之さん、野地美樹子さん、名古屋剛志さん、泉東臣さんほかの皆さんの安定した作品のレベルには頭が下がる一方で。
そういったなかで、既知の作家のなかで特に印象的だったのが、昨年2人展を開催されたお二人、岡部忍さんと永井夏夕さん。
岡部さんの作品にはどんどん暖かみが増しているような感じで、今回は濃紺の空に浮かぶ、鳥の白いシルエットの作品がとても印象に残り、これまで廃虚などの絵の印象が強かった永井さんは、「夢の中の出来事」と題して、静謐と緊張とが同居する美しい白の風景が描かれていて、嬉しい驚きでした。
また、これまであまり作品を拝見する機会が少なかった方では、芹田紀恵さんと三枝淳さんが特に印象に残りました。

・湯沢悦木展 @Oギャラリー(10/20)(10/17〜10/23)
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/yuzawa.html
赤と白で構成されたコンポジション。
ギャラリーのスペースを活かして大作がずらりと展示されていて、なんだか鯉のぼりの中にいるような楽しい気分に(笑)。

・有元容子 新作日本画展 @77ギャラリー(10/21)(10/17〜10/27)
http://www.gaden.jp/77gallery/2005/051017.html
日本画で、主に山を描いたものとポートレートと。
僕は、山を描いた作品がよかったです。眺める山の優しさが伝わってくるようで...。

・小山厚樹展 @瞬生画廊(10/20〜10/29)
独特の画面表面の質感を持った油彩の作品。
街の風景や建物が描かれていて、ちょっとデフォルメされているところにユーモアを感じたりしてて、なんだか童話のなかの風景に紛れ込んだような、楽しい作品でした。
この作風からよい影響を受けそうな若い作家はたくさんいるような気がします。

《10/22》
・藤沢彦二郎 展 −静寂(しじま)− @ギャラリー椿GT2(10/17〜10/22)
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/051017gt.htm
自身の姿が映り込むくらいの透明感。
夜を連想させる街の風景、遠景が描かれていて、そのどれもから尋常でない静謐感が漂っていて、かなり見入ってしまいます。
そこに見えるものが画面全体を包む色彩に溶け込んでいて、例えば街灯だけの明かりで照らされたところだけがそのツ名鑑のある色彩から浮かび上がるように見えているのが、とにかくきれいで。

・北川健次 新作オブジェ展 鏡面の詩学 ―レオン・フーコの視えない振子のために @ギャラリー椿(10/17〜10/29)
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/051017.htm
オブジェ中心の展示。
このオブジェが実に不思議で。。。
古い洋書に何らかの図面のようなものや古い油彩のポートレートなどがオーバーダブされていて、大きい作品でないのにも関わらず、実に重厚な雰囲気で。
「知」と「時間」とがそのオブジェの表面に閉じ込められているような感触。時間をかけて眺めても作品からの情報をキャッチできないもどかしさが逆に作品に深みを与えているようにも思えて。
少なくとも、北川さんの作品と対峙しているときの僕自身の気持ちは充実していました。そういうことなんだろうと...。

・清水智和展 @アートスペース羅針盤(10/17〜10/22)
http://rashin.drawing.jp/ex/2005/1017/index.html
ほっとするような色彩が全体を覆う風景画。
特にいちばん大きな作品で、その黄色くそまた広い空を眺めているのがなんとも気持ちよく...。

・小川陽 展 @ギャラリー21+葉(10/17〜10/22)
http://www.gallery21yo.com/info-Frame.html
細かいパターンが優しい質感で刻まれている平面作品で、なんだか不思議な感じだな、と観ていたら...これが、描いたものではなくて線香の火で紙を「焦がして」制作されたものとのこと。
模様のひとつひとつ違う表情にも納得。
ほっとするようなこの質感を見つけたことと、作品製作の手間に感服。

・中島芳奈子展 @ぎゃらりぃ朋(10/21〜10/29)
絹、板に描かれた日本画。
絹の作品は表に箔が貼られ、そこかしこでその箔の輝きが効いていたり、板絵は板の木目がきれいに表出して活かされていて。また丁寧に表現された写実部分と動きのある抽象的な部分とのバランスが絶妙で。
小品も、小気味よさがなんともいえずよい感じでした。

・松倉茂比古展 - LA VITA - @森田画廊(10/12〜10/22)
http://kgs-tokyo.jp/morita/2005/051012.htm
無彩色が印象的な日本画。
どこかイメージの中で見るような風景。。。
ところどころで引っ掻いて描かれている部分や、パネル自体を彫っているところなどにも面白さを感じました。

・大和田いずみ展 @銀座四丁目ギャラリー(10/20〜10/26)
油彩、水彩など、さまざまな手法で描かれた作品、とにかく明るい!
ケレン味のない鮮やかな赤や黄色の色彩で、乾いた風を掴んだような気持ちのいい風景や抽象画。
曇り空の一日でしたが、この空間だけ晴れてました(笑)。

・平田達哉 展 -予感- @ギャラリー・しらみず美術(10/17〜10/29)
油彩、ポップでアーバンなコンポジション。
作品の未来的な雰囲気もよかったですが、それ以上にこのギャラリーの懐の深さというか、こういう作品もちゃんと作品自体が引き立つように雰囲気を変えられることに驚きました。
てっきり内装を変えたのかと思ってしまったくらい...。

・瀧田亜子展 @ギャラリーなつか(10/17〜10/22)
大きな画面に抽象的な模様が描かれていて、その勢いが気持ちよく。。。

・ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「人魚の領土- 8月の水」 @OTA FINE ARTS(9/28〜10/22)
http://homepage2.nifty.com/otafinearts/home.htm
映像作品で、後半あたり、人が走る姿のシルエットが延々と流れ、下のほうで日本語と英語とが織り込まれたテキストが流れてくる場面が面白かったです。

以下はあらためて。
・αMプロジェクト2005/vol.4/鈴木明×山田正好展「東のすみか西のひと ライフ・リ・リサイクル」 @art space kimura ASK?(10/17〜10/29)
http://www.musabi.ac.jp/ampj/2005/04suzuyama/index.htm
・MiZU BLUE OF BLUE ミズ・テツオ新作展 @ごらくギャラリー(10/17〜11/5)
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/MizuTetsuo_2005/MizuTetsuo_2005_2.html
・次代を担う作家展 奥村美佳 志田展哉 吉田さとし @純画廊(10/16〜10/22)
・マックス・ヘッドルーム 頭上注意の絵画-小川信治/カンノサカン/内海聖史 @ヴァイスフェルト
http://www.roentgenwerke.com/works/maxheadroom/maxheadroom.html
・杉本博司 時間の終わり @森美術館(9/17〜1/9)
http://www.mori.art.museum/contents/sugimoto/index.html

コメント

nophoto
Magno
2014年6月24日19:48

Your’s is a point of view where real inntlligeece shines through.

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