高松和樹 展(10/15)
2005年10月20日 アート
GALLERY b.TOKYOにて。
http://www.dragonz.com/gallery_b/exhibit2005c.html
遊び心と実験と!
面白い!
3つの種類の作品が展示されていたなかで、まずインパクトを受けたのが、無彩色の作品。
奥の壁に2点、同じ大きさで同じものを描いた絵が並んでいました(2点でひと組の作品だった模様)。
どちらも無彩色で描かれていましたが、一方は陰影を元に段階的にトーンを変えていったもの、もう片方は、距離を元にトーンを変えたもの。
この2つの視点から同じものを描かれたものの違いが面白い!
陰影のほうはこれまでにも見かけるパターンではあるので自然な印象なのですが、陰影を無視して距離で描いたものは、なんていうか不器用な違和感があって不思議な感じ。
高松さんによるとこれは「実験」で、今回は色調の段階が大きかったのですが、これからそれをもっと細かくしていきたいそうで、かなり楽しみです。
この展示の中心は、ひとつの画面にさまざまなものが詰め込まれた油彩の作品。
くっきりとした黒の稜線とちょっと押さえ目の色調が、混沌とした雰囲気をかなり分かりやすくて取っ付きやすいものにしているようにも思えます。
また、稜線はちょっとイラストっぽい感触もあって、油彩なのにかなり軽い感じ。そのために描き手の楽しさがダイレクトに伝わってくるように感じます。
そしてその楽しさが、大きな画面のなかで展開されているのがまたいいんです。
それぞれ見応えがあってかなり面白かったのですが、いちばん印象に残ったのが、縦に長い画面の作品で、巨大な木製の檻のなかに大掛かりな機械が詰め込まれ、それが羊の餌を製造しているのですが、肝心の羊はその餌に見向きもしない、というかなりシュールなユーモアが展開されている作品。
皮肉っぽいところもあるのですが、特にそれをネガティブに提示しているわけではないそうで、それで作品がカラッとした感じに仕上がっているのかも知れないです。
もうひとつ、小さな抽象的な画面の作品が並んでいました。
これらは、自身の作品で気に入った部分をプリントし、それを転写したものとのこと。
それぞれなかなかに面白い色彩で。
こういう出会いがあるからギャラリー巡りがやめられない!
http://www.dragonz.com/gallery_b/exhibit2005c.html
遊び心と実験と!
面白い!
3つの種類の作品が展示されていたなかで、まずインパクトを受けたのが、無彩色の作品。
奥の壁に2点、同じ大きさで同じものを描いた絵が並んでいました(2点でひと組の作品だった模様)。
どちらも無彩色で描かれていましたが、一方は陰影を元に段階的にトーンを変えていったもの、もう片方は、距離を元にトーンを変えたもの。
この2つの視点から同じものを描かれたものの違いが面白い!
陰影のほうはこれまでにも見かけるパターンではあるので自然な印象なのですが、陰影を無視して距離で描いたものは、なんていうか不器用な違和感があって不思議な感じ。
高松さんによるとこれは「実験」で、今回は色調の段階が大きかったのですが、これからそれをもっと細かくしていきたいそうで、かなり楽しみです。
この展示の中心は、ひとつの画面にさまざまなものが詰め込まれた油彩の作品。
くっきりとした黒の稜線とちょっと押さえ目の色調が、混沌とした雰囲気をかなり分かりやすくて取っ付きやすいものにしているようにも思えます。
また、稜線はちょっとイラストっぽい感触もあって、油彩なのにかなり軽い感じ。そのために描き手の楽しさがダイレクトに伝わってくるように感じます。
そしてその楽しさが、大きな画面のなかで展開されているのがまたいいんです。
それぞれ見応えがあってかなり面白かったのですが、いちばん印象に残ったのが、縦に長い画面の作品で、巨大な木製の檻のなかに大掛かりな機械が詰め込まれ、それが羊の餌を製造しているのですが、肝心の羊はその餌に見向きもしない、というかなりシュールなユーモアが展開されている作品。
皮肉っぽいところもあるのですが、特にそれをネガティブに提示しているわけではないそうで、それで作品がカラッとした感じに仕上がっているのかも知れないです。
もうひとつ、小さな抽象的な画面の作品が並んでいました。
これらは、自身の作品で気に入った部分をプリントし、それを転写したものとのこと。
それぞれなかなかに面白い色彩で。
こういう出会いがあるからギャラリー巡りがやめられない!
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