アダム ブース 個展「 7th heaven cloud 9 」(10/8)
ars galleryにて。(9/27〜10/9)
http://www.a-s-o.jp/gallery/scadul_s.html

象と靴と桃と・・・。
アダムさんが日本で見て印象に残ったものがモチーフになった日本画。

象は、俵屋宗達が描いた白象からインスパイアされたそう。
俵屋宗達が実際に象を見たのか、という疑問から興味が湧いたとのことで、時間が経つうちにアダムさんのなかで象のイメージが育ち、変化していって、作品に描かれるような個性的な姿になったみたいです。
象の前足の爪が特徴的です。象の指の数は実際はどうなのか知らないんですが、アダムさんの描く象には指が5本あり、それぞれに鋭い爪が生えています。
全体的な印象として、とにかく東洋的。
なにやら魔法でも使えそうな風貌が面白いです。

桃は桃源郷の象徴、靴は(ちょっと詳細は忘れてしまいましたが・・・)何かの作品でお坊さんの横にすごく邸に得に描き込まれた靴があったそうで。

作品を見た印象は、まず、月並みかもしれないけれど、西洋圏の人のイメージはこういう感じなのかな、と。その視点がすごく新鮮で。
でも、連綿と続く日本画の構図を参考にしながらも、オリジナリティ溢れるキャラクターと、背景にパソコンのキーボードなどの違和感あるものをうまい具合に織りまぜて描かれた作品は、やはり独特の感性を感じてしまいます。
背景に使われる色彩も、青味がかっているというかグレーっぽい感じのものや、やわらかい黄色だったりで、それぞれ登場するものがしっかりと浮かび上がるような感じに仕上がってます。

「日本画」というカテゴリーの中ではある意味突出した個性だと思います。
またアダムさんが何か興味深いものに出会う度に、作品に面白いキャラクターが増えていくのかな...。

アダム・ブースさんのHP:http://www.adambooth.com/

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