山本修路 初個展「松景」(9/29、10/2)
2005年10月4日 アート
2ケ所で行われていた山本修路さんの初個展。
会期修了間近に立て続けに観てきました。
まず、9/29、ヴァイスフェルトにて。(9/3〜10/1)
http://www.roentgenwerke.com/works/shuji2005/shuji.html
平面と立体と。平面作品のほうが多かったです。
平面と立体、形態に違いこそありますが、どちらも合成樹脂に彩色してあるために、質感はかなり近いものがあって、両方が一緒に展示されている違和感はまったくなく。
敢えて違いを挙げるとしたら、立体はミニチュア感があって、平面は空も描かれているせいか、より広いイメージ。
異様にごつごつとした松の幹の部分と濃い緑のベタ塗りのなかにそれよりちょっと薄い黄緑で松の葉が地図の田圃のマークみたいに描き込まれていて、そのギャップがおもしろい。
さらに、平面作品には薄いブルーで描かれた一点の雲もない澄み切った空が余計に人工的な質感で。
また、平面に描かれる松にしろ立体で表現された松にしろ、いかにも造り込まれたようなへんてこな形をしていて、それは妙にコミカルに感じられつつもなんともいえない落ち着きもあって不思議です。
やはりこの辺りは、実際に庭師としてのキャリアもある山本さんならではの表現なのかな、とも思いつつ...。
やはりもうひとつの会場も観なきゃ、と思い立ち...。
10/2、絵馬・代官山にて。(9/2〜10/2)
http://www.ema-daikanyama.com/event/event.html
こちらは立体作品が中心で、平面は1点のみ。
和食処の2階、階段を昇りきると...まず、右手に「島」を模した大きな作品が!
細長い楕円型の島(長さがおよそ1メートル)に、下から生える前歯みたいな岩、その上に佇む松。
あーもーなんかのんびりした光景で...。
その反対側のスペースには床に白の石が敷かれ、テラスへと続く通路を挟むような形で畳の間が両側に設営され、それぞれに立体の作品が展示されてました。
右側には、縦に伸びる岩上に1本の松、というものが3点。その向かいには、松はなく岩が緑の平地から突き出ている作品と、壁に平面作品。
この一本岩の作品が最高!
それぞれ異様にリアルに表現された岩、その上、というより先に生える1本の松。
松は3本とも違う形で、それぞれの葉の付き具合や幹の表情がコミカルで味わい深くて。
また、和の空間で観ると、平面作品の印象もずいぶんと違って、広々とした場所に生える5本の松が崖から突き出るように並んだ様子がより痛快なイメージで伝わってきます。
むしろインスタレーション的な展示で、その空間を楽しむことができました。
例えばもっと広い場所での展示の機会があったらさらにおもしろい空間を提供してくれるのでは、と思ったり、山本さんの「庭師」としての仕事も観てみたいです。
会期修了間近に立て続けに観てきました。
まず、9/29、ヴァイスフェルトにて。(9/3〜10/1)
http://www.roentgenwerke.com/works/shuji2005/shuji.html
平面と立体と。平面作品のほうが多かったです。
平面と立体、形態に違いこそありますが、どちらも合成樹脂に彩色してあるために、質感はかなり近いものがあって、両方が一緒に展示されている違和感はまったくなく。
敢えて違いを挙げるとしたら、立体はミニチュア感があって、平面は空も描かれているせいか、より広いイメージ。
異様にごつごつとした松の幹の部分と濃い緑のベタ塗りのなかにそれよりちょっと薄い黄緑で松の葉が地図の田圃のマークみたいに描き込まれていて、そのギャップがおもしろい。
さらに、平面作品には薄いブルーで描かれた一点の雲もない澄み切った空が余計に人工的な質感で。
また、平面に描かれる松にしろ立体で表現された松にしろ、いかにも造り込まれたようなへんてこな形をしていて、それは妙にコミカルに感じられつつもなんともいえない落ち着きもあって不思議です。
やはりこの辺りは、実際に庭師としてのキャリアもある山本さんならではの表現なのかな、とも思いつつ...。
やはりもうひとつの会場も観なきゃ、と思い立ち...。
10/2、絵馬・代官山にて。(9/2〜10/2)
http://www.ema-daikanyama.com/event/event.html
こちらは立体作品が中心で、平面は1点のみ。
和食処の2階、階段を昇りきると...まず、右手に「島」を模した大きな作品が!
細長い楕円型の島(長さがおよそ1メートル)に、下から生える前歯みたいな岩、その上に佇む松。
あーもーなんかのんびりした光景で...。
その反対側のスペースには床に白の石が敷かれ、テラスへと続く通路を挟むような形で畳の間が両側に設営され、それぞれに立体の作品が展示されてました。
右側には、縦に伸びる岩上に1本の松、というものが3点。その向かいには、松はなく岩が緑の平地から突き出ている作品と、壁に平面作品。
この一本岩の作品が最高!
それぞれ異様にリアルに表現された岩、その上、というより先に生える1本の松。
松は3本とも違う形で、それぞれの葉の付き具合や幹の表情がコミカルで味わい深くて。
また、和の空間で観ると、平面作品の印象もずいぶんと違って、広々とした場所に生える5本の松が崖から突き出るように並んだ様子がより痛快なイメージで伝わってきます。
むしろインスタレーション的な展示で、その空間を楽しむことができました。
例えばもっと広い場所での展示の機会があったらさらにおもしろい空間を提供してくれるのでは、と思ったり、山本さんの「庭師」としての仕事も観てみたいです。
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