野依幸治展「口笛吹く風」(10/1)
2005年10月3日 アート
ごらくギャラリーにて。(9/26〜10/8)
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/NoyoriKoji/Noyori_2005.html
何気ない日常の一場面が、統一感のある青の色彩で描かれています。
そして、それらは多くがほぼ実物大で描かれていて、大きい作品、部屋だったり通りから見える街並みだったり、そういう作品は、独特のやわらかい青の世界に気持ちが自然に入っていけるような。
横から眺めた景色が続くなかに、部屋の中などを上から見た絵もあって、一瞬「あれ?」と思う感覚も楽しいです。
実際に作品を拝見する前にごらくギャラリーのサイトで野依さんの作品を観たときも感じたのですが、描かれる作品の雰囲気は小林孝亘にも通ずるような、描かれるものひとつひとつのエッジのやわらかさが印象的です。
さらに、高松次郎の影の絵のような質感もあって。作品では実際に、影が絶妙な青のグラデュエーションで再現されています。
もうひとつ特徴的なのが、油絵具に砂が混ぜられていて、そのために壁に描かれたような質感もあります。
今回の展示でいちばん印象的だったのが、ごらくギャラリーには3階のフロアは天井からたっぷりと自然光が入るようになっていてそれだけで大変気持ちがいい空間なのですが、午前中、というより正午前にこちらで作品を観たときの青が素晴らしかったことで。。。
自然光を受けてやわらかい質感の青が爽やかさ、明るさを増し、加えて丁寧に描かれている影がよりリアルに感じられ、かつ、さらに特徴的な青の世界の不思議な感触が強く印象に残ります。
流れる雲で日が隠れてたまに陰になったりすると絵の印象もそれに応じて変化して...。
それからあらためて階下のフロアに展示されている作品を観たり、遅い時間、日が暮れかけた頃にもう一度3階の展示を拝見して、照明を当てられたときはよりその青のやわらかさが感じられたような気がします。
出展されている作品はほとんどが今年制作された作品でしたが、2点ほど昨年のものがあって、こちらは新しい作品と比べると茶色いものが茶色くて、新しい作品ではそういう部分も違和感のない青で描かれていて...こういう変化を考えると、野依さんのお話では青にこだわるというよりも自然とそういう色彩になっていったようなのですが、これからどういうふうに変化・発展していくのか楽しみです。
http://www.h6.dion.ne.jp./~goraku.g/NoyoriKoji/Noyori_2005.html
何気ない日常の一場面が、統一感のある青の色彩で描かれています。
そして、それらは多くがほぼ実物大で描かれていて、大きい作品、部屋だったり通りから見える街並みだったり、そういう作品は、独特のやわらかい青の世界に気持ちが自然に入っていけるような。
横から眺めた景色が続くなかに、部屋の中などを上から見た絵もあって、一瞬「あれ?」と思う感覚も楽しいです。
実際に作品を拝見する前にごらくギャラリーのサイトで野依さんの作品を観たときも感じたのですが、描かれる作品の雰囲気は小林孝亘にも通ずるような、描かれるものひとつひとつのエッジのやわらかさが印象的です。
さらに、高松次郎の影の絵のような質感もあって。作品では実際に、影が絶妙な青のグラデュエーションで再現されています。
もうひとつ特徴的なのが、油絵具に砂が混ぜられていて、そのために壁に描かれたような質感もあります。
今回の展示でいちばん印象的だったのが、ごらくギャラリーには3階のフロアは天井からたっぷりと自然光が入るようになっていてそれだけで大変気持ちがいい空間なのですが、午前中、というより正午前にこちらで作品を観たときの青が素晴らしかったことで。。。
自然光を受けてやわらかい質感の青が爽やかさ、明るさを増し、加えて丁寧に描かれている影がよりリアルに感じられ、かつ、さらに特徴的な青の世界の不思議な感触が強く印象に残ります。
流れる雲で日が隠れてたまに陰になったりすると絵の印象もそれに応じて変化して...。
それからあらためて階下のフロアに展示されている作品を観たり、遅い時間、日が暮れかけた頃にもう一度3階の展示を拝見して、照明を当てられたときはよりその青のやわらかさが感じられたような気がします。
出展されている作品はほとんどが今年制作された作品でしたが、2点ほど昨年のものがあって、こちらは新しい作品と比べると茶色いものが茶色くて、新しい作品ではそういう部分も違和感のない青で描かれていて...こういう変化を考えると、野依さんのお話では青にこだわるというよりも自然とそういう色彩になっていったようなのですが、これからどういうふうに変化・発展していくのか楽しみです。
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