中岡奈津美 個展 -うつくしきはなのかずかず-(9/23、9/24)
2005年9月27日 アート
ぎゃらりぃ朋にて。(9/23〜9/30)
文字の力。言葉の力。
絵の力。色の力。
岩絵の具による日本画で、多くの作品に「花」と「女性」、そして「ひらがな」で書かれた短歌がモチーフとなっています。なかにはテキストがないもの、花のみのものも。
そして花、女性、ひらがなはすべて画面の中で折り重なるように描かれています。
まず、文字に目がいってしまいます。
作品によって律儀にまっすぐに並んでいるものもあれば、いくつかの言葉のまとまりが大きさや色を変えて画面に配置されていたり、あるいは文字の列が緩やかな曲線で連なっているものも、という具合に描かれたかはさまざま。多くの作品では楷書ですが、草書体のものも。
そういった言葉の羅列をついつい追っかけてしまう自分が面白くて...文字、すなわちその形に音、そして意味が付いているものというのはそれだけで力があるなぁ、と、あらためて感じ入った次第で。
ちなみにこれらの文字は、もともと書道もなさっていた(進行形かも...)中岡さんが出会った、万葉集などに掲載されている恋の短歌を書いた「書」をそのままかたどったものだそうで、その文字自体が迷いのない凛とした美しさを持っているように思えます。
画面に浮かぶように描かれた文字を追いつつ、だんだんと描かれるもの全体の世界も伝わってきます。
色彩のバランスは、これまた作品によってさまざまで。。。統一感のある色彩で背景、花、女性が描かれていたり、花の色彩が強いものもあったり。
前者はより文字が浮かび上がるような質感、いくつかの文字は、抜いたようなふうにも感じられます。
花の色彩が特に強烈だったのは、青空の色彩を背景にひまわりが大胆に描かれた作品。黒の背景に曼珠沙華、というのあってこちらもかなり花の色彩が鮮やかですが、このひまわりは比較的落ち着いた色彩の作品が多いなかにあってひときわ目立って感じられました。
中岡さんの作品は岩絵の具の質感もかなり強く感じられます。
もちろんその絵の具の素材としての美しさもぞんぶんに発揮されているのですが、版画や水彩・水墨の作品でも味わってみたいような世界でした。
文字の力。言葉の力。
絵の力。色の力。
岩絵の具による日本画で、多くの作品に「花」と「女性」、そして「ひらがな」で書かれた短歌がモチーフとなっています。なかにはテキストがないもの、花のみのものも。
そして花、女性、ひらがなはすべて画面の中で折り重なるように描かれています。
まず、文字に目がいってしまいます。
作品によって律儀にまっすぐに並んでいるものもあれば、いくつかの言葉のまとまりが大きさや色を変えて画面に配置されていたり、あるいは文字の列が緩やかな曲線で連なっているものも、という具合に描かれたかはさまざま。多くの作品では楷書ですが、草書体のものも。
そういった言葉の羅列をついつい追っかけてしまう自分が面白くて...文字、すなわちその形に音、そして意味が付いているものというのはそれだけで力があるなぁ、と、あらためて感じ入った次第で。
ちなみにこれらの文字は、もともと書道もなさっていた(進行形かも...)中岡さんが出会った、万葉集などに掲載されている恋の短歌を書いた「書」をそのままかたどったものだそうで、その文字自体が迷いのない凛とした美しさを持っているように思えます。
画面に浮かぶように描かれた文字を追いつつ、だんだんと描かれるもの全体の世界も伝わってきます。
色彩のバランスは、これまた作品によってさまざまで。。。統一感のある色彩で背景、花、女性が描かれていたり、花の色彩が強いものもあったり。
前者はより文字が浮かび上がるような質感、いくつかの文字は、抜いたようなふうにも感じられます。
花の色彩が特に強烈だったのは、青空の色彩を背景にひまわりが大胆に描かれた作品。黒の背景に曼珠沙華、というのあってこちらもかなり花の色彩が鮮やかですが、このひまわりは比較的落ち着いた色彩の作品が多いなかにあってひときわ目立って感じられました。
中岡さんの作品は岩絵の具の質感もかなり強く感じられます。
もちろんその絵の具の素材としての美しさもぞんぶんに発揮されているのですが、版画や水彩・水墨の作品でも味わってみたいような世界でした。
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