いつもの道で 長野ともこ 個展(9/22)
2005年9月22日 アート
にじ画廊にて。(9/22〜9/27)
http://hw001.gate01.com/tomokopictures/dm.htm
・・・ふわっと広がるイメージ。
長野ともこさんの個展を拝見するのは昨年の月光荘でのに続いて2度目。
この間に、オーパ・ギャラリーでのグループ展でも作品を拝見していて、のんびりとした雰囲気が印象に残っていて、今回、にじ画廊という近所のギャラリーで個展を開催されると知って楽しみにしてました。
踏む音がコツコツと気持ちいい階段を昇ると、あー、なーんかもう、のーんびりとした雰囲気の作品が飾られていて、思わず頬が緩むというか...なんだか不思議な懐かしい気持ちが広がってきて、いい気分。
階段を昇りきった正面には比較的大きな画面に人物が大きく描かれた作品が4点並び、続く右手の壁には風景画...昨年拝見したときに持ったイメージにいちばん近い感触の、海や木立の絵。さらにさまざまな大きさの画面の作品が展示されていて、角のスペースには「ほぼ日」関連の作品が。その向かいにも数点。
印象的なのは、まず色使い。
例えば風景画。空と海が共に濃いピンク色で描かれてたり、木々が青だったり...。どれも実際にはない色彩ですが、なぜか自然にその色彩を受け入れてしまっていて、なおかつ懐かしささえも感じてしまって。。。
統一感のあるひとつの色調で描かれたものもあればいろんな色が使われているものもあるのですが、それでもひとつの空間としてそれぞれが響きあっているようで。
そして、筆使い。
おおきく緩やかな筆遣いで、作品によっては小さなものを描くのに細い線が登場してますが、概ね...うまい言葉が浮かばないんですけど...時間がかかってなさそうな大ざっぱな筆の流れで。
こういう作品を拝見するとたいていは、製作にかかるスピードのようなものが感じられるのですが、長野さんの作品からはそれが感じられないんです、不思議なことに...。むしろ丁寧に描かれているような、というとニュアンスが違うのですが、ゆったりとした時間が伝わってきます。
前回の個展ではお目にかかれなかった長野さん、今回はお会いできて、ずいぶんと長いことお話しすることができました。
そこで作品についていろいろお話を伺ったのですが、ひとつの作品の製作において、使う色のバランスなどを確認しながら描き直すこともしばしばだそうで。なるほどそれで作品からゆったりとした時間が感じられたのかぁ、と納得。
また、こういうのんびりとした質感を楽しんでほしい、とも。。。
今回はポストカードの販売がなく残念ですが(長野さんのポストカード、好評なんです!)、初日に伺えたのはラッキーで、もう一回くらいは足を運んで、潮の香だったり通りを転がる銀杏の落ち葉の音だったり、それぞれの作品が伝えてくれるイメージを味わってきたいと思います。
http://hw001.gate01.com/tomokopictures/dm.htm
・・・ふわっと広がるイメージ。
長野ともこさんの個展を拝見するのは昨年の月光荘でのに続いて2度目。
この間に、オーパ・ギャラリーでのグループ展でも作品を拝見していて、のんびりとした雰囲気が印象に残っていて、今回、にじ画廊という近所のギャラリーで個展を開催されると知って楽しみにしてました。
踏む音がコツコツと気持ちいい階段を昇ると、あー、なーんかもう、のーんびりとした雰囲気の作品が飾られていて、思わず頬が緩むというか...なんだか不思議な懐かしい気持ちが広がってきて、いい気分。
階段を昇りきった正面には比較的大きな画面に人物が大きく描かれた作品が4点並び、続く右手の壁には風景画...昨年拝見したときに持ったイメージにいちばん近い感触の、海や木立の絵。さらにさまざまな大きさの画面の作品が展示されていて、角のスペースには「ほぼ日」関連の作品が。その向かいにも数点。
印象的なのは、まず色使い。
例えば風景画。空と海が共に濃いピンク色で描かれてたり、木々が青だったり...。どれも実際にはない色彩ですが、なぜか自然にその色彩を受け入れてしまっていて、なおかつ懐かしささえも感じてしまって。。。
統一感のあるひとつの色調で描かれたものもあればいろんな色が使われているものもあるのですが、それでもひとつの空間としてそれぞれが響きあっているようで。
そして、筆使い。
おおきく緩やかな筆遣いで、作品によっては小さなものを描くのに細い線が登場してますが、概ね...うまい言葉が浮かばないんですけど...時間がかかってなさそうな大ざっぱな筆の流れで。
こういう作品を拝見するとたいていは、製作にかかるスピードのようなものが感じられるのですが、長野さんの作品からはそれが感じられないんです、不思議なことに...。むしろ丁寧に描かれているような、というとニュアンスが違うのですが、ゆったりとした時間が伝わってきます。
前回の個展ではお目にかかれなかった長野さん、今回はお会いできて、ずいぶんと長いことお話しすることができました。
そこで作品についていろいろお話を伺ったのですが、ひとつの作品の製作において、使う色のバランスなどを確認しながら描き直すこともしばしばだそうで。なるほどそれで作品からゆったりとした時間が感じられたのかぁ、と納得。
また、こういうのんびりとした質感を楽しんでほしい、とも。。。
今回はポストカードの販売がなく残念ですが(長野さんのポストカード、好評なんです!)、初日に伺えたのはラッキーで、もう一回くらいは足を運んで、潮の香だったり通りを転がる銀杏の落ち葉の音だったり、それぞれの作品が伝えてくれるイメージを味わってきたいと思います。
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