-ユーモア溢れる二人展- 瀧下和之と金丸悠児 絵画展(9/19)
2005年9月21日 アート東急百貨店吉祥寺店8階美術サロンにて。(9/15〜9/21)
もうずいぶん前からこの二人展の話は聞いていて、金丸さんと瀧下さんとのコラボレーション作品が製作されるということも伺っていて、とにかくどんな形の作品になるんだろう、とめちゃくちゃ期待してました。
金丸さんに伺った話では、従来のデパートの展示のような「お互いの作品を集めて展示します」という形から一歩踏み込んで、二人でやっているということの意味をもっと主張するべくコラボレーション作品を製作することにしたそうで、もちろんこれは金丸さんと瀧下さんというお互いをよく知り、かつ柔軟な思考の持ち主であるからこそ実現したとのこと。
で、できあがってた作品は...
ひとつの額の中に収まっている3つの画面。
それぞれ、3つのうちの1つか2つをどちらかが描き、もうひとりが先に描かれたものに応える形で残った画面を製作、それをひとつの黒い方形の盆のような額の中に配置されているというもの。
これがすごく面白い!
まず、それぞれの受け答えの妙がなんとも。
瀧下さんが鬼が逃げる絵を描けば、金丸さんが描くのは亀。
必至になって逃げる鬼を追いかけるのが、いかにものっそりと動いてそうな亀というユーモア溢れる仕上がりになってます。
そしてもちろん、お互いに対するリスペクトも見受けられて。
そして、お互いの個性的な画面表面の質感と、登場するおなじみのキャラクターとがひとつの作品のなかでよい案配に響きあっていて、お二人を知る身にとってはとにかく嬉しいです。
こういった形でのコラボレーション、他にもいろんな組み合わせが実現したら、どんなに楽しいかと...。
今回拝見したものは金丸さんと瀧下さんのキャラクターの共演でしたが、これが人物画、風景画、静物画でも、あるいはそれぞれの組み合わせでも、組み合わせによってはきっとすごく面白く響く作品ができるようなぁ、と想像が暴走気味(笑)。
お二人の競作の話が長くなってしまいましたが、言うまでもなくお二人それぞれの作品も相変わらずのクオリティで。
瀧下さんの作品では、例によって左手で描かれた、鬼が島に棲む鬼たちのツッコミどころ満載の珍妙な行動に思わず吹き出しそうに。
「何で泳いでんだよ!」「何でお前が吉備団子持ってんだよ!」「・・・バナナかよ!」とか。
そんな作品と並んで、右手で描かれた龍や雷神がいて、その凛々しさにも見とれたり。。。
金丸さんの作品では、最近は展示の度に何かひとつの新機軸を見せてくれているのですが(先日の個展での巨大古代魚には心底しびれました)、今回はうさぎの絵が。
金丸さんが哺乳類を描くとこういうふうになるのか...爬虫類や魚類で見慣れてきた質感で描かれるうさぎの心地よい違和感。。。
広がるアートの可能性。
いつの時代にも...モネ、マティス、ピカソ、大観、岡本太郎...アートは常に広がり続けていたはずで、それをリアルタイムで体感できることの楽しさといったら...!
もうずいぶん前からこの二人展の話は聞いていて、金丸さんと瀧下さんとのコラボレーション作品が製作されるということも伺っていて、とにかくどんな形の作品になるんだろう、とめちゃくちゃ期待してました。
金丸さんに伺った話では、従来のデパートの展示のような「お互いの作品を集めて展示します」という形から一歩踏み込んで、二人でやっているということの意味をもっと主張するべくコラボレーション作品を製作することにしたそうで、もちろんこれは金丸さんと瀧下さんというお互いをよく知り、かつ柔軟な思考の持ち主であるからこそ実現したとのこと。
で、できあがってた作品は...
ひとつの額の中に収まっている3つの画面。
それぞれ、3つのうちの1つか2つをどちらかが描き、もうひとりが先に描かれたものに応える形で残った画面を製作、それをひとつの黒い方形の盆のような額の中に配置されているというもの。
これがすごく面白い!
まず、それぞれの受け答えの妙がなんとも。
瀧下さんが鬼が逃げる絵を描けば、金丸さんが描くのは亀。
必至になって逃げる鬼を追いかけるのが、いかにものっそりと動いてそうな亀というユーモア溢れる仕上がりになってます。
そしてもちろん、お互いに対するリスペクトも見受けられて。
そして、お互いの個性的な画面表面の質感と、登場するおなじみのキャラクターとがひとつの作品のなかでよい案配に響きあっていて、お二人を知る身にとってはとにかく嬉しいです。
こういった形でのコラボレーション、他にもいろんな組み合わせが実現したら、どんなに楽しいかと...。
今回拝見したものは金丸さんと瀧下さんのキャラクターの共演でしたが、これが人物画、風景画、静物画でも、あるいはそれぞれの組み合わせでも、組み合わせによってはきっとすごく面白く響く作品ができるようなぁ、と想像が暴走気味(笑)。
お二人の競作の話が長くなってしまいましたが、言うまでもなくお二人それぞれの作品も相変わらずのクオリティで。
瀧下さんの作品では、例によって左手で描かれた、鬼が島に棲む鬼たちのツッコミどころ満載の珍妙な行動に思わず吹き出しそうに。
「何で泳いでんだよ!」「何でお前が吉備団子持ってんだよ!」「・・・バナナかよ!」とか。
そんな作品と並んで、右手で描かれた龍や雷神がいて、その凛々しさにも見とれたり。。。
金丸さんの作品では、最近は展示の度に何かひとつの新機軸を見せてくれているのですが(先日の個展での巨大古代魚には心底しびれました)、今回はうさぎの絵が。
金丸さんが哺乳類を描くとこういうふうになるのか...爬虫類や魚類で見慣れてきた質感で描かれるうさぎの心地よい違和感。。。
広がるアートの可能性。
いつの時代にも...モネ、マティス、ピカソ、大観、岡本太郎...アートは常に広がり続けていたはずで、それをリアルタイムで体感できることの楽しさといったら...!
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