志田展哉展(9/4)
2005年9月7日 アート
佐藤美術館にて。(8/23〜9/19)
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
おそらく、今年観たなかでもっとも印象的な、「青」。
いつもより暗めの照明の佐藤美術館。
そこに展示されている作品は、深い青...夜、というよりももっと抽象的な、イメージのみの世界...例えば深海とか、宇宙...それでいてもっと未来的な印象もあって、とにかく、深い。
陰鬱さは一切なく、静謐感のみが広がっていて...。
そんな青のなかに浮かぶように、散らばるように描かれている小さな白や青の花々、花びら。
なかにはそこにさらに蝶が舞う作品も。
これらは青の闇のなかでほのほのとやわらかい光を放つような、なんとも幻想的な質感で美しいです。
電信柱と走る電線のシルエットが描かれていたり、それらのみの作品も。
ひとつの作品からの情報量は少なくシンプルな作品群ですが、そのシンプルさからはさまざまなイメージが...。
圧巻なのは、杉板による組み絵。
深い青に染め抜かれている、およそ30センチほどの幅で高さが180センチほどの杉板が十数枚。これらが横一列に並べて展示されています。
その深い青を背景にして描かれるのは、「止まれ」の道路表示や横断歩道、センターライン。そして、散る花びらなど。
この作品は上から見ているのか、それとも横からなのか・・・その視覚的な「ねじれ」も面白い、というよりその不思議な感覚が味わえます。
作家の志田さんともいろいろとお話しできて、特に印象的だったのが、描かれる花びらや蝶の意味。
ある人がある場所で一生を終えたとして、そういう場所であってもその次の日には、あるいは日付けが変わらないうちにもいろんな人がそこで営みを続けていく...。
ただ、それでもそこは「人が生を終えた場所」であって、それに対する人々の「はなむけ」のようなものを散る花びらや小さい花で表現しているとのこと。
そういう絵に対する思いを伺ってからあらためて作品を拝見すると、作品に対する「深さ」をより強く感じます。
ホントに感銘を受けた展示だったので、あと何度か見に行きたいと思ってます。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
おそらく、今年観たなかでもっとも印象的な、「青」。
いつもより暗めの照明の佐藤美術館。
そこに展示されている作品は、深い青...夜、というよりももっと抽象的な、イメージのみの世界...例えば深海とか、宇宙...それでいてもっと未来的な印象もあって、とにかく、深い。
陰鬱さは一切なく、静謐感のみが広がっていて...。
そんな青のなかに浮かぶように、散らばるように描かれている小さな白や青の花々、花びら。
なかにはそこにさらに蝶が舞う作品も。
これらは青の闇のなかでほのほのとやわらかい光を放つような、なんとも幻想的な質感で美しいです。
電信柱と走る電線のシルエットが描かれていたり、それらのみの作品も。
ひとつの作品からの情報量は少なくシンプルな作品群ですが、そのシンプルさからはさまざまなイメージが...。
圧巻なのは、杉板による組み絵。
深い青に染め抜かれている、およそ30センチほどの幅で高さが180センチほどの杉板が十数枚。これらが横一列に並べて展示されています。
その深い青を背景にして描かれるのは、「止まれ」の道路表示や横断歩道、センターライン。そして、散る花びらなど。
この作品は上から見ているのか、それとも横からなのか・・・その視覚的な「ねじれ」も面白い、というよりその不思議な感覚が味わえます。
作家の志田さんともいろいろとお話しできて、特に印象的だったのが、描かれる花びらや蝶の意味。
ある人がある場所で一生を終えたとして、そういう場所であってもその次の日には、あるいは日付けが変わらないうちにもいろんな人がそこで営みを続けていく...。
ただ、それでもそこは「人が生を終えた場所」であって、それに対する人々の「はなむけ」のようなものを散る花びらや小さい花で表現しているとのこと。
そういう絵に対する思いを伺ってからあらためて作品を拝見すると、作品に対する「深さ」をより強く感じます。
ホントに感銘を受けた展示だったので、あと何度か見に行きたいと思ってます。
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