大橋博展(9/3)
ギャラリーイセヨシにて。(9/1〜9/20)

アートフェア東京で、これまで行ったことがないギャラリーのなかでいちばん気になったところで、ようやくお邪魔できました。

エレベーターを降りるとそこがすぐギャラリーになっていてちょっとびっくり。
展示されているのは舌を出した硬化プラスチック製、白い顔で、その舌の上にガラス玉を乗っけていてる子どもの人形と、その顔だけのものが壁に並べて展示されているものとの2種類。

で、その子どものオブジェはギャラリーのスペース、特に入口から左手の奥まったところにざっと2、30体くらいいて、それぞれ上から紐で固定され、ひとつひとつ違う格好で立ってます。
その光景を目の当たりにして一瞬引くんですが(笑)、「お前らどこの人だよ」って感じのつかみどころが微妙にない顔つきにだんだん慣れてくるにつれて可笑しい気分に。

で、吊るしている紐が気になって大橋さんにお話ししてみたら、この紐はすべての子どものオブジェと繋がっていて、一ケ所を引っ張るといっしょに全部動く...ようにしたかったらしいんですが、実際は隣り合う人形がなんとか動く程度だそうで(笑)。硬化プラスチック製なのである程度動かしても大丈夫とのこと。
実際に紐を引っ張ってみたら、動いた(笑)。
しばらくして別のお客さんがいらっしゃった時、その方が人形の群れを眺めているときにこっそり紐を動かす大橋さん、「おわっ!」とびっくりするお客さん(笑)。どうもこれが狙いみたいで。

さらに、壁にいる顔、おもむろに大橋さんが「これマグネットになってるんですよー」と唐突にそのうちの一個を外したのもやたら可笑しくて。

ほかにどんな作品を手掛けられているのか気になってファイルを拝見したのですが、なかでも強烈だったのが自動車をゴムでかたどって、それを裏返して空気を入れて膨らませたもの。素で笑えます!
また、文化財の修復もなさっていて、こちらのほうはかなりシリアスな仕事っぷりに敬服。
ユーモアとシリアスのバランスがあって、なるほど、と。

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