岡本啓展(8/13)
ギャラリー椿GT2にて。(8/1〜8/13)
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050801gt.htm
http://www.kgs-tokyo.jp/interview/2005/050801b/050801b.htm

第一印象は、とにかく綺麗な色。

大きな作品は薄めのアクリルのパネルに、小さな作品は分厚いパネルに挟み込まれている、印画紙自体から直接色彩を引き出して描かれた抽象的な、写真であり、絵画であり...。

とにかく綺麗な色彩なんです。びっくりするほどに。
アクリル板を介して観ることもあってたいへん瑞々しい印象で、抽象的なものでありながら、明るい色彩の広がりは幸福感に溢れていて、観ていてとにかく気持ちがいいんです。
何かに例えるとした二枚貝の内側のようで、涼しい、というよりも、もっとダイレクトに水の中に入ったような錯覚を覚えるような。。。
黒に近い濃い色でさえものすごく透明感があり、さらに多くの作品で見受けられる乳白色は、眩しく感じることはなく、むしろ目に優しいような感触です。

絵の具のと違って画面に直接色を乗せて描くことができないはずなのに、抽象的でありつつも色彩のバランスはそれぞれの作品できちんとコントロールされているような感じで、この辺りのことを岡本さんに尋ねたら印画紙に光を当てる時間、強さ、などをコントロールすることによって変化を付けていくとのこと。
これらは細かくデータ化されている、という話もけっこう興味深かったです。

もし、この先もっと「描く」ことがコントロールできるようになったら、と考えると、ワクワクしてきます。

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