池袋東武6F美術画廊にて。(8/11〜8/17)

知ってる作家の作品が多数展示されるというので行ってきました。

デパートの画廊コーナー、加えて「昆虫」というテーマがあるということで、それぞれの作品はたいへん分かりやすく、昆虫がいるシチュエーションにもさまざまな工夫が凝らされていて、そういった視点で観ていくのも楽しいです。

既知の作家では、まずおなじみの金丸悠児さんはやはり予想通りにいつものスタイル。
野地美樹子さんは、作品に虫が登場しているものは記憶になかったのでどんな感じかな、と思っていましたが、特に背景につくしを織り込んだ作品が印象的でした。DMに印刷されていたセミの作品がこの日は飾られておらず、残念。

まだお目にかかったことがない方の中で、これまで作品を拝見したことがある方では、高橋浩規さんの作品は、きりっとシャープでありながらしなやかな稜線と、ふわりとやわらかい色彩が心地よく、落ち着いた静かな気分にさせてくれます。
驚きだったのが、岡部忍さん。これまでの作品の印象は「なにもなくて寂しいなぁ」(無論よい意味で。心地よい寂しさといった感触)という感じで、今回の既知の作家のなかではどんな作品を出展されているかいちばん予想できなかったのですが・・・その何もない、ふわりとやわらかい色彩が広がる場所に虫たちがゆらゆらと集まってきたような、幸せな感触が心の中に広がるあったかくてさわやかな作品で。拝見できて嬉しかったです。。。

初めて拝見する方では、小川和也さんの作品が特に印象的でした。
野地さんと共にご在廊でいろいろと説明していただけたということもありますが、ケレン味のない、鋭ささえ感じるほどのシャープな色彩と写生力で、まずそのことに驚きました。
で、作品がシャープであるのにたいへん日本画的で、てっきり岩絵の具を使用されているのかと思ってましたが、アクリル絵の具を使用されているとのことで、再びびっくり。
写実というだけで、これほど説得力のあるアクリル絵の具の作品は記憶にないくらいで。

阿部穣さん、今泉尚樹さん、カネコミホさん、後藤仁さん、酒井一さん、菅原百佳さん、戸屋勝利さん、三室洋之さん、参加された皆さんにそれぞれ大変な技術と独特のオリジナリティがありました。

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