混沌から躍り出る星たち2005(8/13)
2005年8月17日 アート
スパイラルガーデンにて。(8/5〜8/13)
http://www.art-and-chaos.com/
京都造形芸術大学の2004年度卒業生から選抜された作家に、3名の招待作家を加えた企画展。
まず、今年の初めにHIROMI YOSHIIで拝見した大庭大介さんの作品が目に飛び込んできました。
模様が入った銀色の地に2匹の羽が生えた馬が描かれている作品。その前には両側にリボンのようなものが伸びたトロフィーのようなオブジェ。この組み合わせがなんとも面白い波長を生み出しているようで。
いきなり既知の作家の作品に出会えて嬉しい驚きから始まったわけですが・・・とにかくバリエーションがものすごく広い!
真っ当な絵画、インスタレーション的なもの、映像作品などなど。
全体的に「強さ」、主張に迷いがない、という意味での「強さ」が伝わってくる作品が多かったような気がします。
「混沌」という言葉にも納得。
そういったなかで、いちばん面白かったのが山崎愛子さんと米山麻結さんとの作品「77’25"33 16498g 2005.2.24」。
会場内に設営された小部屋に入ると、天井から床の画面に向けて映像が流されてました。
何となく観始めましたが、この内容が、床置きのひとつの画面に二人の女の子がどんどん絵を重ねて描いていくのをものすごい早送りで編集したもの。
描かれるものはイラスト風だったり抽象的なものだったり。途中で一度、お二人の小さい頃の写真も貼られます。どんどん出来上がっていく、というよりも色が加えられるうちにまったく違うものに変化していき、ある時点で一気に塗りつぶされたり。とにかく痛快!
絵の内容が変わる度に行われる簡単なパフォーマンスも面白いです。
で、タイトルが映し出されて映像が終わり、小部屋の中にその両側の出入り口から外の明かりだけが差し込んだ瞬間、映像が映し出されていたところに置いてあるパネルを見て、この映像でのパフォーマンスの痕跡...絵の具が重ね塗りされて異様に分厚くなった画面に圧倒されました。
いや、もう、かなりやられた感じです。
もうひとつ、思いっきり見入ってしまった映像作品が、招待作家である安居智博さんの「カミロボプロレス」。
これ、もう最高!
厚紙製のロボットによるプロレスなんですが(そのままですが)、ちゃんとキャラクター相関図がしっかりしている上に、見事に編集された試合のダイジェストは解説者の絶叫も合わせてかなりの見応え!
もっとも、両手に一体ずつ持って闘わせているんですけど、このアナログ感がまた堪らない!
小一時間試合を見た後、ショウケースにずらりと居並ぶカミロボたちに対してもなんだか軽く思い入れができてたりして。
他に山岡淳子さんの小さな作品が100点並んだ「rhythm」、福岡祝子さんの女性のヌード写真のコラージュに、特に強いインパクトを感じました。
会場でいただいた、参加作家のインタビューが載った小冊子もかなり読みごたえがあります。
http://www.art-and-chaos.com/
京都造形芸術大学の2004年度卒業生から選抜された作家に、3名の招待作家を加えた企画展。
まず、今年の初めにHIROMI YOSHIIで拝見した大庭大介さんの作品が目に飛び込んできました。
模様が入った銀色の地に2匹の羽が生えた馬が描かれている作品。その前には両側にリボンのようなものが伸びたトロフィーのようなオブジェ。この組み合わせがなんとも面白い波長を生み出しているようで。
いきなり既知の作家の作品に出会えて嬉しい驚きから始まったわけですが・・・とにかくバリエーションがものすごく広い!
真っ当な絵画、インスタレーション的なもの、映像作品などなど。
全体的に「強さ」、主張に迷いがない、という意味での「強さ」が伝わってくる作品が多かったような気がします。
「混沌」という言葉にも納得。
そういったなかで、いちばん面白かったのが山崎愛子さんと米山麻結さんとの作品「77’25"33 16498g 2005.2.24」。
会場内に設営された小部屋に入ると、天井から床の画面に向けて映像が流されてました。
何となく観始めましたが、この内容が、床置きのひとつの画面に二人の女の子がどんどん絵を重ねて描いていくのをものすごい早送りで編集したもの。
描かれるものはイラスト風だったり抽象的なものだったり。途中で一度、お二人の小さい頃の写真も貼られます。どんどん出来上がっていく、というよりも色が加えられるうちにまったく違うものに変化していき、ある時点で一気に塗りつぶされたり。とにかく痛快!
絵の内容が変わる度に行われる簡単なパフォーマンスも面白いです。
で、タイトルが映し出されて映像が終わり、小部屋の中にその両側の出入り口から外の明かりだけが差し込んだ瞬間、映像が映し出されていたところに置いてあるパネルを見て、この映像でのパフォーマンスの痕跡...絵の具が重ね塗りされて異様に分厚くなった画面に圧倒されました。
いや、もう、かなりやられた感じです。
もうひとつ、思いっきり見入ってしまった映像作品が、招待作家である安居智博さんの「カミロボプロレス」。
これ、もう最高!
厚紙製のロボットによるプロレスなんですが(そのままですが)、ちゃんとキャラクター相関図がしっかりしている上に、見事に編集された試合のダイジェストは解説者の絶叫も合わせてかなりの見応え!
もっとも、両手に一体ずつ持って闘わせているんですけど、このアナログ感がまた堪らない!
小一時間試合を見た後、ショウケースにずらりと居並ぶカミロボたちに対してもなんだか軽く思い入れができてたりして。
他に山岡淳子さんの小さな作品が100点並んだ「rhythm」、福岡祝子さんの女性のヌード写真のコラージュに、特に強いインパクトを感じました。
会場でいただいた、参加作家のインタビューが載った小冊子もかなり読みごたえがあります。
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