アートフェア東京(8/7)
東京国際フォーラムにて。(8/6〜8/8)
http://www.artfairtokyo.com/

これだけたくさんのギャラリーが一堂に介するとあって、もうそれはいろんな期待があったのですが。
行ったことないギャラリーがどんな作品を出してくるのか、とか。
もちろん、知ってるギャラリーはどうやってくるかな、とか。
またそれぞれのギャラリーは、お互いに火花を散らすような感じなのかなぁ、とか。。。

・・・で、大雑把な客観的な感想は、東京を中心に、国内外のギャラリーが出品する「展示即売会」。

それぞれのギャラリーのブースが広くないこともあって、さすがに空間を演出しようとすると相当に無理があるようで、多くのブースでその狭い空間に作品を詰めて展示している感じで。それは特にコンテンポラリー(C)ゾーンで顕著で、もっともそういう雑多な雰囲気は、それはそれでむしろワクワクしてしまうのです。
逆にメインストリーム(M)ゾーンでのいくつかのブースでは、有名作家の作品を取り上げているギャラリーが空間を持て余し気味に思えました。Mゾーンでは、テーマを絞って出展しているところはたいへん興味深い作品・作家が紹介されていたように思えました。

Mゾーンで印象に残ったのは、まず「しらみず美術」。こちらではギャラリーが後押ししている日本画の作家の作品を紹介していて、僕が伺う時は洋画の展示が多い画廊なのでちょっと意外で。
台北の「Galerie Grand Siecle」。東アジア圏ならではの独特な雰囲気を持った、さまざまな質感の抽象画が紹介されていました。
「増保美術」。おそらく今回の出展ギャラリーにおいて、ある意味もっとも奇抜な空間となっていました。というのも、真ん中に木彫の巨大シャンデリアが吊るされていて、というか鎮座していて、なんかもうすごいインパクト。
「新生堂」。ご一緒したfeltmountainさん曰く「ここだけ美術館」。出展ギャラリー中もっとも広いブースに千住博の滝の絵が5点のみ。確かにここだけ雰囲気が違いました。

続いてCゾーン。こちらはもう、六本木・赤坂と茅場町と神楽坂と初台、さらに中目黒と谷中が一ケ所でいっぺんに観られる、というだけでもう...ああ、なんて楽なんだろう、と(笑)。
それぞれのギャラリーで個展を開催した、あるいは開催中のアーティストの作品がそれぞれのブースに詰め込まれていて、知ってる作家の作品に再び出会えるのがとにかく嬉しいです。なかでも、このところ僕にとって印象深い展示が多かった「TARO NASU GALLERY」「レントゲンヴェルケ」「TAKA ISHII GALLERY」のブースでは特にそういった楽しみが顕著で。
「不忍画廊」が微妙に(C)ゾーンだったのは半分納得半分意外(確認したらMゾーンでした、すみません)。呉亜沙さんの作品はドローイングで、1点でも油彩の作品があれば、もっと印象が違ったと思います。
「APS西村画廊」では、あらためて舟越桂の作品のもつ力に圧倒されてしまいました。
気になってた「成山画廊」にあった松井冬子さんの作品を観て、個展で拝見しておきたかったなぁ、と。

アンティーク(A)ゾーンは、ちょっといっしょに観るには違い過ぎるかな、と。

・・・というわけで、予想以上に楽しかったです!

以下、個人的な提案(偉そうでスミマセン)ですが、(A)ゾーンはともかく、多くの(M)ゾーンのギャラリーは(C)ゾーンに入ってもそれほど違和感はないのでは、と。
このアートフェア東京が、もちろんさまざまな作品が紹介される中でそれぞれのギャラリーが推すアーティストの紹介の場になれば、と。それぞれのギャラリーの指向の違いが提示されることで、よりそれぞれのギャラリーの個性も際立つと思うので。
そして、この企画を観た多くの人が、実際に興味を持ったギャラリーに足を運ぶようになるといいなぁ、とも。正直なところ、「ギャラリー」そのものを紹介する要素がちょっと弱かったような印象も受けたので。。。

これから定期的に開催されるのであれば、どういうふうになっていくか楽しみです。

P.S.今回は、「はろるど・わーど http://blog.goo.ne.jp/harold1234/ 」のはろるどさんと、「落武者の行方 http://blog.goo.ne.jp/feltmountain 」のfeltmountainさんとご一緒しました。
いろいろとおしゃべりを交えながら観ることが出来たのもこの展示を楽しめた大きな理由のひとつで。
おつき合いいただいたお二人に、あらためて感謝です。

《感想リンク》
http://blog.business-i.jp/editor/2005/08/post_e002.html
http://blog.goo.ne.jp/lysander/e/0f502853fad0b4684643fba03348351c
http://blog.goo.ne.jp/pizz/e/e1987f86c6b1c435861d71524e73ae56
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=343
http://artslog.seesaa.net/article/5701180.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hidekiiinuma/8634496.html

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