小川信治 [ペインティングの仕事〜「春信連続体」を中心として](7/30)
ema daikanyamaにて。(7/2〜8/14)現在開催中!
http://www.ema-daikanyama.com/event/paintings/release.html

レントゲンヴェルケでポスターを見つけたこの展示。
22時まで、と遅い時間でも観られるのはありがたく。
また、代官山という場所も新鮮で。
(・・・実は帰宅後、同じ代官山での展示のお知らせをいただいていて、期間を勘違いしそれを観そこねてしまったことがかなり鬱...orz)

この絵馬-代官山は1階が落ち着いた内装の和食処で、その2階がギャラリースペースになっていて、ギャラリーを観るだけでもOKでした。

で、作品。
油彩ですが、なんか不自然。。。
・・・というのも、元の作品があって基本的にはそれのコピーなんですが、その元の作品から人を差し引いた景色を精緻にコピーしている、というもので。
でも、この不自然さは精緻に再現されているだけあってなかなか味わいがあります。

まず浮世絵から。元の絵になっているのは鈴木春信(勉強不足で初めて目にする名前でした)。
壁際の二人の女、ひとりが台になって、もうひとりがその上に乗って壁の上の桜に手を届かせるか何かの場面で、この二人の女それぞれがひとりずつ不在にした2点の作品。台になっている方の女だけというのも「何やってんの」みたいな変な格好なんですが、それ以上に乗っているほうの女だけののほうは、それはもう不自然、なにせ和服で宙に浮いた格好なので...。
そしてそれぞれの作品の再現具合が強烈で。女の表情から和服や帯の模様まで精緻に再現されていることに脱帽。
その他、2点ほども同じように。

洋画バージョン。
こちらは原作に見覚えがある作品もあり(作家や作品のタイトルは失念)、ベッドの上の人がいなくなった作品はまだ自然な感じですが、肩ごしに壺を抱えている人の絵で、人が不在になって壺が浮いているようになったのはやはり不自然で。
ただ、元の作品も油彩なので、そういう意外性は少しおとなしい感じでした。

さらに、鈴木春信の春画が2点。
こちらはなんかもう強烈(笑)。

観終わってから1階でほたて粥をいただきました。
付け合わせの昆布の、わさびの効き具合が癖になりそうで。

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