野口卓矢展(7/23、7/30)
2005年7月31日 アート コメント (1)
ぎゃらりぃ朋にて。(7/22〜7/30)
「ちょっと新しい」日本画。
・・・というたいトルにも惹かれて、興味津々。
作品は、主に墨と胡粉を使用した、画面の質感だけだと案外オーソドックな質感。
ただ、墨の「黒」と胡粉の「白」、どちらもつや消しの色なのですが、「黒」のなかにある「白」はひときわ、まるで光を放つような印象を持たせるように仕上がっているようで。
それが顕著だったのは、画面中央に身体でまるく円を描く竜が囲む藤、そしてそのまわりに飛び散る藤の花弁。同じ下絵で「白版」と「黒版」とがあって、そのうちの「黒版」のほうで、その「白」が印象的でした。
DMにも使用されていた、女性と竜の絵は、モノクロだからこその落ち着いた、それでいながら妖艶な感じも持っていて...完全に「和」の枠に収まっていない雰囲気もあって、確かに「ちょっと新しい」感覚かも、と。
アイデアがユニークだったのは、元の絵の作者を失念してしまったのですが、林立する木々の襖絵をモチーフに、その木々を女性に見立てて描き直している、というもの。
元の絵の霧がかかって見えなくなっているようなところもしっかり再現されていて、すごく独特な雰囲気に。
こちらの絵を観て、いっしょに展示されていた元の絵の写真も違った解釈で見えてきます。
数点展示されていた女性の肖像画は、オーソドックスなものではありましたがそれぞれよい表情でした。
結局「ちょっと新しい」というのは特に意味はないのかな、と(野口さんとお話ししてもそんな印象を受けました)。
そういうなかで「あ、この感覚はじめて」と思えるような作品に出会えたらそれはやっぱり「新し」くて、今回の展示ではそういう感覚を味わえたので、タイトルに偽りはなかったんだ、と。
「ちょっと新しい」日本画。
・・・というたいトルにも惹かれて、興味津々。
作品は、主に墨と胡粉を使用した、画面の質感だけだと案外オーソドックな質感。
ただ、墨の「黒」と胡粉の「白」、どちらもつや消しの色なのですが、「黒」のなかにある「白」はひときわ、まるで光を放つような印象を持たせるように仕上がっているようで。
それが顕著だったのは、画面中央に身体でまるく円を描く竜が囲む藤、そしてそのまわりに飛び散る藤の花弁。同じ下絵で「白版」と「黒版」とがあって、そのうちの「黒版」のほうで、その「白」が印象的でした。
DMにも使用されていた、女性と竜の絵は、モノクロだからこその落ち着いた、それでいながら妖艶な感じも持っていて...完全に「和」の枠に収まっていない雰囲気もあって、確かに「ちょっと新しい」感覚かも、と。
アイデアがユニークだったのは、元の絵の作者を失念してしまったのですが、林立する木々の襖絵をモチーフに、その木々を女性に見立てて描き直している、というもの。
元の絵の霧がかかって見えなくなっているようなところもしっかり再現されていて、すごく独特な雰囲気に。
こちらの絵を観て、いっしょに展示されていた元の絵の写真も違った解釈で見えてきます。
数点展示されていた女性の肖像画は、オーソドックスなものではありましたがそれぞれよい表情でした。
結局「ちょっと新しい」というのは特に意味はないのかな、と(野口さんとお話ししてもそんな印象を受けました)。
そういうなかで「あ、この感覚はじめて」と思えるような作品に出会えたらそれはやっぱり「新し」くて、今回の展示ではそういう感覚を味わえたので、タイトルに偽りはなかったんだ、と。
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