レントゲンヴェルケにて。(7/9〜8/9)現在開催中!
http://www.roentgenwerke.com/entrance.html

風景写真です。
しかし、ただの風景写真とは違う感触。

先日拝見した本城直季さんの作品と同じく、まるでミニチュアのジオラマを撮影したような。
本城さんは学校の校舎や校庭を撮ってましたが、今回展示されている長塚さんの作品には人が登場しない、まったくの風景写真。

わりとさまざまな場所で撮られてますが、なかでもインパクトがあったのが、「海」と「川」を撮ったもの。
「海」は、どこかの海岸から眺めた、うねる海面。その海面上に広がる波の隆起ひとつひとつがミニチュアっぽく見えるっていうのはどういうことだ、と自問自答してしまうのですが、まるで何かで固められたような感じになっていて、その質感にかなりの驚きを感じます。
「川」は、こちらもどこかの山の中。一部紅葉が始まった木々が両岸に密集する谷に流れる川で、今度は木々の一本一本が見事にミニチュア然としています。
他にも、荒れた草原が広がる大地の写真も印象的。

何か特別な機器を使用しているとわけではないそうですが、ちょっとした撮り方でこれほどまでに変わった感じになるというのは面白いです。絵画で表現するのはまず無理な、まさに「写真」ならではの作品でした。
本城直季さんの写真に興味がある方は必見です。

長塚さんの写真集がリリースされるのを切に希望する次第。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索