藤井拓馬展 “SLEEP,text.,Translation”(7/9)
GALERAIE SOLにて。(7/4〜7/9)
http://www.kgs-tokyo.jp/interview/2005/050704d/050704d.htm

いやもう、とにかくカッコ良かったです。

黒、あるいは暗いグレー調の抽象画。
よく観るとさまざまな顔料が使用されていて、独特の質感。
そのグレーを背景に、幅のある白の線がある作品では縦に、ある作品では稲妻状に斜めに走っていて。
そして作品の中に、そのタイトルが印字された細長のキャプションが貼られていて、これがそれぞれ目に止まる位置に配置されていて、画面に比べて小さいながらかなりのインパクト。
タイトル自体もかなり抽象的で、その言葉が作品の世界をさらに深遠なものにしているのは間違いなく。

こういった作品に混じって、黒の背景に白の格子模様が入っているだけの小さな油彩の作品も数点。

地下のスペースで真っ白の壁にそういった作品が展示されていて、未来的な感覚と、アンダーグラウンドなイメージとが混在して迫ってくる感じ。
例えば金属的な音色で構成されたデトロイト・テクノ、あるいはマッシブ・アタックあたりの影響下にあるダークなサウンドを流しながら観たら、さらに相当に非現実的な感覚に陥りそうな、そんな雰囲気。

こういったクールな抽象画に出会えることはすごく嬉しいです。
藤井さんともお話しできて、ただ作品の印象をつたない言葉で伝えることしかできなかったのですが...、時間をおいた今、改めて思い浮かべてみて、藤井さんのこの世界観を映像作品でも観てみたいような気がします。

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