田中怜展(7/9)
フタバ画廊にて。(7/4〜7/10)

昨年の「やぶのなか展」で気になってた作家のひとり。
順番に観ていっていちばん最後に登場した田中さんの作品は、カラフルな作品が多い中にあってモノクロでしかもどうやって描かれたのか分からない...その作風の異様な雰囲気と合わせて謎めいていて、ずっと脳裏に引っ掛かったままで。
なので、今回の田中さんの個展のお知らせを目にした時はホントに嬉しくて、期待いっぱいで観に行ってきました。

白い壁のギャラリー、そこに田中さんの作品が展示されていて、壁の白のおかげでスペース全体が作品のような雰囲気。
作品ひとつひとつを観ていくと、一見銅版画と思ってしまうほどに細かい点の集合になっていて、ある部分では紙を毛羽立たせたりしながら、何やら謎めいた、闇への入口を連想してしまうようなものが描かれています。
抽象的で、かつ白い画面に黒で描かれているだけなのですが、とにかく非常に細かく描かれているので、時間をかけて観ればその分だけ、作品から何らかのリアクションが返ってくるような感じがします。

・・・面白いです。あらためてそう感じました。

在廊の田中さんにもいろいろとお話ししました。
これらの作品は、すべてペン(ペン先にインクを付けて描く、もっと原始的なタイプ)で描くということも伺えて、ひとつ謎が解けて安心、というよりも激しく感心。
また、この手法へのこだわりには田中さんのアウトサイダーっぷりが伝わってくるようで。
それと余談ですが、蜂の巣のエピソードも印象的でした(笑)。

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