コイズミアヤ展 “充満と空虚”(7/9)
ギャラリー椿にて。(7/4〜7/16)現在開催中!
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050704.htm

覗き込むワクワク感!

台の上に設置されたおよそ縦60cm、横60cm、高さ40cm(正確にはわかりませんが、だいだいそんな感じ)の木製の白いキューブがギャラリーに2列に並んで置いてあります。そのキューブには側面四方に縦長の長方形のホールが開いていて、そこからその内部を覗くと・・・外見が同じキューブの中身が異なっていて、それぞれの空間を眺めているだけで童心に返ったような気分になれます。

色は白と茶色で統一されています。
内部の情景は、中央に小山があってそれを見下ろすような形に橋が設置されているようなものや、同じ高さの細い棒が並んでいるもの、螺旋を描きながら上方へと伸びる階段、家のようなものが橋で繋がっていたり・・・かなり無機質でそれがカッコ良く思えます。
かつ、それらがひとつひとつ手で組み立てられた感触も伝わってきて、作る楽しさのようなものも心の中に沸き上がってきます。昔、プラモデルの完成品を見てワクワクしたのと同じような、すごく懐かしい感じです。

また、箱の中、というのも想像力をかき立てるひとつの要素のような気もします。
外界と区切られているために、その中の世界の縮尺が伝わりやすいせいか、その世界に自分が入り込んで階段を昇り降りしたり橋の上を歩いたりするのがかなり具体的にイメージできます。

少し前に同じギャラリーのサブスペースのGT2でもコイズミさんの展示があって、その時の作品は山を模したものが箱の中に作り込まれていましたが、緑の芝のフェイクや、山の大きさと縮尺を考えると違和感がある木の模型がそのまま据えられていたりしてどうにも馴染めなかったのですが、今回のはすんなりその世界に入り込めて、それに留まらずどんどん気持ちがのめり込んでいくような、強烈な面白さがあったように思います。
もっと他のもたくさん見てみたい、とも...。

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