Taka Ishii Galleryにて。(6/4〜7/2)
http://www.takaishiigallery.com/exhibition/2005/06_hiroe_saeki/japanese.html

会期終了の日に観にいって、観ることができて良かった、と思える展示でした。

主にシャープペンシルで描かれた細密な絵。
純白と若干黄味がかった2種類のケント紙、しかもマット紙を裏に貼ることで表面がケレン味なくピンと平らになった画面に、いかにもシャープペンシルによる、大変細かいところまで丁寧に描かれています。
また、黒鉛の鈍く輝く黒と別に、色鉛筆による金色と銀色、アクリル絵具による白も一部で見受けられます。この黒鉛と比べるとほんの少しだけ軽めの印象の銀色、さらに無彩色の中で静かに際立つ金色。これらは黒鉛の黒と相まって、さらにその質感・・・蝶の羽についた粉のような感じが作品に独特の妖しさを与えているようです。
そして、アクリル絵具の白、こちらはまったく違う質感、というよりかなりの異質感。画面から浮き上がるような感じで、前者のとはまた違う艶っぽさを伴う妖しさが。

描かれているものは相当に抽象的。
モチーフになっているものは花、植物、蝶、鳥・・・そのものがさまざまな妖しい曲線で構成されているもの。
それぞれ細い線や細かい玉模様などを織り交ぜながらなんともゴージャスに描かれていて、近付いてみるとその細やかさ、部分ごとの細密さに引き込まれる感じで、目を皿のようにして画面を這わせるようにじっくりと観てしまい、また距離を置くと、さまざまな妖しい雰囲気を振りまいているようなその世界観に見とれてしまいます。
なんていうか、地上の世界のどこでもない、まったく知らないどこか...。

こちらのギャラリーの空間、床面積も広くて天上も高く、全体的にほぼ白で統一された空間に絶妙に合った展示でした。
作品も含めてこれほど無彩色の空間、なのに得られたイメージはすこぶる豊かで。。。

・・・もっと時間をかけて観たかったです。

コメント

nophoto
Marvin
2014年6月25日13:41

Yeah, that’s the tietck, sir or ma’am

nophoto
Geovana
2014年7月22日15:05

So that’s the case? Quite a reotealivn that is.

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