瀧口修造とタケミヤ画廊(7/2)
2005年7月5日 アート
お茶の水画廊にて。(7/3〜7/14)現在開催中!
http://www.ne.jp/asahi/art/kamaneko-tushin/digikama/oboegaki/2005/7_1ochanomizu.html
ギャラリーでの瀧口関連の展示。
ざっくりとしたことしか覚えていないのですが、1950s〜60sに存在した、作家のセレクトを瀧口が行っていたというタケミヤ画廊で展示を行った作家の作品を一堂に集めた展示でした。
いやはや、ただで観ちゃっていいの?ってくらいに充実した内容で。。。
とにかくこの時代の前衛作家の作品がいっぱい。
まず、お茶の水画廊のスペースでは瀧口のデカルコマニー作品がずらりと並ぶところから始まり、福島秀子のファンタスティックな水彩の抽象画、榎本和子の力強い赤のインパクトが強烈な作品、池田龍雄のリアリズムを全面に押し出して生々しささえ感じる蓑虫の絵と一連のペン画。
続いて、繋がっている淡路町画廊へ。
こちらの1階は、既知の作家がずらりと並び、大変贅沢なセレクトに。
瑛九のフォトデッサン、小さな円をちりばめたような油彩の作品。
小山田二郎は水彩画が2点。どちらもこれだけ観るだけでも価値がある、強烈に奇妙な世界。
難波田龍起や池田満寿夫の作品も。
2階、3階にも興味深い作品が多数展示。
堀田操のダリ的なシュールな世界を描いた作品。
風倉匠のミニマムな抽象画。ごく小さい画面に広がる壮大な景色。。。
力強い前田常作に、人の身体をモチーフに描いたような不思議な世界観の野地正記。
ここに展示されているものがすべてタケミヤ画廊に出展されたというわけではないのですが、その時代の作家の作品で統一されたこの空間は、これだけ個性的な作品群でありながら、ちゃんとひとつのまとまりのようなものを感じます。瀧口修造というひとりの現代美術愛好家のフィルターを通っているということもきっとあると思われますが、それだけには収まらない何かを感じます。時代の背景や流行のようなものもでしょうか。。。
そういう展示をこの築80年以上経つ、元酒蔵(らしいです)をそのまま活かしたお茶の水画廊/淡路町画廊で拝見できるのは大変貴重な体験でした。この古い木造建築の独特な雰囲気(例えば床がミシミシいったり)が作品の奇妙な世界観をより際立たせているような、そんな印象です。
実はもっとざっくりとした展示かなと思っていたのですが、それどころか期待していっても良い方に大きく裏切られたと思ってしまうほど。世田谷美術館での瀧口展と違って作品のみの展示というのも嬉しいです。
加えて今回の展示はうれしいことに日曜日も開廊しているそうなので、お時間のある方はぜひ。
http://www.ne.jp/asahi/art/kamaneko-tushin/digikama/oboegaki/2005/7_1ochanomizu.html
ギャラリーでの瀧口関連の展示。
ざっくりとしたことしか覚えていないのですが、1950s〜60sに存在した、作家のセレクトを瀧口が行っていたというタケミヤ画廊で展示を行った作家の作品を一堂に集めた展示でした。
いやはや、ただで観ちゃっていいの?ってくらいに充実した内容で。。。
とにかくこの時代の前衛作家の作品がいっぱい。
まず、お茶の水画廊のスペースでは瀧口のデカルコマニー作品がずらりと並ぶところから始まり、福島秀子のファンタスティックな水彩の抽象画、榎本和子の力強い赤のインパクトが強烈な作品、池田龍雄のリアリズムを全面に押し出して生々しささえ感じる蓑虫の絵と一連のペン画。
続いて、繋がっている淡路町画廊へ。
こちらの1階は、既知の作家がずらりと並び、大変贅沢なセレクトに。
瑛九のフォトデッサン、小さな円をちりばめたような油彩の作品。
小山田二郎は水彩画が2点。どちらもこれだけ観るだけでも価値がある、強烈に奇妙な世界。
難波田龍起や池田満寿夫の作品も。
2階、3階にも興味深い作品が多数展示。
堀田操のダリ的なシュールな世界を描いた作品。
風倉匠のミニマムな抽象画。ごく小さい画面に広がる壮大な景色。。。
力強い前田常作に、人の身体をモチーフに描いたような不思議な世界観の野地正記。
ここに展示されているものがすべてタケミヤ画廊に出展されたというわけではないのですが、その時代の作家の作品で統一されたこの空間は、これだけ個性的な作品群でありながら、ちゃんとひとつのまとまりのようなものを感じます。瀧口修造というひとりの現代美術愛好家のフィルターを通っているということもきっとあると思われますが、それだけには収まらない何かを感じます。時代の背景や流行のようなものもでしょうか。。。
そういう展示をこの築80年以上経つ、元酒蔵(らしいです)をそのまま活かしたお茶の水画廊/淡路町画廊で拝見できるのは大変貴重な体験でした。この古い木造建築の独特な雰囲気(例えば床がミシミシいったり)が作品の奇妙な世界観をより際立たせているような、そんな印象です。
実はもっとざっくりとした展示かなと思っていたのですが、それどころか期待していっても良い方に大きく裏切られたと思ってしまうほど。世田谷美術館での瀧口展と違って作品のみの展示というのも嬉しいです。
加えて今回の展示はうれしいことに日曜日も開廊しているそうなので、お時間のある方はぜひ。
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