神尾正次郎 個展 pray...[祈り]
月光荘画室2にて。(6/20〜6/26)
http://www.shojirokamio.jp/info2.html

ああ、もうあれから1年経ったんだなぁ、と。。。

今年の神尾さんの個展は、新作と合わせて過去に月光荘で展示された作品も展示されていて、新作はもちろん、昨年拝見した作品を再び拝見できたのもホントに嬉しかったです。

新作は鮮烈な赤に力強さを感じる「アダムとイブ」のシリーズやどこかの門を連想させるような作品、そして不動妙王(違ってたらすみません)を描いた作品が数点。
この太い稜線が印象的な不動妙王、虚空を睨むその表情は異様に力強く、また画面にはたくさんの文字が浮かび上がっているのもその力強さに拍車をかけているようで、ただ圧倒されて。。。
神尾さんの言葉によると「気付いたら描いてしまっていた」というこの不動妙王、昨年の作品から想像もできない世界だっただけに、特に強烈に印象に残りました。

昨年に続いて展示されたジャズの風景を描いた作品。
昨年拝見した時もすごく印象に残っていて、油絵具を焼き付けていくという手法による画面表面の独特な質感と、描かれる景色、真夜中、暗い裏通りにあるバーから流れてくる年期の入った4ビートが聴こえてくるような...ジャズが好きな人間には堪らない情景が浮かぶような、そんな作品。。。
もっとたくさんのジャズ好きの目に届いてほしい、と思わずにはいられないです。
ジャズの現場、例えば青山界隈のジャズスポットあたりで展示されたら、その反応はかなりのものになると思うのです。
僕も、そういうところでこれらの作品を観てみたい...。

黒人の顔の彫像も数点。
深く刻まれた皺やぎょろりとした目、色彩と素材とからくる重量感...なのに妙に愛嬌もあって、なんだか良いんです。

神尾さんとは昨年の個展以来、お目にかかるのは2度目でしたが覚えてくださってて。
黒の服が似合う大きな体躯、分厚い手の平、そして笑顔と人柄と、めちゃくちゃ高好感度の神尾さんと再びお目に描かれたことも無論嬉しく、奥様や他のお知り合いの方々を交えていろいろとお話しもできて、心地よい時間を過ごせました。
加えてユンケルもいただいて元気までチャージ(笑)。

こういう展示を拝見する度、なんとかもっとたくさんの人にこの面白さを届けられないものか、といろいろと思案してしまいます。

コメント

nophoto
モンゴル塩
2006年4月2日16:39

私は絵画についての知識やうんちくなんてものもないですが、神尾さんの作品で感じさせてもらったのは「熱さ」です。いや〜恥ずかしながら人生40になっても、会社、家庭と自分の居場所から逃げ出したりして「避難場所」を探しているんですね。そんな時、この神尾氏の作品に「もっと熱くなれよ」「魂をぶつけてみろよ」といった「熱」を感じでさせてもらえる気がします。これからも力強く熱い魂をもった神尾スピリットを、また今後のご活躍をprayしております。不躾ではありますが、神尾氏のメールアドレスを教えていただけませんでしょうか?e-mail;fleabag0707@yahoo.co.jp

DADA.
DADA.
2006年4月4日22:23

モンゴル塩さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
神尾さん、最高ですよね。僕も神尾さんの男らしさに惚れ込んでいます。

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