・にゅうす展。 @東京藝術大学 大学美術館陳列館(6/21〜6/28)
http://homepage.mac.com/yuran_n/informationpage/information.html
芸大油画新スタッフの展示。
油彩の作品が中心と思いきや・・・このあたりは相当にフレキシブルで、版画からオブジェ、映像、体験型インスタレーションさまざまな形態の作品が展示されていてちょっとびっくり。
特に印象に残ったのは、(たぶん)石膏でできた大きな器の内側に風景などを描いた山崎秋人さんの作品。
壁に展示されていたのですが、曲面に描かれた風景は、距離をおいて観るとまるで魚眼レンズで覗いているような感じになって新鮮。
ファイルを拝見したら、山崎さんは他にもユニークな作品を製作されていました。

・Marie de Mongalfie + Mariko Hasumi CIRCUS @gallery J2(6/20〜6/26)
http://www.g-j2.com/2005/artist/marie/01.html
蓮實真理子さんのフレスコ画と細工を施された譜面、そしてフランス人パフォーマンス作家、マリー・ドゥ・モンゴルフィエさんの映像作品。
この映像、およそ作業をするような感じではない白い服を着た女性(マリーさんご本人)が森の中で斧と鋸を使って木を切るというもの。なぜか見入ってしまい、感情移入してしまうのは木を切る女性ではなく切られる木の方だったのも不思議といえば不思議。。。
フレスコ画というのは初めて観たような気がしますが、石膏製らしい表面に直接描かれていて、そのざらついた表面に蓮實さんの実にざっくりとした絵が描かれていて、それがまた仰々しい額に収まっているのが妙に面白かったです。

・傍島浩美「家具作りの手法」 @美篶堂(6/14〜6/26)
http://www2.ttcn.ne.jp/~misuzudo/gallery.html
あの美篶堂で椅子の展示とは、いったい・・・と、半分心配しつつ(笑)行ってきたのですが、心地よく収まっていて安心(笑)。
美篶堂のギャラリースペースに置かれている椅子やテーブルが傍島さんの製作によるものということで、美篶堂と傍島惨とのつながりが分かって納得。
椅子、箸置き、鍋敷きなど、木の温もりが伝わってきました。

・尾形純展 @ギャラリー21+葉(6/20〜7/2)
http://www.gallery21yo.com/exh-folder2005/ogata/ogata.html
黒、緑、オレンジなど、キャンバスに広がるひとつの色彩、そこに、揺らぐように存在する何か。
微生物や深海生物など、外殻が透けている生物を見る時のと似たドキドキ感がありました。
黒地に銀の絵具で描かれた大きな作品の、黒と銀とのバランスが特にスリリング。

・「彫刻の本能vol.2」伊藤一洋展「Liquid Golden Babies」 @なびす画廊(6/20〜6/25)
http://www.nabis-g.com/exhibition/2005/ito-k.html
ブロンズと蝋とで製作された抽象オブジェ。
ブロンズの輝きや、鋭どく尖った先端。
部分的に白濁色の蝋で覆われているせいか、金属的なイメージよりもむしろ「骨」、有機的な印象だったのが意外でした。

・渡邊香月 個展 〜華〜 @ギャラリー銀座フォレスト(6/19〜6/25)
墨絵風のアクリル画。
一部、和紙が貼られていたり針金が巻かれていたり。
白地に黒の墨絵風の「和」の印象と、アクリル絵具という画材の「洋」の質感との違和感が面白いです。
もともと書道(だったかな?)をなさっていた渡邊さん、このスタイルの製作を始められてから間もないそうで、もっと熟れてくると更に独特の世界観を見せてもらえるような期待感を抱かせてくれました。

・上野健治展 @アートスペース羅針盤(6/20〜6/25)
http://rashin.drawing.jp/ex/2005/0620/index.html
明るく軽やかなパステル調の色彩で描かれた女性の肖像画。
目にやさしい感じで。

・間島秀徳展 Kinesis:新たな生成の場 @art space kimura ASK?(6/20〜7/2)
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/Schedule/majimah.htm
壁いっぱいに広がる青の世界に圧倒されて。。。
あと、大きな円の画面の作品も。映像ではこちらの作品が海が見える八角形(かな?)の部屋の床に置かれている様子が映し出されていて、独特のイメージが伝わってきました。

・高瀬滋子展 @OギャラリーUP・S(6/20〜6/26)
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/takase.html
一見暗い色彩なのですが、重さはなくむしろやわらかい印象の岩絵具の作品。
街を覆っていく森のイメージとのことなのですが、岩手の森のその「強さ」に感銘を受けられそうで、森主体のポジティブなメッセージが込められているとのことでした。

・エンク・デ・クラマー展 @Oギャラリー(6/20〜6/26)
http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/enk.html
一部コラージュも含んだモノタイプの版画作品。
ちょっと明るめながら、深い印象の赤に浮かぶ、銅版による黒の線の力強さ。
版画による抽象画は、絵画と違って作品になるまでにひと手間加わるせいか、すんなり受け入れられるような気がします。

・稲森栄敬「GT」 @ギャラリーSIDE 2(6/3〜7/2)
http://www.galleryside2.net/index.html
写真です。
その風景の「音」が聴こえてくるような。。。
車内から撮られた写真で、朝靄の幽玄さや、バスとすれ違いながら後方からのライトを白く反射するサイドミラーなど、その「瞬間」の魅力が捉えられていたように思います。

・エンライトメント|鏡の嘘 @HIROMI YOSHII(6/10〜6/25)
http://www.hiromiyoshii.com/exhibition/LIE_OF_MIRROR-pic1.html
コンピュータで補正された鏡や王冠などのプリント。
近付いて観るとひとつひとつの色彩がしっかりとその境が存在しているのが妙に魅力的でした。
だんだん「あれ?」という気持ちになっていく、鏡台の前で身支度を整える女性の映像も面白かったです。

以下はあらためて感想を。
・瀧下和之「桃太郎図ノ弐百弐・鬼ケ島で×××。」展 @ギャラリー和田(6/20〜6/30)
・橋本夕起夫展 @巷房・space kobo & tomo・巷房階段下(6/13〜6/25)
http://www.spinn-aker.co.jp/kobo/k-guide.htm
・毛利武士郎展 @村松画廊(6/13〜7/9)
・樋口佳絵「24℃」 @APS西村画廊(6/21〜7/9)
http://www.nishimura-gallery.com/exhibition/2005/higuchi24.html
・神尾正次郎 個展 pray...[祈り] @月光荘画室2(6/20〜6/26)
http://www.shojirokamio.jp/info2.html
・神崎絵里展 -瓶詰模様- @T-BOX(6/20〜6/26)
http://www.tbox.co.jp/tbox/2005/050620.html
・春木麻衣子展 @TARO NASU GALLERY(6/24〜7/16)
http://www.taronasugallery.com/exh/index.html
・あるがせいじ新作展 @レントゲンヴェルケ(6/4〜7/2)
http://www.kgs-tokyo.jp/interview/2005/050611/0611.htm
・レオノール・フィニ展 @BUNKAMURAザ・ミュージアム(6/18〜7/31)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/fini/index.html

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