うらわ美術館にて。(4/29〜6/26)
http://www.uam.urawa.saitama.jp/tenran_doc.htm

「山寺 後藤美術館」収蔵のヨーロッパ絵画の展示。
宮廷絵画、バルビゾン派とその周辺、フランス以外の絵画、と3つのカテゴリーに分かれていて、やはり最初の宮廷絵画はどうにも苦手でしっかり観なかったのですが、バルビゾン派とその周辺の作品は、未だ未知の作家がいたり、既知であってもそれはそれで初めて拝見する作品に出会えたりで、これはこれでけっこう楽しめました。
また、損歩ジャパンでのフランス絵画展を観てからそれほど経ってないおかげで、その時に初めて知った作家の他の作品を観ることができたのも収穫。

特に印象的だった作品。
ディアス・ド・ラ・ペーニャの「フォンテーヌブローの森」。鬱蒼と茂る森、その中の池。そこから見える空。
シャントルイエ「黄昏」。川で水を飲む牛。水平線と平行に広がる夕暮れの雲。
シャルル=エミール・シャック「月夜の羊飼い(帰路)」。羊飼いと羊の群れが半月に照らされて、その逆光で薄明るいシルエットが浮かび上がっている。暗く静謐な色彩感。
クールベの大作「波」。大きさもあってか、異様な力強さ。海面を迫る激しい波と、空に広がる赤い雲。
シェニョー「バルビゾンの野の羊飼いと羊の群れ」。遠い夕焼け、木立のシルエット。丁寧に描写された羊の毛並み。
ドレ「城の夕暮れ」。深いオレンジの空、城や橋のシルエット。高い木々。濃い色彩がインパクトありました。

印象派とはまた違った味わいの、写実的な風景画を堪能。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索