なびす画廊にて。(6/6〜6/11)
http://www.nabis-g.com/exhibition/2005/arai-k.html
http://www.kgs-tokyo.jp/interview/2005/050606/0606.htm

油彩が中心(一部銅版画)の、ユーモア溢れる作品。

大きな作品には女の子と犬が登場していて(中には変な爬虫類も)、それぞれコミカルな場面が描かれています。
そして全ての作品はグレーや茶系の土っぽい色彩でまとめられていて、強い色でないおかげでその作品の個々のストーリーとじっくり対峙できるようでもあります。
小さめの作品には、犬だけだったり女の子だけだったり...大きい作品と比べてストーリー性が薄い分、作品の筆致をしっかりと楽しむことができます。
ちなみに犬は実在の犬がモデルで、女の子にはモデルがいるわけではないそうです。

描かれている内容が分かりやすくて面白かったのはもちろんですが、それ以上に僕が新井さんの作品に釘付けになってしまったのは、やはりその油彩独特の質感がしっかりと活かされているからでして。
大きな作品だと、水着の女の子が浮き輪に乗っかって水面に浮いている作品と、その向かいの壁にあった犬の立ち姿(確かそうだったような・・・)の作品。
マッドな油彩。岩絵具のとはまた違った画面表面の凹凸感が絶妙かつ精巧で、つや消しの絵具の、「絵具」そのものの質感に見とれました。

過去の作品も拝見させていただいて、女の子と犬の作品が中心ながらファンタジックな作風のものもあり、このファニーな作品も良いのですが、もっといろんな雰囲気の作品もぜひ拝見したくなりました。

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