巷房にて。(6/6〜6/11)

油彩の作品。
これもひとつの油彩ならではの作風。

大きな作品が2点と、小品がいくつかの展示で、多くは「空」を題材に、その空間を舞う人や風船のようなものが描き加えられてました。

・・・とにかく、まずその透明感に感動...。
入口から左手にあった、濃い青の空に雲が湧き、その空間を飛ぶ人、という作品なのですが、なによりその空の色彩、青の下地に赤も見受けられ、描かれる景色も相当に壮大なのですが、ただ純粋にその色彩感だけから伝わってくる奥行き、深く透明な色彩がどこまでも遠くへ果てなく伸びているような、そういう印象。
これは、この作品の向かいの壁に展示されていた、夜の闇の空の絵でも同様で、意識が呑まれるような深い透明感に圧倒されてしまいました。。。

なんとなく18〜19世紀のフランス絵画にも通ずるような深い透明感のある色彩表現、といった感触。。。

無論、この色彩感は小品にも存分に発揮されています。
加えて小さい分だけ作品からは壮大な感じよりも軽みが感じられて、飛ぶ人や風船の「かわいらしさ」がより印象的に映ります。

最近、新しい作家による油彩画がまた面白くなってきました。
この透明感はやはり油彩でないと表現できないと思うのです。

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