art space kimura ASK?にて。(6/6〜6/18)
http://www.musabi.ac.jp/ampj/2005/02watahashi/index.htm

前回に続いての若手作家を紹介する企画。

ギャラリーのスペースが手前と奥とで区切られていて、手前のスペースが橋爪彩さんの油彩を中心とした作品、奥のコーナーでは渡辺豪さんの映像作品。

橋爪さんの作品は昨年のシェル美術賞で拝見していて、とにかく強烈なリアリティで描かれた、床に横たえる女性の両足、なぜか片方だけ白と黒の縞模様の靴下を履いていて妙に色気があったのが強く印象に残っていたので、今回改めて拝見できるのを楽しみにしてました。

こちらで展示されている作品も、無論そのひとつひとつは例によって凄まじいリアリティで表現されています。強烈な空間です。
部屋の窓から半身を乗り出す後ろ姿。伝線したストッキングを履いた左足。女性の後ろ姿。。。
そんななかで、椅子に座るひとつの胴体から2組の足、白の靴下を履いているのが上、ストッキングにヒールを履いているのが下という、現実にはありえない作品があり、これはこれでリアリティからくるのとはまた別のエロスが伝わってくるようで。ハンガーにかけられたワンピースの裾から足が生えている作品も然り。

橋爪さんとちょっとお話ができて、「足」という題材については、(年齢は別として)人種や正確など、見えている部分でパーソナリティをもっとも感じないところに興味がある、ということを伺いました(違ってたらスミマセン・・・)。
個人的には、油彩の作品をいろいろと観る中でリアリティの追求というのはひとつのスタイル、ということを改めて認識させられるようで、この点においても興味深かったです(この日は素敵な油彩の作品の展示にたくさん触れることができました)。

奥のスペースの渡辺豪さんのCGによる映像作品。
かろうじて両目の瞳孔だけが色を帯びていて、他の部分、肌から髪の毛に至るまで白の女の子の肩から上の映像が、恋愛観を語ってました。
けっこう大きく映し出されていて圧倒されたのと、ひとつひとつの仕草がリアルで(言葉をしゃべる口の形に少々違和感を覚えましたが)思わず見入って(聞き入って)しまいました。
「白」という色はやはりきれいなんだなぁ、と。。。

橋爪さんと渡辺さんのセレクトについては「上半身」と「下半身」との組み合わせ、という意味合いもあったようですがそれについては少なくとも僕にとってはお二人の作品を繋げるイメージが湧かなかったのですが、そうでなくても大変興味深い展示でした。

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