木村繁之展(6/11)
2005年6月14日 アートギャラリー椿にて。(6/6〜6/18)現在開催中!
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050606.htm
陶のオブジェと平面作品と。
立体と絵画とがいっしょに展示されているのですが、確かに同じ作家の作品であるにせよ、これほどまでに立体作品と平面作品とが自然に同居しているのってそんなにないと思うのです。。。
オブジェは比較的小さなもので、人の顔や手、鳥などがモチーフになっているものも多く、また、多面体の檻のようなものの中に鳥がいたり、中が空洞になっている縦に長い立方体で、その中にはいくつかのバリエーションで何かが入っていたりして(階段が一番印象的でした)、その薄いパステルカラーの明るい色彩と相まって、大変やわらかな感触、落ち着いた質感で。
そして平面作品。
描かれているものはシンプルなものが多いです。
面白いのは、ご自身で製作されて、この展示でも出展されているオブジェを描いた作品がいくつか見受けられること。
オブジェと絵画との時間的なつながりを示しているようで、このことが会場全体にやわらかな統一感をもたらす理由のひとつかも知れません。
また、平面作品にもオブジェに使われている土が下地に使用されています。パネル全面に塗り込まれた土を磨いて平らな感じにし、加えて作品の横も同様のことが施されていて、そのために壁に掛かっている平面作品がその厚み分の陶の板のようなんです(ギャラリー内のよい雰囲気に貢献しているように思えます)。
顔料は岩絵具がメイン。陶のやわらかい白系統の色彩との相性もよく、作品によっては描いた後で画面の表面全体を擦ったもののあり、そうやって画面に独特の質感が与えられているのも大変独創的です。
特に大きな木を描いた作品の質感は、擦ってできた痕が気や時の流れのようなものを連想させる感じで深く印象に残ってます。
この陶のひんやりとした質感は、この季節に拝見する作品としては涼しげで、大変心地よかったです。
http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2005/050606.htm
陶のオブジェと平面作品と。
立体と絵画とがいっしょに展示されているのですが、確かに同じ作家の作品であるにせよ、これほどまでに立体作品と平面作品とが自然に同居しているのってそんなにないと思うのです。。。
オブジェは比較的小さなもので、人の顔や手、鳥などがモチーフになっているものも多く、また、多面体の檻のようなものの中に鳥がいたり、中が空洞になっている縦に長い立方体で、その中にはいくつかのバリエーションで何かが入っていたりして(階段が一番印象的でした)、その薄いパステルカラーの明るい色彩と相まって、大変やわらかな感触、落ち着いた質感で。
そして平面作品。
描かれているものはシンプルなものが多いです。
面白いのは、ご自身で製作されて、この展示でも出展されているオブジェを描いた作品がいくつか見受けられること。
オブジェと絵画との時間的なつながりを示しているようで、このことが会場全体にやわらかな統一感をもたらす理由のひとつかも知れません。
また、平面作品にもオブジェに使われている土が下地に使用されています。パネル全面に塗り込まれた土を磨いて平らな感じにし、加えて作品の横も同様のことが施されていて、そのために壁に掛かっている平面作品がその厚み分の陶の板のようなんです(ギャラリー内のよい雰囲気に貢献しているように思えます)。
顔料は岩絵具がメイン。陶のやわらかい白系統の色彩との相性もよく、作品によっては描いた後で画面の表面全体を擦ったもののあり、そうやって画面に独特の質感が与えられているのも大変独創的です。
特に大きな木を描いた作品の質感は、擦ってできた痕が気や時の流れのようなものを連想させる感じで深く印象に残ってます。
この陶のひんやりとした質感は、この季節に拝見する作品としては涼しげで、大変心地よかったです。
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