Bunkamuraザ・ミュージアムにて。(4/15〜6/12)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/belgium/index.html

会期終了ギリギリで行ってきました。

「象徴派」とい言葉が気になって。
純粋に言葉の響きだけだと「印象派」と似ているのでどうしてもそっちの方にイメージが引っ張られてしまってたのですが、この展示の前に庭園美術館でアンソール展を観ていたこともあって、思いのほかすんなりとこの「象徴派」という言葉が示すものを自分なりに掴めたような気がします...当たり前なのですが「何かを象徴している」作品群。
もっともその時代のベルギーの作家にスポットがあたっているのでその時代の風景画や日常を描いた作品もそれなりに展示されていました。

印象に残った作家・作品。
レオン・フレデリックの風景を描いた小品、描かれるモノとモノとの境、つまり色と色との境があいまいな淡い色彩。
また、「三姉妹」の、その姉妹が身に付けている服の赤の鮮やかさも鮮烈な印象。
グザヴィエ・メルリの「我が家の玄関」・・・玄関がどこなのかは分からなかったのですが(汗)、窓だけに明かりが灯る夜の洋館、その外で壁際の台のようなものに座る女の子。暗い色彩のなかにそういったものが浮かび上がっていて・・・。
フェルナン・クノップフの一連の風景画、パステルや木炭、鉛筆で描かれた風景の多くは湖面に映り込む建築物までが丁寧に描かれているのですが、その画材のふわっとした質感でやさしい、落ち着いた感じが心地よく、見入ってしまいました。
ウィリアム・ドグーヴ・ヌンクの「夜の効果」は全体に濃い青があしらわれたパステル画で、この青の青さがなんとも深遠です。
全体的にシンプルな感じがしたレオン・スピリーアルト。

ここでのアンソールは風刺画が5点のみでした。
しかし、先の庭園美術館での回顧展でのあの作風の変遷を思えば、ここに展示されている作家もそれぞれ大きな変化を遂げてきたのかもしれず、そう思うともっと深く触れてみたい気もします(ここで初めて拝見する作家が多かっただけに)。

「象徴派」ということについては、その作品の象徴するもの、大きく分けるとだいたい「風刺」と「ファンタジー」といった感じなのですが(宗教についてはよく分からないので)、どちらも少なくともこの時の僕の気分に合わなかったかな、と。
・・・やっぱ夜に観に行ったほうが良かったかな(深く、美しい作品が多かっただけに)...。

《感想リンク》
http://twars.cocolog-nifty.com/twarslog/2005/04/post_6d6b.html
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/04/post_a396.html
http://blog.so-net.ne.jp/wisteria/2005-05-13
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/170197f8e14bcd8fc87c2514bd9e5ba9
http://yaplog.jp/purple_shikiko/archive/37
http://chakai.blog7.fc2.com/blog-entry-214.html
http://blue.ap.teacup.com/tokizawa/60.html
http://crann.exblog.jp/1879358/
http://a-third.cocolog-nifty.com/th/2005/05/post_4237.html
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=235

《議題》
「象徴派」と「印象派」がごっちゃになってる人が僕だけな件について

あははははははは。 orz

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