新生堂にて。(6/8〜6/18)
http://www.gaden.jp/shinseido/2005/050608.html

C-DEPOT展と同じ日に始まる個展。
初日に観ることができました。

線画に薄く色づけされた人物画。
人物の表情は淡白で、でも静かに物思うようなやわらかい感じで。
こういう質感はどこかで体験したような・・・と頭を巡らしてみて、藤田嗣治のそれに近いのかなぁ、と思い当たったのですが...。
・・・なので、てっきり油彩と思って拝見してたのですが、絹布に岩絵具で描かれた作品でした。

描かれる人物は、ソファに寝そべっている人だったり、老姉妹だったり...。
その存在を主張するような人はひとりもいなくて、ゆっくりと過ぎる時間の中にいるようなひと、という感じです。
薄いベージュ色の背景と合わせて、大変地味な印象でした。
繰り返しになってしまいますが、やわらかな表情の人物画なのでその地味さも心地よいです。
最初のインパクトこそ強くないですが、こちらも作品のゆっくりとした時間に浸ってみて、よりその味わいがましたような気がしました。

・・・宮永さんの風景画も観てみたいような気がします。

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