art space kimura ASK?にて。(5/23〜6/4)
http://www.musabi.ac.jp/ampj/2005/01kondou/index.htm

油彩の風景画。
ただ、一筋縄ではいかない、強烈な個性を放っている、大変見応えのある展示でした。

描かれているものは、大木だったり、山と湖が見える風景だったり。
使用されている色が実際の風景と違っていて、観た限り3〜5色と少なく、その色も例えば赤、青、緑だったり、黄、茶、赤、緑だったり...お互いに反発しそうでありながら、それがかえってお互いの色を際立たせているようにも思えました。
そうやって描かれた作品は、カラーでネガとポジを反転させたような感じで、本来のとは基本的にかけ離れた色が使われているのが余計にそういう印象を与えているように思えました。
至近から見ると確かに油絵具なのですが、ちょっと距離を置くと、入口から右手すぐに展示されていた山の絵はまるで岩絵具のようで、他の作品はリトグラフ、あるいはシルクスクリーンのような感じで。

大変新しい感性を感じましたが、一方で「和」の感じも同時に持ちました。
ハイブリッドな横山大観、というとちょっと違うかも知れないですが、作品のスケールの大きさは相当なもので、加えてその独特の色彩感で細かいところまで丁寧に再現されているところや構図的なものにも説得力があるように思えました。

会期ギリギリで拝見できて、本当によかったです。
またこれからもいろいろと拝見したいです。

《感想リンク》
http://www.art-yuran.jp/2005/06/post_52fe.html

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