川原直人展 NU(5/28)
2005年6月2日 アートTaka Ishii Galleryにて。(4/28〜5/28)
http://www.takaishiigallery.com/exhibition/2005/05_nu/japanese.html
一度会期中に茅場町に寄った時、開いていたにもかかわらず、入口から覗いててっきり写真かと思ってその時はパスしてしまったのですが、後にそれらが絵であることを知るに至り、なんとか会期終了ギリギリで観ることができました(こういうのが多いです・・・)。
おそらく油彩による女性のヌード、静物画。
それぞれ生々しいほどのリアリティ。
特にヌードの絵、バスルームに肢体を沈めている場面やへそピアスをつけた姿の作品は、やけに艶かしいというか、アーティスティックというよりもエロティックな印象が強いです。
ギャラリースペースの入口から左側の壁にはたくさんのポラロイド写真。
これらは、過去の絵画の構図を実際に再現したものがひとつの作品に対して数枚撮られていて、それが並べられていました。
これで分かったのですが、ここに展示されている作品は、昔の絵画を現代に再現してポラロイド写真に撮り、それを元に絵を書いている、というプロセスで製作されていました。
作品をあらためて観ると、確かに構図は昔の作品と同じで、しかし「今の時代の光」というのを強烈に意識させられるようでした。
ただ模写するのではなく、こういうプロセスを踏むことでまったく新しいリアリティが追求されている感じがしました。
残念だったのが、元の作品で分かるのがラ・トゥールの静物画のみだったことで...自分の無知を少々恨みつつ、それでも大変興味深い展示を拝見できて満足です。
また、写真以上のリアリティ追求というのは現代におけるひとつの油彩の形なのかも、とも思いました(伊庭靖子さんしかり)。
《感想リンク》
http://sahashi.exblog.jp/2652607/
http://www.takaishiigallery.com/exhibition/2005/05_nu/japanese.html
一度会期中に茅場町に寄った時、開いていたにもかかわらず、入口から覗いててっきり写真かと思ってその時はパスしてしまったのですが、後にそれらが絵であることを知るに至り、なんとか会期終了ギリギリで観ることができました(こういうのが多いです・・・)。
おそらく油彩による女性のヌード、静物画。
それぞれ生々しいほどのリアリティ。
特にヌードの絵、バスルームに肢体を沈めている場面やへそピアスをつけた姿の作品は、やけに艶かしいというか、アーティスティックというよりもエロティックな印象が強いです。
ギャラリースペースの入口から左側の壁にはたくさんのポラロイド写真。
これらは、過去の絵画の構図を実際に再現したものがひとつの作品に対して数枚撮られていて、それが並べられていました。
これで分かったのですが、ここに展示されている作品は、昔の絵画を現代に再現してポラロイド写真に撮り、それを元に絵を書いている、というプロセスで製作されていました。
作品をあらためて観ると、確かに構図は昔の作品と同じで、しかし「今の時代の光」というのを強烈に意識させられるようでした。
ただ模写するのではなく、こういうプロセスを踏むことでまったく新しいリアリティが追求されている感じがしました。
残念だったのが、元の作品で分かるのがラ・トゥールの静物画のみだったことで...自分の無知を少々恨みつつ、それでも大変興味深い展示を拝見できて満足です。
また、写真以上のリアリティ追求というのは現代におけるひとつの油彩の形なのかも、とも思いました(伊庭靖子さんしかり)。
《感想リンク》
http://sahashi.exblog.jp/2652607/
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