第2回REUNITED展 油画の継承と発展。(5/22)
2005年5月26日 アート佐藤美術館にて。(5/17〜6/12)現在開催中。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
前回に続いて観に行ってきました。
このところ油彩という手法に対していろいろと思うことがあって、今回のこのグループ展でどういう風な印象を自分が持つのか、興味がありました。
印象に残った作家。
・前回ここでお目にかかっていろいろとお話しさせていただいた伊東明日香さんの作品は、写真をそのまま、日付けなどもそのまま描きこんでしまった小品数点。それぞれなんとなく懐かしい色彩が印象に残りましたが、もうひと工夫欲しい気もします。。。
・板垣幸子さん。ひとつひとつのものが丁寧に描かれていて、ちょっと日本画的な感触も。色彩がキリッとしていました。
・竹松千華さん、鯉、竹林などが描かれた、まさに日本画でよく取り上げられるような題材を敢えて油彩で取り組んだような作品。こちらも色彩が鮮やかで。
・僕が行った時間にいらっしゃった山本誠さん。僕の中では、油彩のスタンダード的な印象の風景画。木漏れ日の絵と雪景色、どちらもやはり丁寧に描かれていて、遠目で楽しみたい感じです。小品の静物画も。
・VOCA展でも受賞されていた日野之彦さんの作品、例によってかえって怖いくらいに無垢な表情の男の子の、ここで展示されていたのは横顔の絵。僕にはVOCA展で拝見した作品よりも良かったのですが、何となく「良い!」というのとは別の、もっと本能的な感性を刺激されているようで・・・。
若手作家によるさまざまな作風の油彩をいっぺんに観ることができて、このことは僕にとって大変貴重でした。
ただ・・・他のカテゴリー(この言葉が適当かどうか・・・)、岩絵具やアクリル、もっというと版画各種もですが、何か「油彩」という手法に対して物足りなさを感じてしまいます。
油彩でなければできない何かが見えてこないというか・・・。
しかし、考えてみると、モネもピカソもマティスもルオーもゴッホもセザンヌも油彩...たくさんの巨匠が油彩の作品を残していて、そういうのも観ているから油彩でできることが出尽くしてしまっている印象を僕が勝手に持ってしまっているのかもしれない、とも思います。
油彩に関しては油絵具そのものの質感ではなく「何をどう」描いているかに注目したほうがいいのかな、とも。。。
新しい油彩に驚き、楽しみたい、そう心底思います。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
前回に続いて観に行ってきました。
このところ油彩という手法に対していろいろと思うことがあって、今回のこのグループ展でどういう風な印象を自分が持つのか、興味がありました。
印象に残った作家。
・前回ここでお目にかかっていろいろとお話しさせていただいた伊東明日香さんの作品は、写真をそのまま、日付けなどもそのまま描きこんでしまった小品数点。それぞれなんとなく懐かしい色彩が印象に残りましたが、もうひと工夫欲しい気もします。。。
・板垣幸子さん。ひとつひとつのものが丁寧に描かれていて、ちょっと日本画的な感触も。色彩がキリッとしていました。
・竹松千華さん、鯉、竹林などが描かれた、まさに日本画でよく取り上げられるような題材を敢えて油彩で取り組んだような作品。こちらも色彩が鮮やかで。
・僕が行った時間にいらっしゃった山本誠さん。僕の中では、油彩のスタンダード的な印象の風景画。木漏れ日の絵と雪景色、どちらもやはり丁寧に描かれていて、遠目で楽しみたい感じです。小品の静物画も。
・VOCA展でも受賞されていた日野之彦さんの作品、例によってかえって怖いくらいに無垢な表情の男の子の、ここで展示されていたのは横顔の絵。僕にはVOCA展で拝見した作品よりも良かったのですが、何となく「良い!」というのとは別の、もっと本能的な感性を刺激されているようで・・・。
若手作家によるさまざまな作風の油彩をいっぺんに観ることができて、このことは僕にとって大変貴重でした。
ただ・・・他のカテゴリー(この言葉が適当かどうか・・・)、岩絵具やアクリル、もっというと版画各種もですが、何か「油彩」という手法に対して物足りなさを感じてしまいます。
油彩でなければできない何かが見えてこないというか・・・。
しかし、考えてみると、モネもピカソもマティスもルオーもゴッホもセザンヌも油彩...たくさんの巨匠が油彩の作品を残していて、そういうのも観ているから油彩でできることが出尽くしてしまっている印象を僕が勝手に持ってしまっているのかもしれない、とも思います。
油彩に関しては油絵具そのものの質感ではなく「何をどう」描いているかに注目したほうがいいのかな、とも。。。
新しい油彩に驚き、楽しみたい、そう心底思います。
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