東京都写真美術館3階展示室にて。(4/2〜5/22)
http://www.syabi.com/topics/t_10anniversary.html

最終日に駆け込みで観てきました。

秋にかけて4つのシリーズに分けて企画されたこの写真美術館のコレクション展、第1部は写真創成期とでもいうべき時代、19世紀の貴重な写真がずらりと。
作品としての写真というより、現在に至るまでの手法を時代順に紹介する構成となっていました。

まず、最初期の「ダゲレオタイプ」と呼ばれるダイレクトプリントの手法で製作された写真が。
磨かれた銀の板に文字通りダイレクトに露光された写真。なかには彩色を施されたものも。露光時間がけっこうかかるとのことで、写っている人の表情は一様に硬かったり、あるいは撮られいるのが死体だったりなのですが、19世紀前半の瞬間がこうやって写真に収まっている奇跡を感じずにはいられませんでした。
この「最初」の写真が全展示のなかでもっとも「神々しく」見えたような気がします。

以降、さまざまな手法がおおまかな説明と共に紹介されていて、それが少しずつ発展していくのが分かって、その度に感心(もっとも、途中からよく分からなくなってきたんですが・・・)。
そして、新しい手法が現れる度にその手法の虜になった写真家たちの作品が展示されていて、彼らの「撮りたい!」「伝えたい!」という気持ちはもちろんですが、むしろ「面白い!!」と夢中になっている様が伝わってくるようで。

それにしても、この時代の写真の不器用さ、そしてそこからにじみ出るような独特の素朴な風合いは、カメラが過剰に普及した現在の目で観ると余計に新鮮に思えました。
貴重な写真を観ることができて満足、観ておいてよかったです。

《感想リンク》
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/05/_1__569c.html
http://umanen.blog.ocn.ne.jp/weblog/2005/04/post_9e01.html
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/974b860a559dcc62f0c1f8db56cb59e3
http://blog.livedoor.jp/artbeans/archives/20040837.html
http://daisei.blog2.fc2.com/blog-entry-228.html
http://okehazama.cocolog-nifty.com/hiru_tsuki/2005/05/post_1410.html

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