東京ステーションギャラリーにて。(4/2〜5/15)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp

東京ステーションギャラリーで出会う画家の多くはそれまでほぼまったく知らない人が多く、この佐野繁次郎も例に漏れず。
「デザイン」「装幀」という言葉がタイトルに見受けられたのでスマートなものを期待したのですが、それはちょっと違ってました。

いちばん多かった油彩の作品。
マティスの描く景色によく似た感じの初期作品「アトリエ」。
のんびりした雰囲気が伝わってきて、赤のベストと黒のパンツの濃い色彩が印象的な「休息しているピエロ」。
赤の背景に、日本足で立つコミカルな表情の白い竜の絵、「辰」。
「画家の肖像」と「ある画家」はおそらく同じ人(名前は失念しましたが、佐野と交流があり、亡くなった画家を描いたとか)。画面中の画家が身にまとう「赤」が目に眩しい。
「アルチザン」は、いちばん「動き」を感じた作品。
「赤い十字架」「赤い十字架B」は、それぞれ赤字に黒、黒字に赤の十字架が描かれていて、他の作品とはひと味違う味わい。
油彩の作品にはもともと別々の作品だったものを切って別のキャンバスに貼ったものなども。

・・・とにかく油彩の作品はおおむね「濃い」。
その油絵具の質感が強烈に画面を覆っていて、ちょっと、いや、かなりくどい感じも受けたのですが...。

面白かったのが、会場外での販売コーナーでポストカードを拝見すると、これがすごくいいんです。
油絵具のくどさがなくなって、それぞれの色彩のバランスが大変心地よい。。。
やはり「デザイン」の人なんだなぁ、と感服しました。

他の展示作品では、鉄釘、銅板、ブリキ板、針金、木片などを画面に配置したコラージュ作品に不思議な魅力を感じたのと、最後の展示室にあった多くのデザイン、油絵具で書いた荒々しいとも表現できる文字などは、まさに「味」があって、ああいいなぁ、と。。。

《感想リンク》
http://pocketwarmer.blogzine.jp/movie/2005/04/art___5630.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yu_19n/2260093.html
http://blog.goo.ne.jp/4-kama/e/cb5e3a3c7f0da7e26ad2f2f6c4a1a768
http://mamehato.jugem.cc/?eid=167
http://fraises.exblog.jp/2466681/
http://plaza.rakuten.co.jp/jerryfishnetwork/diary/200504250000/
http://blog.livedoor.jp/maiman444/archives/18072175.html
http://oki304.blog.ocn.ne.jp/lily/2005/04/post_2464.html

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